こんにちは、まちかね太です。
3月19日の阪神5レース・3歳未勝利(芝1800)に、ワラウカドでの出資馬ポーレットが出走しました。
最後の直線で二度に渡る不利を被りながらも3着とした前走から約3ヵ月、待望の復帰戦となります。
前走後に勝手に想定していたよりもひと月ほど遅い復帰ですが、中間に頓挫があったわけでもなく状態は良さそう。
この時期の芝レースだけにかなり強そうなメンバーが揃った構成になりましたが、まともに走れればポーレットも彼ら彼女らに引けを取るものではありません。
なお、このレース当週に、クラブの英雄であり現役クラブ馬たちの盟主とも言えるゼノヴァースが屈腱炎を発症。
頂点への志半ばでターフを去ることとなってしまいました。
3歳世代で最も勝利に近い位置にいるポーレットにはここで力を見せ、先達の果たせなかった夢を継ぐ者が後の世代にしっかり育っていることを彼に示して、安心して第二の馬生に向かってもらえるようにする義務があります。
想いを繋ぐために!
去りゆくともがらに勝利を捧げよ!
以下、レースのレポートです。
出走馬プロフィール・ポーレット
ポーレット
(牝3・ハービンジャー×ポウリナズラヴ by Mizzen Mast)
栗東・吉岡辰弥厩舎

ここまでの戦績:2戦0勝(0・0・2・0・0・0)
前走:12月25日・2歳未勝利(阪神・芝1600)3着(→レース記事はこちら) 中11週
レースまでの状況
中1週での競馬だったことに加え挟まれる不利もあった前走ですが、幸いにもダメージは大きくなく馬体に異常は無し。
しかし流石にそれ以上の連戦は無く、年明け1月5日にチャンピオンヒルズへ放牧に出ました。
使ったなりの疲れは見られたという事でしたが、ケアをしながら順調にペースアップ。
1月20日の近況では、外厩サイドに「馬体をもう少しふっくらさせたい(その時点で456キロ)」とは言われながらも進捗自体は相変わらず順調。
同日の調教師コメントでは「移動後から3−4週での帰厩を想定しておりますので、来週の状況を見ながら検疫の予約をしていきたい」とありましたので、1月末から2月頭ごろに帰厩し、2月後半に次戦を迎えるのではないかと思っていました。
しかし、その後3週の近況では移動の話は無し。
この時期寒波が襲来していて外厩の調教メニューに若干狂いがあったようですので、その影響もあったのかもしれません。
また、帰厩決定の報告があった2月17日の外厩コメントには「順調に馬体も回復してきていますので」と一言添えられていますので、逆に言えばそれまで馬体の回復に手間取っていた側面はあったのかもしれませんね。
さておき、ポーレットは2月23日に栗東に帰厩。早速、復帰戦として3月19日の阪神芝1800戦を目標とすると発表されました。
帰厩自体が予想していたよりひと月ほど遅れたので、当然復帰戦の予定も当初思っていたより遅い時期でしたが、まあ想定の範疇内。
前日の中京には牝馬限定の芝2000戦もありますが、敢えて牡馬混合のこのレースを目指すというのは距離の問題でしょうか。
時期が時期だけにこの条件で軽いメンツは期待できませんが、それだけ自信があっての選択と思いたいところ。
きっとやれるはず!
その後、前走時に見せたゲート不安を解消すべくゲート練習も行いつつ調整は順調に進行。
ゲートについては「ゲートを嫌がるというよりは、我が強いところから来ているものですので、この期間で調整していけば問題ない」(吉岡師)との見立てです。
以降も、飼い葉もよく食べコンディションも上がっているという事で、最終追い切りこそ併走馬にやや遅れる形にはなりましたがネガティブ要素はほぼ無いままレースを迎えることになりました。
レースの出走頭数は17頭。メンツはやはり、というか覚悟していた以上にハイレベルな構成に。
その形も、満遍なくハイレベルというよりは図抜けた有力馬が何頭かいるというもの。
上位の力を持つ馬なら普通に上位には来れるでしょうが、そこから勝ち切るのはなかなかに至難という図式です。
その上位陣に位置する馬の中でも最有力と目されるのは、前走同じ阪神芝1800戦で未勝利戦デビューし、ほぼ勝ちというところまで行った(ハナ差2着)良血馬ソーダズリング(父ハーツクライ)。
対抗格は、前走こそ崩れたもののその前2走を共に阪神芝1800戦で連続2着としているエルトンバローズ(父ディープブリランテ)。
さらに続くのが、昨年11月の府中新馬戦で4着して以来となるデッドリー(父Roaring Lion)。その新馬戦を制したのはタスティエーラで、6着までに入った馬は既にデッドリー以外の全馬が勝ち上がっているというハイレベル新馬戦でした。
ポーレットはその3頭に次ぐグループをアオイコウキ(父ロードカナロア)、サンライズプルート(父リオンディーズ)と共に形成するような形。
それ以外に新聞紙上で印があるのはエレガントギフト(父ディープインパクト)くらいで、人気上は実質6頭が優勝を争うような形のレースと見ていいでしょう。
その中ではポーレットは劣勢であるというのが世間の見立てであるわけですが、前走の内容をしっかり知っている身からすればそうそう見劣るとも思えません。
相手は強いが、ポーレットも強い!
枠は1枠2番。
勝率は若干低めに出ている枠ですが、連対率・複勝率はトップクラスの枠。要は勝ち切れない結果が多いワケですが、全体的にも多少内枠有利な傾向があるコースですので悪くないでしょう。
デビュー戦から三戦続けての騎乗となる岩田望騎手の過去3年コース実績は、出走馬の騎手中では上の下といったところ。上位騎手の実績が異次元の域なので比較するとアレですが、不安点にはなりません。
ただ、ハービンジャー産駒の過去3年コース実績はお世辞にも優れているとは言えません……というか、はっきり言ってしまえば最悪。
最有力馬ソーダズリングの父ハーツクライと比べると、向こうの方が倍以上の出走数があるのに勝率・連対率はトリプルスコア、複勝率でもダブルスコア以上の差があります。
全体的にはレース条件がポーレットに必ずしも向いているとは言い難いのかもしれませんが、前2走阪神外周りで実際に好走していますし、そこから距離が延びることが悪い方に出るとは思えません。
きっとこなしてくれるはず!
この強いメンバーで勝てれば、未来は大きく開けます。
勝って次なる領域へ!
レース内容
グリーンチャンネルWEBで観戦。
5レース時点の阪神競馬場は晴でしたが週末の雨の影響が残り、芝は稍重。
ポーレットは前走比マイナス4キロの456キロでパドックに登場。
んー……
3歳のこの時期に3ヵ月間を空けてマイナス体重というのは、あまりいい印象ではありませんが……。やはり馬体重面にはそう余裕は無さそう。
まあまだ細いというほどではなく、またその分仕上がってはいるでしょうか。
人気はソーダズリングが思った以上に一本被りとなり、1.7倍。以下エルトンバローズ3.7倍、デッドリー5.1倍と続き、4番人気アオイコウキは12.6倍。
ポーレットは5番人気でしたが19.4倍とかなり上位と差が開きました。
ナメすぎ。
新馬戦の時もそうでしたが、今回もアッと言わせて欲しい。出来れば1着で。
その後は本場馬入場、輪乗りと順調に進捗していきましたが、ゲート入りの際に8番セルリアンロケットがかなり嫌がり、入るまで手間取りました。
しかしそれ以外の馬たちは大きくごねることもなく、大外デッドリーもすんなり入って準備完了。
ゲートオープン!
おお!
出走馬の3分の1ほどが出遅れる形になりましたが、ポーレットはまずまずのスタート。練習の成果があったか?
抜けて好スタートの馬はいなかったので、その気になれば前にも行けそうですが……。
どうする?
鞍上岩田望騎手は多少手綱を動かしてはいますが積極的に前へ行こうという感じはありません。
自分の外から前に出ようとする馬たちに付いては行かず、そのまま内側で中位に落ち着こうとしています。
その間に先行組の順位も固まっていき、先頭に立ったのはフェリシエンヌ。アオイコウキがその外1馬身差ほどで2番手に続きます。
更に1馬身差でエルトンバローズ、ソーダズリング、サンライズプルートが並んで追走。そのかなり外から彼らを追って上がっていくのが大外枠デッドリー。
有力馬が好位に固まる形になり、ポーレットはそれらの2馬身ほど後ろのグループ。最内から前を追いかけます。
3コーナーに入り、前の隊列がやや伸びる形に。
逃げるフェリシエンヌの後をアオイコウキ、そしてここまで上がってきたデッドリーが1馬身ずつ差を開けて続き、その更に1馬身後ろをエルトンバローズとサンライズプルートが並んで追走。
ソーダズリングはエルトンらを前にやって更に1馬身後ろを追走。
そしてポーレットは、そのソーダズリングの内側に並んできています!
持ったままジワジワと上がっていく感じが見て取れます。
これはいいんじゃない?
残り800、1000m通過は59.7秒。
4コーナーへ向けて、前に集まった有力馬たちはそれぞれ仕掛けどころを探ります。
4コーナーを回り直線へ。
フェリシエンヌに余力がなくなりつつあり、外から並びかけていくアオイコウキ、デッドリー、サンライズプルート。
エルトンバローズは一歩仕掛けを遅らせて彼らの間を抜こうとしており、ソーダズリングは横綱相撲狙いの大外ぶん回し。
ポーレットは……。
内!
ここまでインベタで来たポーレット鞍上岩田望騎手は、直線でもそのまま最内狙いを続行。
直線に入る際にやや外に膨れたフェリシエンヌが空けたスペースを突き、一気に上昇!
内外周りの合流地点を過ぎたところでは、失速したフェリシエンヌを挟んでアオイコウキと先頭争いをする様相に!
よし行けぇー!!
しかし先に点火したのはアオイコウキの方! しかしポーレットも内から伸びる体勢を……ん?
は?
2頭の間にいたフェリシエンヌが沈んでいったあと、アオイコウキは一気に内側へ切れ込み、先に出ていた分もろにポーレットの前をふさぐ形に。
はあぁぁぁ~~??
そこから残り200標識を過ぎる数十mの間、岩田望騎手は手綱をロクに動かす事すら出来ません。
その間にエルトンバローズが2頭に並びかけて行き、大外ではソーダズリングが猛烈な勢いでスパート開始。
デッドリーやサンライズプルートもジワジワ伸びてきていますが、ポーレットは内で詰まったままそれを眺めている事しか出来ません。
オイオイオォォ~~~イ!!
ポーレットが詰まり状態からどうにか脱し、再び追撃態勢になったのは残り100手前。
ソーダズリングやエルトンバローズはとっくに抜け出ており、更に後ろからはエレガントギフトも勢いを付けて突っ込んできている状況。
アオイコウキはまだ前におり、サンライズプルートやデッドリーも変わらずジワジワ来ています。
今から追っても、勢いがつく前にゴールが来るのは必定。
掲示板も無理や~!
そんなバカな……!
こんなはずでは……!
と一瞬で諦めの気持ちが脳内を駆け巡りましたが、ポーレットはまだ終わっていなかった。
残り100。アオイコウキとデッドリーの間に入ったポーレットはその2頭との差を一完歩毎に縮めます!
お!?
ソーダズリング、エルトンバローズ、エレガントギフトは抜け出していますが、アオイコウキらにはもしかしたら!?
行けぇぇ~~!!
ポーレット、最後の頑張り!
この勢いならアオイコウキは交わせる!
まだ前にはデッドリー!
外からサンライズプルートも来る!
勢いはサンライズの方が上か!?
だがポーレットも内からデッドリーに並んだ!
3頭並んだ!
並んだところがゴォォォォォル!!
どうだ!?
レースはソーダズリングが外から2馬身半突き抜けて完勝。2着はエルトンバローズ。3/4馬身差の3着は追い込んだエレガントギフト。
更に2馬身差の4着はサンライズプルート。
そしてクビ差の5着は……ポーレット!!
よおおーし!
6着デッドリーとの着差はハナでした。
結果
3歳未勝利(阪神・芝1800・稍重)
岩田望(54)馬体重456
5着(17頭・5人気)
所感
どうにか格好はついた……
正直な話、前走に引き続いての直線での惨状を目の当たりにした時には
ええ加減にせえよ?
という気分になりましたし、同時に絶望的な気分にもなりましたが、馬が最後まで頑張ってくれたお陰でどうにか5着、つまり次走優先権確保です。
中距離戦は短距離戦よりは混雑状況が多少マシとは言え、やはり出られるか出られないか分からない状況では仕上げも難しくなるだけに、次走を自由に選べる権利を得られたのは大きい。
今回休み明けで馬体重減だったので、万全な状態で中3週以内で次走に向かえるかどうかという不安はありますが、きっちりレースを選べば勝ち上がりは近いでしょう。
今回のメンバーはかなり強かったと思うので、その中でこの展開でこの着順を確保できたなら、もう少し手ごろなメンバー構成のレースで普通に走れれば普通に勝ち負けするはず。
普通に走れれば!
ポーレットはとにかく諦めない馬。不利を受けてもレースをやめることをしません。
安定して力を発揮してくれることが期待できるのは、かなりの強みです。
とはいえ今回ソーダズリングは強く、普通に走れていてもおそらく勝てはしなかったでしょうが、ポーレットも近いうちに勝ち上がり、その諦めない心を以っていつか上の舞台でリベンジを!
期待してます!
さて、今週はポーレット以外のワラウカド馬たちも健闘するも勝ちには届かず、残念ながらゼノヴァースに勝利を捧げることは出来ませんでした。近いうちに必ず吉報を届けたい。
そしていつかはポーレットもその夢を繋ぎ、踏み出そう未知なる領域へ!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)