こんにちは、まちかね太です。
12月28日の阪神4レース・障害3歳以上未勝利(障害2970)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬ドンカルロが出走しました。
10月の入障初戦で見事な飛越を見せて2着とし期待を集めた前走では、飛越が安定せずよもやの10着に完敗。
今回は、改めて真価が問われる障害3戦目となります。
平地力のある相手が揃いましたが、初戦のような華麗な飛越を再び見せることが出来れば充分に好勝負は可能なはず。
勝って今年の
掉尾を飾りたい!
以下、「終わりよければ全てよし」になる事を願って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ドンカルロ
ドンカルロ
(牡3・ドレフォン×レトロクラシック by ディープインパクト)
栗東・高柳大輔厩舎

ここまでの戦績:9戦1勝(1・2・1・0・0・5)※うち障害(0・1・0・0・0・1)
前走:11月18日・障害3歳以上未勝利(福島・障2770)10着(→レース記事はこちら) 中5週
レースまでの状況
入障戦の好内容から2番人気に推され、こちらも期待していた分、
あらら……?
という結果に終わった前走。
最初の障害を上手くクリアできず、以後も全てが上手くいかなかったという感じでした。
「前回よりも時計が速かった」「そもそもローカルの小回りが合わない」「福島のコースはバンケットがあるなどトリッキー」などなど、騎手や調教師からは敗因となったのかもしれない条件に付いて候補が幾つか挙げられはしましたが、結局のところ何故こうなってしまったのかに関しては不明。
「1つ目の障害がひと息となってしまい、そこからもうコンタクトが取れなくなってしまった感じ」という調教師コメントもありますし、馬がレース序盤で気分を害してマトモにやる気にならなかった、なんていうオチのような気もしますが。
だって生き物だもの。
走っているのはゲームのパラメータじゃないので、気分が乗らない日はそんなこともあるさ!
だからこれが実力ではないはず!
そう思いたい!
まあこちらの感情はともかくとして、結果はさておき幸い馬自身にはケガなどもなく、11月25日にはリフレッシュのためチャンピオンヒルズへ。
「いつも元気が良く、あまり疲れを表に見せないタイプの馬だけに、疲労度がなかなか掴みづらい」とは言われてしまいましたが、飼葉食いは良く馬体重もすぐ到着時より増えたようなので、「ひとまずレースの反動はないと判断してよい」との言葉通り実際体調は良さそう。
完敗したとはいえ前走時は状態が良かったようなので、それをキープできているのでしょう。
この状況を受けてか外厩滞在は短期で切り上げ、12月5日には早々に栗東に帰厩。
入障戦の時のパートナーだった小野寺騎手を背に障害練習を早速行い、同騎手とのコンビで年内出走を目指していく方針が発表されました。
目標としては一時24日のレースも候補に挙がっていましたが、最終的には28日阪神2970m未勝利戦に向かう事に決定。
今年のJRA最後の障害レースとなります。
中間も状態は良さそうで、そのまま問題なく迎えたレース当週。
レースはフルゲート(14頭)になり除外馬も出ましたが、ドンカルロは無事に出走が確定しました。
ただ、前走完敗が影響してか人気は控えめな感じにはなりそう。
そうなりそうなのには相手に平地力が高い馬がたくさん名を連ねていることも一因で、その中でも特に人気の中心となりそうなのはソリタリオ(父モーリス)。
かつてシンザン記念2着の実績を持つ元平地オープン馬。前走の初障害戦は競走中止となりましたが、仕切り直しの一戦としてここに臨んできました。
他にも、ここが入障戦となる京成杯AH勝ち馬ファルコニア(父ディープインパクト)や、3勝クラスで上位争いをしていたオールザワールド(父キズナ)など、平地実績ではドンカルロをはるかに上回る相手が揃っています。
しかし彼らは障害での経験がほぼ皆無。
障害戦で近走安定した実績のあるライバルは前7走中4回3着に入っているカイトレッド(父ゴールドヘイロー)や、前5走中3度4着のエルデスペラード(父バゴ)くらい。
ドンカルロ自身もここが障害3戦目と経験は浅くはありますが、こと障害戦での実績においては決して引けは取らないと言ってもいいはず。
なにせ今回のメンバー中、障害戦での連対経験を持つ馬はドンカルロとアルカンサス(連対は6走前)しかいません。
もちろん前々走のような飛越を見せてくれることが前提の話となりますが、そこは小野寺騎手の導きに期待して。
為せば成る!
目指せ障害初勝利!
レース内容
レース当日は仕事があったので録画観戦。4レース時点の阪神競馬場は晴、芝・ダートともに良。
6枠10番ドンカルロは前走比プラス2キロの462キロで登場。パドック動画では近走よりもチャカ付き気味で、これがどう出るかはやや不安な感じ。
単勝人気はソリタリオがやや他を引き離して2.2倍の1番人気。以下カイトレッド(6.2倍)、ファルコニア(7.0倍)、オールザワールド(8.5倍)と続き、ドンカルロは8.6倍の5番人気。
妥当ではあるか?
それらを確認してからレース映像へ。大外枠から係員が離れる場面から始まり、早々に準備完了。
ゲートオープン!
ギェェェーー!?
ドンカルロ、見事に出遅れ!
小野寺騎手は手を動かしてはいますが馬群から離れないのがせいぜいで、位置取りはブービー。
そしてそのまま最初の障害へ向かい、ジャンプ!
おっ?
すぐ前方にいた馬たちより明らかに良い飛越を見せたドンカルロ、着地と同時に失速したそれらを交わし、中団後方まで位置取りアップ。
今日は前々走と同じく飛越の調子は良さそうか?
ええぞ小野寺さん~!
そして本当に飛越の調子は良く、2つ、3つ、4つ、障害を越えるたびに順位を上げていくドンカルロ。
5つ目の障害を越え、たすきコースに向かう頃には3~4番手を争おうかという位置取りまで来ました。
ええぞええぞ~!
レースを引っ張るカイトレッドからは5馬身ほど。
たすきコースの連続障害を難なくクリアし順回りコースの向こう正面に入ると、2つ目の障害であっさり2番手に浮上、カイトレッドに2馬身差まで迫ります。
3コーナーでは、もう逃げ馬の背後1馬身差にまで忍び寄ってきたドンカルロ。
ここで迎えた障害飛越でカイトレッドに一気に並びかけ、着地後に抜き去り遂に単騎先頭へ!
うおお~~!!
最後の障害は先頭でクリア、2番手に2馬身弱の差を付けて最終コーナーを回り、直線ダートコースへ向きます!
ここで2番手に上がってきていたのはオールザワールド。
もう障害は残っておらず、平地力で勝る相手にリードを守れるか!?
しかし!
おおっ!?
ドンカルロ、差を詰められるどころかむしろ突き放していく!
残り200、差は3馬身!
オールザワールドはジリジリ伸びて再び差を詰めようとしてはいるものの脚色はドンカルロとそう変わらず、その後ろからアスターディゴンやクラップサンダーが伸びて来ていますが、これらも先頭に届くまでの勢いは無さそう。
つまり、
勝った!!
最後までしっかり追った小野寺騎手の檄に応え、ドンカルロはそのまま先頭でゴール板を駆け抜けました!
優勝はドンカルロ!
1馬身3/4差の2着にオールザワールド、更にクビ差の3着にクラップサンダー。ファルコニアは5着、ソリタリオは11着という結果でした。
結果
障害3歳以上未勝利
(阪神・障害2970・良)
小野寺(58)馬体重462
1着(14頭・5人気)
所感
これは独壇場!
最初に出遅れた時はどうなるかと思いましたが、飛越の上手さで全てをカバー。
着地時に失速する他馬を尻目に着々と順位を上げ、直線手前で先頭に立ってそのまま押し切るという、障害馬としての横綱相撲を演じてくれました。
平地力に勝るライバルを向こうに回し、障害馬かくあるべしと言わんばかりの見事な勝利。
スタート以外には文句のつけようがない内容で、出資者としてはこれ以上なく気分爽快です!
おめでとうありがとう!
過酷な障害戦を先頭で走りぬいてくれたドンカルロにはもちろん、パートナーとしてこの結果を導いてくれた小野寺騎手、ドンカルロの新たな可能性を見出してくれた高柳師を筆頭とする厩舎スタッフの皆様をはじめ、関係者の皆様に大きな感謝を。
上がりに問題が無ければ、次走は1回小倉開催のオープン戦に向かう予定とのこと。
スタートについてはかつて巧者で鳴らしていただけに過剰に心配する必要はないかとは思いますが、戦地が小倉というなら昇級に加え前走の敗因候補の一つ「そもそもローカルの小回りが合わない」疑惑にどう対処するかという課題はあります。
そういう意味では試金石となるのは間違いないでしょうが、小回りでも気分良く行ければ今回の飛越の再現を期待しても良いでしょうし、それが出来れば昇級初戦から好勝負も期待していいはず。
そしてその先へ!
障害戦という新世界で大きな可能性を示してくれたドンカルロには、このまま更に大きな舞台で遺憾なく才能を発揮してもらいたいと思います!
とりあえず、年末に朗報をありがとう!
終わりよければ全てよし!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド倶楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)