こんにちは、まちかね太です。
10月8日の京都2レース・2歳未勝利(牝馬限定・芝1600)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬スウィープフィートが出走しました。
8月のデビュー戦3着の後、じっくり調整期間を取って迎える2戦目。
1200mの前走で指摘された距離不足を補うべくマイル戦に矛先を向け、満を持して勝ち上がりに臨む一戦となります。
……が!
相手が強ーい!?
さすがは京都開幕週の牝馬限定マイル戦。この条件を狙っていた陣営は多かったようで、出走馬には新馬戦や未勝利戦で好勝負していた馬たちが名を連ね、一筋縄ではいかないメンバー構成に。
普通のレベルのレースなら有力候補の一角に数えられて然るべきスウィープフィートも、このメンツの中にあっては複穴候補という扱いです。
流石に強気にはなれませんが、それでも持てる力は遜色ないはず。
以下、出資者として信じるしかないという気持ちで見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・スウィープフィート
スウィープフィート
(牝2・スワーヴリチャード×ビジュートウショウ by ディープスカイ)
栗東・庄野靖志厩舎

ここまでの戦績:1戦0勝(0・0・1・0・0・0)
前走:8月13日・メイクデビュー小倉(2歳新馬)(小倉・芝1200)3着(→レース記事はこちら) 中7週
レースまでの状況
小倉1200mでのデビュー戦3着後、結果的に距離が短く小回りも向いていなかったという見解が示され、次走以降は距離延長策に出ることを示唆されました。
「一旦放牧してリフレッシュし、阪神なり京都なりを目指す」(庄野師)という方針で残りの小倉開催はそのままパスし、8月16日に宇治田原優駿ステーブルへ移動。
10日間ほど軽めの調整となりましたが馬体にダメージは無くそこから順調にペースを戻し、8月末には「再来週くらいに戻す」(庄野師)という帰厩予定が出ました。
その後も順調で、9月7日時点では速めをこなしつつ馬体も471キロまで回復(デビュー戦時454キロ)。
「以前は前に馬を置くとそれを抜いて行こうとしていましたが、戻って来てからは後ろで我慢出来ているので、多少は我慢も効くようになってきたと思います。飼い葉食いも問題ありません」というコメントも出ており、精神的な成長も垣間見えるようで良い傾向です。
良き良き。
そして、予定通り9月15日に栗東帰厩。すぐに京都開幕週の10月8日・芝1600牝馬限定戦を目標にすると発表されました。騎手はデビュー戦に引き続き永島まなみジョッキー。
「動きだけ見ていると短い所という感じがするんですけど、競馬に行ったらそうじゃないという事が分かったので、次走はとりあえず1600mに向かいます。1800mでも良いのかなと考えてはいるんですけど、来週の1600mは牝馬限定なので、まずはそこを使ってみます」(9月27日近況・庄野師)と、まだ適性については手探りの段階であること、そして「まだ体力面もですし、精神的にも煮詰まりやすいので、現状は続けて使うというよりは、使って休ませて使って休ませてという形になるかなと思います」(9月27日近況・庄野師)と連戦するのは現状厳しいという見立ても赤裸々に話されてはいますが、調整自体は至極順調に進んで問題なくレース当週を迎えます。
目標の10月8日牝馬限定芝1600戦は出走頭数がフルゲートに満たない12頭に留まり、スウィープフィートも支障なく出馬確定。
しかし、手ごろな頭数に反比例するかのようにメンバー構成はかなり強烈なものになりました。
まず、前走2着馬が4頭。
デビューから2戦連続2着のウインディオーネ(父シルバーステート)、デビューから3→2着の良血エヴァンスウィート(父スワーヴリチャード)、未勝利戦を好タイムで2着してきたエマロア(父ロードカナロア)、新馬戦2着から来るニエキヤ(父キタサンブラック)と、いずれ劣らぬ強者ぞろい。
前走新馬戦3着から来るラガークイン(父リアルインパクト)など、前走掲示板内の馬も他に3頭おり、これら7頭の前走入着馬はすべて前走マイル戦を走っている馬たち。
前走掲示板に載れていない4頭もマイル以上の距離を経験している馬ばかりで、マイルはおろか1400m戦の経験すらないのはスウィープフィートただ1頭。
正直厳しいか……?
スウィープフィートも前走見せ場充分の走りで3着しているとはいえ、この状況・相手関係では上位人気に推される訳も無く、新聞紙上の評価では精々が複穴評価というものが大半だったのも仕方のないところではあるでしょう。
3日間開催だったこの週、ぶっちゃけもっと相手関係が楽なレースはありましたので、勝ち上がりだけを目指すなら距離面が短すぎる・長すぎるという可能性があってもそれらに路線変更した方が可能性は高いとも思われましたが、あえて予定通りここに出てきたのは「競馬に行って距離だとかコースだとかを見極めるには今回の1600芝という条件は良いんじゃないかと思います」(10月5日近況・庄野師)という試走の面もあるのでしょう。
……理由はどうあれ、
あえて強者に当てるその意気やよし!
(と思うしかない!)
枠は7枠10番。
開幕週の外枠ではありますが、6~7枠が強いコースなので問題はないでしょう。跳びが大きいスウィープフィートにとっては、内で閉じ込められる可能性が小さくなる分良い方向に作用する可能性もありますし。
デビュー3年目の永島騎手には今年の春に改修完了した京都競馬場の実績は当然ほとんどありませんが、前日に同コースで新馬戦を勝利しているので、いいイメージを持っていてくれれば。
今年の新種牡馬である父産駒のコース実績も当然ほぼなし。上記の前日新馬戦に産駒2頭が出走して共に着外に敗れているだけです。
今回のレースは外回りでは無く内回りコースで行われるため、「広いコースを求めて」というスウィープフィートのテーマからは若干外れる部分もありはしますが、逆に言えば前走からドラスティックなまでの条件変更ではないということでもあります。
直線も平坦ですし。
競走条件変更というのは少なからず丁半博打の面もあるので、リスクが少なくなったという見方も出来なくもないでしょう。
平坦・小回りでの前走のパフォーマンスを大きく損なうことなく、距離延長の利点のみを加算出来れば、前走も同距離を使ってきたライバルたちよりもむしろ大きな上積みとして結果に表れても何らおかしくはないはず。
……多分、きっと、そのはず!
ええ、安心したいがための無理やりの理由付けでございますとも。
ともかく、まずは掲示板確保が現実的な目標だとは思いますが、あわよくばの希望は持っていたい!
頑張っておくれ~!
レース内容
当日は朝方まで仕事でしたがレースのリアタイ視聴には帰宅が間に合いました。2レース時点の京都競馬場は曇、芝は良。
スウィープフィートは前走比プラス10キロの464キロで登場。パドックには間に合いませんでしたので後から動画を見ましたが、チャカついてはいましたが前走よりはナンボかマシだったのでは(動画に映っている範囲では)。
単勝人気はエマロアが1番人気(2.5倍)となり、以下ウインディオーネ(4.2倍)、エヴァンスウィート(5.7倍)、ニエキヤ(7.5倍)、ラガークイン(9.3倍)の5頭までが10倍以下で、スウィープフィートは彼女らからやや離された17.6倍の6番人気評価。
これでもむしろ事前予想よりは人気があった方でしょう。とは言ってもやはり見返してほしいところ。
さてレース本番。枠入りでは大きくごねる馬もなく、大外サトノアイオライトもすんなり入って準備完了。
ゲートオープン!
……ヨシ!
画像の角度的にややわかりにくい部分もありますが、スウィープフィートはまずまずのスタートを切っている模様。
少しアタマが高い走りをしているようにも見えるものの、そのまま前目に行く……のかと思いきや、内側からシルバヴールやニエキヤを筆頭にした集団がダーッと上がってくると、鞍上永島騎手はむしろ手綱を抑え加減にして位置を譲り、あえて流れに乗らずに後方へ下がります。
そのまま3角手前では後ろから3番手まで後退。馬自身には行く気が無いわけでもないようで、スウィープフィートが手綱を引かれて若干アタマを上げ気味になるシーンも。
え~、大丈夫かいな?
馬群はかなり凝縮しているので後方といっても先頭から5馬身ほどの位置ではあるのですが、見ている方はハラハラもの。
しかしこちらの不安をよそに、勝負どころの3~4角中間地点ではスウィープフィートは大外を回ってグーンと進出を開始。
内目の密集地帯でゴチャゴチャしているライバルたちを尻目に一気にまくり、4~5番手まであっさり上昇。
そのまま先頭グループへ迫ります!
おおっ?
直線を向いたときにコーナーワークで少し離された形になったものの、内目を通って先頭で並ぶニエキヤ・エマロアとの差は1馬身程度。その2頭との間にいるのがウインディオーネ。
彼女らの手綱は既に激しく動き始めていますが、スウィープフィート鞍上永島騎手はまだまだ余裕の手応え。
これはイケる!?
残り300、永島騎手が満を持して追い出しを開始。
大きな完歩で前との差を詰めていくスウィープフィート。
残り200、最内の2頭は完全に勢いを失くし、後ろから他馬が急襲してくる気配もなし。
もはや残す敵はウインディオーネ一頭のみ、その差は既に半馬身、クビ……。
もらった!!
並んだ時点で勝利を確信。
しかし、
んん!?
そこから粘るウインディオーネ! そう簡単には抜かせない!
残り100手前から、ウインディオーネとスウィープフィートが馬体を合わせてマッチレース!
それでも、余裕があったのはやはり……。
……よっしゃ!!
ゴール前で外のスウィープフィートがグイッと抜け出ると、ウインディオーネとの差をジリジリ広げながらゴールイン!
優勝はスウィープフィート!
ウインディオーネが3/4馬身差で2着に続き、3着には更に1馬身半差でラガークインが入りました。
結果
2歳未勝利(牝)(京都・芝1600・良)
永島(52)馬体重464
1着(12頭・6人気)
所感
これは大きな勝利!
レース前には信じるために色々ゴチャゴチャ考えてましたが、それでも実際のところ勝ち切るまでは望み薄だと思っていました。
スウィープフィート、
信じ切れなくてゴメンよ!
道中も「無理に後方に控えすぎじゃない?」とか思っていました。
いや、ああも見事に大外まくりをキメてくれるとは……。
永島騎手には
失礼いたしました!
そもそも、予定通りとはいえもっと楽な相手のレースにせずにここに出走してきたこと自体がぶっちゃけちょっと……とか思っていました。
庄野師はじめ関係者の皆様にも
失礼いたしました!
そして皆様、見事な勝利、ありがとうございました!
というわけで懺悔は終えさせてもらいまして、その他の感想を。
再三言っていますがこのレースのメンツは相当にレベルが高かったと思いますので、この相手に一捲りで勝ち切ったというのは強豪馬の片鱗を見せてくれたと言って良いと思います。
上のクラス、もっと言えば牝馬限定重賞戦線でも渡り合っていける可能性は充分以上にあるのではないでしょうか。
もちろん、今後特別戦に出走していくことになれば永島騎手継続であっても減量の恩恵は無くなりますし、これまでの2走が外枠でレースも外々から進めていましたから、内枠発走・馬群に閉じ込められたときに上手く対処できるかなどの未知数な点はまだまだありますが、少なくとも型にはまれば相応の強さを発揮出来るというのは確実。
レース後の調教師コメントでも「多少緩さもあって、コーナーで張り気味になったり最後直線抜け出してからも少し内にモタれたり、馬の若さというか幼さはあります」と課題は指摘されつつ、「完勝と言える内容だった」と評価されていて、放牧を挟んで暮れのG1(阪神JFのことでしょう)を目指す旨が明言されました。
1勝馬だと抽選になるだろうことから中間で一戦使うかもということですが、元々連戦できない前提の馬ですので、中間使えるのか、使ったとして目標のG1に向けて体調を整えられるのかという心配はあります。
とはいえ、そこはプロの皆様がよしなに判断してくださるでしょうから、あまり深く考える必要もないでしょう。
もう余計な事は考えない!
「上手く賞金を加算して行ければ来年の春も楽しみになると思います」ということですから、もっと先の更に大きな目標も出来ました。
この後も順調に行って、その舞台に立ってもらえれば言うことはありません。
今回のレースは、出資者にとってはそんな夢を見せてくれる魅了の魔法になりました。
願わくば来年まで、出来ればさらにその先まで、この魔法にかかりっぱなしでいられますようにと願っています。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)