こんにちは、まちかね太です。
12月28日の中山11レース・ホープフルS(G1・芝2000)に、広尾サラブレッド倶楽部での出資馬アンモシエラとYGGオーナーズクラブでの出資馬ホルトバージが出走しました。
両馬ともに前走後は次走ダート戦へ向かう予定でしたが、それぞれの事情により芝のG1挑戦が決定。
当然厳しい戦いが予想されるものの、出られるならチャンスはゼロではない……はず?
ともかく一つでも上の
着順を目指して!
以下、G1出走の機会を得たことに感謝しつつ、悔いなく走り終えてくれることを第一に願って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・アンモシエラ&ホルトバージ
アンモシエラ
(牝2・ブリックスアンドモルタル×サンドクイーン by ゴールドアリュール)
栗東・松永幹夫厩舎

ここまでの戦績:5戦2勝(2・1・0・0・1・1)
前走:11月5日・もちの木賞(1勝C・京都・ダ1800)1着(→レース記事はこちら) 中6週
ホルトバージ
(牡2・キンシャサノキセキ×プレインズウーマン by Zensational)
栗東・寺島良厩舎

ここまでの戦績:5戦1勝(1・0・0・1・1・2)
前走:10月28日・萩S(L・京都・芝1800)5着(→レース記事はこちら) 中8週
レースまでの状況
前走もちの木賞を勝利してオープン入りを決めたアンモシエラ。
レース後も大きな反動は無さそうでしたが、9月以降在厩のまま4戦続けたこともあり、リフレッシュのために11月9日にチャンピオンヒルズへ放牧に出ました。
この時点で次走の候補として挙げられていたのは12月13日の全日本2歳優駿(Jpn1)と1月17日のブルーバードC(Jpn3)。
11月22日の近況では、「疲れは感じないが年内出走だとローテが厳しくなるので、ブルーバードCを意識していく」という方針が示されましたが、2日後24日の近況で早くも方針変更。
「熟考を重ねた結果、具合が良さそうなので全日本2歳優駿に登録し、出走に向けて調整を進めていく」という事になりました。
ただし全日本2歳優駿の出走決定順位は補欠1番手となったため、繰り上がり出走できない場合は12月28日のホープフルS(G1)に登録するとのこと。
タフネスガール!
……もっとも裏事情もありそう。
ここまでの経緯とこの後に起こった鞍上騒動を考えると、厩舎サイドとしてはブルーバードCに直行したかったが、近々引退が決まっていたとあるジョッキーへの餞としてG1(Jpn1)騎乗機会を与えたいというオーナーサイドの意向がアンモシエラのローテに大きく影響したと考えるのが自然でしょう(※あくまで邪推です)。
とはいえブルーバードCの中央枠はわずか3枠。
この時点では確実に出走できる保証が無い以上、馬が無事ならG1(Jpn1)へ向かうという選択はジョッキーのあれこれを抜きに考えても普通にアリでは。
12月1日に栗東に戻ったアンモシエラはその後も順調でしたが、結局全日本2歳優駿には出走は叶わず、ホープフルSへ向かう事に。
サーフェスはともかく距離は全日本2歳優駿の1600よりホープフルSの2000の方が向いているのではないかと思いますので、G1で初の芝挑戦という高難度ミッションではあるものの、条件だけ見れば決して悪くないと思います。
自分としては元々芝での走りも期待して出資した馬で、ずっと使ってほしかった条件ではあるのですが、前走までの結果でダート一本で行くことに納得したところだったのでやや肩透かし感はありますが……。
前述の通り鞍上関連では少しゴタゴタがありましたが、渦中の方が突如すっぱり引退されたこともあって、本番での鞍上は藤田菜七子騎手に決定(他馬の抽選状況次第ではルメール騎手の可能性もありましたが)。
仮にも2勝馬、可能性はあるはず!
一方のホルトバージは、前走後の10月28日に宇治田原優駿ステーブルへ放牧。
11月1日の近況で、次走は年末阪神のダート1800戦でダートを試したいと発表されました。
11月の外厩調整中には右トモに疲れが出たりもしたものの、ケアしながら進めていける程度のものとの事なので大事には至らず。
同時にだいぶ行きっぷりが良くなってきたとのコメントもあったので、ここまで中距離戦を使ってきた同馬ですが、血統通り短距離寄りにシフトしていくのかな……と個人的には思いましたが、意外や意外、12月7日の近況でホープフルSに登録することが発表されました。
思っていたのと
真逆の方向!
距離短縮どころか延長の方向に行くのは予想外でした。
ただ1勝馬なので、抽選に落ちれば当初の予定通りダート1800戦に向かうとのこと。
元々距離適性に関しては、レースに乗った騎手たちからのコメントでは「もって1600」という内容が多く、1800で初勝利を挙げた時にも実質的に距離は長いというようなコメントがあり、更に距離延長してしかもG1ではぶっちゃけ厳しすぎるとは思います。
成績的にも、前2走は1800戦で4着・5着と掲示板を確保しているとはいえ入線順位はブービー。
そもそもその2走は勝ち負けを狙って出走したというよりは、頭数的に空き巣のところで手堅く稼ぐために出走したと思われますので、掲示板確保で戦術目的は達成しているのですが、結果としてはその前の新潟2歳Sも含めクラスが上がってからは3戦連続ブービー負けという事実が残りました。
少なくとも前2走は内容的には単なる完敗ではありません(出資者目線では)が、結果は結果。
この成績でG1に挑むとあっては、記念出走と言われても反論出来ません。
鞍上は早い段階で今村騎手に決定していましたので、実質的には彼女に経験を積ませるためのレース選択なのでしょう(※あくまで邪推です)。
厩舎所属のジョッキーを責任もって育てようとする寺島師の姿勢には感服致しますが、正直勝負気配は限りなく薄いかな。
その辺の事情はともかく、12月12日に栗東に帰厩したホルトバージは順調に調整を重ね、結果的に抽選にも通りホープフルS出走が決定。
ここまでグダグダ言っては来ましたが、いざ出資馬がG1に出走となればやはり嬉しいもの。
出走さえすれば可能性はゼロではなくなるので、どうにか奇跡が起こってほしいものです。
どうにか~!
そして迎えたレース当週。ホルトバージが抽選対象だったように、レースは当然フルゲート18頭が埋まりましたが、前日27日にサンライズアースが出走取消して17頭に。
人気はかなり割れることが予想されましたが、上位人気となりそうなのはデビューから2連勝で重賞を勝ってきたゴンバデカーブース(父ブリックスアンドモルタル)やシンエンペラー(父Siyouni)、前走アイビーS-Lを1番人気3着だった牝馬レガレイラ(父スワーヴリチャード)など。
それに続くのはヴェロキラプトル(父スワーヴリチャード)やセンチュリボンド(父キズナ)といったあたりですが、一発あってもおかしくない的な評価をされている馬は他にもたくさんいます。
が、アンモシエラもホルトバージもほぼ無印。ホルトバージはまだしも、アンモシエラはもう少し評価されてもいいように思いましたが……。
まあしゃーなし。
枠はアンモシエラが2枠3番、ホルトバージが7枠14番に決定。
7枠は好走率がそこそこ高い枠ですが、2枠は抜けて好走率が低い枠。揉まれたくないアンモシエラとしては展開が難しくもなり、しかも奇数番。最悪に近い枠。
騎手・種牡馬のコース相性に関してはアンモシエラ・ホルトバージともにデータ不足ですが、藤田騎手の10戦複勝圏なしという成績はやや気にはかかるところ。
まあ今回はそれぞれ、コース相性の前段階の芝適性・距離適性の部分から測られる形になりますが。
両馬ともに、チャレンジャーとして悔いのない内容で出来るだけ良い着順を取ってくれますようにと願うのみ。
健闘を祈る!
レース内容
当日は仕事だったので録画観戦。11レース時点の中山競馬場は晴、芝は良。
アンモシエラは前走同様488キロ、ホルトバージはプラス4キロの470キロで登場。
パドック動画に映っていた範囲ではアンモシエラはやや落ち着きがなく見えましたが、ホルトバージは懸念されていたよりもゆったり構えられていたように思います。
人気の一角ゴンバデカーブースが感冒のため取り消して16頭立てとなったレースの単勝人気は、最終的にレガレイラとシンエンペラーが3.1倍でトップに(レガレイラが1番人気)。他の10倍以下はショウナンラプンタ(9.0倍)だけとなり、若干事前の予想とはズレました。
アンモシエラは129.2倍の14番人気、ホルトバージは322.7倍で圧巻の最低人気です。
……一つでも上へ!
それらを確認し終えてからレース映像へ。
大外ミスタージーティーが収まって準備完了、と思ったら9番タリフラインが枠内で大きく立ち上がってしまいましたが、落ち着くのを待ってからゲートオープン!
アンモシエラはなかなかの好発、ホルトバージも普通にスタートを切れています。
アンモシエラ鞍上藤田騎手はそのまま手綱をしごいて、前に行こうとする動き。一方ホルトバージ今村騎手はまったくの馬なりで、最後方近くまで位置を下げます。
一旦は先頭を奪いかけたアンモシエラでしたが、1番ゴンバデカーブースの取り消しにより唯一自分より内枠となっていた2番ヴェロキラプトルが全く引かず、競りかけられる形に。
競り合うアンモシエラとヴェロキラプトルはそのまま並走して1コーナーへ。
コーナーワークで内側のヴェロキラプトルがわずかに前に出ましたが、2コーナーへ向けて藤田騎手が少し仕掛け、また並走状態に戻って向こう正面へ。
2頭の後ろからはショウナンラプンタが接近してきました。
来んでいい~!
内外から挟まれる形になるのは嫌だったのでそう思ったら、祈りが届いたのかショウナンラプンタは向こう正面入ってすぐに一旦後退。
そうこうしている内にヴェロキラプトルがまた半馬身ほど前に出る形になりましたが、アンモシエラも付かず離れず追走。そのまま1000m標識を1分ちょうどで通過していきます。
んん~~
ちょっと速いか?
若干の不安が頭をよぎります。なお、ホルトバージはずっと最後方を追走中。
3コーナー、相変わらず逃げるヴェロキラプトルを半馬身差で追いかけるアンモシエラ。
しかし、持ったままの逃げ馬に対して追いかけるアンモシエラ鞍上藤田騎手のアクションが激しくなってきました。
後ろの馬たちも徐々に仕掛けを開始。
厳しいか~?
4角手前、再びショウナンラプンタがアンモシエラに外から被さってくると、今度はそのまま呑み込まれて行ってしまいます。
ああ~~
更に4角から直線に向く際に、内から進出してきていたシンエンペラーが大きく外に膨れ、アンモシエラも巻き込まれて外に押し出されてしまう形に。
これがトドメとなってしまったかアンモシエラは完全に脚が止まり、後続に抵抗できず一気に後退。
ここまでかぁ……
一方、後方で死んだふりに徹していたホルトバージは3角から4角に向けて大外から進出開始。
4角で外に膨れ上がった馬群の更に一番外に向かうという距離ロスの大きい進路取りでしたが、めげずに伸びてきた、と見えたところで先頭争いにフォーカスした画面から消えました。
ありゃ……
レースは、外目から坂を力強く駆け上がったレガレイラが牡馬をまとめて撫で斬り優勝。早めに抜け出しを図ったシンエンペラーが3/4馬身差の2着。3着には13番人気のサンライズジパングが激走。
ホルトバージは4頭抜いて11着。
アンモシエラは完走馬中最下位の15着で入線していました(タリフラインが競走中止)。
アンモシエラ結果
ホープフルS(G1)
(中山・芝2000・良)
藤田菜(55)馬体重488
15着(16頭・14人気)
ホルトバージ結果
ホープフルS(G1)
(中山・芝2000・良)
今村(56)馬体重470
11着(16頭・16人気)
所感
人気通りと言えば
その通り……
残念は残念ですが、14番人気と16番人気だった2頭が15着と11着だったわけですから、順当と言えば順当な結果ではあります。
アンモシエラは展開が誤算ではあったでしょうか。前走先行抜け出しの競馬をしていたヴェロキラプトル(戸崎騎手)がああもハナにこだわってくるとは……。
とはいえ前目に付けて戦ってくれたので、レース前にやってほしかった競馬はしてくれました。
結果は最下位でしたが、逃げ馬に準じるとみなせば、上手くいかなかったときに大きな着順になるのは仕方ない事。
やむなし!
今回のような競馬が出来るので芝をこなせないという事はなさそうですが、「ペースが上がったところで追走に苦労するところがあったように、芝の速い上がりには対応しきれませんでした(藤田騎手)」ということなので、「現状ではダートのほうがいいかと思います(藤田騎手)」という見解が間違いなさそうですね。
状態に問題が無ければブルーバードCに続戦するとのことで、出走枠にもどうやら入れそうですので、ダートに戻って改めて期待。
ホルトバージはホルトバージで、一応戦前に場合によっては先行策を採るかもというようなことは言われていたものの、距離不安があったこともあって(これまでのコメントで距離不安を強調していたのは主に今村騎手)ああいう展開になる事は織り込み済み。
勝負所で仕掛けてからは、脚を伸ばして最後まで止まらずに何頭か抜いてくれているので、この条件で現状出来ることはやってくれたのではないでしょうか。
まあ流石に外を回しすぎだとは思いましたが、そこは騎手自身もわかって反省してくれているようなので、今後に生かしてもらえれば。
元々今回の出走は経験値を積むためという側面が大きかったと思いますので。
次走は年明けのダート戦を目指して調整していくとのこと。
というわけで、今回の2頭の挑戦は残念な結果となりましたが、結果論としては結局どちらも本来の適性とはズレた条件での戦いだったと思われます。
適正条件であれば、一味違う姿を見せてくれるはず(ホルトバージはまだ適正条件を手探り中ですが)。
とりあえずG1挑戦お疲れ様でした!
今度は適した条件での大舞台に挑めるチャンスを掴むべく、この先もくじけず頑張っておくれ!
まだまだ明日を夢見てますよ!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド倶楽部様・YGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)