こんにちは、まちかね太です。
4月24日の福島9レース・雪うさぎ賞(1勝C・芝1200)に、広尾サラブレッド倶楽部での出資馬アリシアンが出走しました。
当週出資馬が3頭出走し、プチお祭り状態だったチームまちかね太のトリを飾るのが、現出資馬たちのエース牝馬であるこの馬。
先に出番を終えたワラウカドの2頭(ミレーレ&インアスピン)は勝ちを得るには至りませんでしたが、三度目の正直なるか。
アリシアンは実力的には1勝Cでも上位の力があると目されますので、普通に勝利を期待して臨んだレースになります。
しかし彼女、力と全く関係ない部分に不安アリ。
なにしろ現在、抽選3連続ハズレ継続中なのです。
そのうち2回は外れる方が難しい確率だったのですが……。
1、3月13日の平場1勝クラスでたった1頭の除外馬になる(→アネモネSにスライド出走)
2、桜花賞で当選率3分の1の抽選に外れてクラシック出走ならず
3、4月16日の平場1勝クラスでたった2頭の除外馬のうちの1頭になる(→次週の雪うさぎ賞(今回のレース)にスライド出走)
Oh! What bad luck!
1回目はアネモネSに挑戦できたので怪我の功名とも考えられますし、2回目はなにしろG1ですから仕方ない。トライアルで権利をとれなかったのが悪い。
しかし、3回続けてともなると残念とかそういうのを通り越して、もう笑けてきますね。
もはやネタの域です。
雪うさぎ賞にもそこそこの数の出走希望馬がいましたが、今回に関しては前回の除外のおかげで優先権を持っている為、抽選はありません。
もともと予定していたレースは平場戦なので、特別戦の雪うさぎ賞とは1着賞金に300万円ほどの違いがあり、勝てればそれこそ怪我の功名ともなるでしょう。
ローテ的に3歳1200路線の終着点・葵S(G3)にだって十分間に合います。
しかし、勝負事というものには運の要素も大きく絡むというのは昔からよく言われること。
雪うさぎ賞出走馬の中でおそらく現在最も「もってない」馬であろうアリシアン、不運を跳ね返して勝利を掴めるか。
レースでは幸運の星に輝いてほしい!
と願いつつ、以下、レースのレポートです。
出走馬プロフィール・アリシアン
アリシアン
(牝3・エピファネイア×ベネディーレ by クロフネ)
美浦・加藤征弘厩舎

ここまでの戦績:5戦1勝(1・0・0・2・0・2)
前走:3月13日・アネモネS(L)(中山・芝1600)6着(→レース記事はこちら)中5週
レースまでの状況
3月13日、自己条件を除外されてスライド出走したアネモネSを掲示板まであと一歩の6着とし、距離にある程度の目途を立てたアリシアン。
しかし調教師は次走マイル路線ではなく従前のスプリント路線を継続すべく、早々に4月16日の平場1勝C(中山・芝1200)を次の目標に設定し、アリシアンは一旦リフレッシュのため3月18日にリバティホースナヴィゲイトに放牧に出ました。
個人的にはアリシアンを1200専科の馬とも思っていないのですが、関東圏にはちょうどいい間隔で行われる1600mの1勝クラス戦があまりありませんでしたから、そのローテにも納得は出来ますし、予想の範疇でもありました。
リバティHNではウォーキングマシンやトレッドミルを中心に疲労回復メインの調整。
しかし、リバティに居たのは10日ほどで、29日には早々に美浦に帰厩してきました。
そしてその時に同時に発表されたのが、「抽選にはなりますが、4月10日(日)阪神11R 桜花賞(G1・芝1600m)から投票を行う方向で調整を進めていく予定になっています」という次走予定の変更。
マジすか!?
なんと、今年の桜花賞は1勝クラスの馬でも2頭が出走可能な状況になっていたのです。
登録している1勝馬は、アリシアン含め6頭。
つまり、1/3の確率でG1の舞台に立てるというのです!
それは出たい!
この世代が一口馬主本格参入実質一世代目の私、出資馬のG1出走経験はまだありません。
アリシアンがアネモネSを敗れたことで夢と散ったかと思っていたその望みが叶うかもしれないとあっては、その挑戦が成就することを願うしかありません。
もちろん仮に出れたところで、好勝負できる確率は砂漠の中から一粒の砂金をつかみ取るようなレベルでしかないのはわかっていますし、リソースの無意味な消耗と断じてこういうチャレンジを忌避する方もいるのはわかります。
私だってただのファンの立場なら、「出るだけムダじゃね?」と思ってしまうのは避け得ない。
それに私の一口馬主の目標は「出資馬がG1に出まくる」事ではなく、「出来るだけ毎週出資馬の出走を楽しみたい」というものですから、別に1勝クラスでもその目的に反しはしないのですが、それはそれとしてやっぱり出られるならG1には出たい。
だって……ねえ。
わかりますかね、この気持ち。
とにかくそうやってドキドキしながら迎えた桜花賞の出走馬確定の4月7日(木)、発表された桜花賞の出走馬の中にアリシアンの名前はありませんでした……。
オゥフ……。
期待が高まっていただけに、正直なところかなりガッカリ。
が、まあ仕方ない。
アネモネSで権利をとれなかった以上、それがむしろあるべき状況ともいえるのですから。
結局当初の予定通り16日の平場戦に向かうことになったアリシアン。
ですが、桜花賞では山の賑わいの足しになるくらいの枯れ木扱いでしょうが、自己条件なら山のてっぺんで花満開の魅惑の桜にだってなれます。
こうなった以上、自己条件でTOPを狙ってやろうぜ!
今年はいまだに勝利なしのわが出資馬たち。
桜花賞に出られなかった分、自己条件をきっちり勝ってチームまちかね太の今年一番星を挙げてもらおうではありませんか!
そして迎えた出走馬確定の4月14日(木)、中山の平場1勝クラスの出走馬の中にアリシアンの名前はありませんでした……。
は?
いやいやいや、そんな天丼いらんし?
※天丼とは……お笑いなどで、同じギャグやボケを二度、三度と繰り返すことで笑いを取る手法。
笑いは出てきますがね……乾いた笑いが。
はい、というわけで、このレースで発生した2頭の除外馬のうちの一頭に見事選出されたアリシアン。
アンラッキーにも程がある抽選機会3連続での除外を食らい、レース予定は再びスライド。
そしてようやっと迎えたレースが、雪うさぎ賞だったのです。
ところで全然関係ないんですけど、なんでこの季節に雪うさぎなのかと思っていたら、新潟で開発されたチューリップの品種の名前なんですね。
レープロとかが無くて適当に調べただけなので実は全然違う由来かもしれませんけど、3歳の特別戦は植物に由来するものが多いので多分そうでしょう。
仮にそうなら、桜の代わりにチューリップの大輪を咲かせましょう、という事で、桜花賞除外の意趣返しとしては悪くない?
咲かせてみしょう、魅惑のチューリップの花を!
同級除外で優先権が発生する為ここへの出走は約束されてはいたものの、スライドの繰り返しで調整に狂いが生じていないかは気になるところですが、それを跳ね返して勝利してほしい!
出走メンバー16頭のうち有力視されるのは、昨夏に福島1200でデビュー勝ちした後、距離を伸ばして善戦どまりが続いているも、この条件に戻ってきたウインモナーク(父ビッグアーサー)、昨夏に札幌1200で強い勝ち方でデビュー勝ちして以来の骨折明けとなる外国産馬グランアプロウソ(父Gun Runner)、デビュー後人気しながらマイルやダートで敗北を繰り返していたものの、芝1200に変えてから安定しているセリノーフォス(父ダイワメジャー)など。
アリシアンも最有力馬の一角に数えられています。
なお、2走前の朱竹賞でアリシアンの進路をブロックした因縁の相手ブランデーロック(父マクフィ)もまた有力馬の一頭として参戦。今回も先着したいところ。
枠は6枠11番に決定。
内外で大した有利不利はなさそうなデータですが、こころもち中~外の方が有利っぽくはあるので、奇数枠とはいえ悪くはないか。
父エピファネイアはそもそも短距離での良績が少なく、当然このコースも実績面ではイマイチですが、アリシアンは自身が1200での勝ち馬なので、既に父産駒としてはイレギュラー側の存在とみなすことも出来るため、あまり気にする必要もないかも。
騎手は4年目の斎藤新ジョッキー。
同期の岩田望騎手と比べると勝利数は伸び悩んでいるようにも見えますが、若手騎手としてはトップクラスの一人であり悪くない、というかローカルで確保できる騎手としてはむしろ上々の部類。
レースの施行条件は、アリシアンにとって全体的に可もなく不可もなくといった感じでしょうか。
実力があれば十分突き抜けられるでしょうし、その力はあるはず。
ここは、勝てれば今度こそ重賞挑戦も見えてくるレース。
頼んまっせ、魅せておくれやす!
レース内容
仕事でライブ観戦は出来なかったので、後からJRA-VANレーシングビューアでの観戦。
東京や阪神ではやや天候が崩れ気味だったようですが福島は持ちこたえており、9レースの芝は良馬場。
先にパドック映像を確認。
馬体重は前走比+8キロの492キロでしたが、特に太くは見えませんでした。が、スライド続きという事情を考えると少し気にはなるか。
足さばきも、心もち硬いようにも。
が、イレ込んでいるわけでもなく堂々と周回しているので、悪くは見えません。
人気は前日から上位サイドが入れ代わり立ち代わり動いていたようですが、最終的にはウインモナークが3.6倍の1番人気に。
以下セリノーフォス、アリシアン、グランアプロウソ、ブランデーロックまでの5頭が10倍以下。
6番人気タッカーシルバーはやや離れた人気となっているので、5頭のどれが勝ってもおかしくないという上位拮抗の評価という感じだったでしょうか。
適当にパドックを確認したのち、さっそくレース映像の視聴に移ります。
大外のタッカーシルバーがゲートに誘導される場面から映像は始まり、カメラが引いてゲート全景を映すと、11番枠内のアリシアンは……
なんかチャカついてる?
と思ったらゲートオープン!
アリシアン、飛び上がるようにスタート! 出遅れ自体はそこまでではなかったものの、行き脚がつけられずにあっという間に後方へ!
ギエエオーー!?
すんなり先手を奪ったバーニングアイズのすぐ後ろにグランアプロウソ、セリノーフォス、ウインモナークら人気上位組がつける中、アリシアンは同じく出遅れ組のブランデーロックらとともに最後方近くを追走。
先頭から最後方までそんなに差がない団子状態とはいえ、鞍上が積極的に前に追いつこうとしていく気配はありません。
福島なのに大丈夫かあー?
圧倒的に行ったもん有利な福島1200で悠長に構えすぎでは、とハラハラ。
前半600地点で、逃げたバーニングアイズは後続との差を広げにかかります。
3馬身差で追いかけるグランアプロウソ、さらに1馬身差でセリノーフォス、ウインモナークがその後ろ。
アリシアンは3角から外を回して上がっていこうとしているものの、前も加速していっているのでなかなか差が詰まりません。
4角、バーニングアイズを先頭に先行集団は馬場の内目よりにコースを取りながら続々と直線へ殺到。
アリシアンは自分の後ろにいたブランデーロックを外に押しだすようにしながら大外まで膨れつつ直線に入りますが、コーナーワークの結果その時点で位置はブービー。先頭との差は10馬身程度か。
これはちょっと……。
ダメっぽい。
そう諦めかけた残り200m、先頭グループではウインモナークが逃げ粘るバーニングアイズを躱して先頭に躍り出たくらいの頃と同時に、馬場のいい大外を走っていたアリシアン(とブランデーロック)が点火。
外から伸びる!
伸びる!
矢のように伸びる!
いけいけいけいけいっけェーー!!
残り50m、内側では抜け出したウインモナークの次位を、逃げるバーニングアイズに直後からグランアプロウソ、セリノーフォスが並びかけようとしていたまさにその時、外から内の3頭の倍速のようなスピードで一気に迫りくるアリシアン(とブランデーロック)!
内の3頭が横一列に並んだところに、外の2頭がまとめて躱す勢いで突き抜けようとしたところがゴール板。
どないやッ!?
アリシアン、2着にはわずかに届いていないが3着にはギリギリ届いたようにも見えましたが……。
優勝は、その争いから先に1馬身3/4抜け出してゴールしていたウインモナーク。2着はグランアプロウソ。
2着からクビ差の3着は、写真判定の結果……逃げた12番人気バーニングアイズ!
ああ~
ハナ差4着がセリノーフォス、アリシアンはさらにハナ差の5着に終わりました(クビ差6着ブランデーロック)。
結果
雪うさぎ賞(1勝C)(福島・芝1200・良)
斎藤(54)馬体重492
5着(16頭・3人気)
所感
馬は頑張った。
ゴール板があと少し遠かったら2着だった……なんてのは、負け惜しみのタラレバに過ぎませんが。
とにかく、出遅れたのは仕方ないとして、先行天国の福島で何悠長に構えてんじゃあ、と騎手の騎乗にプンスカする気持ちももちろんあったわけですが、パトロールビデオを見て少し落ち着きました。
1、アリシアン自身がゲートを出た後ふら付いている。
2、その後体勢を立て直してから、前にいたオーロベルディが微妙にフラフラしていて、影響を受けたグランデレジーナと共に進路どりの邪魔。
3、そうこうしているうちにニホンピロポートが横につけてきたので前へ出るスペースが完全になくなった。
これはムリ。
これで前へ行けというのは流石に鬼過ぎる気がします。
という事は結局、アリシアンがチャカついているときにゲートを開かれてしまったことがすべての遠因なのであって、要するに何が悪いって運が悪いという事なのでは……。
Alliciant the Unluckygirl……!
「不幸少女アリシアン」と二つ名が付きそうなくらい運がないですね。
今回の出遅れで厄落とし出来たものと思いたい。
まあ、このクラスではいつでも勝ち負けできる力がある事は改めてはっきりしましたし、前に行けずとも後ろからでもそれなり以上の脚を使えることもはっきりしましたので、収穫がなかったわけでも……と言いたいところですが、
どっちも朱竹賞の時点でわかってましたな。
つまりこのレースの収穫は……収穫は……5着本賞金103万円(+付加賞)のみ?
いや、ありがたいのはありがたいんですけど。
切り替えましょう!
次や次!
この後はまた一旦リバティHNに放牧になり、無事なら5月28日ゆきつばき賞(新潟・芝1200)が目標になると発表されています。
結構な脚を使ったので、負担もあったことでしょう。まずはゆっくりと疲労回復を。
まさか次も除外されるなんてことは……ないよね?
それでは今回はここまで。お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)