こんにちは、まちかね太です。
今回は、3月10日に全容公開となった「広尾サラブレッド倶楽部リニューアル16周年記念・2024年2歳馬特別募集」募集馬についての簡単な感想記事です。
今回新たに募集をかけられるのは、シンボリバーグ22・ストームハート22の1歳馬2頭。
いつも通り血統論も馬体分析もないただの感想になりますが、お暇でしたらお付き合いください。
※以下文中敬称略。各種実績は記事執筆時点の物になります。なお、種牡馬などのプロフは以前投稿した同種の記事から一部流用しています。
募集馬プロフィール&感想
シンボリバーグ22は3000口、ストームハート22は2000口募集。
募集開始は3月21日から。記事執筆時点では11時開始とだけ告知されており、昨年導入されていた会員グレードによる受付開始時間の変更を今回も実施するかどうかは不明(※3/13追記 今回も実施すると公式HPで発表。G1グレード会員=8時、G2グレード会員&母馬出資会員=9時、G3グレード会員=10時にそれぞれ受付開始)。
毎年の特別募集の例に漏れず今回もポイントの早割特典は無く、付与されるポイントは会員各位のグレードによる加算に通常還元3%を加えたもののみになるので注意されたし。
シンボリバーグ22

| 父 | モズアスコット(種付け時 7歳) |
| 母 | シンボリバーグ(出産時 8歳) |
| 母の父 | ダイワメジャー |
| 性別 | 牡 |
| 誕生日 | 2/28 |
| 生産牧場 | シンボリ牧場 |
| 調教師 | 矢作芳人 |
| 募集価格 | 5400万円 |
| 遺伝子型 | CC型(早熟短距離) |
父・モズアスコット
2014年生まれの米国産馬。父Frankel、母India、母の父ヘネシー。
母Indiaは米15戦6勝。コティリオンBCH-G2など重賞2勝。ファンタジーS-米G2・2着のMisty Hourの娘で、To Honor and Serve(ウッドウォードS-米G1などG1・2勝を含む重賞6勝)、Angela Renee(シャンデリアS-米G1)の叔母。
繁殖としては、モズアスコットの他に米リステッド勝ち馬Kareenaを産んでいる。
モズアスコット自身は日香26戦7勝。安田記念-G1、フェブラリーS-G1など重賞3勝。
デビューは3歳6月と遅かったが、3戦目の7月中京で初勝利を挙げるとそのまま4連勝で11月にオープン入り。
オープン級では惜敗続きだったが、連闘で臨んだ4歳の安田記念を9番人気ながら勝利し、重賞初制覇がG1初制覇となった。
しかしその後5歳いっぱいまで、スワンS-G2で2年連続2着した以外は着外ばかりというスランプに陥る。
目先を変えて6歳の初戦で初ダートとなる根岸S-G3に挑戦し、見事に復活勝利。続くフェブラリーSも制して、芝ダートの東京マイルG1を制した馬となった。
その後はマイルCS南部杯-Jpn1で2着したのが目立つ程度だったが、12月のチャンピオンズC(5着)を最後に無事種牡馬入り。
シンボリバーグ22は、その初年度産駒。
2023年種付け料・300万円(受胎確認後・フリーリターン特約付)。※前年から50万円UP
2021年種付け頭数167頭。2022年種付け頭数139頭。
アロースタッド繋養。
馬名の意味は「冠名+イギリスの競馬場の名前」。
母・シンボリバーグ
2014年生まれの日本産馬。父ダイワメジャー、母スポークンファー、母の父Notebook。
母スポークンファーは米12戦5勝。マザーグースS-G1、CCAオークス-G1を勝利した名牝。
米国で繁殖入りした後日本に輸入され、米国時代の産駒にリステッド勝ち馬のSerendipがいる。しかし、日本での現3歳以上の産駒7頭のうちJRAで勝ち星を挙げられたのは(というか掲示板に載れたのは)シンボリバーグのみ。
シンボリバーグ自身はJRA23戦3勝(障害2戦0勝を含む)。平地での最終クラスは1000万下(現2勝クラス)。
勝ち星は全て芝でのもので、距離は1200~1600m。1000万下戦を勝てなかったが3着は3回記録(全て芝1200戦)し、当クラスでは上位の存在だった。
シンボリバーグ22は第2仔。
馬名の意味は「冠名+指輪(仏)」。
生産牧場・シンボリ牧場
言わずと知れた老舗の名門。七冠を制した皇帝シンボリルドルフを筆頭に、日本競馬史に名を残す名馬を数多く輩出している。
2022年JRAリーディング31位。
近年の活躍馬はリバーラ(ファンタジーS-G3)、フレッチャビアンカ(東京記念)、リーチ(鎌倉記念)など。
調教師・矢作芳人
広尾民に神と崇められるリーディングトレーナー。
昨年パンサラッサ・バスラットレオンをドバイで勝利に導き、そして今年再びその2頭にサウジで栄冠を掴ませ、一般ニュースにも大きく取り上げられるフィーバーを巻き起こした。
2022年JRAリーディング1位。
代表管理馬はコントレイル(クラシック3冠などG1・5勝を含む重賞7勝)、ラヴズオンリーユー(ブリーダーズカップフィリー&メアターフなどG1・4勝を含む重賞5勝)、リスグラシュー(有馬記念などG1・4勝を含む重賞6勝)、マルシュロレーヌ(ブリーダーズカップディスタフ-G1など重賞(Jpn含む)5勝)など。
騎手は所属騎手を起用する事が多い。
測尺
不明
所感
高いは高いが……
昨年秋の募集馬だったゴッドフロアー22に続く、まさかのこの世代2頭目の矢作厩舎モズアスコット産駒。いわゆる矢作セレクト対象馬という事のようです。
ラインナップを見た時には、特別募集で早割特典が無い分だけ価格も抑えられるのでは、という淡い期待を抱いていましたが、結果はゴッドフロアー22(5100万円募集)より高いという無慈悲なものでした。
まあゴッドフロアー22も既に完売しています(=5100万円でも許容できると購買者は判断した)し、なにしろ矢作厩舎・広尾TCのタッグはサウジでの大暴れでトレンドを席巻している最中ですから、予測の範疇内ではあります。
CC型ですし、母も短距離戦で走っていた馬。素直に短距離型に出る可能性は高そうなので、上手くいってもクラシックを狙うわけでもない(と思われる)馬にこの価格を出せるか、という個人個人の価値観が出資の可否を判ずる理由の一つとなりそうです。
早割特典が無いので早期出資する意味は本来ほとんどなく、価格が価格だけに出来れば測尺くらいは知りたいとは思いますが、測尺が発表されるであろう本募集の時期まで売れ残っていることは無いでしょうから、いずれにせよ決断は早めに迫られることになりそう。
「サイズは標準から大きめに育ってくると思われ」というコメントがあるので、ワンサイズ小さめに見積もってもレース時450キロくらいの馬格は期待してもいいのではないかなあとは思うのですが。
父も母も現役時480~500キロくらいで走っていたので、息子もそれなりに大きくなる蓋然性はあるでしょう。
個人的には、予測より高かったとはいえ予想の範疇内の価格ですし、馬体写真は冬毛モコモコすぎてゴッドフロアー22の募集時写真と比べてあまりカッコ良くは見えませんが、顔写真はキリッとしていてなかなかのイケメンで好みなので、出資する方向で行こうと思っています。
ゴッドフロアー22にも出資している私としては、「矢作厩舎モズアスコット産駒が2頭揃ってれば、最悪でもどっちかは活躍してくれるんじゃないかなあ……」などと思っていたりもするわけですが。
甘い考え?
敢えて気になる点を挙げるとすれば、「母の父ダイワメジャー」の実績が牝馬に偏っている点がありますかね。
記事執筆時点で母の父ダイワメジャーの重賞ウイナー5頭は全て牝馬(うち3頭は交流重賞)です。
まあ重賞好走レベルやオープン勝ちクラスだと牡馬も普通にいますので、そこまで気にするような事でもないかなとは思います。
ある意味そういう実際的な事より気になる(?)のはキャッチコピー。
募集のセールスキャッチコピーが「名門牧場の歴史と誇りが歓喜の輪を広げる。」なのに公式プロフィールページに生産牧場の記載がないのはギャグか何かですか?
ちょっと面白かった。
動画ページでははっきり「シンボリ牧場」と載っているのにプロフィールページには生産牧場を載せない理由はなんぞや。
一応関西人の端くれなんで、ツッコまずにはいられない!
ストームハート22

| 父 | リアルスティール(種付け時 9歳) |
| 母 | ストームハート(出産時 6歳) |
| 母の父 | Uncaptured |
| 性別 | 牝 |
| 誕生日 | 2/27 |
| 生産牧場 | 木村秀則 |
| 調教師 | 田中克典 |
| 募集価格 | 2200万円 |
| 遺伝子型 | CC型(早熟短距離) |
父・リアルスティール
2012年生まれの日本産馬。父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミー、母の父Storm Cat。
母ラヴズオンリーミーは不出走。マルセルブーサック賞-仏G1など欧州の2歳牝馬G1を2勝したRumplestiltskinの妹で、欧州最強マイラーMiesqueの孫。即ちKingmamboやEast of the Moonの姪であり、Study of Manの従姉。
競走歴はないが繁殖としては名門の血を遺憾なく発揮し、リアルスティールの他にラヴズオンリーユー(BCフィリー&メアターフ-米G1などG1・4勝を含む重賞5勝)、プロディガルサン(芙蓉S)、ラングレー(洛陽S)、ラヴユーライヴなどのオープン馬を産んだほか、孫の代にもテルツェット(クイーンS-G3連覇など重賞3勝)が出ている。
リアルスティール自身は日UAE17戦4勝。ドバイターフ-首G1など重賞3勝。
2歳12月にデビュー勝ちを飾ると、2戦目でいきなり共同通信杯-G3に挑み、ドゥラメンテを半馬身差2着に下して重賞制覇。
しかし皐月賞・ダービーはドゥラメンテの前にそれぞれ2・4着、秋の菊花賞もキタサンブラックの2着に敗れてクラシック制覇はならなかった。
4歳春に遠征したUAEでドバイターフを制し、海外で念願のG1初制覇を果たす。ただ、その年の天皇賞・秋でモーリスの2着したのがその後のG1での最高着順となり、最後まで国内G1を勝つことは出来なかった。
なお、生涯4勝の全てが1800m戦。
2019年から種牡馬入りし、産駒は22年デビュー。オールパルフェがデイリー杯2歳S-G2を勝利し、早々に重賞ウイナーを輩出することに成功した。
他の代表産駒にトーホウガレオン(シンザン記念-G3・3着)など。
ストームハート22は3世代目の産駒。
2023年種付け料・300万円(受胎確認後・フリーリターン特約付)。※前年から据え置き
2021年種付け頭数173頭。2022年種付け頭数151頭。
社台スタリオンステーション繋養。
馬名の意味は「アメリカのSFアクション映画名」。
母・ストームハート
2016年生まれの米国産馬。父Uncaptured、母Miss Fear Factor、母の父Siphon。
母Miss Fear Factorは米3戦0勝。フロリダオークス-G3・2着のPuddlejumpの娘。
繁殖としてはマル外として短距離戦線で活躍したエイシンブルズアイ(オーシャンS-G3)を出し、その活躍もあってか続いてストームハート・カメキチと2頭の産駒が輸入されたが、いずれもJRAでは未勝利となっている。
ストームハート自身はJRA9戦0勝、地方(東海公営)3戦3勝。
広尾の所属馬として3歳4月に遅いJRAデビューを果たし9月までに4戦するものの未勝利(小倉ダ1000m戦での4着が最高成績)。
しかし東海公営に転籍すると、4歳1月に名古屋・笠松のダ1400戦で3連戦し全勝。
JRAに再転入し5歳1月までに1勝クラス戦を5戦した(芝2戦・ダート3戦、全て1400m以下)が、掲示板に載る事は出来ず引退、繁殖入りとなった。
ストームハート22は初仔。
馬名の意味は「Storm Birdのクロスより+父父名の一部」。
生産牧場・木村秀則
広尾TC関連の母馬を数多く預かって頂いている、メインの預託先。
昨年広尾TCのパンサラッサがUAEのG1・ドバイターフを同着優勝したことで、G1馬輩出ブリーダーの仲間入りを果たした。
2022年JRAリーディング42位。
代表生産馬はパンサラッサの他にキングエルメス(京王杯2歳S-G2)、クレッシェンドラヴ(福島記念-G3など重賞2勝)など。
調教師・田中克典
一昨年開業した関西の新鋭調教師。元ジョッキー。矢作芳人調教師の娘婿でもある。
その縁もあってか、開業当初から広尾の馬を預かっている。
2022年JRAリーディング36位。開業初年度(21年)の14勝から倍近い27勝を挙げ、一気にTOP40の圏内に入ってきた。
主な起用騎手は坂井瑠星騎手・高倉稜騎手・吉田隼人騎手など。
代表管理馬はピンハイ(チューリップ賞-G2・2着)、ロッシュローブ(門司S-OP)など。
測尺
不明
所感
価格は妥当……かな?
昨秋募集された1世代上のリアルスティール牡馬トゥジュール(フォーエヴァーユアーズ21)が2600万円募集だったことを考えれば、母がJRA未勝利・初仔牝馬・早割なしという条件で2200万円募集なのは相対比較上は割高とも思いますが、妥当の範疇ではあるでしょう。
CC型ですがコメントや血統診断などを見る限りは距離の融通性を期待されているようですが、牝馬なので上手くいけば3歳春まではマイル以下の距離メインになるでしょうから、乖離が出てくるとしても後々の話になるでしょうか。
初仔ですが、両親は共に500キロ前後で競馬をした馬。伯父エイシンブルズアイや叔母カメキチは450~460前後で走った馬ですが小さすぎるというサイズでもなく、「一番仔にしてはサイズ面にも不安がなく」とのコメントもある程度は信頼してもいい気はします。
田中師は現状賛否両論ある印象ですが、数字だけ見れば2年目で跳ねた優秀な調教師です。
諸々の条件は悪くないように思えます。
あとは母の繁殖能力が競走能力と比例しないものであるかどうか。
こればっかりはやってみないとわかりません。
今回の2頭ではギャンブルみが強いのはこちらの方ではあるかとは思いますが、多分こちらは早々に満口にはならないのではと思われるので、ある程度の期間は様子見も出来るのでは。
じっくり様子を見てはみたい。
まとめ
以上、適当感想でした。
本文中にも書きましたが、早割がない以上早期出資する利点が無いので出来るだけ様子見したいのも本音ですが、特別募集に備えてある程度ポイントを貯めていたのでそれでシンボリバーグ22に出資しようかと思います。
まあ足りませんがね?
特別募集に来るのはせいぜい3000~4000万円クラスだと思っていたので……。
あとは募集開始直後の瞬殺完売が無いことを祈っておきます。
それはさておき、広尾の早期募集に関しては後の本募集で募集されると予想される馬たちとの兼ね合いも考慮しておかなければならないのがなかなかに小難しくはあります。
予算が……。
お金があればしなくていい心配なのですが、豆腐生活でどうにか資金を絞り出している身からすれば予想も大事。
広尾TCは、ここ数年世代ごとの募集総数は15頭前後になっています。今回の募集で、22年産世代は計6頭がラインナップされましたから、本募集と秋募集で合わせてあと10頭程度の募集があると予想されます。
ラインナップされる可能性が高そうなのは、やはりクラブ関係の母馬の子供たち。
・ディメンシオン×ロードカナロア 牡※現状血統登録なし
・ステラリード×ルーラーシップ 牝
・ハイアーラヴ×レイデオロ 牝
・レトロクラシック×ルーラーシップ 牡
・エンパイアブルー×リオンディーズ 牡
・セイリングホーム×スワーヴリチャード 牝
・ルックオブラヴ×ゴールドシップ 牡
・パーフェクトラヴ×アメリカンペイトリオット 牡※現状血統登録なし
・ゼロカラノキセキ×レッドファルクス 牡
・エレナレジーナ×オルフェーヴル 牡※現状血統登録なし
・フォーエヴァーユアーズ×シルバーステート 牡
このあたりから7~8頭くらいと、他に余所の牧場から3~4頭くらいという構成になりそうでしょうか。
全然違ったらすみません。
もし首尾よくシンボリバーグ22に出資出来た場合、他の候補をどうするかというのもぼちぼち考えておきたいと思います。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)
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