こんにちは、まちかね太です。
4月20日の中山11レース・第85回皐月賞(G1・芝2000)に、DMMバヌーシーでの出資馬キングスコールが出走しました。
新馬勝ち後骨折し、久々の復帰戦がいきなりトライアル重賞となった前走スプリングSでは、道悪に見舞われながらも出遅れ・落鉄と重なった不利を跳ね返し3着。
堂々晴れ舞台への出走権を掴みました。
ただ、その後期待された「一叩き後の上積み」があまり感じられないという中で本番の日を迎える事になり、ポテンシャルのみでどこまで通用するか……といった状況。
まあ事ここに至っては今更四の五の言っても始まりません。
無敗の2歳チャンピオンを始めライバルも当然強力で厳しい戦いとなりそうですが、ただ健闘を願って声援を送るのみ。
我らが王に武運あれかし!
そしてその先、府中での世代王座決定戦への道が開けることを祈って!
以下、G1好走&ダービーへの切符をもぎ取ることを願って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・キングスコール
キングスコール
(牡3・ドゥラメンテ×レインオンザデューン by Frankel)
栗東・矢作芳人厩舎
ここまでの戦績:2戦1勝(1・0・1・0・0・0)
3着-スプリングS(G2)
前走:3月16日・スプリングS(G2)(中山・芝1800)3着(→レース記事はこちら)中4週
レースまでの状況
前走のレース中に右トモに外傷を負ったこともあり、レース後は一旦チャンピオンヒルズへ放牧。今年からスプリングSから皐月賞への間隔が一週広がったこともこの判断に影響しているでしょうか。
外厩では両トモにショックウェーブを施すなど疲労回復に努められ、右トモの傷腫れも程なく治癒。
使ったことで体の張りも出て(気性面で若干怪しげな雰囲気はあるものの)確実に良くなっているという言葉と共に、4月1日に栗東へ送り出されました。
そしていよいよ皐月賞へ向けての最終調整に入りました、が……。
ここからどうにも陣営のトーンが上がってこない状況が続くことに。
4月3日の追い切りでは同じく皐月賞を目指す僚馬ジュタと併せて遅れを取りはしたものの、まだ帰厩一本目であることもあってかポジティブなコメントも見られましたが、本番一週前となる9日の追い切りでは「良化スピードが遅い」「一度緩んだことで馬が弾まない」となかなかになかなかな評価。
時計自体はCW併せ一杯96.2-79.4-64.4-50.5-36.3-11.6 (8)、古馬2勝Cの僚馬を0.7追走0.9先着というもので藤岡騎手騎乗だったとはいえ悪くなく見えるのですが、陣営の期待度に足りるものでは無かった様子。
この週の追い切りでは無敗の2歳王者クロワデュノールを始めとしたライバルたちも軒並み超抜時計での好調教を披露しており、比較上でも道行きに暗雲が垂れ込めてきた感も。
16日の最終追い切りは坂路で決行。藤岡騎手騎乗で併せ末強め53.5-38.6-25.4-12.4、未勝利馬を0.2追走0.5先着というもので、こちらも決して悪くはない内容に見えましたが、やはり陣営のジャッジは辛口。
「及第点ではあるものの大きな上積みはない」「強気にはなれない」というのが総評、という状況でG1の舞台へ駒を進める形になりました。
ううーん……
とはいえ能力自体は相当なものという評価もまた変わりは無いようなので、ここは期待感の高さゆえの厳しい見方と(都合よく)思っていたいところ。
そんな中で迎える牡馬クラシック第一弾・第85回皐月賞。三冠ロード最初の一冠目を奪取すべく集った若駒は18頭。
不動の本命とされているのはクロワデュノール(父キタサンブラック)。
新馬戦、東京スポーツ杯2歳S、ホープフルSを3連勝して無敗の2歳王者となった戦歴もさることながら、今年に入ってからそれらのレースで破った馬たちが続々重賞を制覇。
クロワデュノール自身はホープフルS以来のレースとなりますが、休養中に評価を更に高める形となり、三冠達成の期待も高まる中で皐月賞を迎えています。
世代の中心に燦然と輝くこの北十字星に立ち向かう馬たちには一長一短あれど、2番手争いもハイレベルの混戦模様。
一度クロワデュノールに敗れたものの前哨戦を制して雪辱を期すサトノシャイニング(父キズナ、きさらぎ賞1着)、マスカレードボール(父ドゥラメンテ、共同通信杯1着)、ファウストラーゼン(父モズアスコット、弥生賞1着)、ピコチャンブラック(父キタサンブラック、スプリングS1着)、ジョバンニ(父エピファネイア、若葉S1着)。
そしてクロワデュノールと対戦経験のないエリキング(父キズナ、京都2歳S1着後骨折休養明け、川田騎乗)、ミュージアムマイル(父リオンディーズ、朝日杯FS2着、弥生賞4着、モレイラ騎乗)、ヴィンセンシオ(父リアルスティール、弥生賞2着、ルメール騎乗)なども鞍上込みで軽視できない存在。
そんな中ではキャリア2戦、最高成績がG2での3着というキングスコールの評価は高くなりようも無く、某競馬サイトの予想オッズではなんと最低人気となっている有様。
実際の新聞紙上では単穴・連下レベルの扱いをしている記者はそれなりに見受けられますのでそこまで人気が無いことは無いでしょうが、少しでも見返したいところ。
枠は2枠3番に決定。好走率は悪くない枠ですが、陣営の希望は「真ん中から外の偶数枠」だったので完全に真逆。前走の出遅れを考えても良い枠には思えません。
今年の皐月賞はCコース使用で内目の馬場状態が良くなりそうではあるので、それを利することが出来ればいいのですが……。
鞍上藤岡佑介騎手の過去3年コース実績はサンプルが少ないとはいえ問題なし。ドゥラメンテ産駒のそれは勝率に若干の不安。
全体的なコース相性データは不安の方が上回る状態ですが、どうにか覆してほしい。
現状の状態でこのメンバー相手にいいところがあればこの先にも大いに期待が持てますし、そのポテンシャル自体はあるはず。
王座への道を拓く戦いを
見せておくれ!
レース内容
一週前時点では天気が良くない予報だったので心配しましたが杞憂に終わり、レース当日の中山競馬場は曇りに留まり芝は良。
前日の芝レースではとんでもない爆速タイムがポンポン飛び出す、超高速馬場状態となりました。
キングスコールは前走比マイナス2キロの494キロでパドックに登場。メンコ・シャドーロール着用で一人引き。映像に映っている範囲では昂ることも無く歩けており、力を発揮するには問題なさそうに見えます。
単勝オッズは当然クロワデュノールが圧倒的人気となり最終的に1.4倍。2番人気はサトノシャイニングで8.4倍、10倍以下はこの2頭だけ。10倍台でミュージアムマイル、マスカレードボール、エリキング、ヴィンセンシオが続きました。
キングスコールは40.1倍の9番人気。実績を考えればこれでも支持された方でしょうか。スプリングSで先着を許した2頭よりも上の人気ではあるので、とりあえず結果もそうなってほしいところ。
その後つつがなく本場馬入場・輪乗りへとスムーズに進み、枠入りへ。メンコを外したキングスコールはすんなりゲートに導かれ、他馬が収まるのを待ちます。大外マジックサンズが入り、これで準備完了。
ゲートオープン!
おああああーー!!
その直前にチャカついていたキングスコール、飛び上がるような形になって出遅れ!
前走とは違うナリでしたが今回も後手を踏んでしまいました。鞍上藤岡騎手は無理にリカバーには走らず、そのまま馬群の後方を追走する形を選ぶ模様。
同じようにアオり気味のスタートだったピコチャンブラックが、こちらは積極的に巻き返して一気に先頭へ。キングスコールの僚馬ジュタが2番手を追走し、クロワデュノールは4番手くらいの位置に付け、馬群は1コーナーから2コーナーへ。
向こう正面に入ると、キングスコールより後ろの位置に居たファウストラーゼンが外から早々に捲り上げを開始。同様にアロヒアリイもそれに付いていき、動かなかったキングスコールはマジックサンズと共にほぼ最後方の位置へ。
1000m通過は59.3と表示。馬場を考えればそう速いペースでもないか?
この位置から果たしてどこまで……?
馬群はゴチャ付きつつも3コーナーへ。先頭集団でハナを巡って鍔迫り合いが繰り広げられている中、キングスコールは相変わらず後方内目を追走。
鞍上の手が動き始めているものの、あまり手応えは芳しくなさそう?
厳しいか~?
4コーナー、逃げる組に外からクロワデュノールが迫って行き湧き上がる大歓声の中、キングスコールはまだ最後方。
同じような位置に居たマジックサンズが大きく外を回していく中、キングスコールはインベタを選んで最後の直線へ!
少しでも上へ!
頑張れ!
コーナーワークもあって外を回した馬たちを何頭か交わしたようにも見えましたが、まだ後方のまま。
進路も充分では無いか!?
ああ~
これはダメか……。
消沈したところで迎えた残り200標識、キングスコールは16~17番手くらい。
しかし馬場の中ほどに持ち出したキングスコール、ようやくここから点火!
おおっ!?
伸びる!
坂で脚が止まり気味の内目の馬たちを射程に入れるや残り数十m地点で一気に交わし切り中位へ、
しかしここでゴール!
優勝は、抜け出しを図ったクロワデュノールを外から猛追して捉えたミュージアムマイル。クロワデュノールは1馬身半差の2着に敗れ、更にクビ差の3着にマスカレードボール。
キングスコールは勝ち馬から0.7秒差の7着という結果となりました。
結果
第85回皐月賞(G1)
(中山・芝2000・良)
藤岡(57)馬体重494(-2)
7着(18頭・9人気)
所感
よく頑張った!
正直な所、スタートを始めとして不完全燃焼感のあるレース内容ではありました。
出遅れた後に終始最後方近くから動かなかったことから、レースプランも掲示板狙い(つまりダービーの優先出走権狙い)に切り替えていたと思われますが、結局それも果たせなかったという点では結果も伴わなかったという見方も一面では真実でしょう。
それでも最後の最後での伸び脚は見事の一言。位置取り的に当然、かつ結果として遅きに失したとはいえ、上がり時計の3F33.9はマジックサンズ(6着、33.8)に次ぎマスカレードボールと並ぶ2位タイ。
贅沢を言えばマジックサンズ同様4角で最初から外目を選択していればもう少しやれたかも、とは思いますし、因縁の札幌2歳Sの勝ち馬であるマジックサンズには先着したかったのも本音ですが、ポテンシャルの片鱗はしっかり見せてくれました(なおスプリングS組には雪辱しました)。
9番人気の評価を考えれば充分以上の結果だと言って良いのではないでしょうか。
出遅れてしまいのっけから勝ち負けの芽が摘まれてしまったのは大いに残念でしたが、そもそもの話として状態が上がらずにスプリングSまで復帰が遅れ、その上で皐月賞本番でも状態が上がり切っていなかった状況があります。
戦術的にも戦略的にも、勝利を目指すには「遅すぎた」以上、この結果でも状況的には上々のものと言えるかと。
まあ先団馬群では多くの馬が不利を受ける事象が何度か発生しており、クロワデュノール陣営も敗因としてその影響を挙げているように混沌としていたので、それなりに見れる結果になった事にはある意味後方待機なのが功を奏したとも言えなくもないかもしれません。
ともかく将来性は
充分に感じられました!
ダービーの権利は取れませんでしたが、今後も無事に、かつ順当に成長すれば秋以降にまた大きな所へ挑戦できる機会もいくらでもあるはず……とか思っていたら、どうやら陣営はこのまま続戦してダービーへの出走を目指して行く模様。
最近ではあまり見なくなった積極ローテになりそうです。
一度骨折をしている馬ですし脆いドゥラメンテ産駒なので不安はもちろんありますが、陣営が使える状態と判断するなら否やはありません。
大事にしていたところで故障するときには故障するのが競走馬。力を発揮できる状態であるなら、機会損失を発生させないためにもどんどん使ってくれる方が当然ありがたい。
叩き良化型だったなら、休み明けを2回使ったここから先が本番と言う可能性も……あったらいいなあ。
ともかく元々「良くなるのはもっと先」と言っているのは陣営なので、それでも多少無理してでもダービーを目指すというなら、現状でもやれる手応えがあるのでしょう。
ならば信じるのみ!
皐月賞ではダイワメジャーの再来になれれば、と思いつつも叶いませんでしたが、ここから先はハーツクライの再来になれれば!
(ダービーではハーツより一つ上の着順になれれば尚ヨシ!)
夢はまだまだ続く!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(DMMバヌーシー様にはブログ運営の通知を行い認知を得ております。公式HPの写真等は使用しておりません)