こんにちは、まちかね太です。
12月24日の阪神9レース・万両賞(2歳1勝C・芝1400)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬テラステラが出走しました。
夏の悪夢を払拭し、復帰2戦目にして念願の初勝利を挙げた前走から中1週で早速挑む昇級戦。
前走も前々走から中1週でのレースだったので、これで2走連続での中1週出走、つまりここ5週で3走目ということになります。
実に矢作厩舎。
テラステラの兄姉たちには骨折などを経験している馬が多く、押せ押せローテに不安がないと言えばウソになりますが、そこは一流厩舎。
使ってくる以上は大丈夫ということでしょう。
ダヨネ? 信じます!
距離は勝利した前走から200m伸びますが、1200m戦だったここ2走は追走に手こずっていた感じもありました。
そもそも前々走終了時点で「1200は少し忙しいかも」というようなコメントもありましたし、延長はむしろ望むところ。
レースの出走馬は少頭数ながら一筋縄ではいかなさそうな骨っぽいメンツが揃い、4走目で勝ち上がりのテラステラが胸を借りる立場であるのは間違いありません。
しかし、修正成った今のテラステラが持てる力を存分に発揮できれば、昇級初戦から彼らに伍して戦う事は出来るはず。
目指せ連勝!
以下、スケベ心が頭をもたげるのを止められないまま迎えたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・テラステラ
テラステラ
(牡2・モーリス×ステラリード by スペシャルウィーク)
栗東・矢作芳人厩舎

ここまでの戦績:4戦1勝(1・0・2・0・0・1)
前走:12月10日・2歳未勝利(阪神・芝1200)1着(→レース記事はこちら) 中1週
レースまでの状況
12月10日に行われた前走で、見事に初勝利を挙げたテラステラ。
中1週で臨んだレースだっただけにその後は一息入れるのかと思いましたが、なんとレース終了直後の更新で「あくまでも状態を見ながらですが、12月17日(土)中京9R 中京2歳ステークス(オープン・芝1200m)への連闘策、または中1週で12月24日(土)阪神9R 万両賞(1勝クラス・芝1400m)への続戦も視野に入れていく(厩舎陣営)」との発表が。
マジ?
これぞ矢作厩舎よ……。
不安もありますが、もちろん楽しみも大きい話。
その後テラステラの体調に問題は無く、予定通り(?)あと少し頑張ってもらう事になりました。
ファイ! オー!!
それでもさすがに連闘となる中京2歳Sは見送りとなり、新たな目標に定まったのは万両賞の方。
中1週続きなので中間の調整は当然軽めですが動きは良く、テンションも適度な範囲に収まっているという事で、デキ落ちなどはなく引き続き期待の持てる状態でレースに向かう事が出来そうです。
そして迎えたレース。出走馬はフルゲートの半数にしかならない9頭。
万が一最下位に敗れるようなことがあっても出走奨励金がGET出来るという事で流石に有能なレース選択だと思いますが、もちろん目指すところはそこではありません。
目指すところは連勝だ! と勇ましくぶち上げたいところですが、ライバルの中には圧倒的な強者と目される馬がいます。
それがペースセッティング(父Showcacing)。
初勝利時にビッグシーザー(中京2歳S・福島2歳S勝ち馬)を3馬身ちぎり捨て、前走京王杯2歳S(G2)ではスムーズさを欠いたレースをしながら勝ち馬から0.2秒差、2着馬からはハナ・クビ差の4着としている馬で、自己条件のここには確勝を期して向かってきたと思われます。
巷間の評価も高く、新聞紙上ではグリグリの大本命。鉄板扱いです。
さらにこのレースにはもう1頭、ペースセッティングに続くグリグリの対抗馬(そんな言い方があるかは知らない)も存在していて、それがテンノメッセージ(父ルーラーシップ)。
前走で今回と同条件の阪神芝1400で行われた未勝利戦を好タイムで完勝してきた牝馬。短期免許で来日したD・イーガン騎手騎乗で臨みます。
他にも前走さざんか賞2着のダンシングニードル(父ファインニードル)、前々走もみじS2着のロードスパイラル(父キタサンブラック)、小倉2歳S6着以来のメイショウヒュウガ(父ダンカーク)などもいますが、彼らは上位2頭とは差のある3番手争いという評価になっている感じでしょうか。
そしてテラステラも、ダンシングニードルらと同じグループに組み入れられている様子。
むむむ……、
悔しいが妥当なところか?
客観的に見れば4戦かけて未勝利戦を勝ちあがったばかりの馬なので、既にこのクラス(以上)での実績を持つ馬と伍する評価をされていると考えれば、むしろ上々とすら言えるかもしれません。
が、期待して見ている出資者目線では、若干不当評価感が否めない。
親バカ視点なのは承知であります。
なので事前評価を覆してほしいところなのですが、枠順は大外8枠9番に決定。
Oh……
阪神芝1400は明確に内枠有利なコースで、好走率のデータ上では8枠はぶっちぎりで最悪。
まあ今回は少頭数なのでフルゲートなら5枠相当の馬番ですし、大した問題にはならな……ければいいなあ。
鞍上は手戻りの坂井瑠星騎手。
コースの過去3年実績は絶対的にも相対的にも可もなく不可もなくといったところですが、最大のライバル・ペースセッティングの前二走で騎乗していたのは彼なので、その力・特徴を実地で知っているのはプラスに働く……かも。
モーリス産駒のコース実績は前走までの阪神芝1200とは雲泥の差でコース勝率は10%に迫り、他の出走馬の父馬たちとの相対比較上も上位。他種牡馬は産駒のコース出走実績がそもそも殆どない馬が多いですが……。
……舞台設定にはあまりポジティブ材料は無いかも?
とはいえ前走までの阪神芝1200よりはいいはずです。
相手は強いが連勝目指そう!
……でもまあとりあえず最低でも掲示板確保で次走に目途を立ててくれればそれでも可、かな(急に弱気)。
レース内容
当週末は全国的に強烈な寒波が襲来していましたが京阪神地域は幸い大過なく、9レース時点の阪神競馬場は晴、芝は良のコンディション。
テラステラは前走からマイナス2キロの470キロ。ほぼ安定した状態を保っていると見ていいでしょうか。
パドックでは終始チャカチャカしっぱなしでしたが、いつものことといえばいつものこと、これも安定の一環……だと思おう。
人気は予想通りペースセッティングが1番人気でしたが、予想以上に一本被りして最終オッズはなんと1.5倍。
……流石に人気しすぎでは?
他に10倍以下だったのはテンノメッセージ(4.0倍)だけで、テラステラは13.6倍の5番人気。
……流石に人気無さ過ぎでは?
前述の通り冷静に考えれば妥当感もありますが、やっぱり不当評価な気はしてしまうのが出資者ゴコロ。
テラステラは本場馬入場(元ワラウカドのバクマツが誘導してました!)では他馬から遅れて登場し、ウィナーズサークルでしばし立ち止まっていたりもしていましたが、別に何か異常があったという訳ではなかったようで、以降は返し馬・輪乗りと順調に進捗。
この日も内股に発汗はありましたがゲートにもすんなりと入り、大外の彼が入ったことによって発走準備完了。
ゲートオープン!
ヨッシャ!
テラステラ、ゲートが開いた瞬間に他馬よりアタマ一つ前に出るような好スタート!
ダッシュを利かせてハナを奪ったダンシングニードルのすぐ後ろ、2番手の位置を楽々と取る事に成功します。
全体的にはスタートがかなりバラついたこともあって、馬群はスタート直後から既に縦長。
ダンシングニードルの1馬身後をテラステラ、その2馬身弱ほど後をテンノメッセージとペースセッティングが内外から追走、その後も1馬身ほどの間を置いて馬がポツポツと続いていく感じになり、隊形はあっさりと確定。
逃げるダンシングニードルはペースを落としつつ3コーナーを回ります。以下の隊列も変わらず各馬淡々とした流れ。
前の4頭はいずれも手応えは良さそうですが、仕掛けようとする気配は誰にもありません。
テラステラ鞍上坂井騎手も4角手前で軽く手綱を動かす程度でした。しかしそれでもテラステラは外からダンシングニードルとの差を少し詰め、半馬身差まで迫って最終コーナーを回ります。
いいぞいいぞ~
そして直線へ。
コーナーワークで再びダンシングニードルとの差が1馬身ほどになりましたが、テラステラの手応えは充分。
内で粘るダンシングニードルも悪くないですが、若干テラステラの方が反応が良さそうです。
そして2頭の直後から内を突こうと動いたテンノメッセージは、ダンシングニードルと馬体を併せに行ったテラステラに進路を潰される形に。
上手い!
この時点でペースセッティングはテラステラの2馬身ほど後方。外目のオープンコースを通って鞍上のムチも入りましたが、やや反応が鈍いか。
これは……イケる!?
勝ちが現実味を帯びてきた!
しかし残り200の手前、一度は手応えで上回ったかと思ったダンシングニードルにムチが入り、一瞬再び引き離されかけます。
頑張れ!
200過ぎ、テラステラもまた坂井騎手の左ムチ連打に応え、徐々にその差を縮めていきます。
半馬身、クビと差は詰まり、残り100地点でついに馬体を並べました。勢いの差から、このまま抜き去る事は必定。
よしイケイケ!
ペースセッティングはまだ1馬身半ほど後方。進路を変更してきたテンノメッセージと共に追撃の構え。
テラステラよりも更に脚色は良さそう、ですが爆発的な脚とまでは行かない!
イケるぞ!
勝てる!
残り50、粘りに粘るダンシングニードルをついに完全に競り落とし、テラステラが単騎先頭。
が、ほぼ同時にペースセッティングに尻の先まで追いつかれます!
でも勝てる!
一完歩ごとに差が詰まり、あっという間にその差は3/4馬身、半馬身……!
勝てるゥゥ!
クビ差、そして……、しかしここでゴール!
おっしゃ勝ったあああ!!
テラステラ、圧倒的人気のペースセッティングをクビ差抑え切り、見事に連勝達成です!
ペースセッティングからクビ差の3着がテンノメッセージ、ダンシングニードルが更に3/4差の4着でした。
結果
万両賞(2歳1勝C)
(阪神・芝1400・良)
坂井(55)馬体重470
1着(9頭・5人気)
所感
完・璧!!
実に見事なレース、完璧だったと言っていいでしょう!
好スタートから番手を楽に追走、勝負所で有力馬の進路を(妨害判定にならない程度に)ブロックし、ジャストタイミングで抜け出して、ゴールギリギリで図ったように後続の追撃を抑え切る。
坂井騎手の騎乗が完璧でした。そしてその騎乗にしっかり反応して動いたテラステラのレースぶりが完璧でした。
ダブルイケメン、愛してるー!!
正直な話、現状の力としては2着馬の方が上位ではあるでしょう。3着馬もスムーズならもっと際どく迫ってきたことでしょう。
同じメンバーであと5回走ったとしても今回と同じ結果になるのは1度あればいい方だとは思いますが、だからこそこの結果には価値があります。
モーリス産駒のテラステラには今後の成長も期待できますし、現状でここを勝てたことは大きい!
ありがとう、今後もこのコンビに期待させてください!
もちろん騎手のみならず、厩舎関係者、外厩関係者、そしてクラブ関係者の皆様、ありがとうございました!
1ヵ月前は先行き不安な未勝利馬だったのに、これであっという間にオープン馬。
この先も大いに期待したいと思います。
この後は流石に休養となるようで、26日に既に島上牧場に移動したようです。今後はチャンピオンヒルズへ戻る予定。
次走に関しては明言されていませんが、スポーツ誌などでは「1200~1400ベスト、マイルはこなしてほしいが長いかも」というようなコメントが出ていたようです。以前のコメントから距離適性のニュアンスが変わってきましたが、実際にレースを使っていくうちに受ける感覚も変わってくるのでしょうかね。
となれば、3月18日のファルコンS-G3(中京芝1400)あたりが当面の目標となりそうでしょうか。
コメントの雰囲気的にはスプリント路線を歩みそうですので、2月26日のマーガレットS-L(阪神芝1200)あたりから復帰してくる可能性もあるかも?
札幌1500で7着に敗れてはいますがあれはノーカンでいいと思いますし、前走までのレースを見ると個人的には1200はやはり短いと思いますのでマイル(以上)も諦めて欲しくはありませんが、まあそれはまた先の話。
テラステラには連戦の疲労をじっくりと癒し、また万全の状態で次へ向かえるように体調を整えておいて欲しいと思います。
まずはこの先無事であらんことを!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)