こんにちは、まちかね太です。
4月8日の中山10レース・船橋S(3勝C・芝1200)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬ドグマが出走しました。
昇級戦だった前走では引っかかってしまい、1番人気で6着。今回はその後のリフレッシュを経て、改めて仕切り直しの一戦という事になります。
しかし、帰厩後の1週前追い切りでは行きたがって暴走気味になったらしく、状況はこれまでになく不穏。
大丈夫かいな。
まともに走ればこのクラスでも十分通用するはずですが……。
以下、期待も不安も抱えながら見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ドグマ
ドグマ
(牡4・キタサンブラック×ショウナンカラット by ブライアンズタイム)
栗東・武幸四郎厩舎

ここまでの戦績:11戦3勝(3・2・0・1・2・3)
前走:1月29日・巌流島S(3勝C)(小倉・芝1200)6着(→レース記事はこちら)中9週
レースまでの状況
前走では他馬に当てられて馬が怒ってしまい、折り合いを欠いて敗退。フィジカル・メンタル共に整え直す為、2月2日にチャンピオンヒルズに放牧に出ました。
幸い過去のレース後に比べて背腰の疲労感などが少なかったという事で、その後はかなり順調な感じの近況更新が続きます。
2月22日の近況では「もう前走の疲れは抜けました」と明言され、以降も「メンタル、フィジカル両面において具合は良さそう」「口向きや折り合いについても今回のほうがスムーズな感じもします」(3月8日近況)「前回と比べても背中の感じは遜色なく、むしろそれ以上の具合と言ってもよさそう」(3月15日近況)と状態は相当に良さそうな感じで、満を持して3月16日に栗東へ帰厩の運びとなりました。
早速4月8日中山の船橋S(3勝C・芝1200)を目標にするという次走方針も発表され、以降の調整も順調で楽しみはいや増すばかりだったのですが、3月29日のレース一週前追い切りで突如暗雲が垂れ込める事に。
CW7F、浜中騎手騎乗(レースでは戸崎騎手予定)で計時された調教タイムは「95.8-79.0-65.9-54.5-41.4-14.5(8) 馬ナリ一杯」。
79.0? 14.5?
馬なり一杯とはなんぞや?
コレ、暴走して最後止まってませんか?
翌日に更新された近況での調教師コメントでは「単走でやりましたがテンからかなり行きたがり、ラストは流すような格好になりました」との事で、タイムを見た時に感じた印象は残念ながら実情から然程遠いものでもなかったようです。
「今回帰厩してからは、これまで以上に引っ掛かるようになっているのが気掛かりですね。前走でスタートして外の馬にぶつけられた影響があるのかもしれません」(武幸四郎師)というコメントが続いており、前走の敗北がメンタルに影響すること大だったという見立て。
おのれ小倉千二、どこまでも祟る……。
小倉芝1200はドグマにとってはマジに鬼門だったようです……。
とはいえ体調自体にはなんら問題は無いという事でそのまま予定通り船橋Sへ向けて調整が続けられ、翌週最終追い切りでは坂路で53秒台の無難な追い切りを行うことが出来ましたが、「あとはレースにいって折り合って運べるかどうか」(武幸四郎師)と、一抹の不安は拭えない感はアリアリ。
そんな状況の中迎える形になったレースは13頭立て。
頭数はこのクラスの短距離戦としては落ち着きましたが、メンバーはなかなかに多士済々の強豪ぞろい。
なかでも一歩抜きんでた評価を得ているのがヨシノイースター(父ルーラーシップ)。
前2走同級同距離のレースで連続2着、しかも着差はアタマ・クビなので、高評価も当然でしょう。
他にも重賞好走歴があるアネゴハダ(父キズナ)、連勝中のウィリン(父スクリーンヒーロー)、昨春ドグマを1勝クラス戦で下したソウテン(父ロードカナロア)、前走同級2番人気だったホウオウノーサイド(父キングカメハメハ)など、勝ってもおかしくない馬は枚挙にいとまがありません。
ドグマはアネゴハダらと共にこの2番手グループの一角という評価。
前走の負け方や中間の懸念点と相手関係を見比べれば、むしろ高く見積もられているという見方も出来るでしょう。
枠は5枠6番。好走率は可もなく不可もない感じの枠番。
ほぼ1年ぶりの騎乗となる鞍上戸崎騎手の過去3年コース実績は、関東トップを争う騎手としてはイマイチで、今回のレースに騎乗する騎手中での相対評価としてもせいぜい中位評価が関の山。
しかしキタサンブラック産駒のコース実績はサンプル数が少ないとはいえ相当なハイアベレージで、騎手実績を補って余りあると言えそうです。
中山、というか関東のレースは2歳時の芙蓉S以来となりますが、今回のコース設定が向いていないということはないはず。
あとは折り合い一つ!
不安はありますが地力に期待!
レース内容
グリーンチャンネルWEBで観戦。10レース時点の中山競馬場は曇り、芝は前日までの雨の影響が残り稍重。
ドグマは前走比マイナス4キロの492キロでパドックに登場。輸送がありながらも490キロ台をキープできたのは重畳。
相変わらずチャカチャカしていますが、まあいつも通りと言えばいつも通り。過分なイレコミというほどのものでは無さそうです。
最終人気はヨシノイースターが2.3倍でやや抜けた1番人気に。以下アネゴハダ(5.4倍)、ウィリン(5.8倍)、ホウオウノーサイド(8.8倍)までが10倍以下。
ドグマは締め切り直前に10倍圏内から落ちて、10.9倍の5番人気でレースを迎えます。
本場馬入場などは同時間帯に放送されていた豪州G1に浮気してしまったので見ていなかったのですが、特に大きな問題もなく進んでいた模様。
ゲート入りも順調で、大外ビーオンザマーチが入って準備完了。
ゲートオープン!
フワーオ!?
ドグマ、頭を高く上げてジャンプするかのようなスタート! 出遅れです!
のっけから最後方確定で始まったレース。
どうせ理想は差す形!
ちょっと後ろになったところで……!
と気を取り直すことに努めていましたが、先頭争いを映しに移動したカメラが後ろの馬群に戻ってくると、最後方を追走するドグマが一際頭を高くして走っている姿が。
引っかかっとるがなー!
アッカーン!
最後方追走にもかかわらず抑えるのに苦労している様子を見せつけられて、いい結果を想像しろと言う方が無理!
しかしここは1200戦、あっという間に3コーナーに差し掛かり600標識を超えると、さすがにそれ以上は抑えられずに大外を上がっていくドグマ。
それなりに勢いもあり一縷の望みが出てきたかと思いましたが、4コーナー通過時に前で一団になっていた馬群が揃いも揃って内目を通るのを嫌い馬場の中ほどに固まって進出してきた為、それを外から捲る形のドグマは思いっきり大外を回される形に。
アッカーン!!
直線入ってすぐ、コーナーワークで再び最下位に落ちたドグマ。
坂に入っても止まってはいませんが、周りもあからさまに止まる馬がおらずなかなか前に追いつけない!
こりゃあかん……
そして最後方を走る姿を最後に、先頭争いを映すカメラからドグマの姿は消えました……。
……
レースは人気のヨシノイースターが最後にグイッと伸びて優勝。ブービー人気のシュバルツカイザーが2着、逃げた9番人気ハーモニーマゼランが3着とヒモ荒れの結果に。
ドグマは最後の最後にどうにか3頭を交わし、10着で入線していました。
結果
船橋S(3勝C)(中山・芝1200・稍重)
戸崎(58)馬体重492
10着(13頭・5人気)
所感
ノーカンにしたい……
結果的に、ドグマの悪いところが全部出たレースになってしまいました。
戦前から懸念されていた引っ掛かる面がこれでもかというほど表に出ていたのもそうですが、出遅れもそう。
最近そこまででもなかったので忘れかけていましたが、そういえばドグマはレース間隔が開くとゲート不安が顔を出す馬でした……。
振り返れば前走でも飛び上がるような感じのスタートでしたしね。前走に関しては途中経過にばかり目が行っていてあまり気にしていませんでしたが。
直線で大外を回らざるを得なかったのは仕方ないでしょう。
この日の中山は明確に外伸び馬場であったこともあって前の馬たちが皆外目に来てしまいましたから、ああなるのも道理。
ドグマは被されるよりは外を回る方がいいタイプの馬だとは思いますが、流石にあれでは無理というもの。
結局、出遅れた時点でこうなるのは避けられなかったという事かもしれません。
レース後の調教師コメントでも「ゲートを立ち上がるように出て、そこからはもう掛かって掛かって仕方がありませんでした」「気が向いてくれれば走る馬ですが、今日は気持ちが高ぶっていました」という事で、まあ見たままの感想ですね。
これが実力では無いのはわかり切ってはいますが、実際の結果としては過去最低の着順となり、かつ昇級後2戦続けて掲示板を外してしまったという事で、完全に壁にぶつかった形に。
着差は0.7、上がりは4位(1位とは0.3差)なので、二ケタ着順から受けるイメージ程大負けしたわけでは無く、展開一つというポジティブな見方も出来なくは無いのだけが救い。
ただ、これで特別戦では7戦オール4着以下という事にもなってしまいました。
この後はメンタルをリセットする為に外厩へ放牧と発表され、12日にチャンピオンヒルズに到着したようです。
そちらではテンションもそうおかしなことはないということなので、レースの時だけアガってしまうということで間違いなさそうです。
さてどうしたものやら。
タラレバを言っていいなら、本当に前走で小倉1200を使いさえしなければ……。次週のトリトンSあたりを使っていれば……。と思ってしまいますが、思ったところでどうにもならないのでここまでにしときます。
ちょっと厳しい結果になってしまいましたが、上手く修正できることを願って。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)