ワラウカド 一口馬主

栄光、泡沫の夢と失せど ミロスラヴァよ 行く先に平穏あれ

栄光、泡沫の夢と失せど ミロスラヴァよ 行く先に平穏あれ

こんにちは、まちかね太です。

去る7月31日に、ワラウカドでの出資馬ミロスラヴァの引退・ファンド解散が告知されました。

状況的に覚悟はしていましたが、無念の未出走引退。

と言っても界隈では未出走引退などなんら珍しい事でもなく、ミロスラヴァが居ようが居まいが「なべて世はこともなし」。

それでも出資者としては個別記事の一つも書いておきたいと思いましたので、簡単に経緯だけ残しておきます。

まちかね太
まちかね太

仮にも命名者でもありますので……

というわけで以下、募集から引退に至るまでのレポートです。

出資馬プロフィール・ミロスラヴァ

ミロスラヴァ

(牝3・モーリス×ボカイウヴァ by Teofilo)
栗東・小林真也厩舎

戦績:未出走引退

募集から引退までの経緯

2021年の募集にラインナップされたモーリス産駒の牝馬、それがボカイウヴァ20ことミロスラヴァでした。

全兄ヴァルガス・マテウスに続いて3年連続のボカイウヴァの仔の募集。管理厩舎は美浦の新鋭・林徹調教師。

「マテウスよりはヴァルガスに近い」「しかし、兄より芝に向いている」「1600〜1800mを中心とした中距離に適性がある」「デビュー時期は2歳11〜12月になる」等々の触れ込みでした。

私個人の出資基準値を満たしてはいましたが、この世代は当初自分の予定になかったVeiled Intrigue20(クリプティクコード)に出資したこともあって予算・頭数ともに予定をオーバーしており、ワラウカド募集馬としては小さめのサイズ感にも不安を感じる部分があったので(それでも当時465キロありましたが)、秋の時点ではスルーしていました……が、結局耐え切れずに出資。

まちかね太
まちかね太

意志の弱さよ……

いや、当時広尾で出資していた林厩舎管理馬ウィンダミアが勝ち上がったり、故障したとはいえ兄マテウスがいい走りを見せたりしていたので、つい……。

ただ、そのおかげで命名の栄誉に預からせていただくことが出来ました(繰り上がりですが)ので、巡りあわせというものがあったのでしょう。

それはさておき、21年の12月10日にパカパカファームからファンタストクラブへ移動したミロスラヴァ。

年末からキャンターに加え屋内ダート坂路に入り始め、年が明けて2歳を迎えてからはいよいよ本格的な育成が開始されました。

1月7日に早速熱発して調教を休んだのはご愛敬ですが、すぐに復帰して徐々にペースアップを図られていきます。

しかし2月ごろには、430キロ台になった馬体が増えてこず線が細い面を気にされるようになっており、この後飼葉の与え方などに工夫を施されてもなかなか目に見えた効果は現れず、以降の更新では常に馬体重の増減を気にするコメントが載るようになりました。

まちかね太
まちかね太

よろしくない傾向。

さらに4月8日の近況で左前の球節に浮腫みが出たという報告がありました。が、すぐに治まり、22日近況では「脚元の不安はそれほどありません」と言われているように、大きな問題ではない……はずでした。

しかし5月6日の近況で、「前脚の球節にもやもやした感じがありますが、動かすとすっきりするようで注意しながら調教を進めています」という気になる報告。

調教での動き自体は悪くなかったようですが、このあたりから徐々に脚部不安を始めとした体質トラブルが顕在化してきます。

5/27・大きな傷ではないものの舌を切る負傷
6/17・球節がすっきりせず負荷軽減、以降しばらく脚元を気にしつつ調整
8/12・早いところをやると球節に張りが出てくる
8/19・前脚に張りが出ている
9/23・脚元がもやもやする時がまだあり、チクチクしているような違和感が感じられる。ショックウェーブ治療。
10/21・軽い疝痛。
11/25・歩様に乱れ。左前の外側に張り。鎮静剤投与。
12/23・週明けに疝痛。

と、ほぼ毎月なんらかの体質不安がひっきりなしに出てくる状況に陥ってしまいました。

一件一件の間には良化が見られる場合がほとんどで、重篤な疾患が出ているというわけではなさそうですが、一つヤマを越えればまたすぐ次のトラブルが出てくるという状況が繰り返され、一向に好転の兆しが見えないまま3歳を迎えることになってしまいます。

年が明けてからも、状況はむしろ悪化方向へ。

2歳時は上記の状況であっても調子のいい時にはウッドチップ坂路でハロン15秒くらいの調教が出来ていましたが、3歳になってからは歩様の悪化が慢性的になりハッキングするのが精いっぱいという状況が続きます。

新馬戦がとっくに終了した4月半ばからは、さすがにこれはまずいということか屋内ダート坂路で乗られ始めましたが、5月末でもハロン18秒という内容。

まちかね太
まちかね太

さすがにこれは……

未勝利戦終了まで残り3か月という時期でこれでは、さすがに厳しすぎます。

まちかね太
まちかね太

グスン……

無理かもと思いつつもここまでは一縷の望みに縋ってきましたが、残り時間との兼ね合いを考えると「ここで終戦已む無し」と完全に諦めました。

が、ここから状況が一転。

後がなくなった状況でミロスラヴァは調教の負荷を上げられ、6月末にはダート坂路ですがハロン15秒をこなします。

それでもどうにか持ちこたえている状況を確認されると、7月7日の近況で林厩舎から栗東の小林真也厩舎に預託先を変更し、そこから改めてデビューを狙う方針が発表されました。

まちかね太
まちかね太

急転!

そしてミロスラヴァは7月12日にファンタストクラブを出発。14日の検疫で栗東に入厩を果たしました。

入厩後も歩様のスッキリしない日はやはりあるようですが、それでもまずはゲート試験に向けて準備を重ねられ、27日にゲート試験合格。

「上がってきてからの歩様は少しスムーズさを欠いています」とコメントされたように一杯一杯の状態なのは間違いありませんが、ついにデビューを目前とするところまで来ました。

まちかね太
まちかね太

おおお……

正直なところ、デビューできたとて「コースを一周無事に回ってこれたら御の字。タイムオーバーにならなければ重畳」という状況なのは論を待たないところですが、それでも走ってる姿を一度は見られる……。

しかし、その夢もここまででした。

「ゲート試験合格後、歩様確認の際に右前の球節に腫れが見られました。歩様もそれほど良くなかったのでチェックしたところ若干ではありますが骨膜が見られました。
症状自体は重くはないものの、これまでのトレーニングの経緯とこの後の休養期間などを考えると未勝利戦への出走は難しいと考えております。
スピードに乗ってくると良いところが随所に感じられ、ここまで一生懸命に馬も頑張ってくれたのでなんとかレースに行かせたかったのですが、それが叶わず申し訳ありません(7月31日近況更新・小林師)」

この頓挫を受けて、JRA登録の抹消・ファンド解散が決定。

まちかね太
まちかね太

おおお……

ゲート試験直後の「歩様にスムーズさを欠く」報告から、あり得ることと覚悟はしていましたが……。

一度は諦めたところから、もしかしてデビューできるかなというところまで期待をさせてもらっただけに、残念至極な結末ではあります。

とはいえ、そもそもの話として、デビューしたところで好走の目がほぼゼロだったのも間違いない話だったので、出走可能不可能にかかわらずこんなギリギリまでファンド解散を遅らせたこと自体に批判の向きは大いにあるとは思います。

2歳いっぱいの時点、遅くとも3歳4月くらいには決断できた状況ではあったと思いますし、出資者からすれば無駄金を払い続けているに等しいわけですから、それも当然でしょう。

ただそれでも、あくまで私個人としては、最後までデビューをさせようと足掻いてくれた関係者の方々には「ありがとうございました」と言いたいです。

特に、この時期に見込みの厳しい3歳馬を入厩させてくれた小林真也師には大きな感謝を。

まちかね太
まちかね太

お世話になりました!

そしてミロスラヴァ、脚元がキツい状況なのに真夏の本州に移動させられて体の限界まで頑張ってくれたであろう貴女にも最大限の感謝を。

まちかね太
まちかね太

頑張ってくれてありがとう!

思えば、投票結果1位の名前を差し置いて「平穏なる栄光」「平和と栄光」を意味する名前を付けられてしまったことが、「戦わないまま平和に現役生活を終える」という言霊になってしまったのかもしれません。

それでも、貴女の名付け親になれたことは光栄でした。

これから貴女の行く先が、平穏な幸せに満ちた道であることを祈っています。

募集時のミロスラヴァ(ボカイウヴァ20)

まちかね太
まちかね太

それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。

(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)

-ワラウカド, 一口馬主
-, ,