こんにちは、まちかね太です。
11月5日の京都9レース・もちの木賞(1勝C・ダ1800)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬アンモシエラが出走しました。
前走、2着馬に7馬身差を付ける圧巻の初勝利の後も疲れらしい疲れが見えないという事で、中2週で同じ京都ダート1800の舞台で行われるもちの木賞への続戦が決定。
勝ち上がりまでに4戦を要した・前走のタイム評価はそんなに高くないなどというファクターもあってか、一般的な評価としては「可能性はある馬の一頭」程度のものに落ち着いていますが、前走は全力を振り絞ってのパフォーマンスというわけでもないでしょうから、もっと上積みを望むことも出来るはず。
狙うぞ連勝!
以下、昇級初戦から勝ち負けを期待して見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・アンモシエラ
アンモシエラ
(牝2・ブリックスアンドモルタル×サンドクイーン by ゴールドアリュール)
栗東・松永幹夫厩舎

ここまでの戦績:4戦1勝(1・1・0・0・1・1)
前走:10月15日・2歳未勝利(京都・ダ1800)1着(→レース記事はこちら) 中2週
レースまでの状況
前走のレース前の予定では「勝っても負けても放牧」だったようですが、レース後も大きな反動は感じられず、また「11月5日のもちの木賞を逃すと年末まで関西でのダート1800m戦がない(松永幹師)」という番組事情もあって、一旦様子見に。
結果、10月26日近況時点でも「変わることなく飼葉を食べてくれていますし、疲れらしい疲れは見て取れません(松永幹師)」とのことで、そのままもちの木賞に向かう事が決まりました。
タフネスガール!
初勝利をエスコートしてくれた松山騎手には海外遠征の予定が入っていた為に鞍上は坂井瑠星騎手にスイッチとなりますが、アンモシエラはその後も順調に調整を重ね、何の問題も無くレース当週を迎えることに成功。
レースの出走頭数はフルゲートに満たない11頭となり、無事出馬も確定しました。
メンバー中ではアンモシエラを含む7頭が前走勝利からの昇級戦となりますが、アンモシエラとアラレタバシル(父ケープブランコ)を除く5頭は2戦目以内での勝ち上がり。
また、現級(もしくはオープン)を経験している残り4頭も、サンダーアラート(父サンダースノー)を除く3頭がキャリア2戦(その3頭は新馬勝ち馬)と、全体的に経験が浅い馬が多いメンバー構成となりました。
2歳戦だし当然かもしれませんが。
前走を圧勝したアンモシエラは有力馬の一頭に数えられてはいますが、デビュー早々に勝ち上がるような好素質馬ぞろいの中では(タイム評価も含めて)目立つものでもないということなのか、新聞紙上で有力視される5~6頭の中での評価は概ね3~5番手くらいと言ったところでしょうか。
とはいえ上位評価の馬でも人気は分散加減ではありますが、一応の最有力馬の座を争うのは外国産馬ジャスパーロブスト(父Khozan)とテンエースワン(父ワールドエース)。ともに2戦目で未勝利戦を勝ち上がってきた馬で、それに続くのがサンダーアラート、ピュアキアン(父ホッコータルマエ)、グランルーチェ(父ダンカーク)といったあたり。
アンモシエラはこの3番手グループと同格の評価。
ダート戦という事もあってか、上位人気馬では唯一の牝馬という事になります(メンバー全体でも他にバスタードサフランとブループリマドンナだけ)。
枠は6枠6番。好走率が高い好枠。
アンモシエラ自身の特性を考えても、揉まれる展開やゲートの出に一抹の不安が残る現状では外枠の方がベターと思われ、最良とまでは言えずとも偶数枠ですし悪くは無いでしょう。
坂井騎手のコース好走率も高く、乗り替わりとはいえ不安点には成り得ません。
父産駒のコース出走実績はほとんどありませんが、なにしろアンモシエラ自身が前走同コースで圧勝しているので相性は問題にはならないでしょう。
コースのデータ的には好走を後押しされる材料が揃っています。
イケるイケる!
2走前にアンモシエラを下して勝っていたサンライズジパングがレース前々日に行われたJBC2歳優駿で2着したばかりで、比較で考えればアンモシエラもこのメンバー相手に勝ち負けしてもなんらおかしくはないはず(サンライズジパングには4馬身千切られましたが、それを差し引いても。欲目?)。
1勝クラス組の男馬に伍して戦うことが出来れば、今後の展望も大きく開けます。
好勝負期待、願わくば連勝!
レース内容
当日9レース時点の京都競馬場は晴、ダートは良。昼間の気温は25度を余裕で超え、11月にも関わらず夏日の中で迎えるレースとなりました。
アンモシエラは前走同様の馬体重488キロで登場。パドックでは前走同様外縁部を大きく回っており好調そうでしたが、若干気は入っていたかもしれません。
単勝人気は一時かなり上位でしたが、最終的には5番人気に。と言っても倍率は6.9倍で、1番人気ジャスパーロブスト(3.9倍)からそう差もありません。10倍以下は計6頭で、結局最後まで混戦気味のままでレースに入ります。
進捗は本場馬入場以降も順調で、枠入りもスムーズ。大外サンダーアラートもすんなりゲートに入って準備完了。
アンモシエラはゲートの中でちょっとキョロキョロしているか?
ゲートオープン!
ヨシ!
いつも通りちょっと伸びあがるような形ではありましたが、アンモシエラもいいスタート。
すぐに鞍上坂井騎手の腕が馬の後ろ側へ何度か流れます。よく判別できませんでしたが、出ムチを打った?
なんにせよ馬を促す動作だったようで、アンモシエラはハナを奪う勢いで一気に前方へ。
おお?
内側のブループリマドンナが対抗し、1コーナー侵入時のコーナーワークもあって結局2番手に落ち着く形になりましたが、逃げ馬から半馬身差ほどの位置でプレッシャーを掛けながら2コーナーを通過、向こう正面へ。
3番手はバスタードサフランで、牝馬3頭がレースを引っ張ります。
ただし馬群は向こう正面でもあまり散開はせず、1頭遅れたコパノアントニオ以外は逃げ馬から10馬身圏内で3コーナーへと入りました。
相変わらず先頭はブループリマドンナ。差は1馬身ほどに開きましたが、アンモシエラも変わらず2番手。
3~4コーナー中間地点、仕掛け始める馬が現れ、展開がにわかに動き出します。
アンモシエラの外からバスタードサフランが被さるように捲りを開始。アンモシエラの方も徐々にブループリマドンナに外から迫っていき、3頭が並ぶような形になるのか、と思いきや。
これは!
3頭の中で明らかに手応えがいいのはアンモシエラ!
4角手前で早々にブループリマドンナをパス。バスタードサフランはアンモシエラに並びかけるところまで追いついてくることが出来ません。
結果、直線早々にアンモシエラが完全に単騎先頭へ!
実況が「アンモシエラが堂々先頭に立った!」と繰り返す中、栗毛の馬体が早くもゴールへ向かって驀進!
しかし流石に1勝クラス。前走のように一方的に引き離せる気配は無く、後ろから差し馬数頭が脚を伸ばそうとする気配。
そのままァァァーー!!
アンモシエラ、先頭のまま残り200を通過!
1馬身ちょっと後ろから追ってくる馬はめまぐるしく入れ替わり、ジャスパーロブストやヒロノラメールが内目から、真ん中からサンダーアラート、外目からテンエースワンらが一気に押し寄せてきます!
それでもアンモシエラも止まらない!
残り100、アンモシエラが変わらず先頭!
現在2番手最先鋒は最内のヒロノラメール、差は1馬身。この差は縮まりそうにないか!?
行けるぞ!
勝利が見えた!
と思ったその瞬間、大外を強襲する影が!
まさかの人気薄アラレタバシル、ここで一気の襲来!
2番手グループをまとめて呑み込む勢いの怒涛の差し脚、それはアンモシエラをも……!?
はよ!はよゴール!
アンモシエラ先頭、ゴールはまだ来ない!
アラレタバシル、2番手集団を完全に捉える!
アンモシエラ先頭、ゴールはまだ来ない!
アラレタバシル、ヒロノラメールを抜いて単独2番手へ!
アンモシエラ先頭、ゴールはまだ来ない!
アラレタバシル、アンモシエラの尻尾の先に追いつき、半馬身、クビ、並んで、
アンモシエラ、ここでようやくゴールイン!
凌いだ!?
それは見間違いでは無く、アンモシエラはアラレタバシルの追撃からどうにかアタマ差逃れてゴールしていました。
優勝はアンモシエラ!
ブービー人気のアラレタバシルが驚異の脚で2着。3着には、最後アラレタバシルに続くように伸びたテンエースワンがヒロノラメールを交わして入線していました。
結果
もちの木賞(1勝C)
(京都・ダ1800・良)
坂井(55)馬体重488
1着(11頭・5人気)
所感
駆け抜ける嵐!
今回はどっちかと言えば2着馬の方が嵐っぽかったですが、それは置いといて。
最後危うくはなりましたが、直線早々に先頭に立つ横綱相撲を展開して最後まで押し切るという内容は、文句なく強かったと言って良いと思います。
2・3着馬は道中後方から進めた馬で、差し馬の中でも比較的前目で進めた馬は最後の伸びを欠き、先行組はアンモシエラ以外壊滅となったレースの流れと、「(逃げ馬が早めにバテて)目標を失ってフワフワする格好になった分、終いがジリジリになりました(坂井騎手)」というロスもあった中、着差以上の強さを示したと言えるでしょう。
持ちタイムも大きく詰めました。
チークピーシズを付けて距離を1800に伸ばしてからは成績が安定し、特にスタートで後れを取らず先行出来たここ2走は連勝。
完全に好走パターンも確立できたと見て良いでしょう。
牡馬相手に1勝クラスを堂々勝利してのオープン入りであり、これからも牡馬に伍して戦っていく目途も立ちました。
未来が大きく開けた一戦!
自分としては前走までは芝に未練がありましたが、ここまで来たらもう否やも何もありません。
このままダート路線で大願成就を狙ってくれれば本望です。
この後は流石に放牧に出してリフレッシュするとのこと。
来年から整備されるダート三冠路線には前哨戦含め中距離重賞が用意されているので、1800戦で結果を出したアンモシエラはそれらを狙っていくのが本線となるのでしょうか。
春先までの交流重賞には中央出走枠が少ないので、1勝クラスを勝っただけでは前哨戦に出られるかどうかも怪しい部分はありますが、上手くいくことを願って。
そのためにもまずはしっかりと休養して、心身ともにリフレッシュしてもらえればと思います。
連戦お疲れ様、
頑張ってくれてありがとう!
上のステージでも期待しています!
I wanna get a chance!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)