こんにちは、まちかね太です。
8月20日の新潟3レース・3歳未勝利(芝2400)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬セントアイヴスとワラウカドでの出資馬ヘリックスが出走しました。
所属クラブが違うので仕方がないのですが、生き残りを賭けたこの時期に同じレースに出資馬がダブり出走するのは正直嬉しくはない話。
最良の結果が出た場合でも確実に1頭は勝ち上がれないわけですから……。
しかもこの2頭、クラブは違えど共にパカパカファームで生まれ育った同期の桜。
それが更に複雑な気持ちを呼び起こします。
とは言っても、2頭とも勝ち負け確実な有力馬というわけではなく、むしろどうにか最後のチャンスを掴みたいというチャレンジャーの立場。しかも揃いも揃って状態が万全とは言い難い感じ。
次走への優先権枠を奪い合う形にはなるので、骨肉の争いという置かれた状況自体に変化はありませんが、こちらとしては両者共になんとか生き残れるようにと祈るのみ。
どうか……
以下、両方がラストステージへ生き残れるようにと願いながらレースのレポートです。
出走馬プロフィール・セントアイヴス&ヘリックス
セントアイヴス
(牡3・サトノアラジン×クエストフォーワンダー by Makfi)
美浦・中舘英二厩舎

ここまでの戦績:4戦0勝(0・0・0・0・1・3)
前走:4月8日・3歳未勝利(中山・芝2000)5着(→レース記事はこちら) 中18週
ヘリックス
(牡3・サトノダイヤモンド×アップワードスパイラル by Teofilo)
美浦・大竹正博厩舎

ここまでの戦績:1戦0勝(0・0・0・0・0・1)
前走:7月8日・3歳未勝利(福島・芝2000)11着(→レース記事はこちら) 中5週
レースまでの状況
初芝挑戦だった4月8日の前走で、なかなかの末脚を見せて5着とし、初の掲示板をゲットしたセントアイヴス。
このまま芝での勝ち上がりを狙って出走を重ねていければ、と思いましたが、そうは問屋が卸しませんでした。
レース直後は「反動は無い」という話で、間をあけずに次走予定も出ていたのですが、4月20日の近況で「本調子にない」と状況が一転。
レントゲン検査などで異常が出ているわけではないものの、特に左肩の具合が思わしくないようで、トレセンでは回復が進まず5月2日にNSRへ放牧に出されました。
ああ……
未勝利戦実施の残り期間を考えると手痛い頓挫ですが、無理をして余計悪化したら元も子もないので仕方ありません。
外厩では両肩に治療を施され、1ヵ月ほど軽めのキャンターのみに留められての再調整。
「跛行はしておらず、歩様が少し硬いかなという程度」(5月10日近況)ということで、ニュアンスとしてはそこまで重篤な感じでもなかったのですが、15-15を入れたペースアップを開始してからもなかなか帰厩の声はかかりません。
中間に軽く便秘気味になったりとちょっとしたアクシデントはあったとはいえ、刻一刻と迫ってくるタイムリミットにこちらの気は焦ってきますが、調教師サイドは「万全の状態で帰厩させたい」という意向とのこと。
……今更?
昨年11月末から5月の放牧までおよそ半年の間、硬さがあっても疝痛を起こしてもフレグモーネを発症しても在厩させ続けた人と本当に同じ人が発した言葉なのかと耳を疑いましたが、それらの経験があってこそのこの意向でもあるのでしょう。
状態が良くなくては勝負にもならないでしょうから、その方針に否やもありませんが。
それでも、その後も硬さが完全に取り切れるというところまでは行きませんでしたが、7月18日に美浦トレセンに帰厩。
8月20日の芝2400戦を目標に進められていくことになり、クーラーがある新潟競馬場で滞在調整するために8月8日には早々に競馬場に移動しました。
ただ、美浦帰厩以降の近況更新は「硬さ」という言葉のオンパレード。
脚捌きの硬さを強調するようなコメントばかりが並び続け、勝ち負けしようという雰囲気ではありません。
一応、レース直前8月17日の近況では「状態はまずまず良くなっていますので、何とか頑張ってもらいたい」という調教師コメントが出ていましたが、「ここで5着までに入らないことには、次がない状況ですからね」という言葉もありましたので、少なくとも今回の目標は勝ち負けではなく入着なのでしょう。
新潟最終週に芝2200未勝利戦が組まれているので、本当に勝負を賭けるのはそこということになるのでしょうか。
ここまでの経緯からレース後の反動は気にかかり、中1週で連戦できるかなという不安もありますが、まずここで優先権を取らないと最終戦に出走できるかもわかりませんから、先のことよりまずは今回のレースでどうにか上位に入ってくれることを祈ります。
なんとか頑張っておくれ。
一方のヘリックスは、頓挫続きの果てにようやく迎えた7月8日のデビュー戦を11着と敗れ、時期的に次走が2戦目でありながら進退を賭けた戦いになることは避けられない状況。
前走時の鞍上からは距離短縮も示唆されていたようですが、調教師サイドは馬の走りの状況から慎重に次走を吟味することに。
前走のレースやその後の調教過程などから、「レースを経験して気持ちの面でのギアが上がって来ており、現状では1800〜2000m前後が良いパフォーマンスを発揮できそう」「ダートコースでの調教中の走りからも(ダートをこなせる)可能性はある」「右にモタれるところも見られなくなってきている(=左回りの走りが改善)」「最後の直線の動きが甘い」など、正負取り交ぜた様々な所見が出ていましたが、最終的に芝の長めで行くという判断が下されました。
札幌戦も選択肢に上がっていましたが、輸送負担などを考慮し8月20日の新潟芝2400戦に向かうことに決定。
ああ、被ってもうた……
できればセントアイヴスと違うレースを走ってほしかったのですが、こればっかりは仕方ないと思うしかないですね……。
しかし、ヘリックスの方もセントアイヴス同様万全の状態とも思えません。
8月9日に歩様の違和感が発生し、蹄鉄を改装して確認したところ、蹄底部がエクイパックの影響で蒸れてふやけ、衝撃に敏感な状態になっていたという報告があったばかりなのです。
一応改装後に症状は治まってはいるようですが、それまでの脚部不安続きの経緯から考えても多大な不安を禁じえません。
無事に頑張っておくれ……
そんな互いに不安を隠しきれないパカパカファームの同期生再会の舞台となった8月20日の未勝利戦は、この時期の未勝利戦には珍しくフルゲートに満たない13頭の出走にとどまりました。
中心視されているのはコスタレイ(父ドゥラメンテ)。デビュー2戦目の前走(東京・芝2400)をアタマ差2着し、ここはそれ以来3ヵ月ぶりのレースとなる牝馬。
彼女が圧倒的1番人気の様相です。
2番手評価はここ2走3→2着、前々走3着時は1勝クラスへの格上挑戦だったという戦歴を持つバレーオブファイア(父シルバーステート)。
その他には安定して上位に走っている馬が少なく、セントアイヴスやヘリックスにもそれなりに印は回っているようです。
ワンチャン充分!?
枠はセントアイヴスが7枠10番、ヘリックスは2枠2番。
好走率は7枠は可もなく不可もなくという感じですが、2枠はまさかの過去3年勝率0%。死に枠です。
このコースでのレースは数が少ないので、試行数が減る騎手や種牡馬データは参考の域を出ません。
一応、サトノアラジン産駒、ヘリックス鞍上丸山元気騎手は過去3年連対率50%、セントアイヴス鞍上吉田豊騎手は同複勝率50%を、数字上では記録してはいます。
いずれにせよ、ここで掲示板を外せば即ゲームオーバーになる可能性は高く、不安は大きいですがどうにか最終週まで望みをつなげる結果を2頭共に出してくれれば……。
相手関係的にそれは高望みでもないはず(ライバル陣営も同じことを思っているでしょうが)。
2頭とも生き残れますように!
……無論、どちらかが勝ち切る奇跡も祈っています!
レース内容
当日は仕事があったので録画観戦。3レース時点の新潟競馬場は晴、芝は良。
セントアイヴスは前走比プラス8キロの508キロ、ヘリックスはマイナス4キロの464キロで登場。
パドック動画に映っている範囲ではセントアイヴスはそこまで硬い動きにも見えず、むしろヘリックスの方が後ろ捌きが硬いようにも見えましたが、双方大きな問題は無さそう。
人気はコスタレイが1.6倍と圧倒。2番人気はバレーオブファイアで7.4倍、3番人気はヘリックスの同厩馬ロコルルハーツで9.7倍。
10倍以下はこの3頭だけで、セントアイヴスは19.1倍の6番人気、ヘリックスは39.6倍の10番人気。
ん~……
ヘリックスの評価が低すぎる気もしますが、妥当っちゃ妥当かな?
それらを確認した後、レース映像へ。大外ポンフェットのスムーズな枠入りから映像開始。
準備が整うと、すぐゲートオープン!
数頭が出遅れたようでしたが、セントアイヴス・ヘリックスは共に無難に出てくれたようです。
内枠のヘリックスは、枠を生かして早々に前目に進出。
ハナを奪ったローディアマント、2番手につけたロコルルハーツに続く3番手グループの最内に位置を取ります。
セントアイヴスの方は中団後方の内目、馬群の中からレースを進める構え。先頭からは7~8馬身程度か。
人気のコスタレイはセントアイヴスの1馬身ほど前、外目にいるので、目標にはしやすそう。
どっちも悪くない!
向こう正面、ローディアマントが2馬身ほどに差を広げて逃げる形になり、後ろのグループもそれぞれ少しずつ間隔が間延びしていくような形にはなりつつ、各馬の位置関係は大きく変わらないままレースは淡々と流れていき、3コーナーへ。
3~4コーナー中間地点、後方グループが前との差を縮め始め、間延びしていた馬群が再びギュッと凝縮。
ここで先団の内側に居たヘリックスの鞍上丸山騎手のアクションが大きくなり始めます!
手応えは怪しいぞ!?
そんなあ~……
一方、セントアイヴスも動き出しを開始したようですが、斜め前にいたコスタレイが外をスーッと上がっていくのに対し、ワンテンポ遅れている感じ。
テンポが遅いというより反応が鈍い?
そういえばそういう馬だった!
内回りとはいえ新潟の直線で挽回できますように……!
そうこうしている内に先頭組は直線へ突入。
逃げるローディアマントに並びかけようとするロコルルハーツ、この2頭が後続に3馬身ほどの差を付けて競り合いを展開。
ヘリックスは……ああ、馬群に呑み込まれて下がっていく……。
あああ……
残念ながら彼はここまでのようです……。
残るセントアイヴスは、直線で外に持ち出そうとしてややコース取りに苦心していますが、手応えはまだありそう。
前方がオープンになる程外に持ち出せた頃には、先頭から7馬身差ほどの8~9番手。
ゴールまでは残り300mくらいか。逃げる2頭が突き放し、コスタレイが3馬身差を覆そうとスパートをかけようとしている状況で、セントアイヴスは周囲の6頭ほどと掲示板を争う形になりそう。
頑張れー!!
残り200、残り100。セントアイヴス、ジリジリ脚を伸ばして4~5番手争いまで来ている!
しかし内の馬たちも渋太く粘っていて、外からも何か来ているのが見えるぞ!
白熱の掲示板争い!
しかしここで映像は先頭争いに切り替わってしまい、前3頭から離されていた掲示板争い組はまとめてフェードアウト。
おお~い!
しかし決着後ゴール板前で静止したカメラには、4番手集団の先頭で流れ込む青い勝負服が映りました!
ヨッシャ!
レースはコスタレイが前を差し切り優勝。半馬身差の2着にロコルルハーツ。ローディアマントは粘り切れず2馬身半差の3着。
そこから2馬身半差の4着がセントアイヴス。ヘリックスは11着での決着となりました。
セントアイヴス・結果
3歳未勝利(新潟・芝2400・良)
吉田豊(56)馬体重506
4着(13頭・6人気)
ヘリックス・結果
3歳未勝利(新潟・芝2400・良)
丸山(56)馬体重464
11着(13頭・10人気)
所感
喜びと悲しみと……
まず、11着に敗れたヘリックス。
道中先頭2番手だった2頭が3着・2着という展開でしたし、流れは決して悪くなかったと思いますが、4コーナーに入る前にガス欠していたように見えますので、結果的に距離が長かったかなという感じがします。
血統的には長い方がいいかなと私も思っていたのですが、延長策が裏目に出てしまいました。
もっと事前にビシバシ追えて良い状態でレースを迎えられたなら話は違った可能性もあるかもしれませんが、タラレバの話をしても仕方ないので現状を受け止めるしかありませんね。
結果は残念至極でしたが、幸いレース後も脚元の状態が悪化しているということはなさそう(近況では何も触れられていませんのでそういうことだと解釈します)。
中央登録はここで一旦抹消することに決まりましたが、ダート適性に一縷の望みを賭け、北海道競馬に移籍してファンド継続となりました。
新たな預託先は小野望調教師。
年内で一定の結果を残すことが継続の条件とされており、脚部不安を抱える身には厳しい状況が続くかとは思いますが、新天地でどうにか一花咲かせてほしいものです。
まだ終わるには早い!
そして、4着に入ってくれたセントアイヴス。
これで最終週のレースへの挑戦権を確保し、ギリギリ生き残った形になりました。
相変わらず勝負所でのズブさは残っているようですが、ダートよりは芝の方がやはり反応は良さそうで、距離にも目途を立ててくれました。
最新24日の近況では「状態の良さを活かして頑張ってくれました」との調教師コメントがありますが、
調子が良かっ……た??
レース前の近況からはそういう風に受け止められるコメントが無かったと思いますが……、いや、「まずまず良くなっています」とは言われてましたけどね、「まずまず」とは。
そして新聞を見返せば確かに「体調面は良い」みたいな関係者コメントもありました。
誰に対する情報戦?
ということでイマイチ近況のコメントが信頼しきれなくなってきた感じですが、最新24日の近況ではまた左肩の出が悪くなっているということで、やはりダメージはある感じ。
正直、叩いた上積みよりどうにか下降を抑えての現状維持が精いっぱいかもしれません。
デビュー戦からのダート連戦の時も使うたびに着順を落としていきましたし、本来連戦が向いているタイプではないのかもしれませんが、泣いても笑っても次がファイナルステージなので、どうにかそこまで頑張ってもらいたい。
目標は9月3日の新潟芝2200戦。
今回の2・3着馬あたりも順調なら出てくるかもしれませんし、他のレースの上位馬も来るかもしれないので楽なメンバーにはならないでしょうが、最後の勝利者になってくれることを願います。
ヘリックスの分まで!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド倶楽部様・ワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)