さる12月18日に広尾サラブレッド俱楽部での出資馬ウィンダミアとカグヤ、DMMバヌーシーでの出資馬オーヴァルブルームが出走しました。
それぞれ頑張ってくれましたが、残念ながらいつもの出走報記事を書く時間が現状取れないので、今回は結果だけサーッと書き置いとくだけの簡易記事です。
オーヴァルブルーム・中山3R
オーヴァルブルーム
(牝2・ハービンジャー×レッドオーヴァル by ディープインパクト)
美浦・斎藤誠厩舎
ここまでの戦績:1戦0勝(0・0・0・0・0・1)
前走:10月30日・メイクデビュー東京(2歳新馬)(東京・芝1800)7着(→レース記事はこちら) 中6週
結果
2歳未勝利(中山・芝1800・稍重)
Mデムーロ(54)馬体重432
2着(16頭・4人気)
当日出走した出資馬3頭の先陣を切って登場したのはDMMのオーヴァルブルーム。
前走比-6キロの馬体はギリギリのようにも見え、レースでもスタートで後手を踏んでの後方追走となって万事休すかとも思いましたが、3角過ぎからスーッと外目を上昇して直線でもそのまま外から脚を伸ばし、一瞬勝ったかというシーンを演出。
結果的には馬群を縫って差してきたルージュクレセントに内を掬われてハナ差の2着だったものの、デビュー戦の7着からは大きく飛躍を見せてくれたレースとなりました。
稍重で時計が適度にかかり、かつ重すぎない馬場になったのがハービンジャー産駒のこの馬に利した面はあると思いますが、外々を通りながらかなり息の長い脚を使って上がり2位はマグレでは出せないかと。
前走結果は直線で内に閉じ込められてしまったという部分もありますし、道中スムーズなら出遅れがあってもこれくらいはやれるという見方でいいでしょう。
今回のレースは前走入着馬が大半を占めるレベル高めのメンバー構成だったので、ひいき目なしに未勝利クラスでの力上位を示した一戦でした。
順調なら続戦予定という事なので、馬体重面に不安はありますが、今後早々の勝ち上がりを期待したいと思います。
カグヤ・中京6レース
カグヤ
(牝2・エピファネイア×アスカビレン by ブラックタイド)
栗東・池江泰寿厩舎
ここまでの戦績:初出走
結果
メイクデビュー中京(2歳新馬)
(中京・芝1400・良)
松田(54)馬体重430
6着(18頭・5人気)
広尾TCの2歳出資馬で年初時点で最も個人的に期待していたと言ってもいいカグヤが待望のデビュー。
しかし調教師コメントは「使ってから」という感じでトーンは高くなく、他馬を気にする面があるという事で外枠希望だったのが1枠2番になるなど、レース前はあまり勝ち負けできそうな雰囲気はありませんでした。
当日馬体重は430キロと、外厩に居た時の馬体重458キロ(10月上旬測定)からは(予想の範疇内とはいえ)大きく減少。
歩きも外厩時の動画と比べると個人的にはダイナミックさが足りないように映ってしまい、TT型の初戦で1400戦という事も含めて「正直今回は期待薄、次につながる見せ場があれば……」というくらいの気持ちでの観戦でした。
レースではまずまずのスタートを切ると、内枠も活かして二の脚で早々にハナに立ち、そのまま直線半ばまで馬群を先導。
残り150m辺りまで頑張っていましたが、そこから殺到してきた後続に一気に躱されると抵抗は出来ず、雪崩れ込んでの6着となりました。
5着とはアタマ差で次走優先権が取れなかったので残念と言えば残念ですが、戦前の期待値からはむしろよくやったという感じ。
後ろとの手応え差的に勝てるかなとまで思えたシーンはありませんでしたが、直線半ばまで先頭に立っていたので、見せ場という意味では充分以上の結果と言えるでしょう。
1400でもハナを切れるスピードがある事はわかりましたし、大崩れしたわけでもないので、今後成長してくれれば勝ち上がりは夢ではないと思います。
この後はリフレッシュ放牧。優先権がありませんし、馬体の事もあるので妥当な判断でしょう。
「あとは実戦経験を積みながら」という調教師コメントが出ているので、その言葉通り実戦を重ねてもらえることを祈りますが……。
まあ3ヵ月~半年程度放置の覚悟は決めておきます。
ウィンダミア・中山9レース
ウィンダミア
(牡3・ミッキーアイル×クエストフォーワンダー by Makfi)
美浦・林徹厩舎
ここまでの戦績:8戦2勝(2・2・0・0・2・2)
前走:11月26日・平場3歳以上2勝クラス(東京・ダ1400)5着(→レース記事はこちら) 中2週
結果
舞浜特別(2勝C)
(中山・ダ1200・稍重)
Mデムーロ(56)馬体重466
2着(16頭・3人気)
前走半年ぶりのレース・昇級初戦という条件で出遅れながらも5着とまとめたウィンダミアが叩き2走目で特別戦に挑戦。
個人的には中山ダ1200という条件はこの馬にはこころもち短いのではないかと懸念していました。
2歳12月からの1勝クラス3連戦で流れについていくのに手こずっていたように見えたのがその理由です。
古馬2勝Cともなれば尚更ではないかという懸念だったのですが、結果から言えば杞憂に終わりました。
レースではスタートが悪くなかったこともあり、鞍上が押していくと中団をキープして直線へ。
馬群の外から脚を伸ばして、直線半ばで既に逃げ切り態勢を固めていた伏兵ナックドロップスに半馬身差まで迫り、かつ後方から猛然と追い込んできた1番人気テイエムアトムはクビ差抑えて2着入線。
ナックドロップスは2戦して2度とも先着している相手だったので残念ですが、展開のアヤという面もあるでしょう。
逆に展開次第でテイエムアトムに躱されていてもおかしくはなかったので次走確勝とまではとても言えませんが、クラス上位の力を持っていることに関してはこれで確定。
それこそ展開一つでこのクラスも勝ち上がれそうです。
状態に問題なければ年明け中山開催に続戦する可能性もあるという事なので、引き続き期待したいと思います。
ただ、今回はスタート直後にモタれて他馬の進路妨害をしてしまったり、4角でやや膨れ気味になってしまったりするなど、課題も改めて浮き彫りになったレースでもありました。
一朝一夕にどうにかなるものではないと思いますので、気を付けつつ矯正を図っていくしかないでしょうが。
距離については、調教師の見解としては「1400より1200の方がベター」という見方のようです。
前走の前くらいから、なんか東京戦を積極的に使いたくないような雰囲気が漂っている気がしますがどうなんでしょうね。
現実の結果として2勝を挙げたのは東京戦ですし、選択肢を狭める方向に向かってほしくはないと思いますが……。
まあそれはともかく、ウィンダミアに関しては年初の時点での目標が「年末に2勝Cの上位常連」というものだったので、年間出走数がやや少なかったですがほぼ狙い通り。
これからも地道にコツコツ頑張ってもらえればそれだけでも充分満足です。