こんにちは、まちかね太です。
3月4日の阪神5レース・3歳未勝利(芝1600)で、ワラウカドでの出資馬クリプティクコードがデビューしました。
海外セリで落札されてワラウカドの一員に名を連ねることになったクリプティクコードは、現2歳までのクラブ所属馬48頭の内でただ1頭の非パカパカファーム出身馬(クリプティクコード以外の外国産馬は海外パカパカの生産馬なので)。
民俗学の用語に、外界から来た異邦人をコミュニティに豊穣をもたらす異界の神として歓待するという「まれびと信仰」というものがあります。
クリプティクコードは、ワラウカドにとってあらゆる意味で異邦人たる存在。
先の4歳世代に続き、現3歳世代にも頓挫する馬が多く苦闘気味のワラウカドに福運をもたらすマレビトとなれるか。
デビューはここまで遅れましたが調教時計は決して悪くなく、その期待を預ける資格は充分あるはず。
ゴドルフィンの代表でもあるハリー氏が海外セリで落札した馬はレモンポップがフェブラリーSを制したばかりで、トレンドも期待を後押し。
出来れば初戦からいい結果を!
以下、そんな願望込みで見たレースのレポートです。
出走馬プロフィール・クリプティクコード
クリプティクコード
(牡3・Churchill×Veiled Intrigue by Pastoral Pursuits)
栗東・藤原英昭厩舎

ここまでの戦績:初出走
レースまでの状況
2020年産のパカパカF生産馬にクラブに提供できる馬が少なかったという事で、イレギュラー的にラインナップに加えられたセリ出身の外国産馬、それがVeiled Intrigue20ことクリプティクコード。
募集当時の私の出資ルールではマル外は検討対象外でしたが、うっかり募集動画を見て柔らかい動きに魅かれてしまい、Churchillにも興味があったので、原則を曲げて出資しました。
Churchillは2歳から3歳5月までほぼ無敵の8戦7勝(7~8F戦は全勝)、6月以降5連敗(いろいろ条件が合わなかったレースもあるでしょうが)の早熟マイラーで、妹もチーヴァリーパークS勝ち馬、母はクイーンメアリーS2着馬というド早熟血統。
Veiled Intrigueも最高実績は3歳春という事で、その2頭の息子であるクリプティクコードも当然成長のピークは早めに来ると思われ、ワラウカドののんびり育成にははっきり向かない血統かなとは思いはしたのですが、やらぬ後悔よりやって後悔という事で、半ば爆死覚悟の出資になります。
……と、この上の段の文章は以前(22年6月)に投稿した20年産出資馬紹介記事からの抜粋なのですが、そうは言いつつ勿論早めの始動を期待していました。
ファンタストクラブでの育成は概ね順調に進捗。7月末の近況ではデビューは秋目標との調教師コメント。
22年の夏ごろはワラウカド同期の他馬に続々とアクシデントが連鎖していましたが、クリプティクコードは頓挫もなく8月30日に本州の吉澤ステーブルWESTに移動しました。
ここまでは順調に来ていましたが、9月末に予定されていた栗東入厩は体力不足という事でキャンセル。
その後10月20日に改めて入厩を果たし、11月2日にゲート試験にも合格しましたが調子落ちが感じられ、「能力面では上を狙えるだけの素質があり結果に期待していきたいと思っておりますが、体力面でもう少し強化が必要であると判断しました(藤原師)」と、再び吉澤ステーブルWESTに戻って仕切り直すことに。
その後疲れが取れてからは頓挫もなく順調にメニューを消化して行きましたが、12月23日の近況でも「トレセンでやっていくだけの体力があればレースでいい走りを披露してくれると思います」などとコメントされているので、やはりそうそう簡単に体力強化完了とはなりません。
それでも1月13日の近況では「コンスタントに良い走りができてきており、状態はかなり上向いてきております」と状態は上がってきた様子で、1月20日に栗東に帰厩となりました。
以降はトモの成長などを認められるコメントなどもあり順調に見えましたが、2月9日の近況で若干のコズミ症状を発したとの報告。
「能力に任せた走り方をしているので、走りのバランスの悪さからくる筋肉痛などが出やすい」「今のままですと能力に頼るだけの走りで良い結果にならないと思います」(藤原師)と、ここに至ってかなり具体的な要矯正ポイントの指摘が。
在厩での調整という形になったのはありがたいですが、デビューまで更に時間を要しそうな雰囲気になってきました。
是非もなし。
「出走さえできたらいいよ」という期待値の馬では無いので、放置されずにきっちり準備を整えてもらえるならデビューの更なる遅れもまたやむなし。
この時点で既に新馬戦に間に合う可能性もほぼ無くなっているので、急ぐ理由も薄くなっていましたし。
しかし2週間後の2月22日の近況で、3/4 阪神未勝利戦(芝1600m)に岩田望来騎手でデビューの予定であるとの発表が。
「本音を言えばもう少し教え込んでから行きたい気持ちもある」とのコメントもありますが、「馬の消耗と追い込んでいくことのリスクなどを考えると3/4 阪神の番組で競馬をさせることが最善であると判断」(藤原師)したとのこと。
当初デビュー戦に検討されていたという3月19日の阪神芝1800戦には同じワラウカドのポーレットが先に参戦予定を表明していた事もこの判断に影響したのかもしれませんが、最初の入厩時にもゲート試験後調子落ちを見せていたことなどを考えると、あまり長くトレセンの環境下に居ることが良くないタイプなのかなあという気もします。
まあそれがつまりは「体力不足」という事なのかもしれませんが……。
まだ成長途上・矯正途上という事もあって陣営のトーンはそのまま出走週まで上がり切らないままでしたが、追い切り時計は2月22日・3月1日ともにCコースでラスト2ハロン11秒台を計時するなど悪くは見えません。
この時期の芝マイルとあっては相手が楽になりようもない条件ではありますし、確かに課題は残ってはいるのでしょうが、見苦しくないレースは出来そうです。
一発あってもおかしくない!
出資者の欲目は多分にあるでしょうが、割と真剣にそう思います。
そして迎えたレース当週、阪神5レースは当然フルゲート18頭が埋まる事に。
ここがデビュー戦のクリプティクコードは問題なく出走できましたが、自身を含めて半数近い8頭がデビュー馬で占められてしまった為に既走馬の枠は少なく、優先権持ち以外は最低でも中12週の出走間隔が必要という出走するだけで一苦労というレースになりました(にもかかわらずワラウカド同期のホワイトキャンバスと被る事になったのはご愛嬌)。
人気の中心となるのは、昨秋阪神芝1600を連戦(2→3着)して以来となるダノンバビル(父ロードカナロア)。
2番手以降は混戦模様で、既走馬ではダミエ(父キンシャサノキセキ)、ユハンヌス(父Frankel)、ワカタツフェイス(父ヴィクトワールピサ)、リアリーホット(父ロードカナロア)など、デビュー組ではアオイコウキ(父ロードカナロア)、レッドルヴァンシュ(父ロードカナロア)などに印が分散しています。
クリプティクコード(&ホワイトキャンバス)はほとんど印なしの、ほぼ無視された存在。
ええ~?
課題アリとは言え、そこまで悪くは無いでしょう。流石にもう少し……と思いましたが、まあ結果で見返してくれることを期待して。
枠番は4枠7番。
好走率としては特に良くも悪くもない感じ。
鞍上岩田望騎手の過去3年コース実績は、出走馬の騎手中では中の上といったところ。
Churchill産駒はクリプティクコードが本邦初の出走産駒なので、当然データはゼロ。
データ的に特に有利と言える条件ではありませんが不利なわけでもなく、単純に実力次第で結果は変わりそう。
実力はあるハズ!
まずはメドの立つ走りを、願わくば一発大駆けを!
レース内容
グリーンチャンネルWEBで観戦。当日阪神5レース時点の天候は晴、芝は良。
クリプティクコードは488キロでパドックに登場。時折小走りになったりはしますがイレコミはなく、全体的には好印象。力はちゃんと発揮できる状態でしょう。
人気はダノンバビルが他を圧倒し、最終的に1.6倍。アオイコウキ(8.9倍)、ダミエ(9.3倍)、ユハンヌス(9.6倍)の3頭だけがどうにか10倍以内で後に続く形に。
クリプティクコードは77.3倍の11番人気。
……
いくら圧倒的人気の馬がいると言ってもこれは流石にナメすぎじゃね?
ちなみにホワイトキャンバスは313.2倍の17番人気。2頭ともに見返す走りを見せてくれい!
その後の進行は順調でしたが、ゲート入りの段になってアオイコウキがかなり嫌がり時間がかかりました。
既にゲート内にいたクリプティクコードに悪影響があるのではと心配しましたが、とりあえず大きな反応はしていないようなのでほっと一息。
アオイコウキがなんとか収まってからはスムーズに再進行となり、大外レッドルヴァンシュも素直に枠入りして準備完了。
ゲートオープン!
ん……んっ!?
ゲートが開いた瞬間には赤い勝負服が取り残されたように見えたので、すわ出遅れかと身構えましたが、すぐに中団辺りまで位置を上げていたので一安心……と思いきや。
ハナに立たんとするワカタツフェイスにカメラがフォーカスし、そのまま先団の馬たちを順々に映していく映像。
中団まで降りてきた映像で、内目を走るホワイトキャンバスの姿を確認。スタート直後の映像ではそのすぐ後ろくらいの位置にもう1頭のワラウカド勝負服がいたはず。
が、見当たらない!
あら?
クリプティクコードは何処?
映像上部の帯部分に目を移すと、馬群からちょっと離れた後方に赤い勝負服が見えます。後ろから5頭目くらいか?
……あら?
やっとメインカメラが後方に回り、映し出されたクリプティクコード。
やや鞍上の手が動いてはいるものの追走に苦労している感じでも引っかかっている感じでもありませんが、かなり頭が高い走りに見えます。
馬群があっという間に3~4コーナーに入った中、クリプティクコードも内側から徐々に前に上がっていく構えは見せていますが、さほど差は詰まっていません。
んん~~?
後ろから6~7頭目くらいの位置で直線に向いたクリプティクコード。
直線入り口で岩田騎手のムチが入りますが、内外回りのコース合流地点あたりで外にヨレるような感じになってしまいます。
そこからは鞍上も無理はしなかったのか追いはするもののムチを入れることもなく、勝負に割りいる事は無いままゴールに流れ込んで終戦。
んんん~~~
レースは直線で馬群を割ったダノンバビルが逃げるワカタツフェイスを半馬身捉え、人気に応えて優勝。3着はデビュー戦のレッドルヴァンシュ。ホワイトキャンバスは直線内目で抵抗を見せる見せ場を作り10着。
クリプティクコードは16着という結果に終わりました。
結果
3歳未勝利(阪神・芝1600・良)
岩田望(56)馬体重488
16着(18頭・11人気)
所感
んんんんん~~~
真剣に期待していましたが、同時に現実はそんなに甘くは無かろうとも思ってはいました。
いましたが、それにしても厳しい結果に。
ほぼ回ってきただけという内容でした。
正直ショックな結果ではありますが、ぶっちゃけ今回はまともにレースをしていないので、これが実力であるとは流石に言えないでしょう。
言えないはず!
調教時計の分だけ走れればもっとやれるはずですし、今回はそもそも色々な矯正も半ばのまま出てきたわけで。
まあ調教と実戦は違うというのは重々承知していますし、もはや矯正にのんびり時間を掛けていられる時期でもないことも分かってはいますが。
とはいえ、厩舎は今回の結果を受けて色々対策を考えてくれるでしょうから、一流厩舎の修正力に期待です。
まだ初戦、諦めるには早すぎる!
ちょっと条件が変わればガラリ大変身する馬も珍しくは無いですからね。
レース慣れすれば動きも変わるかもしれませんし。
次走までには笑門の固い鍵を開ける秘密の暗号を見つけ、福をもたらすマレビトとなってくれることを改めて祈ります!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はワラウカド様公式HPより許可を頂き掲載しております。)