こんにちは、まちかね太です。
6月24日の函館6レース・3歳未勝利(芝2000)に、ワラウカドでの出資馬ポーレットが出走しました。
函館初見参となった前走では、好位から絶好の展開で進めながらも4着に敗退。
残念な結果となりましたが、優先権が取れたこともあって早々に中1週での続戦が決まり、今回のレースへ向かってきました。
結果的にフルゲートに満たない頭数となったこのレースですが、勝利まであと一歩と言うメンバーが揃い、未勝利戦としてはハイレベルの一戦に。
客観的に見てポーレットが優勝候補最右翼とはとても言えません。しかし、「勝利まで常にあと一歩」とは「詰めが甘い」とほぼ同義。
ポーレット自身もそのカテゴリに入るとは重々承知しながらも、流れ一つでこのメンバーでも充分勝ち切れる可能性はあるはずです。
今度こそ!
祈りよ届け!
以下、前走に続き「もうこれ以上「惜しかった」とは言いたくない」と思いながら見たレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ポーレット
ポーレット
(牝3・ハービンジャー×ポウリナズラヴ by Mizzen Mast)
栗東・吉岡辰弥厩舎

ここまでの戦績:5戦0勝(0・0・3・1・1・0)
前走:6月11日・3歳未勝利(牝)(函館・芝1800)4着(→レース記事はこちら) 中1週
レースまでの状況
無念の敗退となった前走でしたが、優先権は確保。レース後の状態に問題はなく、滞在競馬で馬の負担も少ないという事で、早々に6月24日の芝2000戦への続戦が決定。
鞍上もすぐに決まり、2年目でブレイク中の佐々木大輔騎手となりました。
前走ではミヤビブレイブに乗ってポーレットに先着(2着)してくれやがりましたが、昨日の敵は今日の友。今度は心強い味方となって欲しいところです。
戦術に関しては、前走・前々走と2回続けて絶好位から伸び切れずという展開での惜敗を重ねたこともあり、次は長く良い脚を使える特性を生かした乗り方を模索されるというニュアンスのコメントが何度か出ています。
先団後方~中団から
捲る感じの想定かな?
それこそ前走でミヤビブレイブが見せたようなレースが理想という感じでしょうか。距離が違うとはいえ実際にライバルでそういう展開を実践してくれていますし、ポーレットは特段乗り難しいタイプでは無さそうなので戦術の実行に問題は無いでしょう。
2キロ減量の恩恵を活かして捲り切って見せて欲しいところ。
そしてあっという間に迎えたレース当週。前走後トラブルなく過ごしてきたポーレットは無事に出走確定となりました。
出走してきたのはフルゲートに満たない11頭。
そのほとんどが、今期の函館で行われた芝中距離戦からの転戦組。
11日の牝馬限定1800戦からは4着のポーレットの他、ヴェルミセルなど計3頭。
同日の2000戦からは1番人気7着だったボールドステート、2着スターグロウ、4着カップコルスなど計4頭。
今回連闘となる18日の2000戦からは2着プラニスフェリオなど計3頭。
4ヵ月ぶりのリリカルを除く10頭がこの3レースのいずれかに出走していた馬たち。
前2走以内に連対歴のある馬が4頭(ボールドステート、プラニスフェリオ、スターグロウ、カップコルス)おり、かつ安定した走りを見せている馬が多く、未勝利戦としてはかなり層は厚めのメンバー構成となりました。
ただ、このメンツの中には脚質的に前に行くタイプの馬がほとんどおらず、先行有利の展開が目に見えています。
2走前に逃げて連対しているカップコルスは出遅れ癖があるようなので、もしそうなった場合はだいぶカオスな展開になる可能性も。
先行できるポーレットには有利な部分とも言えますが、今回は差し戦法を示唆しているだけにどうにも痛し痒し。
ううむ……
末が甘くなる不安を抱えても展開利を取りに行くか、あくまで当初のプランを完遂するか。
陣営サイドもメンツを見れば状況は一目瞭然でしょうから、どういう手に出るのかは注目です。
枠は4枠4番。好走率としては可もなく不可もない枠。7・8枠は勝率がだいぶ厳しいので、外枠にならなかっただけでも充分でしょう。
鞍上佐々木騎手はこのコースで過去4戦しかしていないので、相性を論ずるにはデータ不足。一応2着は1度あります(6月10日の1勝C戦を9頭立て5番人気のアレナリアで2着。他の3戦は全て6番人気以下で、5着が1度あり)。
ハービンジャー産駒の過去3年コース実績はそこまで抜けて良いわけでもありませんが、出走馬の他の父馬たちよりもコース出走回数が明確に多い割にアベレージは安定しています。
今回の出走馬の父馬の中では同規模の出走数があるハーツクライには連対率・複勝率で上回っていたりもしますし、問題はありません。
全体的なコース相性データ的には可もなく不可もなくというところでしょうか。
メンバーは強いですが、軒並み詰めが甘い馬。ポーレット自身もそうですが、その中から今回先んじて抜け出すのは誰になるか。
ポーレットで
あってほしい……
どうにか……。
レース内容
当日は仕事があったので録画観戦。6レース時点の函館競馬場は曇り、芝は稍重。
ポーレットは前走比マイナス4キロの460キロで登場。パドック動画に映っていた範囲では、細すぎも太すぎもせず落ち着いてゆったり歩けているように見えます。
1番人気はプラニスフェリオで2.4倍。ボールドステートが2番人気4.0倍、ポーレットは3番人気で5.3倍。以下カップコルス(7.1倍)、スターグロウ(8.4倍)までがオッズ10倍以下でした。
それらを確認した後、レース映像へ。
映像は大外クロスリーフのゲート入りからスタート。彼女が入り終え画面が全体を映した際に、既にゲート内にいるポーレットが首を大きく上げ下げしている様子が映りました。
んん?
イヤな予感が走りましたが、その直後にゲートオープン!
ポーレット、悪くないスタート!
ふう……
不安が杞憂に終わりホッとしたのも束の間、ポーレット鞍上佐々木騎手は手綱をしごいて前へ出ていきます。
おお?
馬の行く気に任せて、とかではなく明確に鞍上の意思で位置を取りに行っている動きです。
今日は出遅れなかったカップコルスが外からハナを奪っていきましたが、他にはあまり積極的に前へ来ようとしている馬はおらず、ポーレットも逃げ馬の直後の位置をあっさりとゲット。
1コーナーに入る頃には3番手を並走するヴェルミセルとリリカルには2馬身の差を付け、先頭カップコルスを1馬身前に見る単騎2番手で展開が固まりました。
末の不安よりも展開利を取った形。であればここまでは鞍上の予定通りの流れでしょう。
吉と出るか凶と出るか……。
いい方へ出てくれ~
馬群は向こう正面へ。馬列の順序は変わりませんが、カップコルスとポーレットとの差は1馬身半ほどに、またポーレットと3番手2騎との間も3馬身ほどに開き、全体としては少しずつ間延びするような形に。
人気のプラニスフェリオとボールドステートは、3番手組から更に2~3馬身遅れての5番手を並走。
そのまま流れて3コーナー、その手前からポーレットが徐々に逃げ馬との差を詰め始める動きを開始。
カップコルスの外からジワジワと上がっていき、残り600地点で半馬身ほどまで迫ります。
カップコルスも手応えは充分残っていそうですが、それでも少しずつ少しずつ逃げ馬を追い詰めていくポーレット。
行け!
3番手以降にはまだ2馬身以上の差が付いたまま。
半ばマッチレースの様相でそのまま4コーナーを回り、直線へ。
コーナーワークもあり、直線を向いた時にはまだカップコルスが体半分からクビほどリード。
しかし外から体を併せていくポーレット、鞍上の大きなアクションに合わせ、今日は末が甘くなる気配もなくそのまま先頭を奪いにかかります!
行け!ポーレットー!
残り200を通過、それでも先頭はまだカップコルス!
粘る粘るカップコルス、横山武史騎手のムチも入り、止まらない! 抜かせない!
ポーーレットーー!!
びっしり競り合う2頭、残り100mでようやく勝負に決着が……!
グイッと前に出たのは、ポーレット!!
カモーーーン!!
一度趨勢が決まれば今度は差が開いていくだけ。
最後に猛追してきたヴェルミセルやスターグロウの強襲は時すでに遅く、ポーレットは後続に1馬身の差を付けて歓喜のゴールへ飛び込みました!
やったぁぁ~~~!!
優勝はポーレット!
1馬身差の2着に最後伸びたヴェルミセル、ハナ差3着にカップコルス、更にハナ差の4着にスターグロウ。人気のプラニスフェリオ、ボールドステートはその後の5・6着にそれぞれ敗れました。
結果
3歳未勝利(函館・芝2000・稍重)
佐々木大(52)馬体重460
1着(11頭・3人気)
所感
やっとこの日が……!
見事な勝ち上がり!
デビュー戦の走りからすぐにでも勝てると思っていたのが、あにはからんや6戦目まで時間を要する事になってしまいましたが、いまやそれも些細な事。
正直なところ、実力は信じつつもこのまま善戦ウーマンで終わってしまうのではと言う危惧も持っていただけに、とにかく一安心です。
今回のレースでは、先行策がキレイに嵌まる形になりました。事前に仄めかされていた戦法とは違う形だったわけですが、それが最良の結果を導くことに。
もともと陣営の戦術オプションとして想定されていたのか、現場の騎手の独断だったのかは与り知るところではありませんが、完璧な騎乗を見せてくれた佐々木騎手に大きな感謝を(もし独断だったのならその度胸にも敬意を)。
もちろん、今回は最後まで止まらなかったポーレット自身の成長にも刮目です。
今回最後まで走り切れた要因としては、叩き2走目で状態が上がっていた事が一番でしょうが、道中常に後続と差を付けて単騎2番手をキープできていたのも大きかったかもしれません。
前回の騎手コメントで「道中は突かれてようやくハミを取っている感じで怪しい雰囲気」とあったように、横に馬がいない状態で自身のすぐ後ろに付けられる形がイヤなのかもと思いましたので。これまでのレースを見る限りは、馬群の中にいれば問題ないのでしょうが……。
前走も前々走も単騎2番手でしたが、4角手前では他馬がすぐ後ろに付いていましたからね。今回は人気のプラニスフェリオとボールドステートがやや前から離れた位置で牽制し合っていたので、先行2頭(カップコルスとポーレット)へのマークが甘くなっていたのも良かったのでしょう。
4角まで3番手以降と常に2馬身差以上をキープできたポーレットが後ろのプレッシャーを感じず精神的にのびのびと直線に向かえた事が、最後の踏ん張りに繋がったのかも?
まあ想像ですが。
ともあれ、今回の勝利はそういう展開面の利が大きく作用したとは思いますし、単純なタイムだけなら今年の函館開催でここまでに行われた2000m未勝利戦で最遅決着でもありますが、稍重馬場でもありましたし、そもそものメンバーレベルが高く(一口馬主DBでは最高の☆5レベル)、恵まれての勝利という評には当たらないでしょう。
よしんば恵まれての勝利だとしても、今まで何度も不利を受けて大魚を逸してきたんですから、たまには恵まれたってバチは当たらないでしょ?
因果は巡る!
とにもかくにもこの結果に繋げてくれた調教師を始めとした厩舎関係者、騎手、外厩・育成関係者、そしてクラブ関係者の方々には限りない感謝を。
さて、この勝利はここまで苦戦が続いていたワラウカド20年産世代の初勝利でもあります。
いとをかし。
そして私自身にとっても、ワラウカド出資馬での記念すべき初勝利ということになります!
21年1月のセラヴィーのデビュー戦から、のべ8頭(未出走馬除く)31戦目(セラヴィーの地方戦を入れれば33戦目)、約2年半かかってのようやくの初勝利です。
長かった……
ちなみに同時期入会した広尾TCの出資馬ではのべ9頭(同)71戦9勝。
ワラウカドの出資馬では故障が多く出走数が少ないのもここまで初勝利に時間を要した原因だと思いますが、今回の勝利を契機に追いつけ追い越せで勝ち星(と出走数)を増やしていってほしいものです。
もちろんポーレットが次走でいきなり昇級戦を勝ってくれたりしたら嬉しいですが、それもまずは中1週での激走の疲れをしっかり取ってもらってからの話。
これからもずっと元気に頑張っておくれ!
今後ともヨロシク!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)