こんにちは、まちかね太です。
3月18日の中京11レース・ファルコンS(G3)(芝1400)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬テラステラが出走しました。
昨年の11月から12月にかけて5週間で3走し、2走目・3走目を連勝して以来3ヵ月ぶりに臨むレースは、満を持しての重賞初挑戦という事になりました。
昨夏の2戦はノーカンとしても、11月の復帰戦でも勝ち馬から0.7秒差の3着だったことから叩いて調子を上げるタイプなのかもしれませんが、直前の調教は良く、重賞に挑むに不足は無い状態と言えそう。
このレースでの最有力馬の一角であるペースセッティングを前走で破っていることもあり、テラステラ自身も人気サイドとして臨む事になります。
人気通り、いやそれ以上の好走期待!
私個人としても出資馬の重賞挑戦はドグマによる21年11月のデイリー杯2歳S(6着)以来、久々のこと。
出資馬が重賞に出走と言うだけでも一口馬主冥利に尽きるというものですが、人気サイドである以上当然それ以上の欲も生まれます。
頼むで!!
ということで以下、欲望にまみれながら見たレースのレポートです。
出走馬プロフィール・テラステラ
テラステラ
(牡3・モーリス×ステラリード by スペシャルウィーク)
栗東・矢作芳人厩舎

ここまでの戦績:5戦2勝(2・0・2・0・0・1)
前走:12月24日・万両賞(1勝C)(阪神・芝1400)1着(→レース記事はこちら) 中11週
レースまでの状況
12月24日の前走で勝利したすぐ後に島上牧場へ移動し、更に28日にチャンピオンヒルズへ移動。
直後はテンションが高めだったようですが、インディバでトモの疲れを取りつつ馬を落ち着かせるように調整。
少しずつ落ち着きを取り戻してきた1月半ばからは、腰回りをコンドロイチン注射でフォローしながら徐々にペースアップを図られていきました。
1月24日の近況更新で、サウジダービー(G3)の招待を受けたものの辞退し、今春の大目標をNHKマイルC(G1)としてまずは3月18日のファルコンS(G3)を視野に入れて進めていくと公表。
ただしその後の近況更新では「腰回りに力が付ききっておらず疲労が出やすい」というような内容が1ヵ月ほど続きました。
毎週のようにコンドロイチン注射でフォローされながらの調整という形になりちょっと心配にもなりましたが、「まだ腰に緩さを残しているのは、兄のキングエルメスも一緒。これは成長と共に少しずつ強化されていくものですから、ある程度のスパンで見守ってあげたい」(2月22日近況・小泉厩舎長)との事。
身体状況に不安があるというわけでは無く成長途上ゆえのものであるならば、ケアさえきっちりしてもらえるならば大げさに不安を感じる必要も無いのでしょう。
それ以外には特に問題もなく落ち着きも出てきたとのコメントもあり、「トモに疲れを溜めないようにしっかりとケアを施したうえで(小泉厩舎長)」2月28日に無事栗東に送り出されました。
以降は予定通りファルコンSに向けて栗東で調教を重ね、3月9日にはCW7F97.2-81.2-66.2-52.1-37.9-11.9(6) (馬ナリ余力)と、レースで組む予定の坂井騎手騎乗とはいえ良い時計を出し、至極順調そう。
まあ坂井騎手には「乗りやすいのがかえってどうか。短めの距離に向かうのであれば、もっと前進気勢があるくらいでもいい」とダメ出しもされてしまいましたが、動き自体は良かったという事なので状態は良さそうです。
レース直前となる16日の近況更新では、「前進気勢が出始め良い頃の雰囲気に戻った」「重賞に挑戦するにあたって抜かりなく仕上げられた」(矢作師)と、気勢の面についても良化が見られたとのコメント。
「あとは決め手といった点でどうか。この先につながる内容を期待したい」(矢作師)と、自信満々と言う風ではないものの、充分いい勝負は望めそうな感じです。
願望込みの見方かもしれませんが。
そしてその16日に、テラステラのファルコンSへの出走も無事確定。初重賞挑戦となるレースは14頭立て。
人気の中心となっているのは2頭。
まずはカルロヴェローチェ。
昨年6月の阪神芝1800の新馬戦でチャンスザローゼス・デルマソトガケ・ドゥラエレーデといった面々に完勝し、2戦目こそ敗れたものの立て直した前走白梅賞(中京・芝1600)を快勝して臨んでくるシルバーステート産駒。鞍上は武豊騎手。
そしてペースセッティング。
前走シンザン記念(G3)(中京・芝1600)で逃げを打ち、あわやの2着とした外国産馬(父Showcasing)。鞍上は岩田康誠騎手。
新聞などでは重い印はこの2頭に集中しており、それに続くのが前走朝日杯FS(G1)5着のバグラダス(父マジェスティックウォリアー)、1勝クラスの上位常連であるスプレモフレイバー(父ダイワメジャー)やスーパーアグリ(父リオンディーズ)など。
テラステラはバグラダスなどと3番人気を争う感じでしょうか。
まずは妥当。
しかし、人気2頭はどちらもテン乗りの騎手なのに対し、テラステラは前走に引き続き坂井騎手継続。
坂井騎手とテラステラのコンビは前走でペースセッティングを実際に封じ込めて勝利しているわけで、であればここでも充分以上に勝負になるはず。
あの時はかなり上手くいった側面があるにせよ、あれから3ヵ月経ちテラステラも成長しているはず。出資者の欲目からは今ならガチの勝負でも……と思ってしまうのは当然でしょう。
まあ相手も当然成長しているというのは
とりあえず置いといて。
枠は1枠1番。
このコースは内枠有利なコースであり、ファルコンSではここ2年続けて1枠1番の馬が優勝(22年プルパレイ、21年ルークズネスト)。
2年続けられると「3年連続なんてあるか……?」と思ってしまいますが、実績ありという意味で良い枠なのは間違いありません。
ただ、週末は雨予報が出ており、また隣の2番に前走で逃げているカルロヴェローチェが入ってきたこともあってレース運びには工夫がいるかもしれません。
鞍上坂井瑠星騎手はこのコース得意で、過去3年の勝率では出走馬の騎手中最高位。きっと枠を活かした競馬をしてくれることでしょう。
モーリス産駒のコース実績も悪くなく、二年前のファルコンS覇者ルークズネストもモーリスの仔。
コースデータはテラステラにとって悪く映る要素は一つもありません。
これは……イケんじゃね!?
もちろんそう甘くはないでしょうが、それでもこうも期待できる材料が揃うと……。
好勝負の期待にワクワクです!
レース内容
当日は仕事だったので残念ながら録画観戦となりました。
週末はやはりぐずついた天気となりましたが、11レース時点では雨も上がり中京競馬場は曇り。ただし芝は重。
テラステラは前走から2キロ増えての472キロで登場。パドック動画に映った範囲ではやや小脚を使う感じでちょっと落ち着きが無いかなと思いましたが、その後ろのカルロヴェローチェがもっとチャカチャカしていたこともあって然程気にはなりません。
人気はそのカルロヴェローチェが2.9倍の1番人気。ペースセッティングが3.1倍で差なく続き、3番人気はバグラダス(5.2倍)。
テラステラは4番人気(7.3倍)で、10倍以下はこの4頭。その次のスーパーアグリは15倍近くついていたので、人気上は2強+2という感じになりました。
行くぜ下剋上!
と言うほど人気薄では無いですが、気分的にはそんな感じ。
人気やパドックを確認し終え、いよいよレース映像へ移ります。
大外ハチメンロッピのゲートインが映り、準備完了。
ゲートオープン!
あっ?
テラステラ、外の馬たちと比べて微妙に遅れたスタート!
前走が見事だったので忘れてましたが、そういえば必ずしも毎度スタートのいい馬とは言えなかった……!
更に、ダッシュがつかないのか周りが速いのか、位置を取りにも行けずあっという間に中団へ追いやられてしまいます。
もう少し前目での競馬を想定していただけに、やや予想外の展開。
馬群の先頭では、ハナを奪おうとしたアームズレインに内からウメムスビが並びかけ、抜いていこうとしています。
その2頭に先頭を譲ったタマモブラックタイが外目から続いていきますが、それを内から交わしていこうとするのがカルロヴェローチェ。かなり掛かり気味です。
そしてタマモブラックタイの外から、またもう一頭掛かり気味の馬がガーッと上がって彼を抜いていきました。
ペースセッティングです!
人気馬2頭は共に折り合いが難しそう。
テラステラはカルロヴェローチェの後方2馬身くらいの位置を、バグラダスなどと並んで内目から追走。8番手くらいか?
ただテラステラも時折クビが上がるような仕草を見せており、あまりいい感じの追走には見えません。
大丈夫か~?
隊列が落ち着いたころにはもう3コーナー。
4コーナーへ向け、最初に動いた人気馬はペースセッティング。外からグッと押し上げ、逃げるウメムスビ、続くアームズレインを捉えに掛かります。
カルロヴェローチェはまだ内側でじっとしており、テラステラも相変わらずその後ろ。
4コーナーを回り、直線へ向いてすぐの残り400標識で先頭に躍り出たのはアームズレイン。ウメムスビは失速して後退、ペースセッティングはやや伸びが鈍く、その隙に内側を掬って前へ抜け出ようとしているのがずっと先団直後にいたタマモブラックタイ。
一方、タマモに進路を先に取られたカルロヴェローチェが内側でモタ付いている間に、テラステラがその外へ並びかけてきました!
どうだ!?
周囲の脚色と比べれば勝ち切るまでは難しそう! それでもそれなりに勢いはある! ここから伸びるか!?
直後、一瞬カルロヴェローチェと接触するような形になって、二頭は反動で前方のペースセッティングの内外に分かれるような形になり、そのまま二頭の明暗も分かれます。
ここで残り200標識。内目をスルスル抜けていくカルロヴェローチェに対し、ペースセッティングの外に進路を向けたテラステラは加速が一瞬遅れ、ペースセッティングに並びかけようとしたちょうどその時に、外から来たバグラダス・ミルトクレイモーらに挟み込まれる形に。
あ~~~!
それでも坂井騎手は最後まで追い続け、テラステラもジリジリ伸び続けてはくれましたが、上位集団からは一歩遅れてゴールイン。
あ~~……
レースは先に抜け出していた8番人気タマモブラックタイをカルロヴェローチェが追い詰めましたが、タマモブラックタイがハナ差凌いで重賞制覇。3馬身差の3着には大外を飛んできた最低人気サウザンサニーがミルトクレイモー・アームズレインを最後に交わして入りました。
テラステラは、5着アームズレインから1馬身1/4差の6着と言う結果に。
結果
ファルコンS(G3)
(中京・芝1400・重)
坂井(56)馬体重472
6着(14頭・4人気)
所感
おいおいカルロヴェローチェさんよォ……
レースを最初に見た時は上の感想記事のような印象だったのですが、その後パトロールビデオを見ると今回はカルロヴェローチェにかなりしてやられていましたね。
最初に行き脚がつかなかったように見えたのは、すぐ隣の枠だったカルロヴェローチェにぶつけられた上に進路を塞がれた為。
そして最後の直線で受けた不利は外の馬たちが原因ではなく、内からカルロヴェローチェが抜けていくときにペースセッティングを押し出し、その余波をテラステラがモロに喰らった形だったようです(この件では武豊騎手に戒告処分)。
陣営の見解としては、特にスタート後の不利(そして前に入ったカルロヴェローチェが控えた事)で前目の位置を取れなかったことが、キレに欠けるテラステラにとっては最後まで響いたとの事のようです。
まあそうでしょうねぇ……
とはいえ、スポーツ紙などでは坂井騎手の「現状での力は発揮していると思います」というコメントも発表されており、カルロヴェローチェに関する諸々が無くても勝つまでは難しかったのでしょう。
それでも少なくとも掲示板くらい、いや複勝圏内くらいはあっても……とは(出資者の欲目で)どうしても思ってはしまいますが、これもまた競馬。
タラレバ言ったところで結果は変わりませんので、従容として受け入れるしかありません。
まあ厳しい結果ではありましたが、休み明けの重賞初挑戦、そしてこの展開でそう差のない(勝ち馬から0.8秒、3着馬から0.3秒差)6着まで来れたのですから、逆に言えば悲観的になる要素もあまりなかったレースだったとも言えます。
むしろ参考外レースがまた一つ増えた感じ?
このあとは「上がりの状態などをよく確認しながら、また次を考えていく」(矢作師)という事なので、ニュージーランドTやアーリントンCに転戦するのかはたまた一息入れることになるのかは現段階ではわかりませんが、既に2勝していますし、別に焦る理由はなにもありません。
もちろん無事なら続戦希望ですし、その際は叩いた上積みにも期待できると思っていますが、晩成モーリス産駒ですし、これからの伸びしろもまだまだ大きいハズ。
重馬場の戦いでのダメージがあるなら、一息入れるのもそれはそれでアリだと思います。
どういう進路になるにせよ、まずは体調第一。
次もまた期待させてもらいますので、無事に次走へ向かえますように。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)