こんにちは、まちかね太です。
9月25日の中京9レース・知多特別(2勝C・芝1200)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬ドグマが出走しました。
7月23日の札幌で1勝C平場戦(芝1200)を鮮やかに差し切って勝利した後、目標にしていた9月3日の札幌スポニチ賞(芝1200)が除外必至の状況となり三週間の出走延期となったのは誤算でしたが、栗東移動後も相変わらず調教ではよく動き、調子は良さそう。
このクラスとしてはなかなか粒ぞろいのメンバー構成となりましたが、ドグマは今回も上位人気に支持されています。
前走のレース記事に自分で「1勝クラスを勝ち上がるのになんだかんだ5戦を要した馬であるという事は頭において、期待はしつつもオーバーヒートしないように気を付けていきたいですね」と書いてはいますが、いざ実際に人気馬としての出走となると欲も湧いてくるのが出資者の悲しき(楽しき?)サガ。
今回のレースはこのクラスで今後やっていけるかどうかの試金石とするのが第一義とは思いながらも、
勝ち切ってくれてもええんやで?
むしろ勝ち切っておくれ。
と、煩悩から脱却できないまま普通にワクワクして迎えたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ドグマ
ドグマ
(牡3・キタサンブラック×ショウナンカラット by ブライアンズタイム)
栗東・武幸四郎厩舎

ここまでの戦績:8戦2勝(2・2・0・1・1・2)
前走:7月23日・1勝C(札幌・芝1200)1着(→レース記事はこちら)中8週
レースまでの状況
7月23日の前走で勝利した後、早々に9月3日の札幌スポニチ賞を次走に定め、7月29日に坂東牧場へ放牧。順調に調整され、レースに向けて8月14日に札幌競馬場に再入厩しました。
以降も順調でしたが、レース当週になって出走希望馬が多すぎるために除外の可能性が高いことが判明(出走可能頭数16頭、出走希望馬23頭、優先出走順18位(同順位馬は自身を含む2頭))。
えっ、マジで?
北海道開催全体の最終週に当たる週なので当然想定していて然るべき状況だったのかもしれませんが、なぜか普通に出られると思い込んでいたので、ちょっと面喰らいました。
厳しいことを言えば厩舎側の見通しが甘かった、つまりマネジメントのミスという事になるのでしょうが、私も出走に問題はないと思っていたのでそれをどうこう言える立場ではありません。
出られないものはどうしようもないので、結局追い切りも中止となり、改めて9月25日の知多特別を目標に設定し直された上で9月1日に再び坂東牧場へ放牧。
予定が三週間も先延ばしとなる形になりますが、この状況では否応なく北海道から本州への移動を挟み込む形になるので致し方なし。
その後、9月3日の札幌競馬場入厩を経て8日に栗東帰厩。
ローテは狂いましたが中間の調整に問題はないようで、22日の最終追い切りではCW馬なり併せでオープン馬に先着。
「良い状態でレースを迎えられるかと思います(武幸四郎師)」という事で、期待が持てる状態は維持できていそうです。
改めて楽しみ!
レースは特別登録時点でフルゲートに1頭足りない17頭。それでももう少し減ってくれないかな~と思っていましたが、最終的にもそのまま17頭で行われることになりました。
ライバルはかなり手ごわそう。
その中でも最も脅威なのはマッドクール(父Dark Angel)。
前走の大牟田特別(1勝C・芝1200)を同日の準オープン戦より速い時計で制し、前々走5馬身差で圧勝した未勝利戦から連勝中の外国産馬です。
他にも、前走(同級2着)前に一時北九州記念参戦が取りざたされたカフジテトラゴン(父キズナ)、同じく前走同級2着のシゲルカチョウ(父マクフィ)、前6走同級ですべて4番人気以内のメイショウゲンセン(父ロードカナロア)、連勝中のダテボレアス(父ロードカナロア)など、注意すべき相手は多くいます。
私はこの期に及んでもドグマが純正スプリンターであるとは思っていないので、正直なところ距離適性面では彼ら彼女らの大半に後れを取るだろうとは思いますが、地力は見劣らないと信じています。
故に昇級初戦からでも
好勝負は充分可能!
新聞の印の付き方を見る限りは上位人気は間違いなさそうですし、出資者の欲目ばかりとも言えないはずです。
ただし、中京芝1200は圧倒的に前に行った馬が有利なコースなので、前走で差し脚に自信を持ったドグマにはやや不利な舞台。
前目からでも競馬が出来る馬ではありますが、そうすると末が甘くなるのはこれまでのレースぶりからは明白ですから、騎手・陣営がどういう作戦を取るかが結果を大きく左右するでしょう。
ドグマは休み明けに出遅れる傾向にあるので、前走から中途半端に開いてしまった間隔も怖いと言えば怖い。
出遅れてしまえば作戦の余地が無くなりますからね。
また、枠順は6枠11番に決まりましたが、6枠(と8枠)はこのコースの死に枠。
勝率・連対率ともに他枠の半分以下(1枠との比較に至っては3分の1程)しかなく、これをどう捌くか。
武豊騎手の過去3年コース実績は可もなく不可もなくという感じですが、作戦や枠の問題は名手の手腕に丸投げさせていただくしかありません。
何卒よしなに。
ちなみにキタサンブラック産駒のコース実績は勝率50%・複勝率100%ですが、なにせ出走例が2回しかない(キタサンユーダイ未勝利1着・ソングフォーユー未勝利3着)ので、参考記録以外の何物でもありません。
それでも悪いよりはいい!
今回の舞台設定で、ドグマにとってデータ的に有利なのはそれくらいですからね。
他にも初の左回りであったり時計面の不安があったり、根本的に昇級戦であることも含めて不安材料が多いレースではありますが、それらを克服してくれれば今後への展望が一気に開けます。
ドグマは我がチームのエース。
この先への期待をより大きくする為に。
贅沢を言えば今回から早速勝ち負けしてくれれば嬉しおます。
レース内容
週末の列島は台風直撃コースに入っていましたが、幸いにも日曜の中京競馬開催には支障はなく、9レース時点の天候は晴れ、芝は良。
グリーンチャンネルで発表された馬体重を確認すると……
……ん?
前走比マイナス6キロの468キロ。前走時点で既に前々走からマイナス10キロ、これまでの最低馬体重タイだったので、それを更新するキャリア最少体重での出走という事になります。
まあ北海道からの移動を挟んでるし……
そういうこともあるか、と、そこはかとなく沸き上がる不安感を押し殺しながらパドック中継を待ちます。
そして映し出される9レースの出走馬たち。
我らがドグマは……
メッチャチャカついとるがなー!
落ち着きなく小足をチョコチョコさせての周回。ここ数走ナリを潜めていたチャカつきの再発現です。
他の出走馬たちにあまりバタついている馬がいないので、余計目立って見えます……が、暴れているというほどでもないので気にするほどではない。
……と思いたい。
最終人気はマッドクールが他馬を圧倒して1.5倍。カフジテトラゴンが5.7倍で続き、ドグマは9.4倍で3番人気。
10倍以下はこの3頭だけ。ドグマも相応に期待されていますので、応えてほしいところ。
その後順調にスケジュールは進行していき、枠入りもゴネる馬もなくスムーズに終了。
注目のゲートを、不安感と共に固唾をのんで見守ります。
ゲートオープン!
出た!
ドグマ、出遅れどころかなかなかの好スタート。
しかし周りも速く、武騎手は心もち馬を促してはいますが積極的に前に行く気は無さそうで、先団争いをする馬たちとは自然に差が開いていきます。
先手を奪ったのはシゲルカチョウ、それを見る位置につけるマッドクール。逃げ馬の直後はごった返しており、カフジテトラゴンなどはこの場所に居ます。
ドグマはその馬群の後ろの集団、10番手前後を追走。
ここ2走程後ろからではなく、さりとて前に行くわけでもない、中庸的な差し戦法を選択しました。
3~4コーナー、先団馬群の塊が崩れてくる中、ドグマは徐々に前との差を詰めていき、4コーナー手前では先頭を争うシゲルカチョウ・マッドクールから4馬身差程度の位置へ。
わずかに外目に進路を向けながら4コーナーを通過し、直線では内ラチから少し離れた(4馬身分ほど)コース取りを狙って進出。
名手が導いた道、前は遮る者のないオープンコースです!
シゲルカチョウを躱しにかかったマッドクールからは3馬身ほどの差。
その間には、コース内側に内枠の馬たちが5頭ほど。ドグマの外にバテかけのダテボレアス。
行けるか!?
坂に入り、すぐ隣のダテボレアスを置き去りに。
しかしドグマ自身もジリジリとした脚で、なかなか前との差が詰まらない!
んん~~!?
坂を上って残り200、マッドクールが粘るシゲルカチョウを競り落として先頭に立ちます。
ドグマはその3馬身後ろで内の各馬との3番手争いをしていますが、坂が終わってから脚色が変わり、スパート開始。
しかし内の馬に手間取っている間に外からはカフジテトラゴンがグングン脚を伸ばしてきます。
残り100、マッドクールが完全に抜け出し。
最内で粘るシゲルカチョウ、内側から出し抜けを図るメイショウハボタン、真ん中から伸びるドグマ、外から襲い掛かるカフジテトラゴンの熾烈な2番手争い。
勢いはメイショウハボタン、カフジテトラゴンが優位です。
くそー、3着!
なんとか3着!
しかしゴール直前、カフジテトラゴンの更に外からワンダーカタリナがものすごい勢いで強襲。
手応えで劣勢だったドグマはサッと抜き去られ、メイショウハボタン、カフジテトラゴンとワンダーカタリナが並んだところがゴール。
レースは、その激烈な2番手争いを尻目に早めに抜け出したマッドクールがそのまま優勝。
半馬身差の2着はワンダーカタリナ、以下アタマ・アタマの差でカフジテトラゴンとメイショウハボタンが続きました。
ドグマは、メイショウハボタンから半馬身差の5着で決着しています。
結果
知多特別(2勝C)(中京・芝1200・良)
武豊(55)馬体重468
5着(17頭・3人気)
所感
ちょっと残念ですが、
及第点はあったかな。
なんだかんだ言いつつ「勝てるかも?」という希望は持っていたので当然残念ですが、昇級初戦としては充分に及第点を与えられていいレースだったと思います。
前走の差し脚を見ている身からすれば、理想を言えばワンダーカタリナがしたようなレースをしてほしかったという気持ちはありますが、あれは人気薄だからこそ取れる戦法でもあります(ワンダーカタリナは14番人気)。
先行有利の中京芝1200でそれなりの人気馬が採るにはリスクの高い戦法だったのはわかるので、別段文句はありません。
今回に関してはレース内容そのものよりも、レースに至るまでの過程で少し誤算が重なったかなという印象。
元々予定していた札幌戦に出られなかったことはもちろんですが、レース前の調教師コメントなどからすると当日マイナス体重で落ち着きがなかったのは想定外だったのではないでしょうか。
調教では実際に動いていましたし何も問題なさげだったのですが、当日は少なくとも「良い状態」には見えませんでしたからね。
一度仕上げかけたのが先送りになったことに加え、8月15日以降、坂東牧場・札幌競馬場間の移動3回と北海道から栗東への長距離輸送と短期間に輸送を重ねているので、今回の競馬場輸送の際に馬がストレスを感じてしまっていたのかもしれません。
まあ想像ですが。
しかし陣営としては今日の結果にもそれなりにポジティブなようで、「今までで一番いいレースができた」「ようやく競馬を覚えてくれた感があります」(武豊騎手)、「今日のような競馬を続けていければ、このクラスでもほどなく勝利が見えてくるのではないでしょうか」(武幸四郎師)という事で、馬に成長が見られ、クラスにも目途が立ったという見方。
それも事実であり、今回のような競馬が出来ればこのクラスでも遠からず勝ち負けすることが出来るでしょう。
次走ですぐにとなるかはともかくとして、2勝クラスでも充分勝算の立つレースぶりだったと思います。
ただ、今回もマイナス体重で頑張ってくれましたので、さすがにダメージが心配ではあります。
ここまでは大きな頓挫もなく健康に来ているドグマですが、前々走からはマイナス16キロですからね。
このあとは「トレセンに戻って上がりを見ながら考えましょう」(武幸四郎師)ということなので、状態に問題なしと判断されれば続戦の可能性もありますが、「大切に育てていく」という方針も示されているので一旦リセットを挟むかもしれません。
どちらであっても否やはありませんが、今後のドグマにとってより良き方向に進めるような進路選択をお願いしたいと思います。
ドグマは毎回人気になる=毎回勝てるかもという気持ちを抱かせてくれる馬。
一口馬主ライフにおいてこういう馬はモチベーション維持の為に貴重な存在なので、焦って潰してしまうようなことだけは無いようにお願いしたいです。
ぜひ、次走でも期待させておくれ。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)