こんにちは、まちかね太です。
1月10日の中山8レース・4歳以上2勝クラス(ダ1800)にYGGオーナーズクラブでの出資馬トレサフィールが、翌11日の中山8R・4歳以上1勝クラス(芝1600)に同クラブの出資馬ブラックジェダイトが出走しました。
明け4歳となった今年初戦を迎える2頭は、前走までで少し停滞感のあるレースをしていたこともあってか、いずれも新境地を開くべくこれまでとは条件を変えたレースに出走。
トレサフィールは初ダート、ブラックジェダイトは距離短縮で初のマイル戦に挑むことになりました。
個人的希望としてはトレサフィールには芝継続、ブラックジェダイトには距離延長方向で行ってほしかったので、どちらも自分の望みとは真逆の方向性ではありますが、決まった以上は応援あるのみ。
再び煌めけYGG宝石男子!
宝石たちが再研磨されて、より輝きを増すことを祈って!
以下、条件変更がどうにか図に当たってくれるよう願いながら見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・トレサフィール&ブラックジェダイト
トレサフィール
(牡4・サトノダイヤモンド×トレサンセール by Rip Van Winkle)
美浦・稲垣幸雄厩舎

ここまでの戦績:6戦2勝(2・1・0・0・0・3)
前走:11月16日・3歳以上2勝クラス(東京・芝1800)6着(→レース記事はこちら) 中7週
ブラックジェダイト
(牡4・キタサンブラック×ウェルアウェイ by Monsun)
美浦・大竹正博厩舎

ここまでの戦績:4戦1勝(1・0・1・0・1・1)
前走:7月5日・恵山特別(1勝C)(函館・芝1800)5着(→レース記事はこちら) 中26週
レースまでの状況
ラジオNIKKEI賞以来のレースだった前走では番手からの競馬で力みがちの走りになってしまい、余力を残せず6着に敗れたトレサフィール。
この敗退直後の調教師コメントで「馬がワンペースで終い切れるタイプではない」ことを理由に、次走はダート戦を視野に入れるとの言葉が出ました。
えーマジで~?
このレースでは逃げの手を打たずに(教育目的でしょう)力んだこと、中間疝痛などがあって必ずしも万全とは言い難かったことなど情状酌量の余地が大いにあったと思いますので、この結果一つで芝を諦めるのは早計では、というのが個人的な感想。
せめてもう一走様子見してくれませんかね?
経験則として「ワンペースだから」という理由でダート転向するのはあまりいい結果になった記憶が無いですし、馬格もダートでバリバリやれるほどには大きくないので正直不安。
が、そんな自分の気持ちは当然お構いなくダート転向は確定したようで、レース2日後の11月18日近況では年末か年明けの中山ダート1800戦に向かうとはっきり発表。
横山和騎手も「一度試してもいい」と方針に賛同したそうなので、鞍上の感覚としてはダートもこなせる手ごたえはあるのでしょう。
こうなったからには腹を括って応援あるのみです。
その後11月20日に森本スティーブル美浦エリアに放牧に出され、リフレッシュ。
年末のレース出走には節が足りるか微妙な状況という事で、年明け1月10日の平場2勝C戦を目標に調整を進め、12月10日に改めて美浦に帰厩しました。
帰厩後も調整は順調で、陣営コメントも珍しく甘口のものが続きます。
「前回入厩時と比べても走りのバランスも気持ちの面も良い方向に向いている」「ダートか芝かという事ではなく馬自身の成長は感じる」「折り合いもつくしペースコントロールもちゃんとできる口向きになっている」ということで、こと状態面においては間違いなく前走以上で臨むことが出来そうです。
そして迎えたレース当週水曜日、出走想定が出ると……。
……これイケんじゃね?
想定頭数は1ケタ、明確なクラス上位級の名もほとんどありません。
明確に強敵と言えそうなのは前走同条件戦でハナ差2着している牝馬パイシャオピン(父ホッコータルマエ)くらいで、あとはこのクラスでは掲示板に載れるかどうかという馬が大半。
木曜の確定出馬表では出走馬は13頭に増えていましたが相手関係は大きく変わらず。
最大の障壁となりそうなパイシャオピンも出遅れ癖のある後方一気タイプの馬なので、トレサフィールが上手くペースを作れれば完封出来るかも。
ダート適性さえあれば圧勝まであっておかしくありません。
まあ好走したらしたで今後2度と芝を使ってもらえなくなりそうで、そのジレンマはありますが……。
ともかく、大いに色気を持って初ダート挑戦を迎えることが出来そうです。
砂もこなせますように!
一方、トレサフィールのレースの翌日に半年ぶりの復帰戦を迎える予定となったのがブラックジェダイト。
こちらは昨年7月に函館芝1800戦を中1週で連戦した際に前捌きに硬さが出てしまい、間隔をもう少し空けた方が良かったという反省の弁と共に北海道の森本スティーブルへ放牧。
当初は札幌開催後半で走れればという話でしたが立て直しに手間取り、良化傾向が見えてきたのがようやく8月後半ごろ。
それでも9月半ば頃には状態も上向き、9月29日に本州の森本スティーブル美浦エリアへ移動しましたが、到着直後に熱発。
輸送疲れがあったようで乗り運動再開出来るまで10日ほどの時間を要し、緩んだ体をまた一から立て直すことになってしまいました。
幸いその後はトラブルは無く、11月頃には状態も良化。同月半ば頃には入厩できる状態まで持って来れていたようですが、11月27日の近況更新で目標は年明けの競馬になると発表。
年間3走しか出来ていなかったので出来れば少しでも早めに使ってほしかったというのが本音ですが、年明けなら見舞金6か月の対象になるようなので、その事情も考慮されたのでしょうか。
ただそれよりも気になったのが番組選択で、復帰戦候補として挙げられていた中山芝2000と芝1600に対し、陣営が選んだのは後者。
「休み明けに2000mで中山の坂となるとタフな競馬になりそう」というのがその理由です。
えーマジで~?
父キタサン母父Monsunという血統でデビュー前はスピード不足を懸念していたくらいなので、当然自分の志向としては中長距離路線を進んでくれることを期待していただけに、マイルへの距離短縮は正直望外の方向。
まあ血統表の3代前部分にはサクラバクシンオーとかカドージェネルーの名がありますし、キタサン産駒にはガイアフォースなど、モンズン産駒にはマンドゥロやマクシオスなどがいますから、一概に中長距離一辺倒の血筋とも言えないのかもしれません。
と言うかこの方向で行く以上はそういう見解にしておきたい。
とまあそんなこちらの勝手な懸念はさておき、ブラックジェダイトの復帰準備は着々と進行し、馬体重も安定して480キロ台をキープ。
12月11日の近況で少しトモに疲れが出たとの報告がありましたが大事は無かったようで、16日に遂に美浦への帰厩を果たしました。
帰厩後の調教師コメントは渋く、「やっぱり背腰の痛みが目立ってきてしまう」「休ませた割には成長が今ひとつな感じ」とだいぶ辛口。
復帰戦の後の次走に小倉芝1800を考えているという話も出てきており、穿った見方をすれば今回の復帰戦では勝つまでは無いと見切っているとも言えそうです。
しかし調教では普通に時計は出て動きも良く、乗った助手さんの感触も悪く無さそう。
背腰の痛みをケアしながらという状況ではあるものの年内には出走態勢はほぼ整い、最終追い切りとなる1月7日には「ほとんど仕上がっていてやる事もあまりない状態」とのコメントも。
半年ぶりとはいえ、いきなりから力を発揮できる状態で行けそうです。
ただし、フルゲート16頭が埋まった1月11日のレースにはかなり強力なメンツが顔を揃えました。
中でも同級4走連続2着継続中の牝馬クライスレリアーナ(父サートゥルナーリア)は強敵。ここまで敗れた相手が悉く重賞・オープン級の馬であり、それらと接戦を重ねてきた実力は明らかに1勝クラスに留まるものではありません。
他にも4走連続3着内継続中のデイジー、前走僅差3着のキャトルエピスなど相手は粒ぞろい。
こちらの実績的には強気に出られる相手ではありませんが……。
ただ、ブラックジェダイトは鮮やかに勝利した新馬戦以外の3戦は全て稍重~重で戦っての敗戦。
今回はおそらく良馬場で迎えられそうなので、そこらに活路を見出すことが出来れば。
連戦できるタイプではないのはもうわかり切っているので、叩いて上昇などと悠長なことも言っていられません。
相手が強くとも一戦必勝の心構えで、どうにかいい走りを見せてもらいたいものです。
距離短縮が図に当たることを祈って!
レース内容
トレサフィールの出番は10日の中山8レース。天候は晴れ、ダートは良。
当日は仕事があったため録画観戦となりました。
3枠3番となったトレサフィールは前走比プラス6キロの484キロで登場。パドック映像ではちょっと昂っているかな、というくらいに見えましたが実際には相当エキサイトしていた様子。
単勝最終人気はパイシャオピンが1番人気で3.0倍。2番人気はエクリプスルバン(前々走同級2番人気6着、3.7倍)となり、トレサフィールは4.4倍の3番人気。4番人気スマートカイロス(4.5倍)までが10倍以下の評価を受けていました。
それらを確認してからレース映像へ。大外ではなく12番のエクリプスルバンが最後に枠入りする姿が映り、全馬準備完了。
ゲートオープン!
んん?
トレサフィール、あまり出は良くないか。しかし鞍上横山和騎手が押して前に行き、すぐに先頭を奪取。
外目からエクリプスルバンが勢いよく上がってきましたがハナ争いをする意思は無いようで、トレサフィールが1馬身以上の差を付けた先頭で1コーナーへ入ります。
よーしよし!
2角から向こう正面ではやや抑え加減で後続を引き付けるようにしながらも、単騎先頭を保ったまま3コーナーへ。
鞍上の手は動かず余裕を持っているように見えますが、後続は徐々に差を詰め始め3~4角中間地点では外からエクリプスルバンなど2頭が馬体を併せてきました。
4角手前では鞍上の手が動き始めましたが、外の馬たちを突き放せずむしろ呑み込まれつつあり……。
んんッ?
エクリプスルバンに完全に交わされた形で4コーナーを回ると、そこからは一切の抵抗を見せず内目をスーッと後退……。
なん……だと……
結局ゴールにたどり着くころには最後方。勝ち馬エクリプスルバンからは3.8秒、ブービーの馬からも8馬身(1.4秒)差を付けられての大敗を喫しました……。
トレサフィール結果
4歳以上2勝クラス(中山・ダ1800・良)
横山和(57)馬体重484(+6)
13着(13頭・3人気)
翌11日の中山8レースにはブラックジェダイトが出走。天候は晴れ、芝は良。
6か月半ぶりのブラックジェダイトは1枠1番となり、前走比プラス14キロとなる468キロでパドックに登場。
太め感は無く、馬体重増は成長分と見ていいでしょう。良い傾向だと思います。
単勝最終人気はクライスレリアーナが他を圧倒する1.4倍の1番人気。以下デイジー(7.5倍)、キャトルエピス(8.3倍)と続き、ブラックジェダイトはその後の4番人気12.1倍という評価でした。
パドック後もつつがなく進行し、枠入りも順調。大外ウインイザナミまですんなり収まり全馬準備完了。
ゲートオープン!
ヨシ!
ブラックジェダイト、なかなかの好スタート!
鞍上佐々木騎手が少し手綱をしごいていたので前に行くかとも思いましたが、行く気を見せた馬たちをすんなり行かせて先頭から4馬身程の4番手で最初の2コーナーを通過。
そのまま好位キープでレースを進めて行くかと思いきや、向こう正面に差し掛かると外枠の馬たちが殺到。手綱を引っ張るようなシーンもあり一時は6番手ほどまで下がったように見えましたが、内目から徐々に位置取りを回復しながら3コーナーへと向かいます。
3コーナーからは外目に持ち出して上昇開始。3~4角中間地点では前を行く3頭の直後にまで迫り、そのまま3頭の外を回す形で4コーナーを通過。
バテた1頭を交わし、逃げるレモンバーム、追うデイジー、そしてその外から更にそれを追うブラックジェダイトの並びで直線に向きます。
手ごたえは充分ありそうだ!
よし行け!
少し内にヨレそうになりそうながらもデイジーとの差を詰めていくブラックジェダイト。
残り200、今度はやや外に膨れながらもデイジーに並ぶ!
この勢いなら交わせるぞ!
もらった!
しかし勝利を掴んだと思ったその時、デイジーとブラックジェダイトの間にシュッと飛び込んできた影!
クライスレリアーナがここで急襲!
ああっ!?
ブラックジェダイトが先頭に躍り出た瞬間、その内側からクライスレリアーナが顔を突き出す!
そのままクビ、半馬身、最後は完全に抜け出してゴールイン!
くぬぅぅ~~~
ブラックジェダイトは勝ち馬から1馬身差の2着。更に半馬身差の3着にデイジーが入線し、決着しました。
ブラックジェダイト結果
4歳以上1勝クラス(中山・芝1600・良)
佐々木(57)馬体重468(+14)
2着(16頭・4人気)
所感
明暗分かれましたが……
新境地を開かんとした2頭の挑戦は対照的な結果に。
トレサフィールはこれ以上ないくらいの大惨敗。或いは故障や心房細動などのアクシデントも心配されるレベルの大敗でしたが、不幸中の幸い馬体面に大きな異常は無かったようなのが唯一の救い。
陣営としては敗因はダート適性の問題ではなく「真面目過ぎて遊びが無い」メンタルの面に原因があるとの見立ての様子。
個人的には今までのレース内容と比べて今回ここまでの大敗を喫した以上、ダート適性に問題が無い訳がないとは思いますが、それはさておき。
ジョッキーの意見としては「距離を短くして芝に戻す」ことが適当というもののようで、陣営もそれを容れて次走は芝1400あたりに向かう方向のようです。
場合によっては去勢も検討とのこと。
「キレないからダート」「気性の問題で短縮」という流れは、自分的には完全に負のスパイラルに陥っているようにしか見えませんが……。
適性外(と自分は思っている)ダート戦での大敗をノーカウントにせず、芝でのローテ選択に影響させるのは正しいことなのか正直疑問。
根本的な対策を練らずに対処療法に終始しているように見えてしまうので、安易な方向に逃げているだけにも思えますが、まあそれもこちらが見ているだけの素人だから言える戯言。
更なる条件変更が上手くハマることを祈ります。
ただ、次走5月の東京、そのあと去勢で半年以上休養、今年はあと1~2戦で終わってしまいました、ということにだけはならないようお願いしたくはあります。
一方のブラックジェダイトは距離短縮が上手くハマった形。
強い相手に直線モタれた隙を突かれて敗れはしたものの、ほぼ勝利と等価と言っていい内容でした。
時計も速く、ブラックジェダイトの走破時計1分32秒2は翌日のリステッド・ニューイヤーSの勝ち時計と同タイム。
時計はあくまで参考程度とはいえ、高速決着が苦にならない(むしろ得意)であることを示せました。
鞍上のコメントでは「歩様の硬さが無くなって馬がすごく良くなっている」という事で、クラブ公式ではなく他媒体での発言となりますが「マイルは合っているのでこのあと、ポンポンと勝ち上がっていいですよ」というコメントももらっているので、今後も無事ならこの条件で大いに期待できそうです。
半年待った甲斐があった!
ただ、これまで大きな故障はしていないものの要所要所で体調を崩しがちなブラックジェダイトに関しては「無事なら」という条件を満たすのが結構大変なような気も。
レース前は小倉に転戦するような陣営コメントがありましたが、今回のレース後には「恐らくこの後は橈骨が痛くなるので、一戦必勝という形で進めた方が良いと思いますので一旦一息入れて次の中山のこの条件に向かいたい(大竹師)」というコメントが新たに出ています。
順調なら3月7日の芝1600かな? とりあえず天気が悪くならないよう今から願っておきます。
昨秋北海道から本州への輸送で体調を崩したので小倉遠征は不安でしたし、昨夏函館での中1週連戦で硬さが出た事実もあるので、しっかり間隔を空けて近場のレースを目標にするのは間違いない選択でしょう。
今後も一戦必勝の心構えで、出たところをポンポンと勝ち上がって行ってほしいですね!
というわけで2頭の挑戦は明暗分かれる形になりましたが、特にトレサフィールに関しては今後も試行錯誤が続いていくことになりそう。
新境地で煌めきを放ったブラックジェダイトと同様、トレサフィールも次のチャレンジでは輝きを見せられますように。
2頭にとって今年が飛躍の年になることを願って!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)