こんにちは、まちかね太です。
3月23日の中京11レース・第62回愛知杯(G3・芝1400)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬スウィープフィートが出走しました。
昨春のクラシック戦線で健闘し、秋の更なる活躍も期待していましたが、残念ながら夏負けの影響で秋華賞は断念。
その後も態勢が整うまでに時間を要し、ようやく迎える復帰戦となるここはオークス以来実に10ヵ月ぶりとなる実戦。
距離も本来の適性より若干短いと思われる1400mとなり、とりあえずの足慣らし感はあるものの、調教などからは重賞を走るに不足がある状態では無さそうです。
もちろんまずは無事に復帰戦を終えてくれれば、というのが一番ですが、G3では当然実績上位の存在となるだけに、いきなりからでも好勝負を期待!
あの魅惑の末脚を、また見たい!
以下、早速ズバッとターフを切り裂いてくれることを願って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・スウィープフィート
スウィープフィート
(牝4・スワーヴリチャード×ビジュートウショウ by ディープスカイ)
栗東・庄野靖志厩舎

ここまでの戦績:8戦2勝(2・2・1・1・0・2)
1着-チューリップ賞(G2)
前走:24年5月19日・優駿牝馬(G1)(東京・芝2400)6着(→レース記事はこちら) 中43週
レースまでの状況
オークスを戦った後、5月22日にいつも通り宇治田原優駿ステーブルへ放牧。桜花賞後の方が疲れがあったと言われるくらいでダメージも少なく、秋(ローズSもしくは秋華賞直行の予定)に向けての準備に入りました。
6月いっぱいは軽めの調整で過ごし、7月から速めの調教も開始。
8月7日の近況以降「多少暑さを気にしている」旨のレポートがちょこちょこありましたが、涼しい時間に乗れば問題はないとのことで大事は無さそう。
そして8月24日に栗東に帰厩となりました。
概ね順調に来れているかに見えましたが、ここから事態は急転してしまいます。
8月27日の近況で「夏バテっぽい所があって汗のかきかたも良くないので秋華賞までのローテーションは白紙にしたい」(庄野師)とのコメントが発表。
そんなあ~……
「本番に間に合わせようと思えば間に合うかもしれないが、その過程でもしガタッと来てしまうと立て直しに時間がかかる」からとのこと。
残念ですが、無理をしても仕方ないので已む無し。
せやけど無念なり……
「暑熱順化で少しずつ暑さに慣れていってもらおうかなと思ったんですけど、暑さに相当やられてしまった」「夏の間は北海道で休ませても良かったかもしれません」と戦略判断の失敗を悔やむ言葉もありましたが後の祭り。
とはいえ24年夏の猛暑は狂気的なレベルでしたし、スウィープフィート自身は23年8月の小倉でデビューしたように一度は夏も克服していた馬だったので、致し方ない部分の方が大きいでしょう。
8月28日にトレセンの入院馬房(クーラー付き)に一旦移動したのち、9月3日にキャニオンファーム土山に移動。
クーラー付き馬房があるので、宇治田原から外厩先が変更となったようです。
血液検査・心電図などには問題は無く、ここで様子を見ながら立ち上げて行って年内どこかで使えれば、という青写真が示されました。
その後体調自体は回復する様子を見せるも、汗かきが良くない(代謝が悪い)ということで調教復帰も順調とはいかず、しばらくはウォーキングマシンとトレッドミルでの調整に終始。
トラックコースでの乗り出しが開始されたのは10月半ば、坂路入りは10月末となり、この時点でスケジュール的に年内復帰は厳しそうというのが見て取れます。
ここまで来たら、もう無理せず
じっくり体調を整えて下さい。
11月以降は体調そのものは良好で坂路の負荷も徐々に増やされていっており、一応は順調ではあるものの、汗のかきはまだ弱く左トモも良くなって来ないとのことで、状態面としてはなかなか上昇基調に乗り切れませんでした。
それでも12月に入って坂路のスピード調教を始めると、汗もトモの状況も良くなってきたようで、ようやく上向いてきた感じのレポートが続くように。
年が明けて1月以降は懸念点に関する報告はほぼなくなり、順調に調教を積めていることを報告する近況ばかりとなって、ここにきて遂に態勢が整ってきた様子。
なお、キャニオンファーム土山移動時に490キロだった馬体重はこの1月後半には530キロを超えるまでに増量し、ボリュームもアップしています。
1月20日の近況では庄野師の「このまま順調であれば愛知杯から阪神牝馬ステークスへ向かうローテーションを考えています」という具体的な復帰目標を示すコメントも入り、その後の調整も順調で、2月18日に久方ぶりに栗東に帰厩することが出来ました。
まちかねた日来たる!
同時に復帰戦となる愛知杯での鞍上も発表。
チューリップ賞以降乗ってくれていた武豊騎手は他場の予定があり乗れないため、それ以前の主戦ジョッキーだった永島まなみ騎手と久々のコンビ復活となることに決まりました。
帰厩後最初の追い切りとなった2月25日の調教後の感触は「以前に比べると精神面も大人になった印象」「休み明けのわりに心臓の感じや息遣いも悪くなさそう」と悪くない様子。なお馬体重は502キロ。
その後3月12日のレース1週前追い切り(坂路併せ一杯52.0-38.2-24.9-12.6、3歳1勝馬を0.2追走クビ遅れ)では「早い時計も出ているが、まだ休み明け感がある」という評でしたが、19日の最終追い切り(坂路単走末強51.8-38.0-24.6-12.1)を終えた後には「先週しっかりやって上向いてきた」「あとは久々の分競馬勘がどうかという所ですね」と、長期休養明けの懸念こそあれ一応の態勢は整ったと見ていい感じ。
さあいよいよ!
という訳で遂にオークス以来10か月ぶりのレース、愛知杯へ!
今年からの重賞競走体系の変更を受けて大きく位置づけが変わったレースの一つである愛知杯(G3)。
昨年までの愛知杯というより京都牝馬S(廃止)の後継となるレースですが、京都牝馬Sが牝馬路線短距離重賞というだけでなく高松宮記念の前哨戦的性格もあったのに対し、今年からの愛知杯は高松宮記念前週に配置されている都合上、完全にヴィクトリアマイルへの前哨戦に衣替え。
愛知杯→阪神牝馬S→ヴィクトリアMと続く春の牝馬短距離戦線の初戦となります。
予定ではこの3戦全てに出走することになるスウィープフィート(ヴィクトリアMは明言されていませんがまず間違いなく行くでしょう)、まずは愛知杯をいい形で終えて次に繋いでいきたいところ。
フルゲート18頭が揃ったメンバーはかなりの混戦模様を呈し、久々とはいえ実績上位のスウィープフィートも人気の一角に推されています。
他に有力視されているのは、芝で5戦3勝、前走シルクロードS(G3)で2番人気4着のカピリナ(父ダンカーク)、この距離得意のシングザットソング(父ドゥラメンテ)、クランフォード(父ブリックスアンドモルタル)など。
それ以外にも一発の期待が持たれている馬は多く、ハンデ戦ではありませんが予想印は結構分散している印象。
桜花賞でスウィープフィートと掲示板を争ったエトヴプレ(父Too Darn Hot)やワイドラトゥール(父カリフォルニアクローム)、阪神JF・桜花賞で戦ったコラソンビート(父スワーヴリチャード)など、勝手知ったるライバルたちの名もあります。
枠は8枠17番に決定。
THE・最悪!
外枠の好走率が明確に低くなるコースでフルゲートの8枠、しかも奇数番とか……。ゲート不安もあるので、いっそ大外の方がまだマシだった。
まあ後ろから行くのは間違いないので、内でも外でもやることは変わらない、と思うしかないでしょうか。
スワーヴリチャード産駒のコース実績もなかなかになかなかな感じですが、鞍上永島騎手の過去3年コース実績は今回の騎手中では優秀。
彼女の手綱さばきに全てを賭ける!
とは言っても、そもそも今回のメンバーはスプリント戦で実績を残してきた馬が多いので、マイルを主戦場にしてきた上に前走が2400mのオークスだったスウィープフィートが追走に苦しむのは目に見えています。
コース特性的にも追い込み一本では苦しいでしょうし、枠の事を抜きにしても楽な戦いにはならないでしょう。
現実的には次走以降を見据えた叩き台の側面が強いとは思いますが、それでも地力で上位に来てくれることを願って!
あの末脚をまた見せておくれ!
レース内容
レース当日は仕事だったので録画観戦。11レース時点の中京競馬場は晴、芝は良。
スウィープフィートは前走比プラス24キロの490キロでパドックに登場。外厩時点から40キロ以上、入厩時からも10キロほど絞り、成長分として妥当なところに収まったでしょうか。
映像に映っている範囲ではチャカつき気味に歩いていましたが、この馬としては通常の範疇でしょう。休み明けでも大きなマイナスは無さそうに見えます。
最終的な単勝1番人気はカピリナ(4.5倍)。以下クランフォード(5.1倍)、シングザットソング(7.1倍)、イフェイオン(8.6倍)、スウィープフィート(9.4倍)と続き、この5頭が10倍以下。10倍台も4頭居るので、やはり人気は割れています。
それらを確認した後、レース映像へ。大外ナナオの枠入りが映り、準備完了。
ゲートオープン!
スウィープフィート、ダッシュつかず後方から!
ダヨネ!
ある意味予想通りの展開。鞍上永島騎手は軽く促してはいますが、周りとは初速が違いあっという間に最後方へ。
名うてのスプリンター・テイエムスパーダが引っ張る流れの中で馬群はかなり長く伸びる形になりましたが、スウィープフィートは馬群の最後尾を走るワイドラトゥールやエポックヴィーナスからも5馬身ほど置かれたぶっちぎり最後方を、ドナベティと並んで追走しています。
ま、まあ予想通りの展開ではある!
馬群はあっという間に3コーナーへ。スウィープフィートはドナベティを置いて単独ブービーの位置に上がりましたが、前との差は変わらず。
コーナーでは少し差を縮めはしたものの結局馬群からは置かれたまま回って行きますが、4角を出る際に遠心力のまま進路を外に出し、大外から直線へ向きます!
ドナベティが最内を回ったので、コーナーワークで現在スウィープフィートが最後方か!?
果たしてここからどこまで!?
頑張れ~!
スウィープフィート、更に外へ!
カメラが前の争いにフォーカスし、スウィープフィートが消えた!
んー!
しかし画面下部のトラッキングシステム表示では、17番がグーンと前との差を詰めている!
ヨシ!
先頭が残り200通過、再び引きの映像になった時、画面の端に栗毛の馬体が映る!
スウィープフィート!
スウィープフィート、来ているぞ!
外から中位馬群に迫り、呑み込む姿が映る!
しかしここでまた先頭にフォーカスした画面からスウィープフィートはフェードアウト!
そして勝ち馬がゴールし、ゴール版に続々入線する各馬の中にスウィープフィートも居ましたが……。
掲示板……には
届いてない、か!?
優勝はワイドラトゥール(10番人気)。1馬身半差の2着にシングザットソング、更にアタマ差3着にカピリナ。
スウィープフィートは5着エポックヴィーナスに半馬身及ばず、6着での入線となりました。
結果
第62回愛知杯(G3)
(中京・芝1400・良)
永島(56)馬体重496(+24)
6着(18頭・5人気)
所感
悪くない、悪くないよ!
掲示板まであと一歩届かなかったのは残念と言えば残念ですが、10ヵ月ぶりのレースで前走から1000mの距離短縮、スタート立ち遅れ、そして結果的にはどう見ても距離が短かったという状況の中ではよくやってくれたのではないでしょうか。
勝ったワイドラトゥールが道中馬群の最後尾、5着エポックヴィーナスも同じような位置に居たので、スウィープフィートもせめてその位置に居ることが出来れば……というタラレバはありますが、贅沢と言うものでしょう。
上がり3Fはしっかり1位(34.4)で末脚健在というところは見せてくれましたし、休み明けとしては充分及第点。
休み明けの分エンジンが掛かるのが以前より遅かったとのことですが叩いて反応の良化も期待できるでしょうし、今回後ろに控えたのも「今日はジョッキーには1600mのつもりで終いだけという競馬をリクエスト」(庄野師)という次走を見据えての戦術という一面もあったようなので、次走マイルの阪神牝馬Sでは順当に上積みがあるはず。
チューリップ賞を制した阪神1600の舞台で、再び輝いてくれることでしょう!
そしてその先は府中マイルのG1へ……!
また妄想の日々が始まる……!
ともあれ、まずは無事の復帰おめでとうありがとう!
変わらぬその末脚で、また魅了の魔法に堕としてくれる日を待ってます!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)