こんにちは、まちかね太です。
3月24日の阪神5レース・3歳未勝利(芝1600)に、ワラウカドでの出資馬カポデテュティカピが出走しました。
とかく馬名ばかりが難読名として話題にされ、はっきりネタ馬扱いされているのは正直悲しいですが、元来この世代のワラウカド最高価格馬としてエースの期待を寄せられるてしかるべき馬。
ウイルス感染症による調整遅れの影響が大きくこの時期のデビューとなりましたが、いきなりから力があるところを見せてほしい……と言いたいのはヤマヤマながら、入厩後の調教過程を見る限りでは明らかに仕上がり途上。
既走馬相手ともなる今回は、そのポテンシャルの一端でも見せて貰えれば。
ネタ扱いされるカポデテュティカピ(Capo di Tutti Capi、カポ・ディ・トゥッティ・カピ、「全てのボスの中のボス」の意)という名前は、本来はコーザ・ノストラのボスたちの中でも特に大きな影響力を持つ裏社会の覇者を示す言葉。
有名どころでは、サルヴァトーレ・マランツァーノがこの称号を自ら名乗っているようです。
いずれはその名で他陣営に
笑いではなく恐怖を与えられるように!
以下、その片鱗を少しでも見せて欲しいと願いながら見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・カポデテュティカピ
カポデテュティカピ
(牡3・Frankel×Fahan Mura by English Channel)
栗東・矢作芳人厩舎

ここまでの戦績:初出走
レースまでの状況
2022年の募集で最高価格馬(8500万円募集)としてお目見えしたFrankel産駒の牡馬、それがFahan Mura21ことカポデテュティカピでした。
外国産馬ではありますがパカパカ海外牧場の出身なので、同期のキングズロアらと同様、パカパカ自家生産馬のカテゴリには入っているでしょう。
当時の自分の出資基準に照らせば価格も高すぎ、外国産馬もスルーするルールだったのですが、血統の字面と栗毛に惹かれ出資を決定。
栗毛は正義!
名前が決まった時には、申し訳ないのですが少々ズッコけましたがww
難読どうこう以前に「tutti」を「テュティ」と表記しているのがかつてオーケストラで楽器やってた自分には違和感MAXで、実は今も慣れておりません。
音楽をやっていた方ならお分かりかもしれませんが、自分にとってはトゥッティとしか読めないんですよね……(ちなみに音楽用語としては「総奏」の意)。
カポデトゥティカピなら
難読でも無かったのに、なんてね。
まあ先代がいる2代目馬名だそうなので、踏襲したという事なのでしょう。
違和感があるだけで別に不満が大きいという訳でもありません(意味は強そうですし)が、黙読していても頭の中での発音(?)がしにくいのも確かなので、以後文中では主にカッピーという勝手な愛称で表記させていただきます。
さて閑話休題、馬本人の話に戻ります。
例年のワラウカド軍団と同様、カッピーも1歳12月末に同期たちと共にファンタストクラブに移動。
年が明けて1月いっぱいはダク~ハッキングで乗り込み、2月からは坂路調教を開始。
時折テンションがやや高くなるという点への言及はあるものの、頓挫も無く順調にペースアップを重ねていきます。
4月の段階で既に520キロありますが、「もっと馬体重があってもいい」と言われるくらいで、馬格もかなり大きくなりそうです。
6月30日近況時点で火曜にウッドチップ坂路を2本単走で17-16と併走15/F(実際には最後は13/F)、金曜にダートコースを併走で3周させて屋内ダート坂路単走1本14-13/Fで登坂するなど、以後も育成は順調に進んでいましたが、ここまで本州移動やデビューに関する話は何もナシ。
ヴィレムやキングズロアはもう旅立っていましたので、ちょっと置いてきぼり感が……。
カッピーもそろそろ……
7月7日の近況で「矢作師が来週馬見に来る」とのレポートがありましたが、結局来場されたのはもっと後だったようで、師のコメントが出たのは8月4日の近況更新。
曰く「状態も良くなってきているので、調子を維持できていければ8月末から9月頭ぐらいに本州への移動を考えていきます」とのこと。
この頃には折り合いがうんたらかんたらという内容のコメントが目立つようになって来ていましたが、猛暑の中でも体調を崩すようなこともなく調整自体は依然順調に進んでいますので、移動条件の「調子を維持」することはそう難しくないでしょう。
……と思っていた時期もありました。
ついに調教師の指示も出ていざ本州への移動を、となるはずだった9月8日の更新でトラブル発生の報告が。
「ウィルス感染により右後肢に腫れと熱発が見られました」というのです。
オゥフ……
処置により既に脚の腫れはだいぶ引いてきているとのことでしたが、当然本州移動はキャンセル。
「夏場の疲労や急な寒暖差で免疫が落ちている可能性があります」とも言われましたが、腫れが引いてきているなら大きな狂いにはならないのでは、とも思いましたが甘かった。
実際には脚の腫れは渋太く残り続けていたようで、「軽く腫れが残っている」「少しずつ良くなっている」という表現はされながらも一向に完治する気配が無いまま10月に突入。
この間は調整もハッキング止まりで、大きくブレーキがかかることに。
それでも腫れが残ったままの状態ながら10月半ばからは坂路17/Fの調教も開始し、10月30日にはチャンピオンヒルズに向けて北海道を発つことにはなりましたが、正直見切り発車感は否めず不安だらけの旅立ちになってしまいました。
好転を祈る……!
チャンピオンヒルズでは「まだ飛節の腫れは残っていますが、この箇所の腫れは長く残る場合があり、痛みの兆候や跛行がありませんので、このまま乗り進めて行く予定です」ということで、早々にフラットワーク2000m程度+坂路1本17/Fのメニューを開始。
12月からは15-15も取り入れ始め、この時期にはようやく腫れも気にならない程度まで引いてきたようで、以降は順調に調整を重ねていけるようになりました。
しかし、年が明けて速めの調教を入れるようになってからは、体力・走力両面において渋い内容のコメントが目立ってくるように。
頓挫の影響を考えれば已む無き事かもしれませんが、楽観できない状況に陥ってきたのは間違いないようです。
厳しいのか~?
調教師の入厩確認にも外厩の方からもう少し時間が欲しいと言うような状況でしたが、2月に入ると幾らかトーンは上向きになり、坂路4F56~57秒くらいの調教でもしっかり動けるようになってきたという事で、ここで入厩が決定。
2月23日に栗東・矢作厩舎に入厩を果たしました。
最初の関門であるゲート試験は、駐立に苦労はしながらも3月1日に合格。
そのまま在厩してデビューを目指して行く構えのようで、3月7日に初めての追い切りが行われました。
時計は 坂路4F併せ一杯54.6 - 39.7 - 26.0 - 13.2(先行1.6秒遅れ)。
オゥフ……
……いやいやいや、まだ初めての追い切り。
絶望するには早すぎる!
実際、調教師コメントで言われた馬具を工夫するなどの効果が出たのか、この後は調教時計も改善。
3月14日は CW 6F併せ一杯84.9 - 69.4 - 53.9 - 38.2 - 23.5 - 11.7(ルシュヴァルドールに0.6秒先行0.5秒遅れ)、
3月20日は CW 6F併せ一杯81.8 - 66.7 - 52.0 - 37.4 - 23.6 - 11.6(バトルハーデンを0.9秒追走アタマ先着)、
と内容も日を追うごとに良化を見せてくれました。
これならなんとか形には……
陣営としても徐々にフィットしてきているという感触を得られたようで、デビュー予定の候補日なども近況には上がってくるように。
早ければ23・24日の週という可能性にも言及されながらも、当初本線として考えられていたのは30・31日の週のレースだったようですが、21日の出走投票時点で急遽24日の阪神芝1600m戦でデビューすることが決定。
相手関係や鞍上調整などの面を総合的に勘案しての判断とのこと。
兵は拙速を尊ぶ!……のか?
さすがの矢作厩舎のフットワークというところでしょうが、良化が窺えるとはいえ実戦に向かうにはまだ追い足りないのではないかなあ、というのも本音。
しかし、確定したレースのメンバー18頭の顔ぶれを見れば、上位層数頭以外は失礼ながら有象無象のメンバー構成。
であれば、この判断にも納得は出来ます。
無論上位層は当然普通に強力。
双璧を為すのは、ここ2走続けて2着、そして1600m戦では3戦全て2着という実績を持つリチャードバローズ(父エピファネイア)と、前走で2着とし、過去7戦中6戦で掲示板確保の堅実馬パシフィックハイ(父キタサンブラック)。
この2頭を上回るほどの評価を得ているのが、カッピー同様ここがデビュー戦となるダノンモンテローザ(父ロードカナロア)。
と言っても他の上位人気馬であるヤマニンアルリフラ(父イスラボニータ)やサトノギフテッド(父サトノダイヤモンド)あたりは既に安定感がありません。
カッピーの新聞紙上での評価はチラホラ複穴印が見える程度のものですので、今のところ自身も有象無象の一員ですが、付け入るスキは充分ありそう。
枠は3枠6番。好走率は全体的に高めに出ている枠で、ゲート不安のあるカッピーには偶数番なのも良いでしょう。
フランケル産駒と古川奈穂騎手の過去3年コース実績はやや不安が残る感じのものではありますが、両者共に試行数が少ないのでどうとも言えない部分はあるでしょう(古川騎手は連対率・複勝率的には悪くありません)。
ただカッピー自身がまだ仕上がり途上と思えるだけに、現状でどこまでやれるかという話。
まずは無事にとは思いますが、それでもこのメンバー構成なら格好は付けて欲しいものです。
目指せ掲示板!
どうか次に繋がる走りを!
レース内容
週末は天候が崩れ、レース当日も雨模様。5レース時点の芝は重。
カポデテュティカピは538キロで登場。3月14日時点で546キロだったので、妥当なところでしょうか。
パドック映像ではやや物見が目立つ感じでしたが、特にイレ込む様子も無く落ち着いて歩けているように見えます。
人気は当初ダノンモンテローザが上位でしたが、パドックで馬っけをだすなど若さを見せすぎたことが影響したか、最終的にはリチャードバローズが1番人気に(3.0倍)。以下ダノンモンテローザ(3.6倍)、パシフィックハイ(3.8倍)、ヤマニンアルリフラ(9.1倍)までが10倍以下。
カッピーは16.1倍の6番人気。名前の事があるので、これでも人気は上乗せされているのではないでしょうか。
名前だけでない所を見せてくれ!
本場馬入場、輪乗りと特にトラブルも無く進行し、枠入りへ。
カッピーもすんなりと枠に入り、懸念の駐立も問題ない様子。
まずはヨシ!
大外ヤマニンアルリフラも収まり、準備完了。
ゲートオープン!
赤い勝負服が出遅れた!
カッピーだ!?
はいはいお約束お約束。
まあ覚悟はしていた事。あとはここからどういう展開に持っていけるか。
カッピー鞍上古川騎手はスタート直後は手綱をしごいていましたが、大して行き脚も付かないと見ると後は馬なりでの追走に切り替え。
結局、ブービーからも3~4馬身置かれたポツン最後方から進めて行く形に。
……
馬群は3コーナーへ。
先頭から最後方までかなり縦長の隊列になり、カッピーは相変わらずその最後方の位置を追走。
ブービーとの差は詰まりましたが、先頭との差はむしろ広がっています。
……
それでも少しずつ前との差を詰めながら4角へ向かうカッピー。
段々差は縮まってはいますが、依然最後方の位置は変わらないまま最終コーナーを回り、直線へ!
先頭との差は10馬身はあるか。
内目に進路を取ったカッピー、右に左にフラフラしながらもジリジリ伸びてはいるようですが、前へ追いつくには遠い脚色。
バテた馬を抜いて最後方では無くなったかな、というシーンが見えましたが、それを最後に優勝争いにフォーカスする画面からは消えました……。
……
優勝はパシフィックハイ。2馬身半差の2着はヤマニンアルリフラ、更に3馬身差の3着はポッドロイ。
カポデテュティカピは16着で入線していました。
結果
3歳未勝利(阪神・芝1600・重)
古川奈(53)馬体重538
16着(18頭・16人気)
所感
……早すぎたんだ……
出遅れてそのまま、ほぼ何もできないままにレースが終わってしまいました。
結局のところ出走態勢が整っていなかったということなのでしょうが、それも結果論。
時期を考えるとむしろ遅すぎますからね……。
まあカッピー自身も何が何やらわからないうちにレースが終わってしまったのではないかとは思いますが、最後止まらずに脚を使ってはいましたし(一応上がりは7位)、レース慣れすればもう少しいい競馬は出来るでしょう。
出来るはず!
頼んまっせ!
とりあえず距離は延長希望。
残念ではありましたが、デビューが遅れた馬の初戦など得てしてこんなもの。
想定内と言えば想定内、覚悟はしていた結果ではあります。
ただし未勝利戦終了までもう半年も残っておらず、悠長に成長待ちしている時間はありません。
この一戦でコドモを脱してくれないと後が厳しくなります。
次が本当の勝負!
次代のボスに名乗りを上げるにはもうリミットが近いぞ!
どうにか一皮剥けてくれ~!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)