こんにちは、まちかね太です。
1月7日の中山6レース・3歳未勝利(芝2000)に、DMMバヌーシーでの出資馬モルトヴェローチェが出走しました。
昨年11月のデビュー戦では、パドックで見事なアクロバットを披露するなど荒い気性を覗かせながらもレース本番ではしっかり折り合って先行し、直線では見事な勝負根性を発揮して堂々の2着。
しかし激闘のダメージも相応にあり、次戦は年明けのここまで間隔が開きました。
今回の美浦帰厩後にも馬体重が減ったり体のあちこちに痛みを抱えていたりと、体調的には未だ万全とはなっていないようですが、それでも出走してくるからにはレースを走る分には問題ない状態であるはず。
むしろ体質面に不安を残す状況であるからこそ、さっさと勝ち上がって今後に余裕を持たせてほしい。
初戦で示した力を鑑みれば、それは決して贅沢な願いではありません。
目指せ初勝利!
以下、勝ち上がりを大いに期待して見たレースのレポートです。
出走馬プロフィール・モルトヴェローチェ
モルトヴェローチェ
(牡3・モーリス×モルトフェリーチェ by ディープインパクト)
美浦・大竹正博厩舎
ここまでの戦績:1戦0勝(0・1・0・0・0・0)
前走:11月5日・メイクデビュー東京(2歳新馬)(東京・芝2000)2着(→レース記事はこちら) 中8週
レースまでの状況
11月5日のデビュー戦2着の後に、馬体重が大きく減り背腰の痛みなども顕著に出てしまったという事で、続戦はせずに外厩へ放牧。
なお、この際の外厩はそれまでの山元トレーニングセンターではなく吉澤ステーブルEASTに変更となっています。
モルトヴェローチェのそれまでの経緯を見ていると環境変化に敏感なタイプのように思えるので、初めての環境下ですぐにリフレッシュできるかどうかにやや不安もありましたが、幸いにも2週間後には環境に慣れたというコメントも貰い、少し楽をさせたこともあって馬体重も回復傾向に。
しかし根本的に疲れがたまりやすいタイプという事で、12月に入って調教の強度が上がると背腰などに痛みが出てきた様子。
ぬぬぬ……。
大丈夫かえ?
それでも大竹調教師は馬体重が戻ったことを契機として美浦帰厩を決定。
12月16日に帰厩し、年明け1月7日の中山芝2000戦もしくは翌8日の中山芝2200戦を目標にする旨が発表されました。
まあ肝心の馬体重は帰厩時に再び減ってしまい、元の木阿弥になってしまいましたが……。
その後はどうにかその現状を維持するのが精いっぱいという様相。
また、背腰の痛みも治まりきらずショックウェーブ治療を施され、年が明けてからは球節にも張りが出てくるなど、体調面にはやや不安を抱えたままではあります。
ですが調教の動きなどは悪くなさそうで、レースで力を発揮する分には問題なさそう。
頑張っておくれよ。
そして、最終的に出走レースは1月7日の芝2000戦の方に決定。初戦の内容を踏まえ、先行策に有利なコースを選択したという事のようです。
鞍上は、デビュー戦に引き続き大野拓弥騎手。
出走メンバーは17頭と言う多頭数。この時期の芝のレースらしく除外馬も出ましたが、前走からの間隔が中8週あるモルトヴェローチェは無事に出走確定。
新聞紙上の予想人気では、モルトヴェローチェは最有力馬の一角を占めています。
最大のライバルは、前走同じ中山芝2000の舞台でDMMの同輩グランベルナデットの2着してきたモリーダーリン(父ハーツクライ)。
他には、デビューから3戦4→2→4着と常に上位を争っているシルバーニース(父ルーラーシップ)、夏デビューして2戦を人気で完敗後に去勢してからの休み明けとなるヤングローゼス(父エピファネイア)などが人気サイド。
それ以外にも前走好走馬は多く、恵まれた組み合わせとはとても言えませんが、そうであってもモルトヴェローチェの力が見劣るとは思いません。普通に走れば勝ち負けを狙えるハズ。
枠順は1枠2番に決定。
あまり内外で好走率に大きな違いがないコースですが、先行策の取りやすさという点で内枠の偶数番は悪くないでしょう。
大野騎手はこのコースとは相性が良く、今回の騎乗騎手中での過去3年好走率比較では上位。
モーリス産駒のコース相性は輪をかけて良く、今回産駒を出走させている種牡馬の中では最上位級の好走率があります。
ということで、レース条件は勝ち負けしてくれと言わんばかりのもの。
ここで勝ち上がることが出来れば、あわよくば春の大舞台に間に合う可能性もありますし、そこを目指さず体質強化に専念するにしても、後顧の憂いをなくして好きなタイミングまで休むことも出来るでしょう。
そもそも、疲れやすいタイプと言われるモルトヴェローチェにとっては一戦一戦が大勝負。
ここで勝ち切るでー!
レース内容
当日は仕事があったので録画観戦。
6レース時点の中山競馬場の天候は晴、芝は良。
モルトヴェローチェは前走からマイナス6キロの452キロ。確かにギリギリ維持は出来ているようです。
パドック動画に映っている範囲では前走のように跳び回ったりはしておらず、まずは一安心。
映ってないところで
どうだったかは知らぬ。
人気は上位拮抗という感じで、最終的にモリーダーリン4.2倍、モルトヴェローチェ4.6倍、シルバーニース4.7倍、ヤングローゼス6.9倍、ヴァンナチュール7.0倍までの5頭が10倍以下。
まあ妥当かな。
それらを確認し、レース映像へ。
大外フィールザクラウンがゲートに入り、カメラが全体を映します。
モルトヴェローチェは若干キョロキョロしているようです。
ゲートオープン!
うオゥフ!?
モルトヴェローチェ、ダッシュがつかない!
出のタイミングもワンテンポ遅れたように見えましたが、更に一歩目でトモを落としてしまい、周りに置かれるスタートになってしまいます。
マジかー……
先行策を取ると思っていたこちらとしては大誤算。
逆に好発した両隣の1番ハイファイヴ、3番ヴァンナチュールが早速先行争いを繰り広げていく中、モルトヴェローチェはあっさり3馬身置き去りに。
大野騎手はスタート後しばらくは手を大きく動かして挽回を図っていたようでしたが、外からまとめて上がっていく5~6頭にも抜かれてしまった時点で完全に先行策を諦めたか、そこからは馬なりに移行。
最初の1コーナー、先頭を争うのは内のヴァンナチュールと外から一気に上がっていったモリーダーリン。
コーナーワークでヴァンナチュールが単騎先頭に立つと、モリーダーリンはそれ以上は競らず1馬身差の2番手の位置に。
その後、約1馬身差ごとにハイファイヴ、ヤングローゼス、シルバーニースと続きます。
人気上位馬たちが軒並み前へ行く中、モルトヴェローチェは中団馬群のインコースを追走。先頭から8馬身差くらいの8~9番手辺りで向こう正面へと向かいます。
大丈夫か~?
思いがけない展開にドキドキするも、向こう正面では大きな動きもなく、馬群は3コーナーから4コーナーへ。
逃げるヴァンナチュールとの差を外から詰めに行くモリーダーリン。残り600からは更にヤングローゼスも被さろうとしてきます。
モルトヴェローチェは相変わらずインにへばりついたまま最短距離でコーナーを回っていきます。手応えは良さそうで先頭との差はスッと縮まり、5馬身程度。
しかし、このままでは進路に先行馬たちの塊が……。
そう思った残り400、4コーナー手前から最後の直線に入ろうとするところで、モルトヴェローチェは遠心力に任せたように自然に外へ。
おお!
自身の外側に居たコスモオピニオンをやんわりと更に外に押し出すような形で直線に入ると、そこは横3頭分のスペースに集まって先頭争いをしているライバルたちのすぐ後ろ、そして1頭分だけ外側。
前方はオープンコース!
おおおっ!!
内側で固まりながら争っている先行馬たちは5頭ほど。モルトヴェローチェとの差は2馬身ほどか。
完全に射程圏!
大野騎手のアクションが大きくなり、それに応えて伸び始めるモルトヴェローチェ。
残り200、まずは自身のすぐ内を走っていたヤングローゼスに並びかけようとします。脚色の差は歴然。
そしてそのヤングローゼスも、更に内側にいる他馬よりは完全に優勢。後ろから飛んでくるような馬も見当たりません。
それはつまり。
……勝った!
ヤングローゼスとは暫く併走しましたが余裕を持って振り払い、最後は差を広げてゴールイン!
よっしゃ!
モルトヴェローチェ、2着に2馬身半差をつける完勝劇で、見事勝ち上がり達成!!
2着はヤングローゼス、更に1馬身1/4差の3着がヴァンナチュール。モリーダーリンは9着に終わっています。
結果
3歳未勝利(中山・芝2000・良)
大野(56)馬体重452
1着(17頭・2人気)
所感
これはいい勝ち方!
出遅れた時はどうなるかと思いましたが、レースプランの変更などものともしない完勝。
直線では一陣の風が吹き抜けたかのようなあっさり感。
大野騎手のリカバリが良く、道中慌てずにロスのないコースを通って内枠の利点を最大限に活かし、その上で勝負所だけスムーズに外に持ち出してくれました。
感謝感謝。
もちろん騎手のみならず、調教師はじめ厩舎関係者の皆様、外厩・育成関係者の皆様、そしてクラブ関係者の皆様にも最大限の感謝を。
直線でああもスムーズに外へ持ち出せたのには幸運もあるとは思いますが、モルトヴェローチェ以外に掲示板に載った馬は全馬が1角~4角までを5番手以内で通過した先行馬だったことを考えると、1角9番手からずっと中団に居ながら上がり最速で突き抜けたモルトヴェローチェの力はこのメンバーでは抜けていたと見てもあながち驕りではないでしょう。
馬群の中での競馬も何ら問題なく、前走の結果と合わせて「前へ行ってヨシ、(ある程度)後ろから行ってもヨシ」という展開不問ぶりは、今後へ向けて大いに強みとなります。
ゲートという課題も新たに生まれはしましたが、ほぼ文句なしの結果でした。
夢が広がります!
……が、好事魔多しいうか、ある意味予想通りというか、レース後に軽い脚部不安を発症してしまったようです。
もちろん春の大舞台への夢もありますが、モーリス産駒である以上、秋、そして古馬になってからこそ本格化してくれるとも思っていますので、完全に不安を払拭できるまでじっくり体質強化に努めてくれる方が個人的にはベターかな。
なんにせよまずはゆっくり疲れを癒し、そして次に走るときにはまた鮮やかに駆け抜ける姿を見せておくれ。
Nobody gonna take my horse!!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(DMMバヌーシー様にはブログ運営の通知を行い認知を得ております。公式HPの写真等は使用しておりません)