こんにちは、まちかね太です。
3月15日の中京10レース・恋路ヶ浜特別(2勝C・芝2000)に、ワラウカドでの出資馬ヴィレムが出走しました。
軽い脚部不安から昨秋以来のレースとなった上、熱発で予定をスライドした前走は3着に敗れましたが、その後の状態に問題は無く中2週で続戦。
この先大きな所を目指して行くためにも、そろそろスッキリ勝利したい!
しかし週末の天気予報は下り坂。雨馬場を苦手とするヴィレムの前に、文字通りの暗雲が立ちはだかってきます……。
レース名の「恋路ヶ浜」は悲恋の伝説で有名な場所とのことですが、ヴィレムの道行きにこれ以上悲しみはいらんねん!
雨雲貫けこの想い!
以下、障害を打ち払って勝利してくれることを願って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ヴィレム
ヴィレム
(牡4・キズナ×ポウリナズラヴ by Mizzen Mast)
栗東・藤原英昭厩舎

ここまでの戦績:8戦2勝(2・1・2・1・0・2)
前走:2月22日・4歳以上2勝クラス(東京・芝1800)3着(→レース記事はこちら) 中2週
レースまでの状況
勝利を期待されながらもやや不完全燃焼感のある内容で3着に敗れた前走でしたが、紆余曲折あっての休養明け初戦だったので、一応の及第点ではあったでしょうか。
熱発前の予定では2000m戦に出る予定でしたが、スライドした結果1800mとなり、この距離はヴィレムにとっては少し短くもあったようですし。
幸いレース後の状態に問題は無く、そのまま続戦が決定。
目標は中2週となる3月15日の中京2000m戦・恋路ヶ浜特別。鞍上は調教でもよく乗ってくれている西塚洸二騎手。2走前の村上特別以来2度目の騎乗となります。
ヴィレムはここまでテン乗り騎手では全敗、2度目の騎乗となる騎手では全勝(2回だけですが)となっているので、西塚騎手の手綱捌きにも期待したいところ。
もっと単純に、2ヵ月以上の休み明け(デビュー戦も含む)を叩いた2戦目の着順も常に上向いている叩き良化型の成績でもあるので、そういう意味でも期待は高まります。
次こそ勝利を!
中2週という事もあってか中間の追い切り時計は3歳時のような猛時計と言うわけではありませんが、近況のコメントなどからは順当に良化している模様。
昨年末から今年にかけての間に、ここまでのレースでしのぎを削ったライバルたちが次々と2勝クラスを突破していく中、置いて行かれないためにも本当に勝ちたい!
しかしレース当週の月曜日、週間天気予報によると週末は雨。
そんなんイヤやねん。
神戸新聞杯以降、どうにも天候に祟られやすくなっている気がするのですがなんやの?
それでも実際に週末が近づいて来ると、降雨時間の予想が徐々に後ろ倒しに。
運が良ければレースの時間まではどうにか保つかも?
神様ー!
というわけで空模様は神頼みする以外にありませんが、天候はどうあれ他の出走馬については実力で捻じ伏せねばなりません。
恋路ヶ浜特別の出走馬はヴィレムを含め13頭で、中心視されているのはヴィレム自身。
続くのは、2勝クラスの掲示板安定勢力となっている牝馬イトカワサクラ(父ゴールドシップ)、前走で1勝クラスを勝ち上がってきたヌーヴォレコルトの息子オメガインペリアル(父Kingman)、同じく昇級戦のプリズマジコ(父キズナ)、昨年9月の同条件戦・夕月特別でハナ差2着に逃げ粘ったタケトンボ(父エイシンフラッシュ)など。
ヴィレムは中心視こそされてはいるものの圧倒的本命という訳でもなく、「優勝候補の中では最も安定している馬」くらいの扱いでしょうか。
とはいえ最右翼候補なのは
間違いなし!
枠は4枠5番。勝率が高めに出ているので、勝利が欲しいヴィレムには奇数番とはいえ好枠でしょう。
今回の騎手中では西塚騎手の過去3年コース実績は上位で、キズナ産駒のそれも悪くありません。
データ的なコース相性は良好で、他馬との力関係も含め、勝ち切るお膳立ては整ったと見ていいはず。
空さえ泣かなければ!
お天道様、どうかレースが終わるまでは機嫌ようしといておくれやす……!
レース内容
レース当日は昼過ぎからポツポツ来始めたようで、中京競馬場の天候は9レースから小雨に変更。しかし10レース時点でも小雨のままで、芝は一応「良」発表。
神戸新聞杯の時よりはマシ……?
なんとかギリギリ保ったと思いたい。
そしてヴィレムは前走比プラス2キロの520キロでパドックに登場。ゆったり堂々と周回しており、貫禄十分。実力を発揮するに不足は無さそう。
単勝人気は、当初ヴィレムが1番人気とはいえ3倍台になるかな、という感じでしたが、最後に売れが伸びたか2.4倍と普通に人気の中心的なオッズに。
以下イトカワサクラ(5.8倍)、プリズマジコ(6.1倍)、タケトンボ(8.8倍)、オメガインペリアル(8.9倍)と続き、10倍以下はこの5頭。
その後本場馬入場、輪乗りへとつつがなく進行し、枠入りも順調。大外ライフセービングが最後に入って準備完了。
ゲートオープン!
んん?
ヴィレムがちょっともたれるような感じで出たように見え、出遅れかと一瞬焦りましたが、周囲4頭ほどの出が良かっただけでヴィレム自身は普通のスタートでした。
そのスタートが良かった組について先行していくのかと思いきや、鞍上西塚騎手は前に行かせすぎる気は無いようで、やや引っ張り気味にしながら1コーナーへと向かいます。
その間に、外枠から一気に前へ押し出して行ったタケトンボがハナを奪取。馬群を引っ張ってコーナーへ入ります。
2馬身弱の差でバンフィエルドが2番手。その1馬身後ろをロードマンハイムとオメガインペリアルが並んで追走。更に2馬身差の5番手は4頭ほどの集団となり、ヴィレムはこの中に居ます。
プリズマジコはそのすぐ後ろ、イトカワサクラは最後方からレースを進めるようです。
カメラ映像に雨粒が映る中、淡々と逃げるタケトンボが1000m標識を通過。1分2秒くらいのスローペース。
馬群は隊列そのまま3コーナーへ。ヴィレムは5番手組の中ではやや後ろになりましたがそう差は開いておらず、先頭までの差もあまり変わっていません。
4コーナーへ向かっていく各馬、少しずつ各鞍上に動きも見え始めて馬群が凝縮してきましたが、まだ馬順に大きな変動はありません。
ヴィレム鞍上西塚騎手は、前に居たデルマグレムリンが下がってくるとこれをパスし、その前に並んでいた馬たちの中で最も外側に居たオメガインペリアルの後ろを付いていくようにコーナーを通過。
コーナーを回る時に、勢いのままその外側に出るような形で直線へ向きます!
5番手くらいで直線に向いたヴィレム、進路は既に完全にオープン!
逃げるタケトンボとの差は2~3馬身程か!?
よし行け!
西塚騎手、激しくアクション!
坂に入ったヴィレム、少しずつ内に寄りながらジワジワ前へ迫る!
1頭交わし、2頭交わし、さあ残り200!
2番手のオメガインペリアルに並び、交わす!
抵抗するオメガインペリアルをジリジリ離しつつ、更に前へ!
残るは逃げ粘るタケトンボのみ、差は1馬身!
差せぇぇーーー!!
しかしタケトンボ、止まらない!
まだまだ粘る、粘る!
残り100、ジリジリ詰めるもまだ半馬身の差!
それでも脚色はヴィレム優勢だ!
行けぇぇぇーーー!!
残り数十m、最後の攻防!
ついに馬体が完全に合わさり!
そしてグイッと前に出る、ヴィレム!
おりゃああああーーー!!!
そこでゴール!!
優勝はヴィレム!
クビ差の2着にタケトンボ。更に半馬身差の3着には、狭い所を割ってきたロードマンハイム(8番人気)が食い込んできました。
2番人気イトカワサクラは13着。
結果
恋路ヶ浜特別(2勝C)
(中京・芝2000・良)
西塚(58)馬体重520(+2)
1着(13頭・1人気)
所感
よくやってくれました!
展開的には完全に逃げ馬の注文相撲だったと思いますが、地力で捻じ伏せてくれました。
今回は昨春の東京戦のようにスパッと切れたようにも見えませんでしたが、上がりはしっかり1位(34.6)。前半を馬の気のままに先行させず、ある程度溜めを効かせることができたのも良かったように思います。
また、やはり二度目の騎乗というのも利となってくれたのではないでしょうか。
西塚騎手が残り400手前というかなり早い段階から追い出し開始し、オープンスペースを早々に作って息の長い末脚を完全に活かし切ってくれたが故に差し切ることが出来ましたが、これがテン乗り騎手だと追い出しをもう少し遅らせてトップスピードに乗るタイミングが遅くなり、差し届かなかったかもしれません。
ヴィレムは「追い出してから完全に点火するまでワンテンポズレがあり、代わりにトップスピードに乗れば長く巡航速度を維持できる」というタイプ(ハリオアマツバメ的な?)のように思えるので、特性を掴んでいないと取りこぼしが生じやすくなる懸念があります。
出来れば鞍上は固定に近い方が安定した成績を望めそうに思うので、いまや藤原厩舎のメインジョッキー的立ち位置になりつつある西塚騎手にはお手馬化してもらっても、個人的にはなんら構いません。
まあ主戦云々は置いといても、そうやって特性を活かした騎乗で見事勝利に導いてくれた西塚騎手には大いに感謝!
もちろん、叩き2戦目でしっかり状態を上げてくれた藤原師はじめ厩舎関係者の皆様、腱周囲炎の対応をしっかり行ってこの日に結び付けてくれた外厩の皆様、そしてクラブ関係者の皆様にも同じく感謝を。
そして様々なトラブルや天候不順の不運も乗り越え、3勝目を掴み取ってくれたヴィレムの頑張りに、限りない感謝を!
この後の予定はまだ何も発表されていませんが、これでオープン入りまであと一つ!
既にオープン入りしたスティンガーグラスや、次走阪神大賞典と発表されているウィープディライトなど、かつて戦ったライバルたちと再び並び追い越していくためにも、まだまだ頑張ってもらいたい。
レース後の騎手コメントには「ポテンシャルの高い馬ですので、馬体の成長に合わせてクラスもどんどん上がっていくと思います。次走も期待したいと思います」とありますので、陣営にも手ごたえはあるのでしょう。
言うまでも無く3勝クラスは魔境であり楽な戦いにはならないでしょうが、これからも万難排してまっすぐ道を切り開き、新たな未来を掴んでくれることを信じています!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)