こんにちは、まちかね太です。
5月21日の東京5レース・3歳1勝クラス(芝1600)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬ドンカルロが出走しました。
前走、交流戦で鮮やかな初勝利を挙げてから2ヵ月。
満を持しての昇級戦は、平日の地方競馬場からG1当日の東京競馬場へと大きく舞台を変えて臨む事になりました。
初芝、初の長距離輸送競馬と、他の環境も初物尽くし。
前走で勝利に導いてくれた坂井騎手の鞍上継続のみをよすがとして、かなり強そうなメンバー構成になったレースに挑みます。
正直なところ強気になれる要素はあまり無く、「まずはどこまでやれるか見てみましょう」という状況ではあるでしょうが……。
とにかく頑張って!
以下、都合よく抜群の芝適性を発揮してくれないかなあと願いながら見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ドンカルロ
ドンカルロ
(牡3・ドレフォン×レトロクラシック by ディープインパクト)
栗東・高柳大輔厩舎

ここまでの戦績:5戦1勝(1・1・1・0・0・2)
前走:3月15日・書写山特別(交流)(姫路・ダ1500)1着(→レース記事はこちら) 中8週
レースまでの状況
前走後もダメージは少なかったようですが、成長を促すために間隔を開けたいという事で、続戦はせず3月18日にチャンピオンヒルズに放牧へ出ました。
目的が馬体成長という事もあって、当初は完全なオーバーホール休養期間を設けることも考えられていたようですが、元気がいい馬であるのでガス抜きの為に軽いキャンター調整は継続。
その甲斐あってか特にトラブルもなくリフレッシュも出来たようです。
放牧からおよそひと月後からは再びレースに向けての立ち上げも始まり、4月12日の近況では半マイル58秒程度の坂路乗り込みを開始され、以降も順調に進捗していきました。
ただ、馬体に関しては回復後も460キロ台半ばまで。
牧場側はネガティブな評価では無いようですが、この水準だと前走前の2月頃の外厩在厩時とほぼ変わらず、馬体の成長という意味ではあまり進展は無かったとは言えます。
まあ体の成長は神様の領分。
少なくとも現状では、このくらいの馬格がドンカルロにとっての基本値なのでしょう。
それで力を発揮できるのであれば問題はありません。
4月後半からは調子が確実に上がっているという内容の近況が続き、それを受けて5月3日の近況で「それであればトレセン帰厩を考えましょう(高柳大師)」という調教師コメントが出たと思ったら、5月5日に栗東へ帰厩していました。
素早い!
前記のコメントからは妙に受け身感も感じましたが、動きが早くて感謝。
どこの調教師さんも「そろそろ入厩云々」というコメントから半月程度遅れることは当たり前ですから、これには好感です。
目標レースも帰厩報告と同時に発表され、5月20日のメルボルンT(1勝C・京都・芝1600)もしくは21日の平場1勝C(東京・芝1600)のどちらかになるとのこと。
このタイミングで、以前からたびたび話題に上がっていた芝への挑戦を行う事になりました。
いいんじゃないでしょうか。
父ドレフォンは現状「芝もこなせるダート種牡馬」という感じですが、母レトロクラシックは芝で3勝した馬ですし、血統的には芝をこなせる下地は充分あります。
今までのレースでの芝部分での走りがそう悪かったようにも思えませんので、勝ち上がったこの時点で試すのはアリでしょう。
個人的には、芝ダートよりも距離を再短縮する方向に行かなかったのがより有難いと思っています。
未勝利級でも追走に苦労する面が見られた短距離戦に、昇級してから回帰するのはやめてほしいと思っていたので。
という訳で芝レースへの挑戦が決まり、迎えたレース当週。
まずは週頭の特別登録で、メルボルンTに無事ドンカルロも登録。頭数的に出走は問題なく出来そうですし、メンバーのレベルもそう高くなさそうで、なかなかに狙い目のレースとなりそうな感じ。
一方、東京の平場戦には重賞好走馬の出走が予定されているという事で、メンバー的にも特別・平場の賞金差による実利的にも長距離輸送を挟む東京戦に出る意義は感じられず、メルボルンTに出走する事になるだろうなとこの時点では思っていました。
しかし、水曜日にクラブから送られてきたメールは、東京戦の方に出走予定との内容。
えっ、マジ?
鞍上が前走に引き続いての坂井騎手で予定されていたので、騎手継続優先のレース選択だったのでしょうか。
前走の前にはモタれ癖なども強調されていましたから、慣れている騎手に乗って欲しいという理由は理解は出来ます。
それでも茨の道を
あえて選んだようには見える。
メルボルンTでは最大の敵と思われていたイングランドアイズがオークスの抽選に通っていなくなったこともあって尚更そういう感想になりましたが、どちらにせよ初芝という時点でどうせ茨の道であると開き直るべきなのでしょう。
ただの薔薇か毒薔薇かの
違いくらいはありそうですが。
まあそういう感想なので個人的にはちょっとモヤる選択での出走となった東京平場1勝クラス戦でしたが、最終的に11頭の出走で確定。
人気サイドなのは、前走フラワーC-G3で4番人気5着のココクレーター(父エピファネイア)、3走前にアネモネS-Lで2着し桜花賞にも出走したコンクシェル(父キズナ)、コンクシェルに前走先着し重賞挑戦歴もあるシルトホルン(父スクリーンヒーロー)、新馬戦でパクスオトマニカを下したネビュルーズ(父ジャスタウェイ)など。
1勝クラスとしてはやはり層は厚くなりました。予想段階ではドンカルロは全くの人気薄ですが、さもありなんという感じですね。
枠は1枠1番。勝率はやや高めですが抜けて良いというほどでも無く、全体的には可もなく不可もなく。
現在の東京芝は内伸び傾向であるようなのでそこを利することが出来れば、とは思いますが、揉まれる形に不安があるドンカルロにとっては好枠とは言い難いかも。
ドレフォン産駒の過去3年コース実績、坂井騎手の過去3年コース実績は他の出走メンツとの比較からは強調点は無く、むしろややマイナス寄り。
とはいえ失うものは無い。
戦う前から色々な不安がありますが、そもそもチャレンジャーの立場。
まずは次につながるレースをしてくれることを願って、願わくば望外の芝適性を発揮して激走してくれることを祈って。
いざ突貫!
レース内容
当日は仕事があったので録画観戦。5レース時点の東京競馬場は曇り、芝は良。
ドンカルロは前走比マイナス4キロの446キロで登場。
んん~……
もちろん歓迎出来ようはずもありません。パドック動画では余裕があるようには見えませんでしたし、映っている範囲ではチャカチャカしていました。
最終人気はココクレーター(2.3倍)が1番人気で、10倍以下なのは他にシルトホルン(3.3倍)とコンクシェル(3.8倍)だけ。
ドンカルロは87.7倍の8番人気でした。
んん~……
人気順はともかくオッズは付き過ぎだとは思いましたが、実績的には妥当ではあるのでしょうかね。
それらを確認してからレース映像へ。大外アルシャインがゲートに収まり、準備完了。
ゲートオープン!
ヨシ、んん?
ドンカルロは反応よく飛び出しましたが、ゲートを出た直後に一瞬不自然に体が沈み込むような体勢になったように見えます。
少しダッシュに影響があったのかもしれませんが、鞍上坂井騎手は促して前目に行こうとしており、大きな問題では無かったか。
先団を争うシルトホルンやコンクシェルらの中にそのまま割り込もうとしていたようでしたが、スタートが良くなかった隣枠のアイヤナが押してドンカルロを抜いていくとそのまま行かせ、ドンカルロは先団の後ろ、5~6番手の内を追走する形に。
隣に並んだマイネルズーメンがやたら引っかかっているせいもありますが、ドンカルロは落ち着いた走りをしているように見えます。
位置取りはそのままで3~4コーナーを通過し、4コーナー手前から徐々に外寄りへ持ち出して馬場の中ほどを通る形で直線に向いたドンカルロ。先頭との差は4~5馬身程度か。
外から被さってきたネビュルーズに勢いがありますが、ドンカルロも手応えは悪くなさそう。
やれるか!?
激走を期待しましたが、進行方向にはマイネルズーメンが陣取っており、直進不可。外にはネビュルーズ、内にはピーストークスがいてトライアングルの中に包まれてしまう形に。
あ~~~
それでも残り400くらいからは失速したピーストークスと入れ替わる形で内目に進路を取り、5番手を窺おうかというところまでは行きましたがビュッと切れる脚が無く、同じような位置にいたネビュルーズらにはジリジリ離されていきます。
ドンカルロも止まってはいませんが、残り200からは後ろから追い上げてきた馬たちにもキレ負けして交わされながら、雪崩れ込む形でゴールイン。
レースはハナを奪ったシルトホルンがそのまま逃げ切り優勝。2番手を追走していたコンクシェルもそのまま2着。3着は中団から伸びたダイシンヤマト。
ドンカルロは8番手での入線となりました。
結果
3歳1勝クラス(東京・良・芝1600)
坂井(56)馬体重446
8着(11頭・8人気)
所感
うーむ……
8番人気で8着ですから、結果としては妥当オブ妥当ではあるのでしょうが……。
馬体重も僅かとはいえ減ってしまっていましたし、やはりここを選択したのは裏目だったかなとはどうしても思ってはしまいます。
まあいつまで言ってんねんと自分でも思うので、それはもういいでしょう。内容を振り返ります。
スタート後は前目に付けようとして付けられず、という感じに見えましたが、パトロールを見ると最初の躓きで存外に大きく体勢を崩していたようだったので、傍目には大して影響が無かったようにも見えたのがむしろ凄かったのでしょう。
躓きが無ければ先行争いにも加われたのかもしれません。
また、最後の直線で狭くなるシーンもありました。あれが無かったとて上位に迫れたとは思えませんが、ロスがあったのは事実。
それらのイレギュラーがあっても直線に入るまでは好位直後を無理なく追走出来、直線でも最後まで走るのをやめてはいないという事で、芝を全く走れないということは無さそう。
そうは言っても道中大差ない位置にいた3~5着馬から上がり3Fは1秒ほど後れを取っており、現状ではキレ負けする形なのもまた明らか。
少なくとも上がり勝負になるコースには向いていないでしょう。
現状では芝はやや不可寄りの可、という感じではあるでしょうか。
ただこの一戦だけではどうとも言えない部分はやはり大きいので、いずれまた試す機会もあれば、と思います。
勝ち上がってるので
試す機会はまだある!
余裕があるというのはいい事ですね。
レース後コメントでは、陣営は現状ダートがベターと判断し、次走はダート1700をイメージして進めていきたいとの事。
北海道や福島に行くつもりでないのなら、小倉開催まで間を開けるという宣言でもあります。
今回は長距離輸送で馬体減でしたし、元々のテーマとして馬体の成長を据えられていた以上は仕方ない状況でしょうか。
とはいえ距離短縮方向に行かないでいてくれるのは個人的にはやはり有難く思います。
一般的に一度芝を使った後にダート戻りで激走する事例は結構あるので、次走いきなり爆発してくれたらとはもちろん思いますが、適条件を探りつつコツコツ上を目指して堅実に進んでいってくれればそれでも充分。
まずは無事に関西に戻り、健康に夏を迎えられますように!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)