2022年7月14日から8月15日までの3歳(2019年産)出資馬の近況まとめです。
この中間で、ドグマ・ミーナティエルナが勝利を挙げてくれました。
ドグマの1年ぶり待望の2勝目も相当に嬉しかったですが、ミーナティエルナは崖っぷちの3歳未勝利戦サバイバルをギリギリで勝ち残り、これまでの経緯もあって勝利の喜びもひとしお。
一方、3歳未勝利組ではセルフエスティームが屈腱炎発症によりラストレースを迎えることなく終戦。
アンジアンは力及ばずスリーアウトとなりファンド解散と、ついに本格的なお別れシーズンにも突入してきました。
そんなチーム各馬の近況を確認していきたいと思います。
3歳出資馬たちの近況
以下、各馬の現況への所感です。
広尾サラブレッド倶楽部
ドグマが叩き2走目となった平場1勝Cで見事な差し切り勝ちを演じ、待望の2勝目。
アリシアンは平場1勝Cで惜しい2着の後、挫跖で一息入っています。
この中間に未勝利戦を2走したアンジアンはどちらも9着以下に終わり、無念のファンド解散となりました。
同じく未勝利馬のタレントゥーサは節が足りずに出走自体が出来ず待機中と、未勝利組は苦境。
ドグマ(栗東・武幸四郎厩舎)牡・2勝C

7月10日の下北半島特別をまさかの5着に敗退し、捲土重来を期して中1週で臨んだ7月23日札幌芝1200の平場戦を見事な末脚で完勝(→レース記事)。
汚名返上とこの先の可能性の提示を同時に成し遂げた後も特に疲れなども見られず、9月3日の札幌スポニチ賞(2勝C・芝1200)を次の目標に定められ、7月29日に坂東牧場に放牧に出ました。
その後も変わりなく順調に過ごし、レースに向けて8月15日に札幌競馬場に戻ってきています。
順調すぎて特に書くことがありませんね。
このまま順調に次走を迎えて
おくれ。
タレントゥーサ(栗東・池江泰寿厩舎)牝・未勝利

札幌競馬場在厩。
7月9日の函館ダ1000m戦を出遅れたまま10着に敗れた後、今度は芝の1200や1500のレースに出走を目指していますが、この時期のそれらの距離のレースにそうそう出走枠の空きが出るわけもなく、抽選にすらならずに無為に待機中。
そらそうやろ。
優先権を取れなかった時点で、こうなるのはわかり切っていた話。
8月4日更新の調教師コメントでは、「現時点では、あくまでも芝1200mにこだわりたい気持ちの方が強い」となっていますが、
今更?
としか思えません。
ここまでのマネジメントに思うところは多々あれど、それこそ今更言っても仕方ないので、とりあえずラストチャンスを良い状態で迎えさせてくれるなら口は噤みます。
とはいえ、この後の札幌で芝1500以下のレースは、8月20日に1200戦、27日に1500戦、9月4日に1200戦の3レースが組まれているのみ。
どれかに出られることを祈るしか出来ませんね。
タレントゥーサのこれまでの4戦で、芝でかつ不利のなかった2戦ではそんなに大負けしているわけではないので、出られさえすればそうそう見苦しいレースにはならないでしょう。
鞍上も変わる予定ですし、嵌まればの希望はまだあるはず。
出られさえすれば……
ウィンダミア(美浦・林徹厩舎)牡・2勝C

テンコートレーニングセンター在厩。
2度の神経治療後、トレッドミルなどでゆっくりと立ち上げを図り、8月から騎乗調教を再開。
最新の8月10日の近況で坂路20秒ペース1本という調整内容だったので、復帰できる態勢になるまではもうしばらくかかりそうです。
この調子だと、やはり10月以降の東京開催くらいを目標にしている感じでしょうか。
馬体重は487キロ(8月3日近況)と大きくなってきているので、秋に成長した姿を見せてくれることを期待。
待ちの時間が長いと、
その分期待も
大きくなっていくけども。
アリシアン(美浦・加藤征弘厩舎)牝・1勝C

7月16日の平場1勝C(牝馬限定・福島芝1200)では久々にスムーズなレースを展開し、勝利まであと一歩に迫りながらも、惜しくも勝ち馬からアタマ差の2着同着(→レース記事)。
レース直後はそのまま続戦を示唆されていましたが、レースの2週間ほど前に発症していた挫跖の症状が再発。
対策も取られましたが痛みが取れないという事で、7月27日にリバティホースナヴィゲイトへ放牧に出ました。
その後良化はしているようですが、最新8月10日の近況でも影響は残っており、騎乗しての調教開始には至っていません。
うーむ……
心配ではありますが大事ではなさそうですし、アリシアンは昨年12月に復帰してからここまでなんだかんだコンスタントに6戦を重ねてきましたので、疲労回復も兼ねてじっくり休養してもらってもいいかもしれません。
無理は禁物!
アンジアン(栗東・藤原英昭厩舎)牝・未勝利(ファンド解散)

奇跡を願って函館で未勝利戦を2回戦いましたが、7月17日の牝馬限定芝1200戦12着(→レース記事)、30日の芝2000戦9着(→レース記事)。
5月21日のレースでの14着と合わせて「3走成績による出走制限」、いわゆるスリーアウト条項に引っかかってしまい9月30日まで出走不可となってしまった為、終戦が確定。
8月3日にファンド解散決定が告知されました。
前から思っていましたが、この時の告知文のテンプレ「今後の方向性につきまして○○調教師と慎重に協議を行いました結果、心情的には大変苦しい決断となり、誠に残念ではございますが、現時点における競走馬引退が適切であるとの見解で合意に至り」ってなんか微妙にイラつく文言。
「関係者と協議の結果中央登録を抹消の上ファンド解散の判断に至りました(ワラウカド様公式HPより引用)」で充分では?
余計な装飾文があると「そんなこと心にも思ってないくせに白々しい……」という感情が先に立ってしまいます。
ケガなどでの抹消ならともかく、成績的に足りなくて抹消する場合は出資者側も覚悟は出来てますが、だからこそ白々しく不誠実に感じてしまうというか。
私がヒネくれてるだけ?
あと「引退が適切」ってのも、もうちょっと別の表現にしてほしいなあ。
……とまあ色々やさぐれ気味にイチャモンをつけていますが、それだけアンジアンのこの結果が残念だったという事で。
この夏の出資馬のファンド解散状況が確定したら、いずれまとめて回顧したいと思います。
ワラウカド
マテウスは復帰戦を目前にして再びの骨折。
セルフエスティームは未勝利戦ラストチャレンジを前に屈腱炎を発症しファンド解散。
インアスピンはまたまた絶賛放置。
呪われている……
マテウス(栗東・昆貢厩舎)牡・未勝利

両前蹄骨骨折からの長い休養を経て、ついに7月30日の新潟1800m戦で復帰することになりました。
調教でも動いており、これまでの対戦相手からもいきなり完勝があってもおかしくないと大いに期待していましたが、レース当週に跛行。
検査の結果、左蹄骨に非常に小さな骨折が確認されました。
なん……だと……
人間が絶望するのに時間はいらないんだ……。
「今回の怪我について、再度見舞金が発生する見込み」というアナウンスもありましたが、それはつまり最低でも全治3か月はかかるという意味でもあります。
当然未勝利戦期間に出走することなど出来ません。
しかし、調教師や騎手はマテウスの能力を高く評価してくれているという事で、怪我を治してレースに戻す方向で進めてくれるようです。
「最終的な判断は怪我の状態などをもう少し検査し、復帰見込み時期などを踏まえて決定したい」ともなっていたので安心し切るわけにはいきませんが、(中央所属のまま格上挑戦していくのか一旦地方転出するのかはともかく)ファンド続行の可能性は相当高いと思っていいでしょう。
大不幸中の幸い。
7月30・31日の週では、ジュンブロッサムがレコード勝ちしたり、ディナースタが1勝Cを完勝して菊花賞に望みをつないだりと、かつてマテウスと新馬戦で鎬を削った馬たちが活躍していたので「ぐぬぬ……」感が凄かったですが、マテウスだって復帰さえできれば彼らと同じくらいやれるはず。
今度こそ待ってるぜ、
マテウス!!

パカパカファームへ移動後のマテウス。かわいい。
セルフエスティーム(栗東・寺島良厩舎)牝・未勝利(ファンド解散)

7月9日の前走6着後、7月15日に宇治田原優駿ステーブルへ放牧され8月末のレースを目標に調整されていましたが、ずっと右前を中心に歩様の捌きが硬いという近況が続き、鍼治療などを行われても軽減する様子もありませんでした。
そして8月3日、「脚元の検査を行った結果、両足のエコー検査で左前脚に浅屈腱炎が確認されました」との近況報告。
なんですって!?
人間を絶望に突き落とすなんてたったそれだけで充分なんだ……。
損傷率は10%と比較的に軽度であるものの、当然短期間での回復は見込めないため、ここで上記アンジアンの文中に出した「関係者と協議の結果中央登録を抹消の上ファンド解散の判断に至りました」の出番です。
「復帰できないレベルの損傷率ではないものの、本馬が芝向きの条件であること、治療時間などを鑑みて引退の判断となりました。格上挑戦を視野に入れて準備を進めていたのですが、このような結果になり期待に応えられず申し訳ありませんでした」という事ですが、これはもう仕方ありません。
是非もなし……
セルフエスティームはデビュー前からずっと歩様に関しては「固い」「コトコトしている」と言われ続けていたので、遅かれ早かれこういう結末になるのは避けられなかったのかもしれません。
DDSP手術を乗り越えての復帰戦で見せ場たっぷりの4着となった時には勝ち上がれる可能性は高いと思いましたが、結局体が保たなかったという事でしょうか。
今の時期だけに覚悟はありましたが、こんな終わり方になるとは思っていなかったので残念です。
しかも、マテウスの故障のすぐ後にこの悲報を続けて聞くことになろうとは。
7月31日にファベル(非出資)が勝利し、ワラウカド3歳世代への呪いもこれで終わりと思ったのに……。
祓いたまーえ~!
アンジアン同様、回顧はまた後日に。
インアスピン(栗東・四位洋文厩舎)牝・未勝利

7月9日の前走15着後、「次走に向けては出走間隔が必要なので、一旦放牧に出させて頂きます(四位師)」という事で、7月14日に宇治田原優駿ステーブルへ放牧。
なお、ダート狙いに路線変更するようなニュアンス。
到着直後には左肩にコズミが出ており筋肉注射を打ったものの、すぐ回復して以降は順調に調整。
そのまま8月5日の更新までずっと外厩で順調に調整中、移動の話は出ず。
あっ……(察し)
8月12日の近況でやっと移動の話が。
「週末の競馬後の入れ替えでトレセンに戻します。ただ現在の投票状況について、前走からの出走間隔が十分ではないことから、確実に出走できるとは申し上げにくい状況であることも事実です」
20・21日の週(前走から中5週の間隔)には完全に間に合わんがな……。
そりゃ出走は厳しいかもしれませんが、その週にあるダ1700の番組2つを確定スルーする(入厩日数の都合上ルール的に出走不可になる)意味あるか?
「まずは最終週の小倉の牝馬限定のダート1700m(※中7週になる)を中心に検討して参ります。出走できない場合もありますが、しっかり最後まで仕上げて行きたいと思います」
前の週(8月27・28の週)にダ1700のレースが3つあるんですから、そりゃ最終週(同条件は2レース)は優先権持ちの連闘組&中1週組だらけで中7週でも出走するのは難しいでしょうよ。
27・28日ではなくて何故最終週での出走を狙うのか。
阿h……ん゛ん゛ん゛っ
失礼しました。
あくまで「中心に検討する」でしたね、別のローテの可能性を捨てたわけではない。先走りました。
私のような素人でも見ればわかる事を考慮されていないわけはないので、きっと何か深淵なるお考えがあるのでしょう。
コメント全体にやる気がないような気もしますが、クラブ側の翻訳のせいかもしれませんしね。
ミーナティエルナの寺島師が優先権なしで出られるレースをやりくりして勝利に導いてくれたばかりなので、少し見方が厳しくなっておりますが、インアスピンに(正確にはインアスピンの出資者に)悔いの残らないラストチャレンジを迎えさせていただけますよう、
何卒よろしくお願い
申し上げます。
YGGオーナーズクラブ
かなり厳しい状況を覆し、ミーナティエルナは未勝利脱出!
ミーナティエルナ(栗東・寺島良厩舎)牝・1勝C

7月3日の芝1800戦で6着後、中5週で迎えた8月14日の小倉ダ1700戦で牡馬を相手に鮮やかに逃げ切り、10戦目にして念願の初勝利を挙げました(→レース記事)。
レース記事を上げたばかりなので、その記事から近況として特に変化はありません。
とにかくありがとう!
これからもよろしく。
DMMバヌーシー
順調……なのか……?
サイレントブラック(栗東・辻野泰之厩舎)牡・未勝利
7月23日に小倉芝2000戦に挑み、14着(→レース記事)。
16秒差負けを喫したデビュー戦と比べると、レースに参加出来ていただけはるかにマシでしたが、結果としては惨敗に変わりなし。
ケガなどはありませんが、ラストチャレンジを迎えるのも体力的に厳しそうで、苦境の極みにあります。
もう無理すんなよとしか……
全体の所感
ドグマとミーナティエルナが今現在順調なので忘れがちですが、こうやって俯瞰すると順調な馬が少ないですね。
マテウスやセルフエスティームは言うに及ばず、勝ち上がり済みのアリシアンも頓挫、ウィンダミアも結構モタついている印象です。
未勝利組(マテウス除く)は残り3頭。
サイレントブラックは完調には遠そうですが、タレントゥーサとインアスピンが遠からず最後の戦いに挑みま……挑む……挑むはず。
出れるよね?
ホンマ頼んまっせ……。
勝ち上がり組はドグマ以外しばらく出番がなさそうなので、未勝利組の奮起に期待しつつ夏の終わりを待ちたいと思います。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様・ワラウカド様・YGGオーナーズクラブ様各公式HPより許可を頂き掲載しております。また、DMMバヌーシー様にはブログ運営の通知を行い認知を得ております。DMMの記事には公式HPの写真等は使用しておりません)
