こんにちは、まちかね太です。
8月12日の小倉7レース・3歳未勝利(ダ1700)に、ワラウカドでの出資馬クリプティクコードが出走しました。
2走続けての二桁惨敗に終わった前走後、障害練習なども施されて臨むラストチャンス。
起死回生を図って一か八かのダート戦に挑みます……が、騎手選択などから見て陣営が変身望み薄と見ているのは悲しいかな火を見るより明らか。
それでも……
厳しいのは百も承知の上でも、いち出資者としては奇跡を信じて見守るのみ。
以下、祈りと共に見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・クリプティクコード
クリプティクコード
(牡3・Churchill×Veiled Intrigue by Pastoral Pursuits)
栗東・藤原英昭厩舎

ここまでの戦績:2戦0勝(0・0・0・0・0・2)
前走:6月17日・3歳未勝利(阪神・芝2000)14着(→レース記事はこちら) 中7週
レースまでの状況
距離延長で変わり身を狙った前走でしたが、4コーナーまでも保たずにあえなく完敗。
レース後は、少しでも背腰をうまく使えるようにする目的で障害練習を取り入れるべく、いつもの吉澤ステーブルWESTではなくイクタトレーニングファームに放牧に出ました。
そこからおよそ1ヵ月の間は、イクタTFでキャンター・坂路15-15に加えて週1回の障害練習を行うというメニューをこなすことに。
移動当初は「腰回りの固さがあって身体の収縮が足りないので、早いところへ進むと苦しくなってしまう」(6月30日近況)という判定でしたが、ひと月後の栗東帰厩前には「乗り出しの最初のところでの背中の固さは少し感じるものの、来た時よりは踏み込みが強くなってきていて、上積みはあると感じています」(7月21日近況)というコメントを貰い、それなりに効果は出ていた様子。
しかし、コメントの端々から「まだ物足りない」感が読み取れてしまうのも事実。
言ってしまえば
付け焼刃ですしね……
障害練習が真剣に身になるにはちょっと時間が足りなさすぎますし、これはもう仕方ない。
過程だけを見れば、夏休みの宿題を最後の3日でどうにかしようとするアホの子とやってる事は変わりありません。
しかし、頭のいいアホの子なら3日で宿題を片付けることも出来るかも。
クリプティクコードも、イクタ移動時には「恵まれた身体でトップスピードもかなりのレベルにあると思います」と走力自体にはお褒めの言葉を貰っており(その後にそれを持続する体がないと続きますが)、吉澤ステーブルWESTやファンタストクラブの時同様、素の能力では高い評価を受けていますから、付け焼刃でも効果があれば変身できるかもしれません。
変身してほしい!
というわけで1ヵ月の最終強化月間を終え、7月22日に栗東へ帰厩。
帰厩後最初の追い切り後のコメントは「以前よりは落ち着いて調教に向かう姿勢が出てきており、動きや体力面での向上は見られる」というものでした。
それが結果につながることを祈るのみです。
そして8月3日の近況で、目標は8月12日小倉のダート1700戦であると発表されました。
強化月間の間に次走はダートを視野と明言されていたので、そこは想定通り。
血統的には父Churchillの母の父がStorm Catであることくらいしかダート要素はありませんが、ここまでの2戦芝で全く結果が出ていない事を考えれば、起死回生のギャンブルの舞台としては妥当でしょう。
しかし、同時に発表されたレースでの鞍上は岡田祥嗣騎手。
それを見たときに、なけなしの期待は一気に萎んでしまいました。
ああ、陣営はもう
勝てるとは思ってないんだな……
全力で失礼なのはわかっていますが、そういう感情になってしまったことは仕方ないと思います。
今年ここまで12戦0勝。レースでの騎乗機会そのものが少なく、前回の騎乗は6月24日。騎手にとっても1ヵ月以上ぶりの実戦。
前回の勝利は22年2月。その前の勝利は20年11月。
普段から厩舎の手伝いなどをしてくれている岡田騎手に、厩舎側が論功行賞として騎乗機会を与えるために選ばれたのがクリプティクコードだったのでしょう(※あくまで想像です)。
無論、デビューから2走続けて二桁着順のクリプティクコードの実績面から考えれば、正当……というか順当な扱いとも言えますが。
まあ経緯の真実がどうあれ、この選択はデッドオアアライヴのギャンブルに持ち出す切り札としては、正直はっきり弱い。
テンションはダダ下がりですが、そうは言っても岡田騎手は元を辿れば地方で1900を超える勝ち星を重ねてきた名手。
ダートの舞台でクリプティクコードの秘めた力を引き出すことも出来るかも……?
さんざっぱら失礼な言を重ねてきましたが、決まったからにはこちらはその手腕に期待して願いを託すだけ。
どうか……
その後、無事に迎えたレース当週。サバイバルを賭けたこの時期の未勝利戦らしく、レースにはフルゲート16頭が集結。
安定しているメンバーは少ない印象の構成ですが、クリプティクコードは相手を云々できる立場ではないので、まずは自身がベストの走りをすることに集中してもらいたい。
枠は大外8枠16番。
一見不利に見えますが、好走率はむしろ若干高め。
クリプティクコードは他馬を嫌うところがありますし、初ダートでの砂被りリスクを小さくするためにも悪くない枠でしょう。
なお、陣営のレース直前コメントはお祈り感満載。もちろんこちらもあとは祈るだけ。
奇跡を~~~!
レース内容
列島を襲った台風6号と7号のちょうど狭間のタイミングとなった12日は普通に猛暑となり、7レース時点の小倉競馬場は晴、ダートは良。
クリプティクコードは前走比マイナス6キロの494キロで登場。前走は太かったと思うので、少しでも絞れたのは良い傾向ではないでしょうか。
人気は当然全く無く、最終的には単勝144.6倍の13番人気でした。
パドック以降特にトラブルもなく順調に進み、枠入りも概ね順調。大外のクリプティクコードは最後に悠然とゲートインし、準備完了。
ゲートオープン!
ん!
クリプティクコードはスタートで少し内にヨレかかったようでしたが、鞍上岡田騎手がすぐに外側へ馬首を向け修正。
最初に少し気合をつけただけで後は馬なりという感じでしたが、大外からズンズン前目の方へ進んでいきます。
いい感じ!
無理する感じもなく6~7番手の位置につき、最初のコーナーへ。
ここでは前の馬のキックバックを嫌ったか、かなり外目を回ります。
それでも先頭から3~4馬身ほどの位置取りはキープし、2コーナーも回って向こう正面へ。
向こう正面中ほどで動きがあり、先団を形成する4頭がペースアップ。後ろの馬たちとの差が徐々に開いていく形に。
クリプティクコードは鞍上の手が大きく動き始めましたがその流れについていき切れず、3コーナー過ぎでは先団から5馬身ほど離された単独6番手。
その後ろには2馬身ほどの差をつけていて位置だけ見れば悪くありませんが、既にムチも入り始めており、限界が近そう。
くうう……
前との差はさらに開いていきつつも、どうにか4コーナーまでは6番手の位置取りをキープしていましたが、そこまで。
かなり外を通って最終コーナーを回り切るころには既に内からも外からも後続に詰められており、直線で抵抗することも出来ず抜き去られると、そのまま後退。
ああ……
ダートでの大変身は叶わず、クリプティクコードは13着での入線となりました。
結果
3歳未勝利(小倉・ダ1700・良)
岡田(56)馬体重494
13着(16頭・13人気)
所感
奇跡は……
前半はレースの流れにもついていけていましたが、後半に振り落とされてしまいました。
レースは先行組の勝負となり、バテた馬から順に振るい落とされていく文字通りのサバイバルレース展開だったので、単純に現時点では力不足だったという事でしょう。
とはいえ、他馬を嫌がる面は今回も片鱗が見られはしましたが、前半のレースぶりは随分まともな形になってきていたと思います。
……が、生き残りを賭けたギャンブルには敗れ、ここでゲームオーバー。
8月16日の近況更新で、中央登録抹消・ファンド解散が決定しました。
是非もなし……
「馬格・血統面では魅力はあり、調教での動きでも力が無いとは感じないものの、 期待しているほどの走りに繋がらないのは、背中周りの固さや身体の構造に起因すると見ています。また、調教などで解消してくるタイミングはこの夏では間に合わないとの結論に至りました」
「コロナ禍で輸送体制と検疫体制が整わず、日本到着が1歳11月になり、その頃から調教師と育成について話し合いながら進めてきましたが、思うような成長をさせることができず申し訳ありませんでした」
とのこと。
クリプティクコードは、募集時の動画を見て、当時の自分ルールを無視して出資した馬。
当然大きな期待を抱いていました(なんならこの世代の出資馬で最も期待していたといっても過言ではない)ので、この結果は残念至極ではあります。
元々ピンパーだとは思っていましたので、ある意味覚悟はしていましたが。
個人的な最大の誤算は、デビューが新馬戦にすら間に合わないほど遅れたことでしょうか。
父母の戦績からピークは2歳から3歳前半と見ていたので、まさにその期間を丸々棒に振ったことは痛恨でした。
募集時には「デビュー時期は2歳の9月〜10月頃を期待」とも言われていましたし、ヘリックスやヒズハイネスのような致命的な頓挫があったわけでもないのに、血統的なアドバンテージがこうもなくなるほどに育成が遅れたのは正直予想外でした。
いざデビューしてからも疲れやすさは目立っていたので、このあたりも「背中周りの固さや身体の構造」に端を発していたという事なのでしょうかね。
他にも他馬を忌避する気性面などの問題もあったので、結局育成場や外厩で褒められていた能力をレース本番で発揮することは叶いませんでした。
セリで購入してきたこの馬が好結果を残せば、ゴドルフィン代表としてのハリー氏の立場に影響するかも、などという事を冗談交じりで言われていたそうですが、幸か不幸かそういうことにはならずに済みそうです。
この後はサラブレッドオークションに出されるとのこと。
時間をかけて問題点を修正できれば地方では条件次第で結果を出せるかも、という見通しは示されていますので、根気のあるオーナーと巡り合えることを祈ります。
とりあえずクリプティクコード、一旦はお疲れさまでした。
中央ではその秘められた力を発露するには至りませんでしたが、デビューするまでは夢を見ていましたし、別に今でも諦め切ったわけではありません。
キャリアも少ないし、
まだまだこれから!
出資馬では無くなろうとも、新天地で開花することを変わらず願い続けようと思います。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)