こんにちは、まちかね太です。
5月27日の京都11レース・葵S(G3・芝1200)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬テラステラが出走しました。
不良馬場で2着に激走した前走・橘S(L)から中2週で臨む2度目の重賞挑戦。
私見では前走(1400m)からの距離短縮がいいとは思えませんが、もう一つの心配のタネであった疲労に関しては問題なく、良好な体調でレースを迎えることが出来そう。
厳しい抽選を潜り抜けて出走が叶ったからには、その幸運を活かしていいレースを見せてもらう事を祈るだけです。
以前1200を使っていた頃とは
一味違う姿を見せておくれ!
以下、先に繋がるレースをしてくれることを願って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・テラステラ
テラステラ
(牡3・モーリス×ステラリード by スペシャルウィーク)
栗東・矢作芳人厩舎

ここまでの戦績:7戦2勝(2・1・2・0・0・2)
前走:5月27日・橘S(L)(京都・芝1400)2着(→レース記事はこちら) 中2週
レースまでの状況
不良馬場、そして低評価の中で2着と力走を見せた前走。レース直後の近況更新で、早速次走は5月27日に京都芝1200で行われるG3・葵Sになる予定が発表されました。
期待半分不安半分。
橘Sは葵Sの前哨戦的位置づけのレースなので、妥当なローテと言われればそれはそうなのですが、テラステラは2歳時に3回1200戦を使い1勝3着2回と数字だけ見れば悪くはないものの、実際には1200では忙しそうなレースぶりでした。
11月27日の未勝利戦3着後のレース後コメントでは、矢作師からも「1200は若干短い」といったニュアンスの言葉も出ています。
次走1200戦で初勝利を挙げはしましたが、テラステラにとってベストの距離では無いという認識は(少なくともこの時点では)関係者の共通認識だったはず。
対し、葵SはG3とはいえ3歳1200路線の総決算レースでもありますから、「この距離でこそ」というスペシャリストが目標としてくるレース。
それらを相手にして、距離適性面で見劣るだろうテラステラがどこまでやれるかというのは正直かなり不安です。
……除外でもそれはそれで
アリかな?
本賞金900万円の馬では抽選になるだろうと事前に予想されていましたので、或いは除外になって別のレースに進路変更するのもアリではないかという弱気の虫も疼きます。
例えば同週の白百合S(L・京都・芝1800)とか。個人的には、距離適性としてはむしろこっちの方が合っているのではないかなあと思っているのですが。
或いは翌週の東京で行われる2勝クラスハンデ戦・由比ヶ浜特別(芝1400)とか。リステッド2着の実績があるとはいえ、古馬混合戦ならハンデは恵まれるでしょうし。
などなどと雑念を抱いていたこちらの気持ちは関係なく、テラステラは順調に調整を重ねていきます。
距離面以外にも不良馬場を激走した反動が疲労として出てこないかどうかはちょっと心配でしたが、「前走の疲れはほとんどない(5月18日近況・宮内助手)」「体調は良いと思いますし、元気いっぱいです(5月25日近況・同)」と、問題ない様子なのでそこは一安心。
状態がいいこともあってか、「久々の1200mですがスピード的に問題ないです(宮内助手)」と存外にコメントも強気。もちろん、「前走で二の脚がつかなかったことを受け、ハミを替えることも検討中」などと、しっかり1200への対策も練ってもらった上の言葉です。
これはもしや
やれるのか?
コメントが強気だからと言って不安が払拭されるわけではありませんが、そこそこやれそうな気はしてきました。
結局、レース当週の特別登録ではテラステラの名前があったのは葵Sのみ。そして木曜日、18分の11の抽選をクリアして出走確定と相成りました。
決まったからには全力応援!
アルーリングビューやスピードオブライト、グランテスト、ミルトクレイモーら、出走してくればそれなりに評価されそうな馬たちの多くが除外になった中、運が向いているのは間違いなさそう。
しかし当然ライバルは手強く、除外により多少全体の層は薄くなったとはいえ上位層の厚みは変わりありません。
その中でもこのレースの中心と衆目一致しているのがビッグシーザー(父ビッグアーサー)。
前走マーガレットS-Lまで1200のオープン競走を3連勝中、それもいずれも余裕を持って完勝しているというまさに1200のスペシャリスト路線を貫いている馬。
他のライバルにも、ローテはきついものの橘Sでテラステラを5馬身ぶっちぎった当の相手であるルガル(父ドゥラメンテ)、シンザン記念-G3で2着の実績を持ち、未勝利戦ではビッグシーザーを破ったこともあるペースセッティング(父Showcasing)、チューリップ賞-G2でコナコーストやペリファーニアを撃破しているモズメイメイ(父リアルインパクト)、ファルコンS-G3勝ち馬でNHKマイルCでも見せ場アリだったタマモブラックタイ(父デクラレーションオブウォー)など、重賞・オープンで上位を争う馬たちがてんこ盛りです。
重賞だからそりゃそうか。
とはいえテラステラも今回の有力馬の一角であるペースセッティングを展開利があったとはいえ万両賞では実際に破っており、このメンツ相手でも逆立ちしても敵わないというような事は無いはず。
厳しいのも事実でしょうが、
ポテンシャル自体にそう差はないはず。
枠は6枠11番、鞍上は岩田康誠騎手。コースは改修したばかりなのでデータが大してありませんが、モーリス産駒の成績も含めて現状では悪くは無さそう。
もちろん勝ち負け期待、と言いたいところですが、まずはこの距離でこの相手に対してどのようなレースを見せてくれるのか。
とりあえず先に繋がる
レースを見せておくれ!
レース内容
当日11レース時点の京都競馬場は晴、芝は良。前走時の不良馬場とは一転し、高速馬場での開催となりました。
テラステラは前走と変わらず474キロでパドックに登場。パドックでは舌を出しながらではありますが、イレコミなどもなくいい雰囲気。力は出せそうです。
最終単勝人気はビッグシーザーが他を引き離し、1.7倍の1番人気。以下ルガル4.3倍、ペースセッティング8.0倍、モズメイメイ8.7倍と続き、テラステラは6番人気と人気順はそこそこ上位でしたが倍率は42.0倍と、扱いとしてはヒモ穴クラス。
……まあ妥当か。
前走に続き、周囲をアッと言わせてくれることを願います。
発走前にアームズレインが落鉄して蹄鉄を打ち直すアクシデントがありましたが、それが終わると待っていた各馬が続々とゲートイン。テラステラも無事に収まります。
そして大外タマモブラックタイもゲートに導かれ、準備完了。
テラステラはスタートにやや不安を抱えているだけに、1200戦ではまずここが一つのヤマ。
固唾を飲んで見守る中、ゲートオープン!
!?
なんか1頭、フライングスタートみたいな飛び出しをした馬がいるぞ!?
モズメイメイだ!
ゲートが開いた瞬間に他馬より1馬身以上リードを取っていたモズメイメイ、鞍上武豊騎手はさらに促してあっという間に高速逃げ態勢。
と、あまりにもすごいスタートだったのでついそちらに目が行ってしまいましたが、我がテラステラも悪いスタートではありません。
しかしモズメイメイ以外はほぼ横一線のスタートとなった中、最初は岩田康騎手の手が大きく動いて位置を取ろうとしていたようでしたが、周りの速さに諦めたか早々にアクションを抑えると、それと共に徐々に後退。
3コーナー進入時には中団やや後方といった位置取りになりました。
しかしその分無理をして追走しているという感じはなく、頭は高いものの折り合いを欠いているという印象もありません。
悪くない、悪くないよ~!
レースはあっという間に4コーナーへ。
相変わらず逃げるモズメイメイを巡って、好位にいたタマモブラックタイ、ビッグシーザー、ルガルらが動いていこうとする中、テラステラは先頭争いから5~6馬身ほど遅れて4角を通過。順位は相変わらず10番手前後で直線へ向きます。
コーナー通過時は内から2~3頭分のところを走っていたテラステラでしたが、直線に向く際に徐々に進路を外に取り、残り200手前で馬場の中ほど、しかし外側には誰もいない大外寄りのコースへ。
よし行け!
ムチが入ったテラステラ、ここからジワジワ追い上げ開始!
先頭モズメイメイからは5馬身、それを2馬身差で追いかけるビッグシーザーとルガル、流石に彼ら彼女らに追いつけることは無さそうですが、そのうしろで4頭ほどが固まっている4番手争い、これなら割り入れるかも!?
行け! 掲示板!
テラステラ、ジワジワ伸びる!
残り100通過、内で頑張っていたヤクシマらを交わし8番手へ上昇。
残り50過ぎ、失速していたタマモブラックタイを交わし7番手へ。
そのまま5番手を争うアームズレインとトラベログにも迫っていきます、が!
あ~くそ~!
残念、彼らにクビ差まで迫ったところでゴールが来てしまいました。
レースはモズメイメイが最後まで押し切り、ルガルに半馬身差を付けて重賞2勝目。ビッグシーザーは更にクビ差の3着。
テラステラは掲示板にあと一歩及ばず、7着での入線となりました。
結果
葵S(G3)(京都・芝1200・良)
岩田康(56)馬体重474
7着(18頭・6人気)
所感
敗れはしましたが
充分健闘では。
あと一歩で掲示板を逃した形になりましたし、人気よりも一つ下の着順ではありましたが、個人的にはポジティブな敗戦だったと受け止めています。
スタート後は前に行きたくても行けなかったという感じだったので、やはりこの距離は適性的には短いのだと思いますが(少なくともテンのスピードは現状足りていないのは明らか)、道中は無理なく追走できている感じで、追走手一杯だった2歳時よりも遥かにレースぶりは良かったと思います。
重賞の速い流れがいい方に作用したのかな?
なんにせよ、成長は見えたかと。
(おそらく)適性から微妙に外れたこの距離で、世代限定戦とはいえ重賞メンバーでもしっかり戦えましたから、今後迎える古馬との戦いでも適距離の2勝クラスならば確実に上位を張れるでしょう。
また、自身の走破タイムは1分7秒6、上がり3Fは32秒6。
馬場自体が速かったのでタイムを鵜呑みには出来ませんが、実際にこのタイムで上位と差なく(1着馬とコンマ5秒差)走ることが出来、かつ上がり3位(1位とはコンマ1秒差)を記録できたのは、前走の不良馬場での好走と合わせて馬場を問わず走れるオールマイティーさを見せてくれたと言っていいでしょう。
今後のレース選択に幅が広がろうというものです。
ただ、スタートに関しては今回も自身は出たものの直後にヨレて今回もお隣さんに迷惑をかけているようなので、もう少しなんとか……とは思いますが、まあそれは今後の課題という事で。
レース後の騎手コメントでは「マイルぐらいまでなら問題ない」というセリフも出ているので、次走は出来ればそのくらいの距離にしてほしいものですが、ともかくこの後は一旦外厩に出るようなので、まずはリフレッシュしてから。
晩成モーリス産駒、ここから先こそ本番。
不良馬場・高速馬場と続いた激闘の疲れを癒した後は、父モーリスのように条件戦から一気に駆け上がっていってくれたら嬉しいなあ。
騎手コメントでは「ゆくゆくは重賞でもやれる力がありそうです」との言葉もありましたので、いずれそれが現実になる日を夢見て。
次走も期待してます!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)