こんにちは、まちかね太です。
1月8日の中京12レース・4歳以上2勝クラス(芝1200)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬ドグマが出走しました。
気が付けば前走から3ヵ月以上経っており、馬齢を一つ重ねて臨む事になった今回のレース、負担重量は58キロ。
前走も今回も定量戦ですが、斤量は一気の3キロ増。今年からの斤量変更の影響を早くも実感させられる事になりました。
重っ……
見た瞬間はそう思ってしまいますが、これがこれからのスタンダードなので、見る側も意識を変えていくしかありませんね。
ドグマはここまでの成績を見ている限り叩き良化型っぽい傾向がありそうなので、そういう意味でも休み明けとなる今回はやや不安の方が先立つ感じではあります。
持てる力はこのクラスでも間違いなく上位であるはずですが……。
今回は地力に期待。
以下、力で捩じ伏せてくれることを願いつつ、現実的には好走まででも御の字かなあとも思いながら見たレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ドグマ
ドグマ
(牡4・キタサンブラック×ショウナンカラット by ブライアンズタイム)
栗東・武幸四郎厩舎

ここまでの戦績:9戦2勝(2・2・0・1・2・2)
前走:9月25日・知多特別(2勝C・中京・芝1200)5着(→レース記事はこちら)中14週
レースまでの状況
22年9月25日の前走は、昇級初戦・当初の予定が狂ったローテーション・デビュー以来最低の馬体重となかなかに厳しい状況下でしたが、勝ち馬から0.3秒差の5着に入り、早速このクラスでやっていける目途を立ててくれました。
「今までで一番いいレースができたのではないか」「ようやく競馬を覚えてくれた感があります」(武幸四郎師)とレース内容への評価も良く、その後の馬の状態にも特段問題は無かったようですが、北海道からの輸送後のレースだったことなども考慮され、チャンピオンヒルズに放牧に出ることになりました。
3歳秋の馬体重が2歳時より10キロも少ない状態というのは流石に心配だったので、この決定には諸手を上げて賛成でした。
別に急ぐ理由もありませんしね。
今後を考えれば無理は禁物。
そして9月29日に移動した後、1ヵ月後の10月26日の更新では馬体重503キロと発表されるなど目方は順調に戻っていった様子で、そこは一安心。
しかし、体の方には見えないダメージが蓄積されていたのかもしれません。
移動直後に背腰の疲れがあると言及されていましたが、次週には「楽になってきた」というコメントがあったので安堵していました。
しかし実際には尾を引いていた様で、11月の近況ではずっと「背腰のつながり」を云々するコメントが続きます。
まあそんな都合よくはないか。
ゲームのパラメータじゃないですから、ちょっと回復傾向になったからといっていきなりダメージゼロ状態に戻る訳もありませんからね。
腰痛持ちのアタシには
よくわかりますとも。
一旦「楽になった」としても、結構簡単にぶり返すんですよねこれが……。
話が逸れました。
そんなこんなで、10月19日の近況で「来週ぐらいからペースを上げていきたいところです」と一旦コメントされはしましたが、以降も毎週「来週からペースアップを~」という近況更新が連続し、背中の具合が良くなって15-15に取り掛かかるには11月30日の更新まで待たねばなりませんでした。
しかしここでようやく本当に状態が良くなったということだったのでしょう、この時には馬体重も523キロまで増えており、これ以降の近況では体調を気遣う言葉もなくなり一気にペースアップ。
態勢が整い、12月17日に晴れて栗東帰厩を果たすと、早速1月8日中京の平場2勝C(芝1200)が目標になると発表されました。
その後も調整は順調に進み、レース前最後の1月5日の近況では栗東での追い切りを経た後の馬体重も500キロくらいあるという事で、体も戻った状態で出走出来そうです。
ただし、今回は休み明け。
ドグマは、デビュー戦・中11週だったかささぎ賞・中12週だった下北半島特別で出遅れており、中14週の今回も……という不安はあります。
中8週の前走では大丈夫でしたが、今回はどうか。
そして一気の3キロ増。これについては他馬も条件は同じなのですが、まあ少なくとも有利な材料にはなりませんね。
と、不安材料もそれなりにありはしますが、迎えたレース当週、目標レースの当初の出走想定では予定馬9頭。
少なっ!
最終的には13頭になりましたが、それでもこのクラスの短距離戦としてはかなりお手頃な頭数でしょう。
よしんばスタートが悪くても捌くのが多少楽にはなるでしょうし、ラッキーでした。
最大のライバルとして立ちはだかるのはブッシュガーデン(父リオンディーズ)。
かつてクローバー賞で広尾のキングエルメスに先着(2着)したことがある馬で、ここ2走2勝クラスを3→4着。新聞紙上での印の付き方を見る限り、抜けた人気になりそうです。
他の人気サイドはこのクラスで実績のあるガリレイ(父ヴィクトワールピサ)、サトノルーチェ(父ディープインパクト)、ワンダーカタリナ(父キズナ)などで、ドグマは彼らと並んでの2番手グループの一員という感じの評価。
まあそんなもんか。
昇級戦5着以来の休み明けという字面だけ考えれば、むしろ評価されている方かも?
枠は大外8枠13番に決定。
最ッ悪……。
中京芝1200は内外の有利不利がかなりあるコース。前走の6枠に引き続き、今回も死に枠に当たってしまいました。
出走頭数が少ない事がせめてもの救い。まあフルゲートでも7枠相当の枠ですが。
鞍上は前走から継続の武豊騎手。過去3年コース実績に強調点はありませんが、今回の出走騎手中では相対的にやや上位ではありそう。
キタサンブラック産駒のコース実績は前走直前のものにドグマの前走を加えただけ、すなわち3戦1勝3着1回5着1回。
相変わらずサンプル数が少ないままですが、ドグマ自身が前走そこそこ走れているので不安は無いでしょう。
枠さえもうちょっとどうにか出来れば……とは思いますが、言っても詮無き事。
ここは地力に期待!
とりあえず次につながるレースを見せて欲しい!
レース内容
グリーンチャンネルWEBで観戦。
当日12レース時点の中京競馬場は晴、芝は良。
ドグマは前走比+22キロの490キロで登場。と言っても個人的にはむしろもうちょっと増えると思っていました。3走前は484キロ、ここ2走で減りすぎていただけで、適正体重だと思います。
しかしそうは思わない人が多かったのか、ドグマの単勝人気は馬体重発表後下がり気味だったように感じました。
最終的には6.5倍の3番人気に。
1番人気はやはりブッシュガーデンで2.3倍。以下ワンダーカタリナ4.6倍、ドグマ、ガリレイ6.6倍、サトノルーチェ8.4倍までが10倍以下。
パドックではチャカつき気味だったドグマですが、前走時よりはなんぼかマシに見えます。力は発揮できるでしょう。
その後の進捗は順調で、ゲート入りも大外のドグマまで順調。しかし全馬が枠入りしてから1番ガリレイが枠内で派手に立ち上がってしまいました。
その動きが収まるのを待って、ゲートオープン!
ヨシ!
大外ドグマ、好スタート!
ゲートが開く直前に武騎手の帽子がちょっと前に動いたように見えたので、本当にタイミングばっちりだったのでしょう。
内側からも5頭ほど好発の馬がいたので即リードとはなりませんでしたが、前目を狙うには充分。
どうする?
スタート直後は手を動かしていた鞍上武騎手ですが、ある程度進むとそれ以上は促すのをやめました。
前走同様中団でレースする戦術のようです。
先行争いはスタートしてすぐにブッシュガーデンが一旦抜けかけましたが、先頭に立つのを嫌ったのか抑え加減になり、代わって内からベッサラビアがハナを奪います。
ベッサラビアはそのまま差を広げた逃げを展開し、3馬身ほど遅れての2番手にブッシュガーデン。更に1馬身遅れて内からナサ、外をセイレーンが追走。
ドグマはその2馬身ほど後ろをガリレイ、メイショウイジゲンらと並んで追走。コース取りは当然外です。
やや首が高く抑え込まれているようにも見える走りですが、掛かっている感じはありません。
レースはあっという間に3コーナーを過ぎ、4コーナーへ。
先団はかなりバラついており、逃げるベッサラビアは2馬身のリードを保ったまま直線へ。
人気のブッシュガーデンはかなり外目を回し、直線では馬場の中ほどに持ち出して先頭を窺います。
そしてドグマもコーナーでグーンと上昇し、ブッシュガーデンの更に外から前を追走する態勢に。前に邪魔するものはなく、まっすぐ伸びればいいだけのオープンコースを確保しています。
が、
アレ?
直線に向いたドグマ、なんか頭が明後日の方向を向いているぞ?
コースの外方向に頭を向けていた姿を見て心配しましたが、ドグマはすぐに前を向き直すと追撃を開始。
坂に入る頃には逃げていたベッサラビアは止まり、先頭に立っていたのはブッシュガーデン。
その後ろを内目から追いかけるのはメイショウイジゲン、その後ろから更に内目のコースを追ってくるのがサトノルーチェやワンダーカタリナ。
一方、ブッシュガーデンを外目から追うのはセイレーン、そしてその更に外から伸びようとしているのが我らがドグマ。
かなり内外広がった争いになりましたが、全馬の追撃を受けるブッシュガーデンは堂々と馬場の真ん中を爆走。止まる気配はありません。
残り200手前、ブッシュガーデンのリードは2馬身。
しかしここで大外を走っていたドグマが加速!
おっ!?
残り200地点でセイレーン以下2番手争いをしていた各馬を一気に交わし去り、やや内に切れ込みながらも勢いのままブッシュガーデンに迫ります!
来た来た来、アレ?
残り100手前、ブッシュガーデンにグングン切迫するドグマ。1馬身差まで来たここで頭をギュインと外に向けてしまいます!
ファー!?
内に寄り過ぎたのか? どうなる事かと思いましたが、そこは名手たる鞍上武豊。
すぐに修正すると勢いを殺すことなくそのまま追撃を継続。
ブッシュガーデンとの差を3/4馬身、半馬身、クビと一完歩ごとに詰め、ゴール手前で並び、最後は完全に交わしてゴール板へ!
よっしゃあああ!!
ドグマ、見事な差し切りで2勝クラス突破!!
ブッシュガーデンとの着差はクビ。1馬身3/4遅れの3着は追い込んだワンダーカタリナでした。
結果
4歳以上2勝クラス(中京・芝1200・良)
武豊(58)馬体重490
1着(13頭・3人気)
所感
ニュー・ドグマ見参!
あわよくば、とはもちろん思っていましたが、叩いた次走からが本当の勝負と思っていた身からすると、休み明け初戦から勝ち切ってくれたことは嬉しい誤算でした。
枠も外でしたし、あまり条件は良くなかったと思いますので尚更です。
馬体重も増え(というか戻り)、出遅れもなく、引っかかりもせず、斤量58キロも意に介さずの快勝。
最後の直線で内にモタれはしましたが、これまでの課題を概ね克服しての勝利は、これまでのドグマとは一味違うという成長ぶりを示してくれたと思っていいでしょう。
モタれるのを修正しながら勝ち切ってくれた武騎手を始め、厩舎関係者の方々、状態を戻してくれた外厩の皆様、そしてクラブ関係者の皆様、ありがとうございます!
セオリー通りなら叩いて更なる上昇が見込めるはず。
この先の3勝クラスは人外魔境となりますが、パワーアップしたドグマなら充分やってくれるでしょう!
公式では次走はまだ発表されていませんが、(体に問題なければ)一度使えばそう間隔を開けずに連戦となるのがこれまでのパターンでもあるので、1月29日の巌流島S(小倉・芝1200)や2月4日のトリトンS(中京・芝1400)あたりがターゲットになるでしょうか。
実はドグマはここまで平場戦では全戦連対、特別戦では連対一度もなしというある意味極端な戦績なのですが、3勝クラス以降の番組はイレギュラーが無い限りはオール特別戦。
パワーアップした今、そんなどうでもいいジンクスは早々に吹き飛ばしてもらいたいものです。
次走も期待!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)