こんにちは、まちかね太です。
2月4日の佐賀9レース・NBC杯飛燕賞(ダ1400)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬トレベルオールが出走しました。
戦法を差しに転換してから圧巻の二連勝を飾り、勢いに任せて挑む初めての重賞舞台。
立ちはだかるは佐賀3歳世代トップ層の一角トゥールリー。
前回対戦した昨年11月のレースでは歯牙にもかけられずに完敗しましたが、トレベルオールもあの頃とは違います。
好勝負は当然、それ以上の期待を掛けても分不相応という事はないはずです。
やってやろうぜ~!
最強の一角を崩し、自らがその座へ上がる事を目指して!
以下、重賞制覇を願って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・トレベルオール
トレベルオール
(牡3・オルフェーヴル×トレサンセール by Rip Van Winkle)
佐賀・真島正徳厩舎

ここまでの戦績:10戦4勝(4・1・0・2・0・3)
前走:1月6日・ニュースター特別(佐賀・ダ1400)1着(→レース記事はこちら) 中3週
レースまでの状況
豪快に捲りを決めた前走後も馬体に問題はなく、そのまま続戦が決定。
しかし前走後のコメントで「次の開催から長い所が組まれるようなので、(石川)倭君も長くても大丈夫と話していましたので長い所に行こうと思います(真島正師)」と話されていた思惑通りには行かず、1300mのウインタースター特別に編成されてしまいました。
出走すれば距離延長どころか短縮になってしまうという状況。
結果、「1頭2頭強いのもいますので、今回は回避して追い切りをかけて次開催に向かいたいと思います(真島正師)」ということになりました。
妥当な判断でしょう。
という事で、次の目標は前走で権利を取った2月4日の飛燕賞に。1着賞金500万円の重賞です。距離は前走同様の1400m。
1月31日の近況では動きが良く状態は良さそうという調教師コメントが出ており、「あとは展開だけですね。本命馬にあまり楽に行かれると難しいですが、前がもつれてくれたら楽しみがあるんじゃないかと思います(真島正師)」ということで、重賞挑戦するにあたって恥ずかしくないデキで挑むことが出来そうです。
楽しみ!
そして確定した飛燕賞の出走頭数は12頭。
最大の強敵としてトレベルオールの前に立ちはだかるのはトゥールリー(父ダノンレジェンド)。
師のコメントで「本命馬」として言及されているのはこの馬です(多分)。
前走の佐賀若駒賞を勝利して重賞2勝目を挙げたばかり。それも含めて4連勝中で、ウルトラノホシが遠征中で不在の佐賀同世代の中では一二を争う文句なしの強豪。
トレベルオールとは昨年11月のレースで対戦し、6馬身千切り捨てて力の違いを見せつけています。
しかし今のトレベルオールはあの頃とは違います。差し戦法を確立してからの強さは以前とは比べ物にならず、今ならトゥールリーともいい勝負が出来るはず。
更に今回は前に行きたい馬が多そうで、展開は前に行くトゥールリーよりも後ろから行くトレベルオールの方に向きそう。
出資者の欲目かもしれませんが、それこそ展開次第では逆転の目もあるかもしれません。
もちろんライバルはトゥールリーだけではなく、ここ2走トレベルオールと激闘を演じてきたフェザークイル(父ファインニードル)や毎度堅実なカシノルーカス(父ケイムホーム)なども侮れない存在ではありますが、焦点はやはりトゥールリーとどこまで戦えるかという点になるでしょう。
それは現在の佐賀3歳世代での立ち位置を決めることとも同義であり、今後の佐賀三冠戦線でどこまで戦っていけるかを占うもの。
トレベルオール自身が強者の列に名を連ねることが出来るかどうか。
雪辱を果たし、高みへ征かん!
いざ尋常に勝負!
レース内容
レース当日の天候は曇りでしたが、前日の雨の影響が残り馬場状態は悪く、9レース時点でも不良のまま。残念ながらコンディションが良くない中で行われることに。
6枠7番トレベルオールは前走比プラス2キロの446キロで登場。今回はYGGの勝負服でレースに臨みます。
人気はトゥールリーが1.2倍と圧倒的でしたが、トレベルオールも4.6倍とそれに次ぐ評価を受けました。
枠入りではいつも通り先入れ。ゲート先入れ仲間としてお馴染みの6番シーブレが入るのを待ってから、トレベルオールも覆面をしながら枠入り。今回は比較的すんなりと入りました。
その後8番キトーウィンも先入れ組として続いたため、他の馬が枠入りしだす前に真ん中の3頭が既に収まっているというちょっと珍しい光景が出現。
だからどうしたという
話ではありますが。
その後他の馬たちも手こずることなくスムーズに枠入りしていき、大外だったトゥールリーが最後に入って準備完了。
ゲートオープン!
うむ!
トレベルオールは無難なスタート。2番ケンタッキーダンスがスタート直後にバランスを崩してしまい鞍上が落馬となりましたが影響を受ける事も無く、外から前へ行こうとする馬たちを見送っていつも通り後方の位置へ。
先頭争いグループではギャルピースとビーアライブが一歩先んじ、大外だったせいもあってかトゥールリーは2頭を追いかける3番手で1コーナーを通過。
トレベルオールは後ろから4番目、馬群を外から見るようにしながらコーナーを回りました。
内馬場から大量の鴉が飛び立つ中、馬群は向こう正面を3コーナーへ向かいます。
前の3頭と4番手フェザークイルの差は4~5馬身。トレベルオールはフェザークイルからも3馬身ほど後ろの位置を追走。
しかし3コーナーが近づくにつれ、前の組と後ろの馬群の差がグーッと縮まっていきます。
先団では3角早々にビーアライブが脱落。ギャルピースも失速気味で、ここでトゥールリーが先頭を奪います。
その背後1馬身のところに、早めに仕掛けたフェザークイルが肉迫。
まだ後ろにいるトレベルオールも鞍上のアクションが大きくなり、大外から捲り上げを開始しようという構え。
先頭に立つトゥールリーと並びかけようとするフェザークイルは、かなり外目を回りながら4コーナーを通過、直線へ。
コーナーを大外から捲り上げて3番手にまで一気に上がってきたトレベルオールは、2頭の更に外を回りながら直線に向きます。
前との差は2馬身ほどか?
行けー!
直線半ば、トゥールリーがお約束通りの先頭!
しかし他馬を千切るほどの脚色では無いか?
フェザークイルを振り切るのにも手間取っている中、内目からスルスル伸びてくるキトーウィン、そして外からは、
キタキタキター!
我らがトレベルオールが点火!
体を低くしてスパートすると、並んでいたフェザークイルとキトーウィンをまとめて交わし、更に前へ!
トゥールリーとの差は1馬身ちょい!
やれーー!!
ゴールまではあとわずか、されど勢いは完全にこちらが上!
迫る! あと1馬身!
半馬身!
しかし無情にも、ここでゴール!!
くううう~~!!
優勝はトゥールリー。5連勝、そして重賞2連勝(通算3勝目)を見事達成。
追い詰めたトレベルオールは半馬身差の2着。更に1馬身1/4差の3着には、キトーウィンをアタマ差抑えてフェザークイルが粘りこみました。
結果
飛燕賞(重賞)
(佐賀・ダ1400・不良)
石川倭(56)馬体重446
2着(12頭・2人気)
所感
悔しい!
しかしよくやりました!
地元最強格相手の金星、そして重賞制覇まで文字通りあと一歩だっただけに悔しさは募ります……が、前回千切られた相手にあわやの所まで迫ったことで、当時とは違う現在の実力の高さをはっきり示すことが出来たという意味では満足感もあります。
今回のトゥールリーは前走で中距離戦を使っていた影響もあってか無理にハナを狙おうとはせず先行策で進めましたが、前走までの4連勝は逃げ切ってのものだったので久々の戦法でパフォーマンスが落ちた部分はあったのかもしれませんし、それも含めて展開はトレベルオールの方に向いたのかもしれませんが、それでももうどうしても敵わない相手であるという印象は無くなりました。
勝ったわけでは無いので追いかける立場なのは変わりませんが、もう格下扱いされる謂れはありません。
ササる面やゲートの問題など課題も残りますが、トレベルオールは血統的にもここからの成長はまだまだ見込めますし、加えて距離を延ばすことでパフォーマンスを上げることが出来れば、雪辱の日も遠くないでしょう。
フェザークイル以下の次位グループとの勝負付けが完全に着いたレースともなり、今回の結果を以て「佐賀の強豪トレベルオール」を堂々名乗れるような良い内容のレースだったと思います。
春の大舞台が楽しみです!
門別でのあのデビュー戦からよくここまで来たものだと感慨深い気持ちになりますね……。
躍進を支えてくれた石川騎手の騎乗期間が終わってしまいコンビ解消となりそうなのは残念ですが、春にいい結果を出せれば育ててくれた事への恩返しにもなるでしょう。
ただ、レース後最初の近況更新となった6日のレポートで「先日馬場が悪かったせいか少しナカスジ(※繋靱帯)がモヤっとしてる」という不穏な調教師コメントが出ています。
「先もあるので状態次第では次の開催は抜かせてもらうかも」と、無理すれば次回開催に出走することも出来る、という程度のニュアンスなので、そんなに大事ではないと思いたいですが……。
どうにか無事に春へ向かえますように!
そして夢を見せておくれ!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)