こんにちは、まちかね太です。
7月27日の札幌5レース・メイクデビュー札幌(2歳新馬)に、ワラウカドでの出資馬カハンガハンガが出走しました。
欧州2歳チャンピオンPinatuboの産駒として本邦初出走ともなるデビュー戦。
父産駒は地元英国では現在まで17頭の産駒が走って6頭が勝ち馬になっているようです(私の観測範囲内では)。
メディアではカハンガハンガの注目度はあまり高くないようですが調教での動きは良さそうなので、初戦から動けてもおかしくはないはず。
というか血統的に2歳戦こそ本領と思って出資した馬なので動いてもらわないと困ります。
ただ個人的には1500mという距離には若干不安が残ります(時期的に当然ですが上記英国での勝ち馬6頭の全7勝も全て7ハロン以下)。
が、母は中距離戦で実績を残した馬ですし、カハンガハンガ自身のおっとりした気性面を考慮されての選択でしょうから、いい方向に出てくれることを祈るのみ。
タガログ語で「素晴らしい」を意味するというその名の通りの走りを初戦から披露してくれることを期待!
ハナから大噴火だ!
以下、初戦から好勝負してくれることを期待して見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・カハンガハンガ
カハンガハンガ
(牡2・Pinatubo×Kitten's Roar by Kitten's Joy)
美浦・久保田貴士厩舎

ここまでの戦績:初出走
レースまでの状況
2023年の募集でラインナップされたPinatubo産駒の牡馬、それがKitten's Roar22ことカハンガハンガでした。
半兄ウィンザーロア・キングズロアに続きキトゥンズロアの仔として3年連続の募集となりましたが、価格は上2頭の半額以下となる3500万円。
自分は、母キトゥンズロアは堅実に勝ち馬を送り続けるタイプでは無くピンパーの一発大物輩出型であると思っている事、その大物は兄キングズロアだと思っていた事からカハンガハンガへの出資には少し迷った部分もありましたが、Pinatubo産駒に出資できる機会もそうそうなかろうということもあり結局出資することに決めました。比較的お手頃価格でしたし。
(なおキングズロアは2戦未勝利の後に故障、現在リハビリ中。まだまだ諦めないぞ!)
出資時点の最大目標は京王杯2歳S。2歳6月にデビューして函館2歳Sや小倉2歳Sで好走してくれれば理想的、というイメージ。
ド早熟上等、仮に頓挫でデビューが遅れるようなことがあればエンド of 一巻だというのは覚悟して出資しています。
頼んまっせファンタストさん!
という心の声が届いたわけでは無いでしょうが、ワラウカド馬の常として12月末にファンタストクラブで本格的な育成に入った後の進捗は非常に順調に進みます。
アクシデントとしては2月に馬具で舌を切った(すぐ回復)したのが少し目立つ程度で、飼葉食いや気性面などにもなんら注意点らしきものを言及されることも無く、全く滞りなくメニューをこなしていきました。
3月には馬見に来た久保田師から「パワーがありそうで洋芝などに合いそう」「馬体が大きく成長して、イメージ通りにきている」「順調に行ってくれれば、夏の競馬を目指して行きたい」というコメントが出ました。
これはマジで函館2歳Sに
行けるんじゃ?
その後もトラブルはなく、4月23日には北海道を発ち、24日に松風馬事センターに到着。
ここからゲート試験を通し、函館競馬に向けての準備を進めて行きたいとのことでしたが……。
北海道出発時点で507キロを誇った馬体重が、松風到着時には479キロに減少。
そこから馬体重をなかなか戻せず、入厩に手間取ることに。
Ouch……
松風では素直で扱いやすく体幹がしっかりしていると褒められてはいるものの、「自分からグイグイ行く感じはまだ出てきていないので、この辺りはもう少し時間をいただいた方が良いかも」と若干気になるワードも。
そして結局500キロ前後まで馬体を戻すのに5月末までかかってしまい、美浦に入厩したのは6月13日。
すでに始まっている函館競馬には当然間に合うタイミングではありません。
悲しみ……
とはいえ大きな頓挫があったわけではありません。スケジュールはズレましたが北海道デビューという目標に変わりはなく、改めて札幌でのデビューを目指して行くことになりました。
ただ、正直なところもう一度北海道まで輸送するのはかなり不安ではあります。
また激ヤセしない?
大丈夫かいな?
その他にも気になる点は出てきており、入厩後の久保田師の初コメントに「素直で扱いやすいのは良い部分だと思いますが、短距離馬のような前向きさはまだ出てきていない」と。
松風で言及された懸念点をよりはっきり指摘された感じですが、この血筋で気性が短距離向きじゃないと言われるのは不安。
とはいえ進捗自体はその後もトラブルなく順調で、6月21日にはゲート試験にも合格。
7月10日まで美浦で追い切りを重ね、課題はいくつか指摘されてはいるものの悪くない時計を出していて、好調なのは間違いなさそうです。
そしてデビュー戦は7月28日の札幌芝1500m戦と決定。
1200ではなく1500を選んだ理由は明示されていませんが、やはり前進気勢に不安がある点を考慮されたのでしょうか。
この選択が良い方へ向くことを祈ります。
まあ色々不安もありはしますが、函館移動後の7月17日の追い切り後に「少しずつ自分から行くところが見えてきている」という師のコメントが出ているのは好感。
更に札幌に移動しての24日の最終追い切りに対しても、「課題は残れどデビュー戦としては充分」という感じの調教師評だったので、状態としてはきっちり戦えるところまで持って来れているようです。
頼むで!
そして迎えた27日の芝1500m新馬戦は出走頭数が揃い、カハンガハンガを含め14頭の初陣となることに。
予想段階での印は分散気味ですが、重い印が多めなのはアルテヴェローチェ(父モーリス)、ヒシアマン(父モーリス)、ホウオウライダイ(父ダイワメジャー)、セラトーン(父Saxon Warrior)あたり。
カハンガハンガは調教はそれなりに高評価を受けているようで印を回してくれる予想家もいますが、総評としては一角崩しがあればというくらいの扱い。
ちなみに有力馬の一頭セラトーンはパカパカファーム産のキャロット所属馬(母シェイリーンⅡ。セレクトセールで税込み2200万円で売却)。
なんとなく彼には負けたくないw
しかし枠は最悪の8枠13番。スタート後すぐにコーナーが来るこのコースの多頭数競馬では厳しい枠。更にデビュー戦で奇数番。
マジ最悪。
鞍上菱田騎手の過去3年コース実績はなかなか優秀なので、その手綱捌きに託します。
父産駒のコース実績は当然なし。洋芝に(というか日本競馬に)適性があることを祈る!
いいレースを見せておくれ!
レース内容
当日5レース時点の札幌競馬場の天候は曇り、芝は良。
カハンガハンガは464キロでパドックに登場。
Ouch……
やっぱり減っとるがな……。
とはいえ腹が巻き上がるまではいっていないようで、むしろ仕上がっていると評価されてGCのパドック解説では高評価を貰えていました。
その目が正しい事を願います(ただし馬体特徴から距離的にはやや疑問符があるような含みも。その目は正しくないことを願います)。
人気はやはり割れましたが、最終的にアルテヴェローチェが3.2倍で1番人気。差なくヒシアマンが3.3倍で続き、以下ホウオウライダイ(5.9倍)、セラトーン(6.1倍)までが10倍以下。
カハンガハンガは22.9倍の8番人気。アッと言わせてほしいところ。
その後本場馬入場、輪乗りまでは順調に進行しましたが、枠入りで10番フクシマコウヨウが相当に嫌がりかなり時間を食いました。
カハンガハンガ含め既に枠に入っている馬たちは当然待たされることに。
勘弁しとくれやす。
なだめすかして目隠しもして、どうにかフクシマコウヨウが枠に収まると、待っていた大外シュバルツマサムネはすんなり入ってようやく準備完了。
ゲートオープン!
カハンガハンガ、まずまずのスタート!
鞍上菱田騎手は手綱を大きくしごいて前に出そうとする動き。
カハンガハンガもそれに応えて外からスッと前へ進んで行きます。
おっ!?
事前の前進気勢コメントからは、最悪の場合まったく流れについていけないという事もあり得るかもと覚悟していましたが、先手を奪ったラッキーカムカムを1馬身半追いかける2番手の位置をすんなり確保してコーナーを回って行きます。
向こう正面に入り、飛ばすラッキーカムカムのリードは4馬身まで広がりました。
カハンガハンガも後ろのミヤマイルスに2馬身の差を付け、完全に単騎の2番手。4番手アルテヴェローチェ以降は固まって進みます。
3コーナーへ。逃げるラッキーカムカムのリードは徐々に無くなり、1馬身差まで詰め寄るカハンガハンガ。
カーブで外からラッキーカムカムに並びかけ、これを交わして行こうとする構えか!
よしいいぞ!
しかし4角へカーブを回って行く中、後ろの組も仕掛けを開始。
カハンガハンガの更に外を回ろうとする形で、ミヤマイルスとアルテヴェローチェがグッと進出。
その後ろにはホウオウライダイやヒシアマンなどの姿も……!
ここから正念場!
カハンガハンガ、ラッキーカムカムに完全に馬体を並べて4角を回るも、外から来るミヤマイルスの勢いがいい!
直線、コーナーワークで再びラッキーカムカムがカハンガハンガの前へ!
外からミヤマイルス、更に外からアルテヴェローチェ、その後ろからヒシアマン!
ラッキーとミヤマの間に居るカハンガハンガは……!
あれ……?
伸びる様子が……。
残り200手前、それでもここまではなんとか周囲に食らいついていたカハンガハンガでしたが、ここで完全に失速。
ラストスパートに入る各馬の中を、逆噴射するかのようにズルッと一気に後退。
そのまま馬群を逆方向に突き抜けてゴールイン……。
あー……
優勝はアルテヴェローチェ。クビ差まで迫ったヒシアマンが2着とし、5馬身離された3着にはセラトーンが入線。
カハンガハンガはブービー13着という結果に終わりました……。
結果
メイクデビュー札幌(2歳新馬)
(札幌・芝1500・良)
菱田(55)馬体重464
13着(14頭・8人気)
所感
……まだ終わらんよ!
序盤は良かったし!
8番人気の馬が13着だったところで世間的には誤差の範疇でしょうが、しっかり期待していたこちらとしては相当にショックな結果。
ただまあ理由としては幾つか考えられはするので……。
・単純に距離が長かった
残り200手前からの失速がすごかった。こんなゲームみたいな失速の仕方久々に見ました。上がり3Fは当然最下位ですが、酷かったのは最後だけなので最後1ハロンの時計がすごいことになっているのでは。外枠から前に行くために序盤で少し勢いをつけたことも影響したかも?
・展開が向かなかった
逃げたラッキーカムカムも12着、早めに追いかけてきたミヤマイルスも結局10着。4番手から進めたアルテヴェローチェが強かっただけで、他の先行組は壊滅。
・馬体重
やっぱり痩せすぎたのでは。5月末の松風では500キロ前後あったので、幾ら本番仕様で絞っているだろうとはいえ仮にも当日輸送ナシの滞在競馬で40キロ近く減るのは流石にちょっと。スタミナに影響した?
これらが的を得ているかどうかはともかく理由は一つではないでしょうから、ここに至るまでの戦略上の小さなミスの積み重ねが展開負けという戦術的失敗と合わさってこの結果になったというところでしょうか。
まあいずれにせよ
結果論です。
陣営サイドとしてもちょっと信じられない負け方だったという事ですから、本来見込まれていた力を発揮できていないのは間違いありません。
済んだ事は仕方が無いので、あとはこの敗北で得られた知見を次走以降に生かせれば。
まずはレース後の様子を見るとのことで今後の予定は何も出てはいませんが、距離を始め条件を変えて、改めて真価を測らせてもらいたい。
レース本番では懸念されていた前進気勢の欠如は窺えず、序盤のスピードはいいものがありましたし、適条件なら充分戦えるはずです。
ここで立て直しのために放牧、とかになると血統的アドバンテージがどんどん無くなっていくので、馬体に異常が無ければ続戦してもらえればありがたく思います。
札幌では芝1200の混合未勝利戦は8月11日と31日にしかないので続戦するにしてもなかなかローテが難しい所ですが……。
外国産馬はこれがありますからね……
まあ陣営もそんなことは最初からわかって札幌に来ているはずですから、上手くやってくれるでしょう。
まだあきらめないぞ京王杯2歳S(距離? 知らぬ)!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)