こんにちは、まちかね太です。
6月7日の門別4レース・JRA認定フレッシュチャレンジ競走 (2歳新馬)(ダ1200)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬トレベルオールが出走しました。
私の2歳世代出資馬の中では一番最初のデビュー。ですが当初は「使っていって経験を積ませてから」という感じでした。
しかし、レース直前には「ソコソコ勝負出来そう」と関係者コメントのトーンが急上昇。
期待してもいいのか!?
こちらのテンションも上がります。
とはいえ能力検査時点からゲートが実戦でどれだけ向上するかなど、やってみなければわからない部分も多いワケで。
新馬戦ですから当たり前と言えば当たり前ですが。
まずはゲートを無事に出て
先に繋がるレースをしてくれればヨシ!
以下、過度な期待は禁物とは思いながらもやっぱり期待して見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・トレベルオール
トレベルオール
(牡2・オルフェーヴル×トレサンセール by Rip Van Winkle)
北海道・佐々木国明厩舎

ここまでの戦績:初出走
レースまでの状況
今年2月の追加募集で彗星のように現れたオルフェーヴル産駒、それがトレサンセール21ことトレベルオール。
私は原則として地方募集馬には出資しない方針ですし、募集時の記事でも書いた通り「晩成傾向の血統と早期始動の北海道所属というミスマッチ感」「小さな体」など多くの不安を持ってもいましたが、推し種牡馬オルフェーヴルの仔であるという一点で全てに目を瞑って出資しました。
それも一口馬主の醍醐味!
募集が2月だったので、春には2歳戦が始まる北海道ではもはや臨戦態勢を整えていく時期。
既に入厩済みだったトレベルオールも、最初の近況更新となった3月1日の調教師コメントで早速ゲート練習を行う予定が報告されました。
その後2回のゲート練習を問題なくこなし、能力検査に向けて調整を重ねていきます。
そして3月30日に能力検査を受検(ダート800)。「順調に乗れていますので、それなりには動けるんじゃないかと思います」という調教師コメントが出ていましたし、体は大きくなってはいないようですがまあ問題なくクリアしてくれるだろうと思っていました。
ところが、6頭立ての最内枠となったトレベルオールはゲートが開いたときに殆ど歩くようにしか出てくれず、あっという間に先頭から10馬身以上置かれてしまう形に。
おおっとぉ!?
最終コーナー手前から大外を追い上げて脚を伸ばし、どうにか5位入線して合格(タイム53.7)はしたものの、レースぶりには大いに不安が残る事になってしまいました。
レース後コメントは「ゲートの中で一回立ち上がったのと、スタートしてからニの脚がつかなくてモタモタモタとして」(佐々木師)
モタが多いな……。
まあ実際そうとしか言えないスタートでしたからね。とはいえ「今日は800mで忙しかったと思うので、距離が長い所を使って行けば競馬になるかなという感じはしました」とコメントは存外にポジティブなので、気楽に構えておいても問題ない……のか?
とりあえず試験後も体調には問題なく疲れもないという事で、「1000mや1100mは短い印象ですし、1200mは概定だと6月までは組まれていないので、5月17日の1700mを予定にして調整して行きます」と、デビューの予定も出ました。
その後も馬は元気に調整されていたようですが、4月26日以降の近況でのゲート練習の報告で暗雲。
最初は「ゲートの中でソワソワしてササッと出ては行かないが、入りを嫌がるわけではない」という内容でしたが、次週は「ゲートの中で立ち上がった」「出が悪い」「動きもアップアップ」と散々。
ゲートを改善させなければ、という事でデビュー予定も延期に。
「4回開催前半の1100mか、6/7の1200mでデビューさせて、とにかく競馬を使いながら経験させて行く方が良いタイプかなと思っています」と、実戦を重ねて少しずつ良くしていくという方針が示されました。
5月16日の近況では、枠入りを嫌がったものの我慢は出来ており終いもいい動きになってきているということでゲートも良くなってきたと判断され、6月7日の1200m戦でデビューすると改めて表明。
ただしかなりイレこんできているという事で、他馬と並んでマシンに入れられないなどとの言葉も。癖もある馬という理由で亀井騎手が鞍上に指定されるなど、不安は残ります。
それでもレースが近づくに連れて調教の動きも良くなり、レース前日6月6日の調教師コメントでは「好時計をマーク出来ました」「体的には動ける状態」「変な若さを出さなければそこそこ勝負になる」と、使っていってからと言っていた以前とはトーンが変わり、初戦から期待を持っても良さそうな口ぶりに。
これは……やれるのか!?
経緯をずっと見ていた身としては楽観しきる気にはなりませんが、それでもこう言われてしまうと期待してしまうのが出資者のサガ。
俄然テンションの上がってきた状態(馬ではなく私が)で迎えたレースの出走メンバーは8頭。
中心視されているのはサントノーレ(父エピカリス)。5月16日の能力検査を48.7で走破した馬。次にタイムが速かったピヤージュ(父トランセンド)が49.8なので1秒以上の差があり、他馬は軒並み50秒以上の時計なので、時期や受験時の馬場差などを考えずにただ単純に比較すれば抜けた存在に思えます。
トレベルオールの能検タイムとの差は実に5秒。
とはいえ今回は実戦で距離も1200、トレベルオールも良化しているのは間違いなさそうなので、戦えない相手では無いはず。
まあトレベルオールの方は逆に1200で距離足りるのかという懸念はありますが、それは置いといて。
いずれにせよ本領発揮はまだまだ先でしょうが、ここでいいレースをしてくれれば先の展望がグッと拓けます。
まずはゲートをちゃんと出て、先に繋がるレースを。
願わくば勝ち負け期待!
レース内容
当日4レース時点の門別競馬場は曇り、馬場は稍重。
レースはピエールミシガンが出走を取消して7頭立てとなりました。
パドックに登場したトレベルオールは422キロと、出走馬の中でも一際小さな体重での出走に。
しかし状態は良さそうで、パドック解説にも高評価を受けていました。
その影響もあってか、最終人気は圧倒的人気のサントノーレ(1.3倍)に次ぐ2番人気(5.3倍)に支持されることに。
評価が高いのは
素直に嬉しい。
その後各馬の馬場入りもつつがなく終わり、さあゲートへ。
ん?
ゲート前でゴネてる馬がいるぞ? 新馬戦の風物詩ですなあ……、などと一瞬思いましたが、すぐにそんな気分は吹き飛びました。
ウチの仔やないか~い!
ゲート前で散々抵抗しているのは、あろうことか我らがトレベルオールではありませんか!
出はともかく枠入りは少し嫌がる程度という話だったはずですが、本番の空気は違ったのかゴネてゴネてゴネまくるトレベルオール。
体感的にはかなり長い時間ゴネまくった末、どうにかこうにかゲートに収まってはくれましたが、精神的な消耗は気になるところです。
その後にゲート入りしていく馬たちもトレベルオールほどではないものの入りを躊躇する馬が多く、挙句に最後の枠入りとなった大外ピヤージュも若干抵抗したこともあって、7頭立てには見合わない時間がかかりましたが、ようやく準備も完了。
ゲートオープン!
んん、あ~……
覚悟したほどは立ち遅れた訳でも無かったトレベルオールでしたが、ダッシュが付かないのか鞍上亀井騎手が大きく手を動かしても前に付けることが出来ません。
前につけるどころか、むしろ失速するような感じであっという間に最後方。
頭を上げて後退するようなシーンも見られました。
これミーナで見たことあるよ?
YGG出資馬のミーナティエルナが砂を被ってズザッと後退する、割とよく見た挙動と同じ動き。
これは厳しいぞ……
レースは容赦なく流れ、トレベルオールはブービーからも7~8馬身差を付けられてポツンと最後方を走っています。
前のグループは3コーナーへ。トレベルオールはまだなんとか中継画面の端に映ってはいますが、このままでは画面外へ追いやられてしまう?
そんな危機感を持ちながらトレベルオールを目で追っていましたが、今度は鞍上亀井騎手の挙動がおかしい。
遠景なのではっきりとはわかりませんでしたが、立ち上がり気味に手綱を引っ張るような姿勢となった後、トレベルオールの上から消えました。
は? え?
落馬!
ええええーーー!?
トレベルオールが小さく跳ねるようにしていたのが映ったのを最後に彼らは画面から消えてしまいましたが、こちらとしてはもうレースを見るどころではありません。
人馬とも無事でありますように……
結果
JRA認定フレッシュチャレンジ競走 (2歳新馬)
(門別・ダ1200・稍重)
亀井(54)馬体重422
競走中止(7頭・2人気)
所感
これが若さか……
騎手・馬ともに大過はなかったようなので、それは不幸中の幸いではありました。
騎手は「両手挫傷で出血していますが、血が止まればこの後も騎乗変更なしで乗れるような状態」、馬は「ラチに当たってそのまま跳ね返って走ってきて自分で検量前まで戻って来て、出入り口の所で滑って転倒しましたが、膝を少し擦りむいたくらいで、他は目立った外傷はありません」(佐々木師)とのこと。
良かった……
状況としては、3コーナーで曲がらず直進して外ラチにぶつかったという事のようです。
こんなシーン、オルフェーヴルのレースでも見た気がしますね(父は挽回しましたが)。血って怖いですね……。
今回のレースはトレベルオールにとってはレースの態を為していなかったのは明白なので、内容については振り返りも何もありません。
20日の出走停止と能力検査の再検査がペナルティとして課されるようですが、是非もなし。
ハミ受けにしてもゲートにしても調教ではここまででは無かったという事ですが、ゲート入りからの一連の流れでは、レースに出せる状況を整えていなかったとみなされても仕方ありません。
なんにせよ、砂被りをここまで嫌がるとなると、地方ではかなり厳しい戦いにならざるを得なくなってきます。
次に向けて馬具を考えたり対策を施してくれるという事なので、その効果に期待したいところ。
馬の方も、本番を経験したことやこれからの調教などで慣れていってくれるといいのですが……。
とはいえ、まだ心身が成長し切っていない若駒であるという側面がこれらの行動に繋がっている部分も大きいとは思いますので、焦って矯正を図るよりも、成長を促しつつ日々の調教で緩やかに修正を施していく、くらいの方が血統傾向とはマッチしているかもしれません……が、北海道所属馬なので早く結果が求められる以上、それは無理か。
うーむ……
なお、去勢という話も出ていますが、オルフェ産駒牡馬はこれまで数多くが去勢されてきましたが去勢後に成績が大きく向上した例はほとんど無い(ヘリオスは去勢よりもダート変わりの効果が大きかったと考えられます)ので、積極的には賛成できません。
今去勢すると、ただでも小さい馬体の成長が更に阻害されそうなのも懸念点。
ただ、求めるのがレース結果と言うより日々の扱いやすさの部分であり、それで管理する方々がやりやすくなるのであれば敢えて反対する気もありません。
今回の結果は相当に厳しいものだったと思いますが、これからも変わらず期待させてもらいますので、関係者の皆様には鋭意工夫を凝らしていただければと思います。
トレベルオールよ、次こそはゲートにちゃんと入って、ちゃんと出て、先に繋がるレースを見せておくれ!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)