こんにちは、まちかね太です。
7月3日の小倉2レース・3歳未勝利(芝1800)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬ミーナティエルナが出走しました。
骨折からの復帰明けとなった5月1日のレースから中1週、連闘と立て続けに3走したものの結果を残せず、背水の陣で迎えることになった今回のレース。
前2走が道中の砂被りを嫌がってレースにならず、共に2ケタ着順に惨敗している為、今回9着以下ならスリーアウトで2か月出走停止となり、事実上(JRAでは)終戦を余儀なくされてしまいます(厳密には9月3・4日のレースには出走できるかもしれませんが、この時期にスリーアウトの馬が……という話)。
そんな状況ではありますが、中間ではソエの症状もでていたりと必ずしも状態が良いわけでもなく、はっきり言って苦戦は免れ得ないでしょう。
しかし時期が時期だけに、完調でなくとも出られるレースに出して可能性に賭ける形になるのは仕方ありません。
当初予定していた芝1200の番組は出走希望馬が多く、優先権なし・中5週のミーナティエルナは出走できそうもないという事で、急遽同週の芝1800戦に矛先を変える事にもなりました。
個人的にミーナティエルナは必ずしも短距離馬ではないと見ているので、中距離を一度も試されずに終戦という事態にならなかったのは私としては僥倖。
万が一これで結果が出ずにジ・エンドという事になったとしても、潔く諦めがつくというものでしょう。
もちろん、条件変更でのガラリ一変を期待していますがね!
状況は厳しいですが、なんとか……。
以下、そんな大きな不安とかすかな変身期待の中で迎えたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ミーナティエルナ
ミーナティエルナ
(牝3・ドゥラメンテ×プレインズウーマン by Zensational)
栗東・寺島良厩舎

こまでの戦績:8戦0勝(0・0・1・0・1・6)
前走:5月22日・3歳未勝利(中京・ダ1200)13着(→レース記事はこちら) 中5週
レースまでの状況
連闘で臨んだ5月22日のレースは、その前走(5月14日新潟ダ1200戦)をコピーするかのように砂被りを嫌がって途中で馬が走るのをやめてしまい、13着に惨敗。
「2走続けて着外になってしまったので、2か月空けて次走は小倉になると思いますが1200の芝に向かいたいと思います。これまでの走りからダートで通用するはずですが、前走からですけど、あれだけ砂を嫌がるとなると厳しいなという感じですね。前回それで辞めてしまった事を覚えているのかなというのもあって、そういう気の悪い所がある馬ですので。まあ芝ならばそういう心配はないですし、2か月間隔を空ければ確実に使えると思いますので、休養明けは芝に向かいたいと思います(寺島師)」ということで、25日に宇治田原優駿ステーブルへ移動し、小倉開催まで2ヵ月待機することになりました。
2ヵ月間を開けるのは、スリーアウト回避の為ですね(最初の着外がノーカウントとなる為、最低でもあと2走する事が可能になる)。
しかし6月2日の宇治田原のコメントは、「順調に上げて来ていたんですが、ちょっと両前のソエを痛がるような感じになってきました」「昨日今日で普通キャンターまで上げて来た事に伴って触診の反応が大きくなってきました」という不安なもの。
その上で、6月4日の近況更新で「北海道には連れて行かず小倉で使おうと思うのですが、先日牧場の方に確認しに行きまして状態の方は問題なさそうなので、当初は2ヶ月空ける事も考えていましたが、出来れば開幕週の芝で使いたいなと思いますので、小倉の開幕週を狙って行きたいなと思います(寺島師)」ということになり、次走は中5週での戦いとなり、つまり9着以下ならスリーアウトとなってしまう背水の陣になる事が決定しました。
うぬぬ……。
この後日の宇治田原のコメントは、「ソエはあるものの歩様に出るわけではない」とトーンが変わっていましたが、急に状態が良くなるわけも無かろうと思いますので、予定が早まったことに対するフォロー的なコメントかと思われます。
しかし開幕週の状態の良い芝でのレースを使いたいというのが調教師の意向なら、レースの都合に馬の方を合わせるよりほかはありません。
もう時期が時期だけに、悠長に完全回復を待っていられる状況ではないのはこちらも承知ですし。
ミーナティエルナは2歳時からずっとソエに悩まされ続けていて全然固まり切る様子もないので、今更ちょっと待ってどうこうなるようなものでもないでしょうしね。
人間の慢性腱鞘炎みたいなものと思って、しばらくは症状が治まらない前提でお付き合いしていくしかなさそう。
不確実な症状の緩和を待つために使い出しを多少遅らせることで芝の状態が悪くなってしまうよりも、拙速でも芝が良い内にレースに使う方がミーナティエルナにとっては良いという調教師の見立てを信じましょう。
しかし、ここで問題点が一つ。
そもそもレースに出られるか?
芝の状態が良い開幕週のレースを狙っている陣営は多いことが予想され、特に短距離戦ともなればなおさら。
優先権もなく間隔も中5週にしかならないミーナティエルナに出走枠が回ってくるのかは、かなり微妙なラインのように思われました。
宇治田原で3度のショックウェーブ治療を施され18日に栗東に帰厩したミーナティエルナは、現状なりには良い状態で順調に調整されていましたが、レースの出走想定の出た29日、やはり芝1200の出走枠には入らなさそうなことが判明。
「想定を見ると第一候補の1200芝は入らなそうで抽選にもならなそうです。それで1000mダートがメンバー的には良さそうかなとも思ったんですが、前走のように砂を被ってレースが出来ずに終わってしまう可能性もあると思いますので、距離はやってみないとわかりませんが日曜2レースの1800芝を本線に考えています。ジョッキーは4キロ減の今村を予定しています。開幕週の芝でスムーズな競馬が出来ればと思います(寺島師)」
という事で、芝1800戦に出走することになりました。
距離延長、むしろ大歓迎でおます。
私は以前から距離延長してほしいと思っていたので、むしろこの変更は嬉しい決定。
芝がどうかという点に関しては何とも言えませんが、デビューから2戦の芝レース挑戦時は共に出遅れ・道中詰まり発生という不利があったので参考外。個人的にはこなせると思っています。
なんにせよ、せめて一度は中距離戦を使ってほしかったので、これが瓢箪から駒となればもっけの幸い、逆にもし裏目に出たとしても文句はありません。
鞍上の厩舎所属今村ジョッキーはいまやスーパールーキー扱い。
2走前・3走前のミーナ騎乗時に先行争いから引いたことで結果的に失敗したこと、そして調教師コメントから考えても、同じ愚は犯さず、今度は前に行こうとしてくれるでしょう。
30日に決定した出走メンバーは、枠争いが短距離戦よりマシとはいえそれでも当然フルゲートの16頭。
実績はデビューから2戦2着2回のスウィートスカー(父ラブリーデイ)が抜けていて、ここ2走続けて掲示板のクリオミニーズ(父リオンディーズ)、カフジペンタゴン(父ミッキーアイル)、アオイアルファワン(父ハーツクライ)らがそれに続くという感じですが、ここがデビュー戦の馬や1戦惨敗のみという馬も多くおり、全体レベルはそこまで高いという事もなさそう。
最有力スウィートスカーも4ヵ月の休み明け、付け入るスキはなくもないでしょう。
ここまで先行策メインで戦ってきた馬も少なく、ダートとはいえ短距離戦の経験を積み、スタートが良いミーナティエルナなら楽に先行可能なメンバー構成に見えます。
開幕週の馬場で前目から粘りこみ、十分狙えそう!
枠は4枠7番。
勝率は高くない枠ですが、連対率・複勝率にはさほど他の枠との差はなく、不利とまでは言えないでしょう。
奇数番ですが、外過ぎないのは良かったかもしれません。
ドゥラメンテ産駒はこのコース29戦7勝としており、明確に得意。
舞台設定は好条件と言ってもいいでしょう。
8着以内に入ってアウトカウントを消すのが最低限のミッションですが、期限に余裕がない以上、出来れば掲示板を確保して次走へ繋げたい。
逆に9着以下なら中央登録抹消まっしぐら。
ダート短距離から芝中距離への大幅条件変更が当たって、大変身してくれることを願って。
いざ、Dead or Alive !
レース内容
当日は仕事があったので録画観戦。
週中には雨が心配されていた開幕週ですが、天気は持ちこたえ2レース時点の天候は曇り、馬場は良。
昨年と同じく超高速馬場となっており、開幕週の良い芝を目的にこの週に使ってきた陣営には目論見通りになったと言えそう。
もちろんミーナティエルナ陣営もその一員と言えるはず。
馬体重は前走比+2キロの428キロ。
小倉への輸送を経てもプラスを保てたのは悪くないですが、パドック動画ではやや脚捌きが硬くも見えたので、そのあたりがどう出るか。
人気はスウィートスカーが圧倒の1.7倍、以下クリオミニーズ、アオイアルファワン、カフジペンタゴンまでが10倍以下。
ミーナティエルナは27.3倍の6番人気。近走成績を考えるとこれでも過剰人気のように思えますが、鞍上人気での底上げがあるのかもしれません。
そのあたりの確認を終え、いざレース映像へ。
前に行ってほしい……。
ゲートオープン、横一線のスタート!
ミーナティエルナはダッシュが速く、あっという間に先頭へ。
よっしゃええ感じやでー
外からサトノラッシュが勢いよく進出してきましたが、最初のコーナーを回る時にはミーナティエルナが完全に単騎逃げ態勢。
しかしサトノラッシュも引かず、2コーナーでは一旦外からミーナティエルナに並びかける形に。
いやや~
被されたことで嫌気を出したら……と不安になりましたが、向こう正面に入る頃には半馬身ほどミーナが前に出ており、譲る気配はありません。
しかしホッとしたのも束の間、向こう正面中ほど残り1000m通過地点で一気に外からクリオミニーズが前へと進出、それにサトノラッシュもくっついていく形で上がっていき、この2頭がミーナを躱して先頭を奪ってしまいます。
あああ……。
他馬の後ろで砂を被って一気に後退したここ2走の姿が頭をよぎりましたが、今回はミーナもズルズルとは下がりません。
鞍上の手が動きながらも3番手の位置をキープしたまま3コーナーへ入り、外からまくってきた人気のスウィートスカーにも躱されながらも4番手で4コーナーを通過、直線へと向かいます。
スウィートスカーの手応えは良く、直線に入ってすぐ外から飛んできたクラシックステップにもあっさり躱されて、この時点で既に勝ちの目はなくなっていましたが、ミーナティエルナも止まってはいません。
更に後ろから伸びてきそうな手応えの馬も数頭程度。
掲示板! 掲示板なら!
クラシックステップ、スウィートスカー、クリオミニーズが抜け出した後を追いかけるカフジペンタゴンにも躱されましたが、失速したサトノラッシュは躱し、前から少し離れた位置でミエノアラジンと5番手争いを演じているところでカメラが先頭争いにフォーカスして一旦フェードアウト。
最後に決着がついてゴール前固定になったカメラには、5着争いに敗れ6番手で流れ込むミーナティエルナの姿。
うぬう、無念……。
レースを制したのは、4角まくりの勢いのまま最後まで突き抜けた5番人気クラシックステップ。2馬身差の2着が人気のスウィートスカー、更に2馬身差3着にクリオミニーズ。
ミーナティエルナは勝ち馬から1.6秒差の6着で決着となりました。
結果
3歳未勝利(小倉・芝1800・良)
今村(50)馬体重428
6着(16頭・6人気)
所感
首の皮一枚繋いだ!
頑張ったのでは。
ギリギリ掲示板を外してしまいレース直後は少々ガックリ来ましたが、冷静に考えれば初距離・久々の芝という状況で健闘した方だと思います。
6番人気6着で人気通りではありますが、この人気順は騎手人気でかなり下駄を履かされたものになっている気がしますからね。
強いて言えば、楽に先行できるかと思いきや、かなり絡まれたのは誤算と言えるかもしれません。
まあ開幕週狙いの馬たちなんですから、そりゃみんな前目に行きたいですよね。
優先権が取れなかったのは残念ですが、スリーアウトは回避し距離に目途は立てました。
とはいえ土俵際で俵に足をかけながらもギリギリ残したという感じで、勝ち上がりに目途が立ったとはとても言えませんが、中距離戦なら短距離戦より楽に先行できそうですから、もし勝ちの目があるなら中距離の方が可能性はあるでしょう。
レース後の調教師コメントは「この条件でも良く頑張ってくれたかなとは思います。ゲートの中でちょっとゴソゴソしていたんですが、スタートは出れて良い形に持ち込んだんですが、向こう正面でペースが落ち着いた所で外から捲ってこられて、早めに動かされたのが痛かったかなと思います。それでも良く残ってくれたと思いますし、距離的にはこれくらいあっても、むしろゆったり構えられますしスタートが早くて先手が取れますので、今日の感じなら1700ダートでもこなせそうですね。この後もまた節が必要になると思いますので次の小倉開催の1週目はその前の2場開催の影響で混み合うと思いますので、2週目の1700ダート牝限を目標に進めて行きたいと思います。砂を被らずに上手く立ち回れればチャンスはあると思います。やっぱり最後に苦しくなると速い脚が使えないのでダートで良いかなと思っています(寺島師)」というものだったので、距離に関しては同じ見立てのようです。
次走は次の小倉開催の2週目、ということは8月21日のレースが目標という事でしょうか。間隔は中6週になりますね。
出走は確約されたものではありませんが、条件的には悪くないと思います。
寺島調教師の事なので、状況次第で目標レースが変更になる可能性もかなりありそうですが、いずれにせよ次に出走するレースがほぼラストチャンスという事になるでしょう。
じっくりと体調を整えてレースに備えてほしい。
次走無事に出走が叶えばミーナティエルナは10戦目となり、十分楽しませてくれたとも言えますし、YGG所属馬なので勝ち上がれなくても地方転籍して現役を続ける可能性は高いですが、中央で勝ち上がれればモアベター。
とはいえまずは暑さに負けないよう、またソエなどが悪化しないよう、十分なケアをしながら無事に次走を迎えられることを祈ります。
それでは今回はここまで。お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)