こんにちは、まちかね太です。
3月15日の姫路10レース・JRA交流 書写山特別(ダ1500)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬ドンカルロが出走しました。
前回のレース後に関係者から「馬が期待したほど成長していない」というニュアンスの言葉が出たことで、前回の出走報記事では「不確実な成長待ちに賭けるよりは距離なり馬具なりを工夫して現状の力で状況打破を狙ってほしいというのが私の望みですが、あまり期待は出来なさそう」という感想を書いたのですが、その後陣営が取った手は地方交流戦への出走という搦め手(ホメ言葉です)でした。
それに加え100mとはいえ距離延長、そして馬具の変更なども行ってくれているようで、これはまさに私が望んだ「距離なり馬具なりを工夫して現状の力で状況打破を狙」うということそのまま。
工夫に期待出来ないなどと述べたことに関しては私の不明だったという事で、ここにお詫びさせてもらいたいと思います。
大変失礼いたしました。
さて、肝心のドンカルロですが、交流戦にあっては流石に実績は一枚上。当然ここは勝利を義務付けられた一戦となります。
もちろん不安が何もないわけでは全然ありませんが、それでも求める結果は勝利のみ!
頑張ってや!
以下、初勝利を大いに期待して見たレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ドンカルロ
ドンカルロ
(牡3・ドレフォン×レトロクラシック by ディープインパクト)
栗東・高柳大輔厩舎

ここまでの戦績:4戦0勝(0・1・1・0・0・2)
前走:1月15日・3歳未勝利(中京・ダ1400)7着(→レース記事はこちら) 中8週
レースまでの状況
完敗となった前走後、最初の近況更新となった1月18日の調教師コメントは「馬自体は1400mくらいの距離が合うのかもしれません」というものでしたが、鞍上坂井騎手から「もう少し距離があった方が持ったままで上がって行けるぶん良いのかも」という進言があったとのことで、節稼ぎを兼ねた放牧後には「地方交流も含めて様々な選択肢をもとに検討していければ」「理想は地方交流で1つ勝たせて、それからある程度の時間をかけて成長を促していく形」(高柳大師)と、距離を延ばして交流戦で勝ちに行く方針が示されました。
おお!
もちろん油断できるわけではありませんが、交流戦なら勝てる可能性は普通に未勝利戦を使うよりだいぶ高くなると思われます。
JRAからの補助金が出るとはいえ実入りは少なくはなりますが、勝ち上がりさえ出来るなら多少の賞金の多寡など(私個人としては)問題ではありません。
いい方向性だと思います!
とはいえこの時点では実際交流戦に出走できるかどうかもまだわからないわけですが、期待感は増しました。
ドンカルロは1月21日にチャンピオンヒルズに放牧に出された後は馬体も460キロ超まですぐ回復。
外厩では460キロ台で馬体重も安定し、思っていた以上にタフで徐々にしっかりしてきているという評を貰っています。
気性に関しては相変わらずチャカチャカしている部分はあるようですが、それで馬体面に悪影響が出ているわけでもないので「この気性は本馬の個性としてお付き合いをしていけば問題ないのでは(木村マネージャー)」と大きな問題とはみなされていない様子で、そのまま順調にペースアップを重ね、2月25日に問題なく再び栗東へ帰厩。
帰厩後の3月2日の近況で15日の姫路交流戦・書写山特別(ダ1500)に申し込みを行うと発表され、6日の近況で無事選出されたとの報告。
「一度どこかで芝を試してみたい気持ちもあります」との調教師コメントもありましたが、当初の目論見通り交流戦に向かう事になりました。
3月9日の近況では「精神的に幼い面があり、大人になりきれていない」「追い切りを進めていくうちに牧場で増やしてきた体を減らしていく」「先週よりも右へのもたれは楽になりましたが、まだ真っすぐには追えていない」と課題のオンパレードという感じの調教師コメントでしたが、動き自体は悪くないという事なので、状態面に問題があるわけでは無さそうです。
一種のツンデレと思っていい?
鞍上も引き続き坂井瑠星騎手が務めてくれるという事なので、期待していいでしょう。
そしてレースの出走メンバーが確定。頭数は11頭。うち、ドンカルロ自身を含めたJRA所属馬は6頭という構成です。
実績面で抜けているドンカルロは、グリグリの本命扱い。
そうでしょうそうでしょう。
他のJRA勢に前3走で3着以内に入っている馬はおらず、前2走ダ1800戦で4→5着としているオリンポスカズマ(父ヴィクトワールピサ)が対抗格という評価。
他は過去に3着経験のあるクリノトランプ(父エイシンヒカリ)くらいしか実績らしい実績を持っている馬はおらず、それ以外の中央馬は条件替わりでの変わり身待ちという馬ばかりです。
初ダートの馬がバケモノだったという展開はあり得ますが、それを言っていたらキリがないので考えません。
地元馬には、前走地元重賞9着のA級馬ウィンチップ(父ヴィクトワールピサ)がいるものの、せいぜい複穴評価までと言う感じ。
中央馬の優位は揺らがないでしょう。
枠は8枠10番。
ただでも外枠有利なコースですし、前走で馬群に包まれる形に不安が出来たドンカルロにとってはほぼ最良の枠。
馬格があるわけではないので地方の砂への適性には不安もありますが、普通に走れさえすれば結果は出るはず。
欲しいのは勝利だけ!
勝って未来を切り開きたい!
レース内容
当日は仕事がある予定でしたが、急遽都合がついてWEBでのリアルタイム観戦が出来ました。
10レース時点の姫路競馬場の天候は晴、馬場は良。
ドンカルロは前走比プラス2キロの450キロで登場。どうにか馬体は維持したままレースに臨めましたが、パドックではここ数走とは違いかなりチャカチャカしています。気合が乗っていると見るべきか、吉凶如何に。
また、どうやら右側だけブリンカーをしているようです。帰厩直後の近況に着けるかもとありましたので、実行されたようですね。
公式HPでは言及されていませんが、新聞によればハミも替えているようです。
いい方に出ますように。
単勝人気はやはりドンカルロが一番人気で、一時1.3倍くらいまで行っていましたが最終的には1.8倍。
以下オリンポスカズマ(3.9倍)、クリノトランプ(5.9倍)、ショウナンタバルア(7.5倍)までが10倍以下でした。
パドック後の進捗にトラブルもなく、いよいよ発走へ。
大外ウィンチップがゲートに収まり準備完了。
ゲートオープン!
ん~?
ドンカルロ、遅れたというほどでもありませんが、これまでのような好スタートではありません。
しかしあっという間にスーッと前へ進んでいき、1コーナーに入る手前では逃げ態勢に入ろうとしているピンクソレイユに抜きそうな勢いで並びかかっていきます。
おお、ええやんか~
ブリンカーやハミが効いたのか、はたまた単に相手の先行力が違うだけなのかはわかりませんが、今まで二の脚がまったく付かなかったのがウソのような行きっぷり。
1コーナーの急カーブでピンクソレイユに張られたことでドンカルロも外に膨らみましたが、それでも楽々2番手につけて2コーナーも回り、向こう正面へ。
地元馬の一部はこの時点でもう追走が苦しくなり、馬群から大きく離されてしまっています。
ドンカルロを始めレースに参加している7頭ほどは比較的まとまった形で向こう正面を進み、3コーナー手前へ。
ここで内側から永島騎手騎乗のオリンポスカズマが一気に動きます。
大きく空いていた内を掬って一気にピンクソレイユとドンカルロを交わし、3コーナーを回る頃には完全に先頭へ躍り出ました。
一方ドンカルロも外からピンクソレイユを交わし上がっていきますが、オリンポスカズマには1馬身ほど遅れました。
そして坂井騎手のアクションがかなり大きいのに比べ、永島騎手の動きはそれほどでも無いように見えます。
手応えに差がある!?
えっ、アレ?
焦りが募る間に、ドンカルロの後ろから更に外側を捲り上げるようにクリノトランプも接近。
3頭の争いという様相を呈して迎えた4コーナー、さあいざ勝負の直線へ、と思ったら。
!?
一番内側にいたオリンポスカズマがカーブを曲がり切れなかったのか、首を大きく内に傾けながら外へ張り出してしまいました!
ドンカルロも影響を受けて少し膨れましたが、その更に外を上がっていこうとしていたクリノトランプへの影響は甚大で、勢いのままコースのかなり外側まで吹っ飛んでいってしまいました。
うわあ~~
気の毒ですがクリノトランプはこのアクシデントで圏外に。
一方ドンカルロは、直線入ってすぐにスピードを落としたオリンポスカズマに並びかけ、一気に抜き去りにかかります。
一瞬抵抗される感じもありましたが、ムチが入って一度抜け出してしまうとあとは完全に独走態勢に。
よおおーし!!
最後はもはや脅かす者もなく、坂井騎手も流すような形でゴールイン。
ドンカルロ、完勝です!
よっしゃあーー!!
2着オリンポスカズマに付けた差は3馬身。更にアタマ差の3着はショウナンタバルアが入りました。
結果
JRA交流 書写山特別(姫路・ダ1500・良)
坂井(55)馬体重450
1着(11頭・1人気)
所感
ホッとしました。
地方への適性面などに不安もあったとはいえ、実績的にこのメンバーでは負けられないというのが衆目の一致するところでしょうから、まずは勝てたことに一安心。
レース前には考えないと言いつつも、「ショウナンタバルアが初ダートで大変身したら……」とか「初戦2番人気だったピンクソレイユが立て直して変身したら……」みたいなこともどうしても考えてしまっていましたし、3コーナーから4コーナーにかけては本気で焦りましたが、全て杞憂に終わらせてくれました。
ちょっとアクシデントがあったのは残念ですが、それを差し引いても(ドンカルロは不利を受けた側ですが)見事な勝利だったと讃えていいでしょう!
頑張ったドンカルロと、このレースを選択し馬具を試行錯誤しながら臨んでくれた調教師はじめ厩舎関係者、アクシデントに慌てず冷静に勝機をつかんでくれた騎手、仕上げに大きな力を発揮してくれた外厩関係者、そしてクラブ関係者の皆様に感謝を。
それでも課題を挙げるならば、今回はゲートが今まで程は良くなかったという点でしょうか。
ただ、ここまでもレースを重ねるごとにゲートの出は普通に近づいていたので、こんなものかもしれません。
あと、勝負所ではやや反応が鈍かったのは事実。
逆に、今回は今まで最大の問題点だった二の脚がつかない点については払拭されていました。
単に相手のレベルによるものだったという可能性もありますが、馬の成長もしくは馬具変更による影響だとしたら、この後舞台を中央に戻しても同じようにできる可能性が高いでしょう。
そっちであればいいな~
とはいえ仮に二の脚の問題が改善したのだとしても、これから先の中央1勝クラスでは一筋縄ではいかない戦いが待っています。
また、揉まれるとどうかという点については今回は検証できなかったので、また次回以降という事にもなります。
その次走以降についてですが、レース後には「トレセンに帰って上がりを確認しながら考えていきましょう」という調教師コメントが出ています。
もしダメージが少ないようなら続戦するのかもしれませんが、勝てたらその後は一旦成長を促すというのがレース前からの基本路線だと思いますので、あまり無理する事にはならないでしょう。
一回芝を使ってみてから休みに入るという事はありそうな気もしますが。
いずれにせよ、今回の勝利で今後のローテについてもこのような妄想が出来ることになったのは喜ばしい限り。
ドンカルロには、いずれ中央の舞台でも今回のような見事な勝利のアリアを聞かせてくれることを願っています。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)