こんにちは、まちかね太です。
11月26日の京都9レース・白菊賞(1勝C・牝馬限定・芝1600)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬スウィープフィートが出走しました。
前走で見事に初勝利を挙げ、暮れのG1を目指すと明言されてから初のレース。
状況的には勝たなければ本番への出走は厳しくなるというある意味背水の陣ではありますし、世間一般的にはそう高い評価でもなさそうですが、出資者視点からはとにかく楽しみの方が勝ります。
レース名である白菊の花言葉は「真実」。
このレースの後には、出資者以外の人々にも彼女が真に実力のある馬であると知れ渡ることでしょう!
勝ってG1へ!
以下、重賞戦線へ高らかに名乗りを上げてくれることを期待して見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・スウィープフィート
スウィープフィート
(牝2・スワーヴリチャード×ビジュートウショウ by ディープスカイ)
栗東・庄野靖志厩舎

ここまでの戦績:2戦1勝(1・0・1・0・0・0)
前走:10月8日・2歳未勝利(牝)(京都・芝1600)1着(→レース記事はこちら) 中6週
レースまでの状況
10月8日の前走レース後コメントで放牧を挟んで暮れのG1を目指すと明言され、11日には宇治田原優駿ステーブルへ。
その際に次走は11月26日の白菊賞を考えている旨も公表されました。
馬体脚元には問題なしとはいえ外厩移動直後はレースでの疲れも見受けられたようですが、一週間ほど楽をさせた後には問題なくペースアップ。
11月8日の近況では「以前は調教でカッとなる所がありましたけど、落ち着く所が出てきて乗りやすくなってきました」と成長が窺えるコメントも貰い、馬体重も494キロまで増えるなど状態そのものも良くなっている様子。
順風満帆ありがたし。
上り調子の中、11月14日に栗東へ帰厩と相成りました。
本番まではほぼ10日競馬となりますが、首尾よく行った場合は更に中1週で本命のG1に向かうことになりますから白菊賞にはメイチで臨む訳にも行きません。
それでもここでは勝負になると陣営が見ているからこそのローテだと思います。
逆に言えば、メイチでなくとも1勝クラスで勝負にならないようではG1に出走出来たとて記念出走以上のものにはならないでしょう。
信じるのみ!
と言っても、帰厩後レースまでの追い切り2本はいずれも普通に好内容。
直前追い切りの後には「今日の追い切りも本当に手応え良く、やればいくらでも時計は出るぞという雰囲気を見せていましたので、動き自体はとても良かった」とのコメントを貰い、気性面での懸念点が払拭されたわけでは無いものの、前哨戦とはいえレースに臨むに不足のない状態なのは間違いなさそうです。
鞍上は引き続き永島騎手なので、気性面の問題も良く分かってくれているはず。その点も過度に不安視する必要はないでしょう。
と、こちらとしては期待充分な過程なのですが、実際のところ白菊賞出走馬の中での人気順はそう高くも無さそう。
確定した10頭の出走馬のうち、新聞の印的に評価が高いのはサイレント(父エピファネイア)、ケーブパール(父ブリックスアンドモルタル)、ヒヒーン(父ジャスタウェイ)あたり。
前者2頭は新馬勝ち直後、後者は重賞5着からの臨戦となります。
前走で新馬勝ちした馬には他にもグランドハーバー(父ダノンシャンティ)やプシプシーナ(父エピファネイア)などがおり、明確に人気の中心という馬はいませんが、印はそのあたりに散らばっている模様。
我らがスウィープフィートには重い印を打つ予想家もいる一方、まったく無印という人も珍しくなく、全体としては複穴くらいの評価であると言えるでしょうか。
未勝利勝ちであることや、前走から斤量3キロ増(特別戦なので減量騎手の特典がない)ことなどが嫌気されているのでしょう。
主観と客観の評価の乖離が甚だしいですが、こちらとしてはスウィープフィートの力を信じるのみ。
豪華メンバーだった2戦目を快勝したことを考えれば、このメンツでも見劣るとは思いません。
見返してやろう!
しかし枠は1枠1番。好走率的には最悪レベルの枠。
大跳びであるスウィープフィート自身の個性としても歓迎できる枠ではないでしょう。はっきり試練です。
逆に鞍上永島騎手はこのコース2戦2勝、勝率100%。
前走記事で「前日に同コースで新馬戦を勝利している」と書きましたが、その勝利とスウィープフィートの勝利によるものです(ちなみにその新馬戦勝ち馬とは今回のライバルであるプシプシーナ)。
サンプルが少なすぎますが、将来の得意コース候補なのは間違いないでしょう。
スワーヴリチャード産駒のコース勝利は現状1勝、それはスウィープフィート自身のものなので不安点には成り得ません。
前走で同距離同コースを経験しているのは強みですし、とにかく枠さえ克服してくれれば。
いざ連勝へ!
レース内容
当日9レース時点の京都競馬場は晴、芝は良。
スウィープフィートは前走と変わらず464キロで登場。本番はこの先と考えれば増減なしはやや不安ですが、前走時がプラス10キロでしたし、いずれにせよ今回のレースに関しては問題ないでしょう。
パドックではチャカチャカしてはいましたが、これももういつも通りと考えて良いかと。
単勝人気では途中まで10倍を切るか切らないかという感じでしたが、最終的には13.0倍の6番人気に。
1番人気ケーブパール(3.0倍)以下サイレント、ヒヒーン、グランドハーバーの4頭が10倍以下の支持を受けていました。
ぐぬぬ……。
思ってたよりも更に一般的評価が低かったのでちょっとグヌりますが、まあ大事なのは人気ではなく結果と(自分に)言い聞かせていざレースへ。
枠入りまでトラブルなく進行し、各馬続々とゲートに入っていきますが、1枠に収まって他馬を待つスウィープフィートは首を上げ下げしたり横を向いたりと落ち着きがない様子。
大丈夫か~?
そうこうしている内に大外ミスキャサリンも枠に入って準備完了。
ゲートオープン!
ゲートが開く寸前にも下にアタマを向けていたスウィープフィート、出遅れ気味!
おまけに隣の馬に寄られてしまい、出脚が鈍い!
イヤ~!!
しかし鞍上永島騎手は焦る様子もなく馬なりのまま、結果あっという間に後方へ。
スウィープフィートがそんな状況である一方、楽にハナに立って馬群を引っ張るのはプシプシーナ。
1馬身差でヒヒーンが続き、サイレントやグランドハーバーはその1~2列後ろ。ケーブパールは中位に付けて追走していきます。
前8頭の馬群から4~5馬身遅れた最後方グループに、チョコレートデイとスウィープフィート。
おおう……。
随分と思い切った展開になりましたが、もう信じるしかない!
スローの流れの中、馬群は3コーナーへ。
相変わらずプシプシーナが快調に飛ばし、2番手も単独でヒヒーンのまま。
スウィープフィートはチョコレートデイを抜き、前方集団との差を少しずつ詰めながら坂を登っていきます。
内回りコースの坂の頂上はすぐに超え、下り坂へ。
先頭プシプシーナに外から並びかけていこうとするヒヒーン、その後ろには2馬身ほどの差を付けて4コーナーへ向かいます。
後方ではスウィープフィートが大外を回しながら、馬群の最後尾に取りつきました。
ここから行けるか!?
直線、結局プシプシーナはヒヒーンを並ばせないまま単騎先頭をキープしていまだ逃走中。
外から食らいつくヒヒーン、内目からコースロスなくジワジワ進出を図ってきたのはサイレント。やや遅れながらもケーブパールも外目から追い上げ態勢。
彼女らの後、8番手くらいで直線に入ったスウィープフィート。
先頭との差は5~6馬身ほどか。
永島騎手の左ムチが飛ぶ!
ムチが入った瞬間少し内に切れ込むような感じになったものの、それでも一気に加速!
残り200過ぎ、あっという間に5番手まで上昇!
先頭との差は4馬身!
伸びる!
直前にいたケーブパール、内にいたサイレントをまとめて捉え、交わす!
先頭との差は3馬身!
まだ伸びる!
2番手ヒヒーンの尻尾に追いつく!
先頭との差は2馬身!
まだまだ伸びる!!
先頭プシプシーナとの差を詰めていくヒヒーンを、更に上回る勢いで追い詰め!
迫る! 迫る! 迫る!!
2頭に並んで、そして、
……うあー……
ここでゴール!!
プシプシーナにはわずかに及ばず、ヒヒーンとは馬体を並べての入線で、写真判定に。
優勝はプシプシーナ。写真判定の結果、クビ差の2着はスウィープフィート。更にハナ差の3着がヒヒーンで決着となりました。
結果
白菊賞(1勝C・牝馬限定)
(京都・芝1600・良)
永島(55)馬体重464
2着(10頭・2人気)
所感
ぬあああ~~
このレースが外回りだったら……などと益体もないタラレバを真っ先に考えてしまう惜敗。
スローペースで先頭2番手だった2頭がそのまま最後まで優勝争いを展開する中、上がり33.1秒の脚で一頭だけ後方から突っ込んできたスウィープフィートは文句なしに強かったと思います(上がり2位は4着ケーブパールの33.7秒)。
それでも、もう一つだけ上の着順が欲しかった……。
とはいえ、見事な走りを見せてくれました。これでもう、これまでは斤量の恩恵があったからなどとは言わせない!
真実力があることを知らしめた一戦にはなったと思います。
レース後コメントによると、前半後方待機策を採ったのは事前の作戦の一端でもあったようですね。
溜めた際にどれだけ脚を使えるかを図る目算があったようですが、それについてはいい答えを出してくれたのではないでしょうか。
騎手の反省コメントとして、ペースを考えれば若干踏み遅れたとはありますが、それも結果論。内枠でもありましたし仕方ないでしょう。
ゲートについては現状馬を追い込んでまで矯正するつもりは無いとのことですから(気性面を考えればさもありなん)、これからもこのような状況になる事は大いにあり得ますので、出遅れても末でリカバーできると信頼できるのは見ている方の心理状態にとっても良い事です。
残る課題としては、結果的に出遅れて離れた後方からレースを進め、勝負所からはずっと大外を回ったことから、結局内目で馬群に閉じ込められたときに上手く対応できるかどうかを測ることは今回も出来なかったという部分でしょうか。
仮に次走G1に出走できた場合は間違いなく多頭数になるので、そのあたりに不安が残らないと言えば嘘になりますが、まあこの時期の2歳馬ですし周りも皆似たような課題はあります。
為せば成る!
それよりも、現状1勝馬が阪神JFに出走できる可能性は3分の1あるかないかというくらいのようなので、まずは出られるかどうかの心配が先に立つわけですが。
ただ、阪神JFへの出走可否にかかわらず、今回の走りで出資者サイドとしては更に期待感がヒートアップしたのは間違いありません。
これから春へ向けて、重賞戦線での活躍を鮮明に夢に描ける陶酔の33.1秒でした。
まずはこの後も無事に、そしてこれからも魅了の走りで気持ちよく酔わせておくれ!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)