こんにちは、まちかね太です。
7月23日の札幌8レース・3歳以上1勝クラス(芝1200)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬ドグマが出走しました。
前走7月10日の下北半島特別(函館・芝1200)を圧倒的1番人気でありながら5着に敗れ、中1週で早々に巻き返しを図りに来たのが今回。
最初に出走予定を知った時には「そんなに急ぐ必要ある?」とも思いましたが、無事なら数を使ってくれるのはありがたいので、文句というほどのものではありません。
それよりもガッカリしたのが、
また1200なんかぁ……
という事でした。
個人的には1200はドグマの適性からはやや短いように思えますので。
レースが函館開催ならいざ知らず、札幌なら1500という選択肢もあるのになあ、と。
この週にしても翌日24日に1勝クラスの芝1500戦が組まれていましたが、選択肢にすら入れずガン無視の様子。
まあ私の見方など所詮外から見ているだけの素人の戯言ですので、現場で実際に馬を見ているプロの意見は従容として受け入れる以外にありません。
プロとして結果を出してくれれば文句はございませんよって。
鞍上は前走に引き続き、レジェンド武豊騎手。
失礼ながら前走の騎乗ぶりには正直疑問が残り、その前に騎乗したデイリー杯2歳Sでの結果も踏まえてドグマとの相性はあまり良くないのではないかとも思いますが、なにせドグマの短距離転向を薦めた張本人でもいらっしゃいますし、修正はしてきてくれるはず。
……と言うか、距離がどうあれこのクラスでは普通に乗っていただければ勝ち負け出来るだけの力がドグマにはあるはず。
前走で特別勝ちを逃してしまった以上、平場のここではきっちり勝ってもらわなければ。
欲しいのは勝利だけ!
以下、レースのレポートです。
出走馬プロフィール・ドグマ
ドグマ
(牡3・キタサンブラック×ショウナンカラット by ブライアンズタイム)
栗東・武幸四郎厩舎

ここまでの戦績:7戦1勝(1・2・0・1・1・2)
前走:7月10日・下北半島特別(1勝C)(函館・芝1200)5着(→レース記事はこちら)中1週
レースまでの状況
7月10日の下北半島特別では単勝1.8倍の人気に応えられず5着に敗れてしまうという残念な結果となりましたが、幸いにも馬に異常はなくそのまま札幌競馬場へ移動。
その後も状態に問題はないという事で、中1週で7月23日の平場1200m戦に向かう事に決まりました。
状態面に大きな上積みはなさそうですが、ゲート駐立の確認を行ってから臨むという事で、前回の課題への対策はされています。
レース当週水曜の想定では出走頭数も手ごろで、平場戦という事もあってかメンバーの総体的なレベルは前走下北半島特別とは比べるべくもなく低くなっていますが、1頭だけ要注意ライバルの名前が。
短距離馬の宝庫・安田隆行厩舎の3歳牡馬アグリ(父Caravaggio)です。
1600mでこのクラス好走を続けていますが、父が父なので1200m戦の方がより向いているのではないかなあ、という(私の思う)ドグマとは真逆のパターンで使わていた馬ですが、ここで1200m戦に登場。
よりにもよって
ここじゃなくてよくない?
翌日の1500m戦の想定馬には確勝級の強豪の名前はなかったので、そっちに変更してくれないかなあ、或いはドグマがそっちに変更しないかなあ、と思っていましたが、結局2頭とも1200m戦で出走確定。
まあそうですよね~
最終的に13頭となった出走メンバー中、前3走以内に3着内に入っているのは、2走前に人気薄で2着したユキヤナギ(父パドトロワ)と前走ダートで未勝利勝ちのニシノフウジン(父メイショウボーラー)のみ。
という事で、1勝クラス勝ち抜けを賭けてアグリとのガチバトル決定です。
枠順は1枠1番。
このコースでの勝率は最高水準、連対率・複勝率も高い良い枠ですが、ゲート&外から被される事に不安があるドグマにとっては諸刃の剣的枠順とも言えます。
吉と出てほしい。
キタサンブラック産駒はこのコース出走歴ナシ。
武豊騎手は過去3年27戦3勝2着5回3着2回、充分得意コースと言っていいでしょう。
前走の轍は踏まないと信じます。
以上、不安もありますがデータ的な条件としてはドグマにとって決して悪くない舞台設定かと思われます。
ちなみにアグリは8枠12番、横山和生騎手騎乗。
枠は勝率で1枠に劣りますが連対率・複勝率でわずかに上回り、騎手実績も武騎手にやや劣るという程度の高水準。
種牡馬実績は1戦0勝ですがほぼデータなしに等しく、条件的にはドグマと大差ないと言えるでしょう(※ただしコースの調教師実績は圧倒的に安田隆厩舎の方が上)。
ライバルはなかなかに強力ですが、それを打ち破ってこそ勝利の価値も上がるというもの。
今度こそ!
今度こそ勝利を!
レース内容
全国的に週中の天候は良くなく、レース当日は雨は降っていなかったものの札幌8レース時点で天候は曇り、芝馬場は稍重。
ドグマは前走比-10キロの474キロで登場。
初出走以来の最低馬体重タイということになります(もう一回はデイリー杯)。
最近はパドックで以前ほどチャカつかなくなったドグマは今回も落ち着いて周回しているようですし、見た目細すぎという風にも見えないので、心配はないと思いたい。
レース後札幌移動してからの中1週というスケジュールなので、こういうこともあるでしょう。
大丈夫……なハズ……
単勝人気では今回も1番人気はドグマで、最終2.0倍。2番人気はアグリで2.9倍。
一応10倍以下には3番人気のナバロン(8.6倍)もいますが、やはりドグマとアグリの一騎打ちの様相を呈しています。
パドックの後、本場馬入場、輪乗りまでは順調に進みましたが、ゲート入りの際に3番スカイトレイルが相当ゴネてしまい、かなりの時間がかかりました。
幸いドグマはその時点でまだゲート入りしていなかったので、事態が落ち着くまで外で待っていられましたが、既に入っていた組には不幸でしたね。
スカイトレイルが収まってからは各馬大きな問題はなく続々とゲートイン。
枠に収まって他馬を待つドグマ。
休み明け以外では出遅れていないので、叩き2走目の今回は大丈夫だとは思いますが、そうは言っても緊張の一瞬。
全馬枠入り完了、ゲートオープン!
ん!……ん?
ゲートは普通に出られたように見えましたが、2歩目以降が遅く、周りが速かったこともあって一気に後方へ。
隣の2枠から一気に先頭を奪いに行ったラヴォルタ、外から2番手に上がっていくアグリなどからはあっという間に5馬身以上の差を付けられて、ごちゃつく後方馬群の最内に押し込まれてしまいます。
包まれた感じになったドグマ、引っかかってもいるのか頭を上げ気味の走り。
……これダメじゃね?
前走のリプレイ、というか包まれている分更に状況は悪そうにすら見え、「今度こそ勝つ!」と高揚していた気分が一気にクールダウン。
レースは早くも3~4角中間にかかり、状況は変わらず。
実況には「1番のドグマが上がっていきます」と言われていますが……
どこに上がって
いってるってぇ?
ドグマが、というよりは周囲の馬群がまとまって前との差を詰めに動いていて馬順に大きな変化はなく、既にやさぐれモードの私は実況に心の中でツッコむだけ。
逃げるラヴォルタ、追うアグリは4角へ。
後ろの馬群のドグマはまだ最内で、前の馬が邪魔で走りにくそうにしています。
しかし4角手前、周囲の馬たちはそれぞれに直線で狙ったコースへ向かうためバラけ始めます。
最内ぴったりを走り続けたドグマの周りに、ここで初めてスペースが発生。
……お?
勝ちは無理でも上手くすれば上位には来れるかも? と感じて気分も幾分復活。
しかし、ドグマが4角を回って直線に向かう頃、とっくに直線に入っていたラヴォルタ、アグリとの差はまだ5馬身。
手応えはありそうですが、進行方向にはコスモサンレミがいて道を塞がれています。
武騎手はドグマを外に持ち出そうとしているようですが、すぐ外にはデイトンウェイ。
締められてしまうと進路が無くなってしまう……と思ったその時、ドグマが内からデイトンウェイを押し出して(もしくはデイトンウェイが外にヨレて)外へ進出、一気に前がオープンコースに!
おお!
この時点で残り200m、先頭ラヴォルタとの差はまだ4馬身、その間にもアグリ他4頭ほどが頑張っています。
が、残り150mでドグマが一気に点火。
おおお!!
あっという間にコスモサンレミなど3頭を抜き去り、残すは2馬身前のアグリ、3馬身前のラヴォルタのみ。
脚色の差は歴然。
いけいけいけ差っせぇーー!!
残り100mを過ぎてすぐアグリを躱し、そのままラヴォルタをも一気に抜き去って悠々先頭でゴールイン!
ぃよっしゃあああぁぁぁ!!
2着ラヴォルタには一瞬で1馬身半の差を付けていました。
3着にはドグマの後を追うようにして上がってきていたデイトンウェイが入り、アグリは4着。
ドグマ、デビュー戦を彷彿とさせる閃光のような末脚で、ついに待望の2勝目です!!
結果
3歳以上1勝クラス(札幌・芝1200・稍重)
武(54)馬体重474
1着(13頭・1人気)
所感
一度は諦めかけただけに、
喜びもひとしお。
4コーナー終わりでスペースが出来るまでは包まれ通しでどうしようもない感じでしたからね。
1分そこそこのレースで、気分はジェットコースターでした。
冷静にチャンスを待った武豊騎手、さすがベテランの手綱捌き。
今回に関しては感服の一言でございます。
ありがとう、ありがとう!
スタート後に前に行こうともしなかったのは前走と同じでしたが、今回は完全に包まれてしまったので前走とは事情も違います。
パトロールビデオを見る限りでは、包まれる前に何回か外に出そうと試みたような動きもありましたが、それが叶わぬとなった時点でスペースが開く機会を待つことに徹したという感じでしょうか。
結果的にそれが吉と出て、ドグマの末脚を引き出すことに成功したとも言えるでしょう。
これで、ドグマの勝ち星は2回とも目の覚めるような末脚で外から一気に差し切る形ということに。
先行策でもがんばれますが、やはりドグマの持ち味はキレる末脚にあるという事がはっきりしたレースだったとも言えるでしょうか。
喜びは大きいわけではありますが、それはそれとして冷静にレースを振り返ってみるならば、当たり前の結末(=単勝2.0倍の馬の優勝)だった割にえらく苦境に追い込まれた感はあります。
今回はスペースが出来たから挽回できましたが、仮に4角で馬群がばらけず、またデイトンウェイがドグマを内に押し込めにきていたら、前走と同じような結果(もしくはそれより悪い結果)になったことは想像に難くありません。
つまり今回は、多分にラッキーだったという側面もある事は認めなければならないでしょう。
しかし、勝負ごとにおいては運も実力の内。
今回においては実力のあるドグマが運も味方につけていたという事で、文句なしの完勝という事でOKとしたいと思います。
浮かれてOK!
ひゃっほーい!
さて、晴れて1年ぶりの勝利を挙げたドグマですが、この後は一旦坂東牧場に放牧に出た後、9月3日の札幌スポニチ賞(2勝C・札幌芝1200)の向かうというのが現状での青写真のようです。
私は今回の結果を受けてもまだこの馬のベスト距離が1200であるとは思いませんが、陣営はもうドグマを完全にスプリンターとして扱っていく感じですね。
結果が出ている分には
文句はありませぬ。
いずれにせよ2勝クラスでも普通に通用するとは思いますが、とにかく派手な勝ち方をする馬なので周囲の(というか出資者の)期待のボルテージが上がりすぎる傾向にあるとも思います。
1勝クラスを勝ち上がるのになんだかんだ5戦を要した馬であるという事は頭において、期待はしつつもオーバーヒートしないように気を付けていきたいですね。
少しずつステップアップして、いつかはオープンクラスへ……!
その夢を叶えてもらうためにも、ドグマにはまずは中1週・マイナス10キロでの戦いの疲れを癒し、次のレースへ万全の態勢で臨めるようにゆっくりしてもらいたい。
オーバーヒートしないようにといった傍からですが、次走も期待してます!
それでは今回はここまで。お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)