こんにちは、まちかね太です。
さる8月16日に、ワラウカドでの出資馬ポーレットの引退・ファンド解散が発表されました。
最近の戦績からは致し方ない判断であり、うっすら覚悟もしていたとはいえ、残念な事には違いありません。
デビュー戦で見せた末脚からこれは! と思った昂ぶりや、初勝利の時の歓喜の感情は今でも鮮明に思い起こせますが、あれらももう一年以上前の出来事なのですね。
うつろう時の速さよ……
今年に入ってからは長雨に祟られたような成績が続きましたが、あの時の鮮やかな希望の色は忘れ得ぬもの。
彼女は自分にとってワラウカド出資馬での初勝利をくれた思い出深い馬でもありますので、徒然なるままに振り返りレポートでも残しておこうと思います。
引退馬プロフィール・ポーレット

総戦績:13戦1勝(1・0・4・1・1・6)
現役時代の振り返り
2歳初期はファンタストクラブでの育成期間を順調に過ごし、6月にチャンピオンヒルズへ移動。
或いは早期デビューも、と思われましたが7月初頭に筋肉損傷から血腫となってしまい切開治療。初めての頓挫となりました。
予後は悪くなく9月には入厩してゲート試験にも合格しましたが、この頃にはスクミが出て放牧になるなどまだ体力面が十分では無かったことが窺えます。
それでもその後は概ね順調で、11月に再入厩後は吉岡師から「水準以上の馬だと思っています」などのコメントも貰い、12月11日の阪神芝1600新馬戦で待望のデビューを迎えました。
9番人気(14頭立て)という愕然の低評価でしたが、中団後方からレースを進めたポーレットは直線で脚を伸ばし、3着に入線。
上がり3Fは33.8秒、堂々の1位を記録していました。
敗れたりとはいえ見せ場充分の好内容。当時のレース記事を見てみれば、自分が相当浮かれているのがわかります。
だってカッコよかったし!
鞍上の岩田望騎手からも「すぐなんとかなりそう」というコメントがもらえましたし、実際にすぐ勝ち上がれれば春の大舞台にも間に合うかも……と、半ば本気で思ってもいました。
ところが中一週で迎えた未勝利戦(初戦同様の阪神芝1600)では、直線で進路が阻まれる不利を受けて勝ち馬から0.2秒差の3着に敗退。
これも当時のレース記事では自分が相当悔しい思いをしているのが見て取れますし、今となってはもしあの不利が無くスムーズに加速出来ていて、ワンチャン勝っていたとしたら……と大きなタラレバポイントだと思えます。
或いはポーレットの競走馬生で最大の岐路はここだったのかもしれません。
その後放牧に出て年が明け、3歳初戦は3月19日の阪神芝1800未勝利戦。
勝てばまだオークスにはなんとか……という希望を持てるはずでしたが、ここでもものの見事に直線で前が詰まり、5着に入るのが精いっぱい。
勝ち馬ソーダズリング・2着エルトンバローズという振り返れば現重賞ウイナーがワンツーしたレースだったとはいえ、不完全燃焼感が残りました。
続いては中3週で福島の芝2000牝馬限定未勝利戦。
瞬発力を不安視され(初戦は上がり1位、2・3戦目は直線不利があったのですが)、距離延長かつ先行策で臨んだ一戦。
鞍上松本騎手はプラン通りに良くやってくれたと思いますが、2番手から伸び切れず勝ち馬からコンマ1秒差の3着とまたも惜敗。
このレース後、外厩はグリーンウッドへ変更。
そしてこの頃から近況コメントに「疲労が~」というコメントが多く見え始めます。
3月のレース前にも帰厩が当初の声明よりひと月ほど遅れていたのですが、のちのちポーレットに付きまとう「疲労の抜けにくさ」という問題点が表立ってきたころでもありました。
それでもこの時は元々間を開けて北海道開催で勝負、という予定だったこともあり大勢に影響は出ず、5月末に予定通り函館競馬場へ移動。
6月11日の函館芝1800牝馬限定未勝利戦に駒を進めましたが、先行策から伸び切れず4着。
新馬戦時の(私の)手応えとは裏腹に勝ちを掴めないまま、気づけばもう未勝利戦終了まであとわずか。
そろそろ(私が)焦りを隠せなくなってくる中、中一週で迎えた北海道2戦目は6月24日の函館芝2000未勝利戦。
気鋭の佐々木騎手を鞍上に好スタートを決めたポーレットは、絶好の2番手からレースを展開。
3~4コーナーで逃げ馬に外からジリジリ迫り、直線ではマッチレースに持ち込んで残り100地点でこれを競り落とすと、そのまま抜け出して先頭でゴールイン!
念願の初勝利を成し遂げました。
いやー嬉しかったなあ……
自分にとってはこれがワラウカド出資馬での初勝利だったこともあり、喜びもひとしお。
当然当時のレース記事でも自分は大喜びしていますね。
メンバーレベルも決して低くは無く(2着のヴェルミセル、5着のプラニスフェリオは現2勝クラス)、遅い勝ち上がりとはいえ一つ勝てたからには常に堅実に走ってくれるポーレットはまだまだ上を目指して行けると楽観もしていました。
現にファンタストクラブで一息入れてから臨んだ8月20日の牝馬限定平場1勝C(札幌・芝2000)では、9番人気の低評価を覆して3着に健闘。
三連単1700万超という高配当をもたらす一翼となりました。
……しかし、結果的に見ればポーレットの輝きはここまでとなってしまいます。
本州に戻ってからは疲労の回復にやや手間取り、当初の予定を遅らせて臨んだ11月19日の牝馬限定1勝C(福島・芝2000)では若干不利もあったとはいえ6着に敗れ、初めて掲示板を外すことに。
続く12月10日の牝馬限定1勝C(中京・芝2000)ではかなりの強メンツの中を半ば強引に先行し、末を失くして9着に完敗しました。
レース後は相当疲労が大きく、それが回復してからもなかなか動きが良くなって来なかった為、予定していた2月の小倉開催での出走はパス。
3月に入り、暖かくなってきてからようやく調子も上がってきたとのことで、このタイミングで帰厩し4月の福島で復帰する方針となりましたが、目標とされたのはダート戦。
前走の鞍上から「父はハービンジャーではあるもののダートの可能性もあるのでは」という意見が出たことで、陣営も前走終了後早々にその方向に傾いていたようですが、こちらとしては「父ハービンジャーなので」不安しかない。
母の父Mizzen Mastは米国ダートで結果を残している馬なので、都合よくその血が表に出てくれることを祈りながら迎えた4歳初戦、4月7日の牝馬限定平場1勝C(福島・ダ1700)。
ポーレットは出負け気味のスタートから終始後方を付いて回るだけで、直線でもバテた馬を交わしただけの10着完敗に終わりました。
うん、まあ……
まるでレースになりませんでしたが、その分疲労も少なくいつもよりも消耗は無かった様子。
前年好結果を残した北海道開催に備えて調整に入ることになり、その後は順調に予定通り6月15日の函館・29日の函館・7月21日の札幌と芝2000の1勝クラス戦を連戦しましたが、いずれも鞍上が前に行こうとしても馬が行けない(行かない)様子でレースにならず完敗。
北海道三戦目の後にファンタストクラブでリフレッシュに入りましたがリカバリーが進まず、寒い時期に能力が発揮しづらい馬で来年の北海道開催まで好勝負的な意味での出番が無いこと、そもそも北海道開催でも今期のパフォーマンスを鑑みると厳しい(※調教師コメの要約)ということで現役続行を断念、ファンド解散決定となりました。
所感
正直なところ色々な意味でタラレバが多く、未練が大きい結末になりました。
1勝クラスで終わるとは
思わなかったなあ……
レース結果としては上にも述べた通り2戦目がどうにかなっていればなあ……というものが最大ですが、運用にもいろいろ。
運用上での最大の転機はやはり今年4月のダート戦でしょう。
前年最後のレースで強メンツに完敗していたところに、ダート戦で周りに全く付いていけない形になったことで、馬のメンタルが萎びてしまったのではないかと思われて仕方ありません。
その後の北海道シリーズ参戦時には状態が良さそうだったのに、馬がレースに参加しようとしていませんでしたからね……。
ただ、それは完敗からの巻き返しを図る為に打った策が裏目に出たというだけなので、結果的に後々への影響が甚大だったとはいえ責められるほどのものでもないでしょう。
それでも、3歳4月の福島戦以降徹底してローカル戦ばかり使われていた運用には疑問が残ります。
ダート挑戦にしても、同週の阪神ダ1800戦では無くあえて福島遠征した意義がよくわかりません。
この時点では既にポーレットが疲労回復ペースが遅い馬なのはわかっていたはずですし、芝での福島でのレース内容も決して良くはなかったのに、なぜ敢えて遠征リスクを冒したのかは理解に苦しむ部分はあります。
勝ち星を挙げたのは函館ですが自分はポーレットが最も強い内容を見せていたのは最初の3戦(阪神)だと思っているので、いつかもう一度大きなコースでのレースを見たいと思っていましたが、目標設定段階ですら主場の名が出てくることは無く、叶う事はありませんでした(まあ札幌は直線が短いだけで小回りコースではないですがそれはそれ)。
無論相手関係上のコース選択ではあるのでしょうが、少なくとも初勝利以降は函館での成功体験に引きずられている部分もあったのでは?
メンタルが壊れる前に、もう一度大きな競馬場で差し競馬をするところを見てみたかった。
引退理由の寒い時期に能力が……という部分も、同じ理由(2歳冬のデビュー戦・2戦目こそ強かったと思っている)で納得がいかない部分があります。
確かに今年の冬は調子が上がらなかったようですが、それが寒さのせいとされた根拠は?
……などなど、挙げていけばキリが無いですが、それもこれも全て期待していたが故の反動。
こうやって文句は言いつつも、3歳夏の追い詰められた状況の中でポーレットを勝ち馬にしてくれた吉岡師はじめ関係者の皆様には感謝しています。
なので少しの愚痴は
大目に見てもらえると……
そもそもポーレットという馬が「疲労が抜けにくい割に叩き良化型」という難しい特性持ちだったこともありますし。
ワラウカドでの初勝利を自分にくれた事実は変わりませんので、感謝の気持ちも変わりません!
ありがとうございました!
という事で志半ばで引退する形になったポーレットですが、逆に言えば五体満足なまま活力を残して繁殖入り出来るという事でもあります。
今なら来季の繁殖シーズンまで時間もありますし、準備期間も充分でしょう。
血統的にもサンデーフリーかつキンカメフリーですし、現在日本に居る有力種牡馬の多くと無理なく配合可能でよりどりみどり。
サンデー(ディープ)の血が入っている兄や弟は活躍してくれていますし、ポーレットも母として期待できるはず。
競走馬としてはまさかの1勝止まりで終わってしまいましたが、母としての大成を願っています!
そしていつかは
子供に出資出来たら!
お頼み申しますハリー様~!

それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)