一口馬主 広尾サラブレッド俱楽部

Riddle me this! セントアイヴス、勝てるや否や?(広尾TC出資馬出走報)

Riddle me this!セントアイヴス、勝てるや否や?

こんにちは、まちかね太です。

1月5日の中山3レース・メイクデビュー中山(3歳新馬・ダ1800)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬セントアイヴスが出走しました。

昨年6月に美浦入厩したもののその後停滞し、あまり景気のいい言葉は聞かれませんでしたが、ここに来て上向いた感じのコメントなども幾らか出た状態で迎える待望のデビュー戦。

とはいえまだまだ仕上がり切ったという感じでもありませんが、この状態でどこまで走れるかで今後の期待値にも違いは出てくるでしょう。

馬名の「セントアイヴス」は英国の都市名ということですが、そうであれば当然連想されるのはマザーグースのなぞなぞ歌『As I Was Going to St Ives(セントアイヴスに行く途中)』。

歌の最後の問いかけ「How many were there going to St. Ives?(セントアイヴスに向かったのは、さあ何人?)」を強引にこのレースに準えると、「勝つ」という意味では「0人」と答えたいところですが……。

まちかね太
まちかね太

……7人くらいまででよろしく。

以下、初戦から贅沢は言えないのでまずは8着以内に入って目途を立ててくれれば……などと思っていたレースのレポートです。

出走馬プロフィール・セントアイヴス

セントアイヴス

(牡3・サトノアラジン×クエストフォーワンダー by Makfi)
美浦・中舘英二厩舎

セントアイヴス221201

ここまでの戦績:初出走

レースまでの状況

21年夏の募集にラインナップされた、クエストフォーワンダー20ことセントアイヴス。

父がサトノアラジンということもあってか、この世代の牡馬としては最安値となる1500万円で募集された馬でした(のちにとある事情でドンカルロの方が下回る事になりましたが)が、私には募集馬の中で一番良く見えました。

まちかね太
まちかね太

まあ私に相馬眼は全くないのですが。

そういう主観的な好みに加え、諸条件が自分の出資基準値にも届いていたので、募集開始と同時にいの一番に出資。同じように思った人が多かったのか、確かその日のうちに満口になっていたはずです。
という事で、個人的に高い期待を持っていました。

北海道のファンタストクラブ内木村牧場での育成も、諸々の課題は指摘されつつも概ね順調に進捗し、22年6月22日に美浦の中舘厩舎へ入厩。

まちかね太
まちかね太

おっ、早めのデビューもありそう?

それ以前に「夏デビューというタイプではない」とは言われていましたが、どうしてもそういう期待は持ってしまいます。

しかし残念ながらその後は、大きな頓挫はなかったものの状況は停滞することになりました。

6月30日にゲート試験を受けるも不合格。7月7日の再試も不合格。翌8日に3度目の試験を受けてやっと合格としました。
合格後は体力強化の為に元々一旦放牧に出る予定ではありましたが、夏負けの兆候を発した為予定を早めてNSRに放牧へ。

その後体調が回復してから乗り込みを重ねられ、9月末ごろに一旦帰厩の気運もありましたが、その時は「もう少し乗り込みを重ね、ラストまで楽々と走れるようになってから(中舘師)」、要は体力不足の判定を受けて却下。

その後更に乗り込みを重ねて、やっと調教師の基準に達したのか11月22日に帰厩を果たしました。

この時点での評価は「やや大味な感じの走りで、ダートの少し距離があるところといったイメージ(中舘師)」。

調教開始後は、「まだ緩さを残しています」「正直ダクなどはグタグタして頼りない」「普段はモコモコしていて、普通キャンターでは子供っぽくふざけてしまう」「いくらか脚捌きが重たい感じもあります」などなど、近況更新のたびになにかしらネガティブ感のあるコメントが。

もちろんそれをフォローするような言葉が一緒に並んでいることが殆どなのですが、私は性格上ネガティブコメントがホンネに近いと受け取ります。

まちかね太
まちかね太

うーん……
覚悟しとけよって事かいな?

この時点で、かつての広尾名物(?)「デビュー戦でタイムオーバー」になる可能性もあるかも、と事前に心の準備を済ませました。

それでも一応は順調にデビューへ向けての態勢は整っていき、目標として提示されたのは年明け231月5日の中山ダ1800新馬戦。鞍上は吉田豊騎手。

一時は「体力的にまだ持たないケースも考えられますので、最初は短めの距離の方がいいのかも」と言われていましたが、本来の距離適性と判断された中距離戦でデビューするという事は、少なくとも体力面では及第に達したと考えていいでしょうから、そこは一安心。

12月後半からは調教タイムも水準級にはなり、最終追い切りも「軽さではなくドタドタと走る感じですが、まずまずの動き(中舘師)」と、注文付ではあるものの、いくらか評価も上がってきた感が出てきました。

レース前最後の近況では「初戦からそう悪い競馬にはならないのでは」というコメントも頂き、それがリップサービスではないことを祈りたいところです。

まちかね太
まちかね太

それでも、少なくとも
まともにレースは出来そう!

少しは希望を持ってレースを見ることが出来そうで、良かった良かった。

そして迎えたレース当週。想定時点では除外の可能性もありましたが、無事に出馬が確定。

頭数はフルゲートの16頭。事前の評価が高いのはデュメイカズマ(父ハービンジャー)、グランデアマポーラ(父ヘニーヒューズ)、ビートポップ(父ハーツクライ)、アドマイヤゾネ(父ハービンジャー)、サウザンサニー(父タリスマニック)あたりでしょうか。

セントアイヴスは、新聞紙上ではほぼ無視された存在に近い感じ。

まちかね太
まちかね太

妥当とは思いたくない……

枠は3枠5番。勝率を始め、やや好走アベレージの低い枠ではありますが、致命的と言うほどでもないでしょう。
奇数枠なのでゲート不安が表出しないかという懸念は高まりますが。

吉田豊騎手の過去3年コース実績は、勝率・連対率では今回の騎乗騎手中はっきり言って下位レベル。
しかし複勝率はソコソコあるので、そこまで気にしなくてもいいかなとも思います。

サトノアラジン産駒のコース実績は、出走種牡馬産駒中勝率・連対率で堂々のトップ。
試行回数が少なめとはいえ勝率は20%に迫り、文句のつけようがない得意コースと言えます。

総合すると、良し悪しが相殺されてレースの条件面は可もなく不可もなくといったところかと。

あとは馬の力次第!

まちかね太
まちかね太

目指せ8着以内!

タイムオーバーはナシでお願いします!

レース内容

当日は所用がありましたので録画観戦。

3レース時点の中山競馬場は晴、ダートは良。

セントアイヴスは馬体重500キロ丁度で登場。パドック動画では悠然とノッシノッシ歩いていましたが、こころもち太くは見えます。

人気は上位が拮抗し、デュメイカズマとグランデアマポーラが共に4.0倍。続くアドマイヤゾネが4.7倍で、10倍以はこの3頭だけ。

セントアイヴスは22.3倍の9番人気。新聞の印の付き方から考えれば、これでも正直かなり人気していると言えるでしょうか。支持者の期待に応えて欲しいものです。

それらを確認し、いざレース映像へ。

大外フェブルウスのゲートイン後、カメラが全体を映すと、枠内でルンルン首を振っているセントアイヴスの姿が。

まちかね太
まちかね太

……

ゲートオープン!

セントアイヴスは出遅れ!!

まちかね太
まちかね太

はいお約束お約束。

一応動きが治まった時に開いたように見えましたが、歩くように出たために結局出遅れる形に。

まあ覚悟はしていました。問題はここからどう挽回していくか。

鞍上吉田豊騎手は最初こそ多少手を動かしはしたものの、すぐに馬なりの態勢に。無理に前を狙う事はしないようです。

トウショウリッジがあっさり先手を取り、デスティノ、サウザンサニー、ルルシュシュ、フェブルウスと、先行グループは密集せずにすんなりと各馬ポジションを取ります。
バラけているために馬群はかなり長く伸びる形になり、セントアイヴスはその馬群の後方、後ろから4~5番手程の位置を内目から追走しています。後方ではありますが、追走手一杯と言う感じではなく余裕はありそう。

そのままレースは流れて3コーナー、後ろの馬たちが徐々に前への進出を開始し始め、吉田騎手も手綱をしごいてゴーサイン。
セントアイヴスは周囲の馬たちと共に上昇。外に膨れがちになる他馬の間隙を縫い、馬群の中を通って中団にまで押し上げていきました。

前とはまだ差がありますが、手応えは良さそうです。

まちかね太
まちかね太

お?

先頭まで7~8馬身くらいで4コーナーへ差し掛かろうとしたとき、前方で異変が。

先頭で直線に向こうとした逃げ馬トウショウリッジが4コーナーをうまく回れず、大きく外に膨れてしまったのです!

その煽りを受けて、後続は混乱。トウショウリッジの動きに驚いたか、その4馬身ほど後ろに居たアドマイヤゾネも大きく逸走して落馬。その直後に居たルトラセも外に振られてしまいます。

混乱の中、内目を通っていたセントアイヴスは幸いにも影響は大きくなく、直線に向いて馬場の中ほどに持ち出されると、追撃態勢を整えます。この時点で9番手くらいか。

先頭争いをしているのはレースを前目で進めた馬たち4頭。
いずれも止まりそうには無く、セントアイヴスとの差は10馬身近くはありそう。

流石に彼らには追いつけそうにはありません。

しかし残り200m、自分の外から並びかけてきたルトラセと馬体を併せたセントアイヴスの手応えは上々。

5番手に上がっていたクリムゾンレッドとの差は3馬身。彼と比べれば、セントアイヴス(とルトラセ)の勢いが完全に上回っています。

まちかね太
まちかね太

掲示板イケるか!?

4馬身前の先頭争いはそっちのけに、白熱する5着争い。

残り100、まだ5番手はクリムゾンレッド。しかし外から1馬身差まで迫るセントアイヴス、さらにその外から半馬身差で続くルトラセ。

クリムゾンとの手応えの差は大きく、これはゴールまでに抜けそう。しかし外から来るルトラセの脚色がいい!

まちかね太
まちかね太

頑張れ! 
5着! 5着~!

残り50、クリムゾンレッドに完全に体を被せ、後は抜き去るだけ。ところがルトラセの脚が素晴らしく、もうここでセントアイヴスとの差はアタマほど。

まちかね太
まちかね太

頑張れえぇぇ~!!

残りの数十mを、2頭は激しく競り合いながら馬体を並べてゴールイン!

クビの上げ下げ、しかし勢いは……。

まちかね太
まちかね太

やられたか……?

残念ながら見立ての通り、5着争いはハナ差でルトラセに軍配。

セントアイヴスは、健闘するも6着という結果となりました。

なお、レースそのものは7番人気フェブルウスが2着の10番人気ルルシュシュに2馬身1/2差をつけて勝利しています。

結果

メイクデビュー中山(3歳新馬)
(中山・ダ1800・良)
 吉田豊(56)馬体重500

 6着(16頭・9人気)

所感

まちかね太
まちかね太

上々では?

かなり派手に不利を受けていたルトラセに競り負けたのは残念と言えば残念ですが、レース前の手応えから考えると掲示板まであと一歩だったのは大健闘と言えるのでは。

勝ち馬からは1秒2離されましたが、上位4頭はいずれも4角5番手以内だった馬で、後方からレースを進めた馬の中ではルトラセに次ぐ着順。上がりも3位です。

一定の走力を示すことは出来たと言えそうで、レース前にも「使いながら」と言われていたことを考えれば、今後の更なる上昇は約束されたようなもの。

順調に使っていくことが出来れば、いずれは勝ち上がりも夢ではなさそうです。

レース後にはさっそく次走の展望が描かれており、東京ダ2100を視野に続戦予定とのこと。

次走は改めて試金石となるでしょうが、レース後コメントでは太目だったという言葉もありましたし、次は最初から掲示板狙いで。

あわよくばそれ以上も……。

まちかね太
まちかね太

いきなり欲をかきすぎ?

まあでも「欲をかけるからこそ一口馬主は楽しい」という事で。

「How many were there going to St. Ives?」

次走、そしてそれから先、セントアイヴスにたどり着ける者が徐々に少なくなれれば。

まちかね太
まちかね太

そしていずれはゼロに!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。

(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)

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