こんにちは、まちかね太です。
8月14日の小倉6レース・3歳未勝利(ダ1700)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬ミーナティエルナが出走しました。
もし9着以下ならスリーアウト(=即中央リストラ)の危機にあった7月3日の前走で、久々の芝・一気の距離延長という条件を乗り越えて6着とし、首の皮一枚繋いだミーナティエルナ。
とはいえ次走優先権にはあと一歩足りなかった為すぐ続戦というわけにもいかず、中5週の間隔を開けて臨んできたのが今回のレース。
未勝利戦実施も残すところ4週となり、状況は前回よりもさらに逼迫して、もはや掲示板を外せば即終戦となるだろう背水の陣。
骨折明けから復帰して以来の4戦で掲示板がないミーナティエルナには高いハードルかもしれませんが、前走で中距離への適性を垣間見せてくれたので、慣れたダートに戻れば一歩前進があってもおかしくはないはずです。
元々私はこの馬を中距離に使ってほしいと思っており、もし初の中距離戦だった前走で完敗するようならそれはそれで諦めもついたのですが、なまじソコソコ走ってくれたことでうっかり希望を持ってしまいました。
まだ希望の灯を
消したくない……
YGG所属馬なので仮に勝ち上がれなくても地方で現役続行する可能性は高いとは思いますが、それはそれ。
中央での勝ち上がりを望んで出資した馬なので、中央で勝つことこそが本懐です。
しかし現実問題として、そろそろ覚悟は決めておかねばならないのも事実。
どうか次がありますように……
以下、終戦への覚悟と一縷の望みを併せ持って見たレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ミーナティエルナ
ミーナティエルナ
(牝3・ドゥラメンテ×プレインズウーマン by Zensational)
栗東・寺島良厩舎

ここまでの戦績:9戦0勝(0・0・1・0・1・7)
前走:7月3日・3歳未勝利(小倉・芝1800)6着(→レース記事はこちら) 中5週
レースまでの状況
7月3日の前走後も馬体に異常はなし。
少しゲートで危ういところがあったという事でゲート練習を行ってから、8日に宇治田原優駿ステーブルへ放牧へ。
以前の骨折箇所に少し圧痛があり注射治療を行ったとの報告もあり心配しましたが、「レース直後でもあり、元々コトコトする部分もある馬なので心配はないかな」というコメントの通り、その後は良化していったようだったので一安心。
宇治田原ではその後順調に14-14や15-15を何本かこなし、8月3日に栗東帰厩。
放牧前は2場開催直後の出馬混雑を避けて4回小倉2週目のレースを目標にするという事でしたが、帰厩後は予定を1週早めて4回小倉1週目のレースに向かう事に決まりました。
「地方交流も考えたが短距離で砂被りの危険性がある」「勝てれば一番だが、(1週目なら)最悪権利を取れれば中2週でもう1回使える」というのが早まった理由です。
色々考えてくれて
ありがたや~。
この週はダ1700戦が牝馬限定戦を含めて3つ組まれているので、優先権なしの中5週でも出走の可能性は充分あるという見立てもあるのでしょう。
他クラブの未勝利出資馬の調教師には、「使えるかわかりませんけど一応厩舎に戻したので、とりあえず(前走から中7週になる)最終週予定で~♡」なんて、やる気なしとしか思えない対応のセンセイもいらっしゃいます(そうなる前に使えそうなレースを探してローテ組むのがマネージャーの仕事だし、やる気がないならそれを隠す努力くらいしろ)ので、少しの可能性であっても真面目に勝ち上がらせようとしてくれるのは非常にありがたい。
ただし、前走にも騎乗してくれていた厩舎所属のルーキー今村騎手は、対象のレースに権利持ちの乗り馬がいるとの事で騎乗不可。
これは仕方なし。
いまやスーパールーキーとして大人気の方ですから、否も応もありませんね。
確実に出走できる馬が優先されるのは当たり前です。
もちろんこちらとしては慣れた騎手が乗れないのは痛いですが、現実に残っている成績としては今村騎手とのコンビでは3戦オール着外というのも事実であり、特に相性がいいわけではありませんからそうそう大きな問題でもない……と思いたい。
代わりにミーナの鞍上を引き受けてくれたのは、女性騎手として今村騎手の1年先輩になる永島まなみジョッキー。
他の女性騎手に比べると話題になる機会が少なく、失礼ながら地味な印象もある同騎手ですが、玄人筋にはその腕を認められているという話も結構聞いたりもします。
今村騎手同様斤量は4キロ減ですし、不足はないでしょう。
ミーナをよろしくお頼み
申し上げます。
8月4日、10日の追い切りはサッと流した感じですが動きは良いという調教師評価で、あとは出走が叶うかだけ。
想定の出た10日夜。
当週に3つあったダ1700戦の内、13日の牝馬限定戦には中5週権利ナシ馬での出走は無理そうですが、14日の牡馬混合戦(3レース&6レース)のどちらかになら出走できそうです。
3レースには永島騎手に権利アリの騎乗予定馬(アークデトリオンフ)がいるようなので、おそらくミーナが出るのは6レース。
そして11日木曜日、予想通り14日小倉6レースにミーナの出走が確定。
そのメンバーを見渡した時、少し光が大きくなったように思いました。
これは……イケんじゃね?
前4走中2着2回3着1回の実績を持つミステリーボックス(父ストロングリターン)、鼻出血発症の前走以外は近走ずっと上位のグローレジェンド(父エピファネイア)ら、明らかに上位実績の持ち主ももちろんいますが、同週に同条件のレースが3つとなったこともあって有力馬の数が少ない印象。
なにより、何が何でも前に行きたいタイプの馬が少なそうなのです。
砂被りがイヤなミーナティエルナとしては出来るだけスムーズに前の位置を取りたい(出来れば先手を取りたい)のは明白なので、逃げのライバルが3走前に逃げて2着しているゴールデンベッセル(父アジアエクスプレス)くらいしかいないのは朗報。
今村騎手騎乗のブラックサウザー(父ダノンレジェンド)も前走3着で有力馬の一角でありますが、毎度最後方近くからレースを進める馬。
今村騎手がミーナの力を評価していて、かつ乗り馬が先行馬だったら、早めにプレッシャーをかけてミーナを潰しに来ることも考えられましたが、乗り馬の脚質的にその展開はなさそう。
それ以外の騎手が、ミーナを特段注意することは(幸か不幸か)ないでしょう。
つまり、ミーナティエルナにとって展開面で恵まれる可能性が高いメンバー構成になったと言えるワケです。
勝ちはともかく入着なら
全然ありでしょコレ!
テンションが上がり気味の中、土曜に決まった枠順は2枠4番。
勝率的には可も不可もない感じの枠ですが、ゴールデンベッセルが外に行ったことで、砂被りなしのスムーズなレース運びの為には逃げ争いを制することがほぼ必須条件に。
永島騎手のコース実績は27戦2勝2.3着なしですが、勝率はこのレースに騎乗する騎手の中では上位(下とは僅差ですが4位)。
中央競馬での直近の勝利もこのコースなので、悪いイメージはないと思われます。
ドゥラメンテ産駒のコース実績は36戦1勝と、結構壊滅的。
ただデータはどうあれミーナに大事なのはとにかく展開。
砂を被らず前に行ければ勝ち負けはともかく入着は充分望めるでしょうし、逆に砂を被れば5月の悪夢再びの大惨敗が待っているでしょう。
どうか前へ行ってください
永島様~!
なんとか次への希望を……!
レース内容
当日は仕事がありましたが、レース時間が休憩時間中だったのでレース本番だけはスマホでLIVE観戦。
小倉6レース時点で天候は晴れ、ダートは良馬場。
ミーナティエルナは前走比+2キロの430キロ。
何気に2歳時以来の430キロ台回復です。
パドックは後から録画で見ました。
後ろの送りが微妙に硬い気もしましたが、悪くない感じだったように思います。
永島騎手が3レースを8番人気アークデトリオンフで勝利したのは先に確認しました。
「好調そう、いいイメージで続けて乗ってくれそう」という期待感と、「人気薄の馬で2回同じ日に勝つとかそんな都合いいことある?」という不安感が同時に沸き上がりましたが、まあ悪いことは考えずにいい事だけ見ていく方向で。
その調子で頑張っておくれ!
人気はミステリーボックスが2.4倍の1番人気。
以下ブラックサウザー、ゴールデンベッセル、マイネルシュラークまでが10倍以下で、ミーナは28.4倍の8番人気。
まあこんなもんでしょう。
人気よりは上位に来れるとは思っていますが。
レース直前にフィニッシュアップが除外になりましたが、進行に大きな遅れはなく各馬ゲートイン。
このスタートがミーナティエルナの命運を分けると言っても過言ではないので、間違っても出遅れはしないでほしい。
(ドキドキ……)
ゲートオープン!
よっしゃあ!
ゲートが開く直前にちょっとゲート内でソワソワしていたミーナティエルナでしたが、若干つんのめり加減ではありながらも好スタート。
スタート時点で半馬身ほど他馬より前に出ており、鞍上永島騎手が軽く促すだけでダッシュよく先頭を奪います。
OKOK!
そのまま先頭で1コーナーへ向かえるかと思いきや、外からサトノラッシュが押しながら競り掛けようとする構えを見せてきます。
いやー!
来んといてー!
そこでカメラが後ろの馬群に流れてしまってヒヤヒヤしましたが、カメラが引きになると1コーナーのコーナーワークでサトノラッシュを振り切り先頭を確保するミーナティエルナの姿が。
内枠が吉と出ました。
そのまま1~2コーナー、ミーナティエルナはサトノラッシュに1馬身差をつけて先頭、サトノラッシュ2番手でどうやら展開は決まりです。
よーしよし、
まずは第一関門突破!
サトノラッシュから更に1馬身後ろにマイネルシュラーク、逃げのライバルと思っていたゴールデンベッセルや人気のミステリーボックスはその更に後ろ。
ブラックサウザーは定位置の最後方です。
向こう正面はそのまま淡々と流れていきましたが、3コーナー手前で最後方にいたブラックサウザーが捲り上げを開始。
注目がそちらの方に集まる中、ミーナティエルナは我関せずのマイペース逃走中。
2番手にいたサトノラッシュが後退していき、代わりに直後から上がってくる馬がいない中、3~4角中間地点でいつの間にか後続との差は2馬身に。
勝負の4コーナー、ミーナティエルナのリードは更に広がり3馬身。
永島騎手のアクションが大きくなり、ミーナの手応えも良さそう!
これは勝てる!?
どう見ても小回りダートの人気薄逃げ馬ド嵌まりパターン!
入着どころじゃない、勝てる!!
よっしゃああ、そのまま
行っけぇぇ!!
直線に入り、ほぼセーフティーリードを取ったかのように見えましたが、外から1頭だけ追いかけてくるのが大外から捲り上げてきたブラックサウザー。
鞍上は今村騎手!
残り200m、2頭の差は3馬身。
脚色は若干ブラックサウザーの方がいいものの、ミーナも止まらない。
このままなら勝てるはず、しかし見ている方としては気が気でない!
ゴール、ゴール、
はよゴール来てー!!
ジリッジリッと差を詰められながら、ターフビジョンの前を通過。
早くー!!
やっと画面にゴール板が映り、次の瞬間ミーナティエルナが先頭で歓喜のゴールイン!!
よっしゃああああ!!
永島大明神様ーーー!!
ミーナティエルナ、実に10戦目にして見事な逃げ切り初勝利!
3馬身差の2着にブラックサウザー(もっと迫られてたような気がしてました)、更に2馬身差の3着にグローレジェンド。人気のミステリーボックスはそこから更に4馬身差の4着でした。
結果
3歳未勝利(小倉・ダ1700・良)
永島(50)馬体重430
1着(15頭・8人気)
所感
めっっっちゃ嬉しい!!
人気のないところでレースを見ていて良かった……。
上のレース観戦記の私の声の部分は心の声ですが、普通に態度に出ていたでしょうからね。特に勝った直後。
他人に見られていたら、ただのヤバいオッサン扱い間違いなし。
正直勝ち切るまでは期待していなかったこともあって、「勝てるかも?」となった時のテンションの爆上げっぷりが凄かった。
端的に言ってサイコーです。
この瞬間の為に生きてる……
デビューから2戦続けて出遅れ・詰まりのコンボで完敗、ダートに転向して光を見出すも全治6か月の骨折、やっと復帰したと思ったら仕上がり不足のまま連戦した上に砂被りがダメになっているという弱点が出来て惨敗の連続……と、なかなか波乱万丈臥薪嘗胆な経過を辿ってきている馬なので、感動もひとしお。
永島騎手の1日2勝目、かつ2着が今村騎手という女性騎手ワンツーの主役(ミーナも牝馬だし)となったこともあり、競馬関連の記事でもミーナの勝利をたくさん取り上げていただき、一夜(一レース?)にして我が出資馬で最もマスコミ露出が激しい馬ともなりました。
ちょっとびっくり、
しかし正直満足度高し。
連闘策の時には文句も言いましたが、最後まであきらめずに勝ち上がりを目指してくれた寺島師を始めとする厩舎・外厩関係者の方々、そしてテン乗りで完璧な騎乗をしてくれた永島騎手に大きな感謝を。
なによりも、多くのアクシデントを経験しながら、その名の由来「少女(西)+かわいい(西)」の通りの華奢なかわいらしい体で、この暑い中牡馬を撃破して激走してくれたミーナティエルナ、ありがとう!
また、この勝利で私の3歳未勝利戦連敗記録(ここまで24戦0勝・複勝圏内なし)もストップしたことをご報告させていただきます。
もう今年中には無理かと思ってました。
ついでに言えば、栗毛の出資馬初勝利・YGG出資馬初勝利(というか広尾TC以外の出資馬での初勝利)でもあります。
個人的に色々なメモリアル勝利になりました。
重ね重ねありがとう、ミーナティエルナ!
さて、そんな嬉しい初勝利を飾ってくれたミーナティエルナですが、今後はとりあえず放牧予定ですが、状態が良ければ小倉最終週に使う可能性もあるという事です。
今回が権利止まりだった場合はそれが既定路線だったわけですから、一応それを踏襲する可能性もあるという事ですね。
9月3日にダ1700の平場1勝C戦があるので、使うとしたらそこなんでしょう。
勝ち上がってくれたので無理をする必要は全くなくなった為、しばらく休養でもいいとは思いますが。
調教師コメントには「本当は1200の芝が一番良さそうな気もする」というちょっと驚きのセリフもありますが、「この条件で平坦小回りなら先行も出来そうですし現状はダートが良さそうですね」とも言われていますので、当面はローカル中距離ダートをメインにローテを組み立てられていくのかなと思います。
まあそこは寺島師なので、色々試して来られるかもしれませんが。
今日の勝ち方を見る限り、少なくとも今回に近い条件のレースなら1勝クラスでも通用するでしょう。
流石にそれ以上は現状ではちょっと想像できませんが、いつかは鞍上のコラボによるものではなく自力の活躍で新聞記事を飾る存在になってくれたら……。
贅沢かな。
とにかく、希望は最高の形で繋がれました。
ミーナにはまずは状態を万全に整えてもらって、また次走で新たな期待をさせてもらえるように願っています。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)