2023年11月18日から12月22日までの2歳・1歳出資馬の近況まとめです。
この期間中にはヴィレムが初勝利。中央出資馬での2歳世代5頭目の勝ち馬となってくれました。
また、フラーハとドリームクルーズがデビューしてくれたことで、2歳世代中央出資馬14頭中10頭が2歳中にデビュー済みに。
スウィープフィートのG1挑戦や地方出資馬トレベルオールの3勝目などもあり、良いニュースが多かった期間でしたが、その一方でリヤンイヴェールの故障引退が決まるなど、大きな悲報もありました。
人生山あり谷あり……
というわけで以下、出資馬たちの近況確認です。
2歳出資馬たちの近況
以下、各馬の現況への所感です。
広尾サラブレッド俱楽部
ホープフルS挑戦が決定したアンモシエラ以外に動きは無く、パリッドキャリア・アスロスの状況に大きな変化は無し。
リヤンイヴェールに至っては故障引退となってしまいました……。
リヤンイヴェール(美浦・栗田徹厩舎)牝・未勝利(ファンド解散)

クラシック登録もされずに放置された末に、やっと年末での復帰に向けて美浦で調整されていましたが、11月29日の調教後に右トモを落とし跛行。
当初のレントゲン検査では骨は大丈夫という話だったようですが、歩様が悪いままであることから精密検査を行ったところ、股関節を形成する腹側の骨に骨折箇所が確認されました。
この右寛骨複骨折のため競争能力喪失との診断が下され、ファンド解散が決定。
なんたること……
初戦のハナ・ハナ差3着が唯一のレースという事になってしまいました。
これも競馬と言われればそれまでですが、勝ち上がる力は間違いなくあっただけに巡り合わせの悪さを呪わずにはいられません。
もう少し上手く物事を運んでいれば運命も違ったものになったかも、とはどうしても思ってしまうものの、言っても詮無き事。
短い期間にはなってしまいましたが、リヤンイヴェールには勝ち上がりの期待などで楽しませてもらいました。
ありがとう!
筋の通った血統ですし、能力も一端は見せているので、回復状況次第では繁殖入りすることも出来るでしょうか?
とにかく今後の馬生に幸あらんと願います!
アンモシエラ(栗東・松永幹夫厩舎)牝・オープン

もちの木賞勝利後の次走については二転三転する形になりましたが、結局全日本2歳優駿に登録することになり、12月1日にチャンピオンヒルズから栗東に帰厩しました。
しかし補欠1番手だった全日本2歳優駿には結局出走叶わず、目標を12月28日のホープフルS-G1(中山・芝2000)に変更。
G1で初の芝挑戦ということになりました。
自分としては初期から芝挑戦をしてほしいと考えていたのですが、ここまでの走りを見てダート一本で行くことに納得した矢先のことだったので、微妙に肩透かし感はあります……が、一応出資時の希望は果たされることになります。
これも塞翁が馬?
距離的にはマイルの全日本2歳よりもこちらの方が向いているのではと思いますし、昨年は勝ち星がダートのみだったドゥラエレーデが勝っているレースなので、通用の目もあるでしょう。
想定時の騎手でちょっとSNSが(自分も含めて)ザワつき色々騒動もあったものの、結局藤田菜七子騎手騎乗で落ち着きそう(場合によってはルメール騎手の可能性もあり)。
ここでいいレースをすることが出来れば今後の選択肢が大きく広がるだけに、いい結果をもたらしてくれることを期待です!
一つでも上に!
よろしく頼んます!
パリッドキャリア(栗東・清水久詞厩舎)牡・未入厩

吉澤ステーブルWEST在厩。
11月に吉澤WESTに移動してからは新たな頓挫もなく、近況更新の度に調教進度は上がっているようなので、順調ではあるようです。
ただコメント内容的にはまだまだこれからと言ったところでしょうか。
新馬戦には間に合わなさそうですが、ともかくこのまま何事もなく行ってくれれば。
アスロス(美浦・蛯名正義厩舎)牡・未勝利

ジェットレーシング在厩。
経過としては順調。12月からは日に10分のウォーキングマシン運動を実施中。
馬は元気という事で、「若いし治りも早いのでは」というコメントを貰っています。
ホントにそうなってほしい!
ワラウカド
ヴィレムが2戦目で初勝利、フラーハはデビュー戦を3着に健闘。一方、キングズロアは2戦目も完敗。
カポデテュティカピは目途立たず。
カポデテュティカピ(栗東・矢作芳人厩舎)牡・未入厩

チャンピオンヒルズ在厩。
最新12月22日の近況では坂路4F58秒を実施。
「右手前のバランスが悪い」などの課題を指摘されましたが、調教の強度は順調に上がってきています。
が、今のところ入厩示唆は無し。もう少し時間がかかりそう。
キングズロア(栗東・藤原英昭厩舎)牡・未勝利

12月9日阪神の芝1600未勝利戦で2戦目を迎えましたが、スムーズに先行するも直線で伸びず7着に完敗(→レース記事)。
こちらもショックでしたが陣営としてもショックな負け方だったようで、「使って育てていく」的なコメントだった戦前のプランからは方針変更。
吉澤WESTへ放牧に出され、馬のメンタルリフレッシュを図ることになりました。
騎手からはダート変更なども提案されているようですが、どうなるか。
次こそは巻き返しを!
ヴィレム(栗東・藤原英昭厩舎)牡・1勝C

12月9日阪神芝2000未勝利戦で、先行策から直線きっちり逃げ馬を捉えて初勝利(→レース記事)。
着差は開きませんでしたが確かな力を感じられる横綱相撲で、走破タイムも同日の1勝C戦と比べても遜色なく、今後への大きな期待を抱かせてくれる勝利でした。
レース後は吉澤WESTへ放牧。少し体が減ってはいるものの、大きな問題は無いようです。
クラブ近況では次走予定は回復状況次第として発表されていませんが、報道などでは2月24日のすみれS(L・阪神芝2200)を目指すとされています。
いずれは大舞台へ!
フラーハ(美浦・嘉藤貴行厩舎)牝・未勝利

12月2日の中山ダ1800新馬戦でデビュー。ハナを奪って快調に飛ばし、4角では勝ち確かと思われましたが、最後に脚色が鈍って僅差の3着に惜敗(→レース記事)。
力んで走るなどテンションが高かったこともあって、レース後にはリフレッシュのためケイツーステーブルに放牧に出ました。
距離自体も若干長かったという判断で、次走は東京の1400・1600辺りの条件を目指す方針が示されています。
外厩移動後は飼葉食いが落ちていたとのことですが、最新22日の近況ではようやく回復してきた様子。
順調なら勝ち上がりチャンスは大きいはずなので、このまま無事に行ってくれれば。
早々に決めてくれれば嬉しい。
YGGオーナーズクラブ
スウィープフィートが阪神JFに挑戦し7着。続いてホルトバージもホープフルSに挑戦予定。
トレベルオールは佐賀で3勝目を挙げました。コスタドラーダは中央でのデビューを取りやめ船橋へ。
ホルトバージ(栗東・寺島良厩舎)牡・1勝C

宇治田原優駿ステーブルでの調整中、右トモの疲労が気になるという旨のコメントが何度も出ていましたが、少し疲れがあるという程度のもので大きな問題ではないとの話で、12月12日に栗東帰厩。
当初予定は12月28日阪神のダ1800平場1勝C戦でしたが、同日のG1・ホープフルS(中山・芝2000)に登録し、抽選に通るようなら挑戦することになりました。
よもやの展開!
ここ3戦続けてブービー着順であるという事実を鑑みれば、ぶっちゃけ出られたところで勝ち目はほぼ無く記念出走以外のものにはならないとは思いますし、自分としては短距離戦を試してほしいのでますます解釈違いの方向に行ってはいるのですが、それはそれとして出ることになるならもちろん全力応援です。
アンモシエラと共に
頑張っておくれ!
除外の場合は当初の予定通り阪神ダ1800戦に向かうという事なのでだいぶ条件が変わりますが、はてさてどうなるか。
スウィープフィート(栗東・庄野靖志厩舎)牝・1勝C

11月26日の白菊賞(1勝C・京都・芝1600)を出遅れから猛然と追い込んで2着(→レース記事)とした後、中1週で阪神ジュベナイルフィリーズ(G1・阪神・芝1600)に出走。
抽選を潜り抜けて辿り着いた夢舞台でしたが、またも出遅れてしまったこともあって、やや不本意な内容での7着となりました(→レース記事)。
レース後は12月15日に宇治田原優駿ステーブルへ放牧。さすがに疲れはあるようですが、馬体に問題があるわけでは無いので疲労回復さえすれば問題なく次に向かえるでしょう。
今後はエルフィンSからチューリップ賞に向かい、桜花賞を目指すというレースプランが公表済み。
阪神JFでの内容から、ここまで手綱を執ってきた永島騎手が鞍上継続となるかどうかは流動的なようですが、白菊賞・阪神JF共に力があることは示す走りだったと思いますので、鞍上が誰であれしっかりエスコートさえしてくれれば結果は付いてくるはず。
エルフィンSにはタガノエルピーダ(朝日杯3着)などが来るという噂もあるので楽な相手にはならなさそうですが、その先を見据える為にも頑張ってほしい!
再びのG1挑戦を目指して!
コスタドラーダ(船橋・新井清重厩舎)牡

10月以降は森本スティーブルで頓挫なく進められており、11月29日の近況では牧浦師が馬見に来たとも報告されていましたが、その翌週12月8日の近況更新で中央でのデビューを取りやめ、船橋でのデビューを目指していくことになったと発表。
理由としては、ここからJRAデビューに至るためにはまだいくつかのステップを踏む必要があるため新馬戦には到底間に合わず、また仮にこの後また頓挫があった場合に未勝利期間内での出走数確保の保証も出来ないという事が挙げられています。
船橋での預託厩舎は新井清重厩舎に決まり、発表翌日の12月9日には早速入厩。29日の能力試験を目指して調整が始められています。
今のところ、脚元にもノドにも問題は無い様子。
中央で1走もしないまま地方ファンドに変更された運用には色々な意見があるとは思いますが、自分としては今回の決定に異論はありません。
元々ダートでの活躍を期待していた馬ですし、上手くいけばダート三冠路線にも出やすく……というのは流石に都合の良い高望みが過ぎるとしても、南関東なら賞金水準も充分。
無事に行ってくれさえすれば、それなりの見返りは期待できるでしょう。
中央で2戦くらい申し訳程度に使ってから移籍、という状況になるよりはよほど前向き。
厩舎も一線級ですし。
まずはともかくどこであっても
無事にデビューしておくれ。
トレベルオール(佐賀・真島正徳厩舎)牡

11月18日のKYUSHU DREAM賞(佐賀・ダ1400)で2着(→レース記事)とした後は1ヵ月間を開け、しっかり追い切って臨んだ12月18日の2歳-2組(佐賀・ダ1400)では見事な差し脚を見せて1着(→レース記事)。佐賀移籍後3勝目となりました。
レース記事を上げたばかり(簡易版ですが)なので、感想などはそちらで。
DMMバヌーシー
レイデラルースは昇級戦の葉牡丹賞で3着と健闘。ドリームクルーズはデビューを果たしたものの、9着とほろ苦い結果。
シャンパンポップはようやくデビューに目途。
レイデラルース(美浦・手塚貴久厩舎)牡・1勝C
12月2日の葉牡丹賞(1勝C・中山・芝2000)で昇級戦に臨み、先行策から3着(→レース記事)。
勝ち馬が強かったもののレイデラルース自身もスムーズなレースぶりで粘り腰を発揮し、成長を見せてくれています。
レース後は少し疲れが出たようですが大過は無く、次走は同じ舞台で1月14日に行われる京成杯(G3)に挑戦の予定。
ここがクラシック王道に進むかダート路線に変更するかの分水嶺となりそう。
メンバーには葉牡丹賞の上位馬や未勝利戦勝利時の2・3着馬など、戦ったことのある面々が集いそうな感じで未知数な相手は多くなく、戦術的にはやりやすいのでは(相手もそうでしょうが)。
目指せ同窓会制覇!
シャンパンポップ(栗東・武幸四郎厩舎)牡・新馬
深管の痛みはとりあえず治まった様子で、調教を再開。
厩舎側で責任を持って見るため、今度はある程度早い段階で厩舎に入れたいという事で、年明けに栗東帰厩することになりそうです。
脚元の問題は引き続きあるものの、一応年明け京都デビューを目指すとのことなので、2月の新馬に間に合う事ももしかしたらあるかも?
これ以上頓挫しませんように!
ドリームクルーズ(美浦・戸田博文厩舎)牝・未勝利
11月26日の東京芝1800新馬戦でデビューしましたが、出遅れから最後方追走となり、最後に少し脚を使ったものの9着まで(→レース記事)。
その後放牧に出ていますが、レースを使った後もさほど良化は見られず、臆病な部分も改善してこないと評価は厳しめ。
一応2月の東京で2戦目を使う方向ではあるようですが、どうなることやら……。
うーん……
1歳出資馬たちの近況
以下、各馬の現況への所感です
広尾サラブレッド俱楽部
概ね順調。
ゴッドフロアー22(栗東・矢作芳人厩舎)牡

シュウジデイファーム在厩。
おもにBTCにてトラック2500m、坂路にてハロン18~20秒ペースのキャンター1本で調整中。馬体重495キロ(11月中旬測定)。
のんびりしていて乗りやすいものの、前向きさには欠けるとのこと。育成サイドでは現状では問題ないとの判断ですが、ちょっと不安。
シンボリバーグ22(栗東・矢作芳人厩舎)牡

シュウジデイファーム在厩。
おもにBTCにてトラック2500m、坂路にてハロン23~25秒ペースのキャンター1本で調整中。馬体重442キロ(11月中旬測定)。
ゴッドフロアー22と比べるとまだ軽めのメニュー。今のところは楽にこなせている様子。
ディメンシオン22(栗東・藤原英昭厩舎)牡

吉澤ステーブル在厩。
おもにBTCの屋内直線ウッドチップ馬場にてハロン19~22秒ペースのキャンター1~2本を乗り込まれています。馬体重424キロ(12月上旬測定)。
成長重視で進められているようですが、なかなか大きくなってきてくれません。
レトロクラシック22(美浦・奥村武厩舎)牡

ファンタストクラブ在厩。
おもにダート周回コースにてハッキング1600~2400mを消化。週2回、坂路にてハロン19~20秒ペースのキャンター1本。馬体重468キロ(11/30測定)
体つきに厚みがありすぎるので、脂肪を取り除いて引き締めていきたいとのこと。
馬は元気いっぱい。
ワラウカド
12月22日に募集以来初めて写真以外での近況更新があり、皆無事にファンタストクラブに移動したと報告されました。
ファハンミューラ22(栗東・友道康夫厩舎)牡

ファンタストクラブ在厩。馬体重471kg(11月22日近況)。
キトゥンズロア22(美浦・久保田貴士厩舎)牡

ファンタストクラブ在厩。馬体重497kg(11月22日近況)。
アップワードスパイラル22(栗東・藤原英昭厩舎)牝

ファンタストクラブ在厩。馬体重457kg(11月22日近況)。
YGGオーナーズクラブ
おおむね順調。
ウェルアウェイ22(美浦・大竹正博厩舎)牡

森本スティーブル在厩。馬体重467キロ(12月22日近況)。
週3日坂路でハロン17秒ペースで調教中。年末に向けてハロン16秒のペースも入れていきたいとのこと。
トレサンセール22(美浦・稲垣幸雄厩舎)牡

森本スティーブル在厩。馬体重465キロ(12月22日近況)。
ウェルアウェイ22同様の調教進度。半姉トレブランシュよりは奥手で成長の余地もあるのではとのこと。
DMMバヌーシー
キストゥヘヴン22は回復傾向。
レインオンザデューン22(栗東・矢作芳人厩舎)牡
シュウジデイファーム在厩。馬体重471キロ。
タイムを詰めるより乗り込み量を増やすことに重点。
キストゥヘヴン22(美浦・戸田博文厩舎)牡
吉澤ステーブル在厩。馬体重477キロ。
飛節の腫れが良化傾向のためウォーキングマシン運動再開。近々乗り出しも再開する予定。
全体の所感
最初にも書きましたが、ヴィレムの勝利で中央での2歳出資馬14頭中5頭が2歳のうちに勝ち上がることに成功となりました。
全クラブで勝利馬が出た事にもなり、いとめでたし。
現3歳世代も同じく14頭の出資でしたが、未勝利終了までに5頭勝ち上がるのがやっとだったので、既に並んだ形に。
と言ってもリヤンイヴェールが故障引退、コスタドラーダが地方移籍となったので、2歳のうちに既に2頭が脱落という形にもなっており、更にアスロスが故障で長期離脱中、カポデテュティカピ・パリッドキャリアはデビューのメド立たずシャンパンポップも安心はできず、完敗後のキングズロア・ドリームクルーズにすぐ変身を求めるのも現実的には酷、という状況なので、今後順調に勝ち上がり組が増えていくかについては不安ではあります。
とりあえずはフラーハに次の勝ち上がりを目指して頑張ってもらいたい!
まあそういう不安はありますが、勝ち上がり組は続々重賞・オープンへ挑戦してくれてますので、実際にはかなり楽しく一口ライフを送れていると思います。
皆の頑張りに感謝!
さて、来月からは現2歳馬が3歳となり、まとめ記事も「3歳以上」の方へ移します。
1歳馬だけだとしばらくあまり大きな動きは無いと思われますので、今年もそうでしたが来年もこの「2歳・1歳」近況まとめ記事の更新は夏ごろまで休止とするつもりです。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様・ワラウカド様・YGGオーナーズクラブ様各公式HPより許可を頂き掲載しております。また、DMMバヌーシー様にはブログ運営の通知を行い認知を得ております。公式HPの写真等は使用しておりません)
