こんにちは、まちかね太です。
12月10日の阪神7レース・2歳未勝利(芝1200)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬テラステラが出走しました。
夏の札幌以来3ヵ月ぶりとなった前走、11月27日の阪神芝1200戦では3着。
少し距離が足りない感じはしましたが、夏のレースで大きな課題となった「走りたいだけ走って勝手に止める」悪癖を見せることはなく、最後までまともに走り切っての好走。
もちろん全ての懸念が払拭されたわけではありませんが、確かな前進を見せてくれました。
そのレース後も順調という事で、叩き2走目として中1週で早速迎えたのが今回のレース。
このあたりは流石の矢作厩舎。
前走後に「1200は少し忙しい」というようなコメントが出ていながらの同距離での続戦ですが、敢えてそうしてきたからには勝てる目算があるからだと考えていいでしょう。
……イイヨネ?
そもそも、持てる力を考えればそろそろ順番が回ってくるのが順当とも。
……デスヨネ?
ええ、出資者の欲目が多分にあるのは自覚しておりますが。
前走の前まではレースぶりへの不安の方が大きかったのに、たった一走の結果で気が大きくなり過ぎなのも自覚しておりますが。
こういう浮沈の激しい一喜一憂も一口馬主の醍醐味という事で。
というわけで以下、大きな期待を持ちながら(やっぱり距離などへの一抹の不安も抱えつつ)見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・テラステラ
テラステラ
(牡2・モーリス×ステラリード by スペシャルウィーク)
栗東・矢作芳人厩舎

ここまでの戦績:3戦0勝(0・0・2・0・0・1)
前走:11月27日・2歳未勝利(阪神・芝1200)3着(→レース記事はこちら) 中1週
レースまでの状況
11月27日の前走直後の関係者コメントでは「今回はしっかりと競馬のカタチにはなっていた」とレースぶりに進境があったことを認められ、また「今日の競馬を見る限りでは1400mで良い」と、1200の距離はやや忙しかったとの認識が示されました。
それでも「見ての通りまだ全力で走っていない」と、課題が全くなくなったわけでもない事にも言及されてしまいましたが、同時に「このままでも未勝利戦は勝てると思います」という力強いお言葉も有り。
おお!
まあ、その先で結果を出すためには全力を引き出す走りが必要だね、という文脈の中でのセリフなので、褒める形で出てきた言葉といういう訳ではありませんが、それでも当然そう言われて悪い気はしませんね。
ならば是非その言葉を
早めに実現して頂きたく……
という心の願いが聞き届けられた訳ではないでしょうが、レース後最初の近況更新だった12月1日に早速「仮に中1週で行くのであれば、来週12月10日(土)阪神7R 2歳未勝利(芝1200m)へ。本馬の状態を見ながら、中2週での競馬も視野に入れて進めていく予定です(矢作師)」と、まだ本決まりではなさそうながら近々に次走を予定していることが告知されました。
17日の阪神に芝1400の未勝利戦がありますので、中2週ならそこ目標という事だったのでしょうが、はっきり挙げられているのは中1週の芝1200戦の方。
1200は少し忙しいとは言いながらも、相手次第では充分勝てる条件という判断なのでしょう。
そして最終的な出走想定メンバーの強度が許容範囲内だったという事か、12月7日のクラブからのメールで10日の1200戦に出走予定という事が正式に通知されてきました。
主戦の坂井騎手が阪神に居ない日である為、鞍上は鮫島克駿騎手に変更。
翌8日の近況コメントでは「前走を使ってガスが抜けたのか過度にテンションが上がることもなく、今は落ち着いている様子」と、順調さが強調されていました。
そもそも気性が煩い血筋であることから、大人しいのがいい方に出るか否かというのは厩舎側でも判断がつきかねるところもあるようでしたが。
頼むからいい方に転んでおくれやす。
まあそんな未知数の不安は脇に置いて、とりあえず順調であるのは間違いなさそう。
ならば当然勝ち負けの期待は高まります!
距離が多少短かったとしても!
きっと大丈夫! 多分!
肝心のレースの出走頭数は16頭。
主なライバルは、前走阪神芝1200でデビューし3着してきたサイレンスタイム(父エスポワールシチー)、福島の前走こそ崩れたものの夏の小倉で連続好走しているフェリキタス(父ビッグアーサー)、フェニックス賞3着の経験があるアルルカン(父ミッキーアイル)。
他には入着実績のあるルソレイユ、スーサンベガ、ダートで好走歴のある初芝組のウェイオブサクセスなど。
みな力はある馬たちですが、確勝級というには若干足りない感はあります。
テラステラも連対歴がないので
そんな威張れるわけでもないですが。
とはいえ全体的なレベルはお手頃ではあるでしょう。
この中に入れば、テラステラはもちろん最上位級の人気サイドです。
枠は5枠10番に決定。
内枠有利のコースですが、前走の大外に比べると遥かにマシ。
鮫島騎手はこのコースを割と得意にしていて、今回の出走メンバーの騎手比較では相性上位に数えていいでしょう。
ただしやはりモーリス産駒のコース実績は壊滅的なまま。まあ前走から中1週で状況が変わる訳もありません。
一応前走直前の時点からは3着1回、着外1回が増えたという形なので複勝率アベレージだけは微妙に上がっていますが。
その増えた3着1回というのは前走のテラステラ自身の事なので、あまり気にしすぎなくてもいい……と思いたい。
まあいずれにせよ、前走と同条件のレースではありますが、総合的には枠や相手関係などで状況は好転しているのではないでしょうか。
願わくば突き抜けて欲しい!
レース内容
当日7レース時点の阪神競馬場は晴、芝は良。
中1週のテラステラですが馬体重にほとんど変わりはなく、マイナス2キロの472キロでパドックに登場。
映像に映った範囲では小脚を使って割とチャカチャカしっぱなしでしたが、前走時ほど物見が激しいわけではなく阪神競馬場に少し慣れた……のかな?
とにかく悪くは無さそうです。
人気は1番人気でしたが、いつもの広尾のパターン(最初に人気して締め切り前に落ち着く)とは逆に、当初3倍台だった単勝オッズが締め切り前に下がり、最終的には2.3倍と割と抜けた人気に。
パドックや返し馬を評価する人が多かったのでしょうか。
以下はフェリキタス5.1倍、アルルカン5.5倍、サイレンスタイム5.9倍の3頭が団子で続き、5番人気は20倍近かったので、「テラステラ VS 3頭のライバル」みたいな感じの人気になりました。
本場馬入場、返し馬、輪乗りとその後も問題なく進んでいき、枠入りも順調。若干内股に発汗があったテラステラも、最後から2頭目くらいで落ち着いてゲートイン。
大外ポーラーサンダーが微妙に枠入りを嫌がりましたがそれもすぐに治まり、これで全馬ゲートイン。
ゲートオープン!
お?
あまりスタートがいい印象がないのでどちらかというと出遅れ気味の馬の方を気にしていたこともあり、一瞬ゴドルフィンのウェイオブサクセスと見間違えましたが、今回のテラステラは好スタートを切っていました。
1~3番の3頭が超抜のスタートを決めていたので流石にそれには及びませんが、鞍上鮫島騎手はかなり押して前目の位置を取ろうとしています。テラステラのクビが高いので、騎手の手が凄く高い位置にあるように見えるのはご愛敬。
テラステラより更に外からハナを奪いにいったハナサキポプラに前に行かれましたが、テラステラも2・3番手を走るフェリキタス・アルルカンに、ルソレイユと共に並びかけようという勢い。
この辺り、前走前半馬任せでやや置かれてしまった反省点を活かしているといえるでしょう。
が、前半に急かすのは夏のレースで半暴走状態になっていた時にやっていた事でもあるので、もしかすると再発するかも……と危惧しながら見てもいましたが、今回は暴走しそうな気配はありません。
おお、良かった……
レースはあっという間に3コーナーへ入ります。
3コーナー手前でフェリキタスが何かあったかズルッと後退し、テラステラは逃げるハナサキポプラの2馬身後を追う集団の前方でルソレイユ・アルルカンと差のない3~4番手を追走。
馬順はそのまま、逃げるハナサキポプラは3~4コーナー中間で後続を引き離し、2番手ルソレイユに3馬身以上の差を付けて直線に突入。
テラステラは4角手前でアルルカンを外から躱し、馬場中ほどを通るルソレイユを1馬身外から追いかける形で直線へ。
テラステラはジワジワと差を詰め、残り250地点でルソレイユを射程圏に。その前を相変わらず逃げているハナサキポプラも徐々に脚色が怪しくなりつつあるのが見て取れます。
よし行け!
残り200、ルソレイユも頑張っていますが脚勢は完全にテラステラの方が優位。ムチも入ってスパート態勢になり、抜き去るのは時間の問題です。
そしてハナサキポプラはもう脚が残っていません。
後ろから迫ってくる馬も見当たらず。
……勝った!
残り100程でハナサキポプラとルソレイユをまとめて捉えたテラステラは、後はそのまま差を広げるだけで悠々先頭でゴールイン!
やった!!
2着馬との着差は2馬身半。テラステラ、見事な完勝です!
2着には最後追いこんできたサイレンスタイムが滑り込み、ルソレイユが更に半馬身差の3着でした。
結果
2歳未勝利(阪神・芝1200・良)
鮫島駿(55)馬体重472
1着(16頭・1人気)
所感
これで一安心。
順当……と言うと最初にも書いたように出資者の欲目、というか驕りすぎかもしれませんが、この馬の場合は勝てる力があるのははっきりしていて後はそれをレースで発揮できるかどうかという問題だったと思いますので、2歳の内に勝ち上がってくれてまずは一安心。
冬場は芝のレースも少なくなってきますから、そういう意味でも今勝ち上がれたのは大きいでしょう。
施行数が少なくなると、必然レースレベルは上がりますからね。今後軽くであっても頓挫がないとは言い切れませんし、勝てるうちに勝っておかないと、いつの間にか未勝利戦実施期間が終わっていたという「事故」が起きかねません。
この馬は募集価格3900万円とそれなりのお値段がした馬なので、もっともっと上を目指してもらうのが既定路線ですが、この初白星でその最初の一歩を踏み出してくれたと言えます。
一兆倍の星の輝き、その最初の暁星……といいたいところですが、星が光るのは夜なので、夜の始まりを告げる宵の明星といったところですかね。
これからも白星を重ねて夜空を光で満たしていってくれることを願います。
まあ3900万募集とは言えこの世代の広尾TC矢作厩舎所属の4頭の中では一番安いという驚愕の事実もある訳ですが。
とりあえず、未勝利に終わって「ククク……ヤツは四天王の中でも最安……」と蔑まれる可能性はなくなりました。
良かった良かった。
さて、今回は1200での勝利だったわけで、これは陣営のレース選択眼の勝利であるとも言えると思いますが、今回も道中追走は楽ではなさそうでした。
本来的にはやはり現状この距離は短いのが確定したと言っていいと思われます。
また、スタート直後に押していっても夏のように自滅コースに入らなかったのは収穫でした。
前走に引き続きの事でもあり、修正は完全に成ったと見てよさそうですね。良かったです。
この後は一息入れると思われるので、晩成モーリスの成長力にも期待して、今後はもう少し長い距離を舞台とした活躍を期待したいと思います……とか思ってたら、レース後の公式更新で意外な発表が。
「週明けのフィジカル的なところ、そしてテンションなど馬の状態を確認し問題がないようであれば、年内もう一走したいとも考えています(荒木助手)」
なんとぉぉ!?
年内ってあと2週しかありまへんえ?
「12月17日(土)中京9R 中京2歳ステークス(オープン・芝1200m)への連闘策、または中1週で12月24日(土)阪神9R 万両賞(1勝クラス・芝1400m)への続戦も視野に入れていく(厩舎陣営)」
ほえ~
これが矢作厩舎か……。
改めてテラステラが矢作厩舎に入っている馬であることを実感しました。
まあもしかすると馬房回転の都合上テラステラが在厩できるのが最初から年内いっぱいまで(でしばらく帰ってこれない)という予定だったという可能性もゼロではないかもしれませんが、そうだとしても在厩できる期間の内に使えるだけ使おうという考えになるにはそれに値する体力・走力が必要なわけですから、オープン・1勝クラスで通用する力があると現状でも認められているという理解でいいと思います。
母系が決して脚元が強いわけではないのでそこは気を付けていただきたいですが、まあそんなことは釈迦に説法というもの。
本当に使って来るなら問題ないのでしょう。
楽しみが増えるなら歓迎です!
テラステラ、今回も激走お疲れ様、そしてありがとう!
場合によってはもう少し頑張っておくれ!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)