こんにちは、まちかね太です。
7月20日の小倉5レース・メイクデビュー小倉(2歳新馬)に、サラブレッドクラブライオンでの出資馬コンフォルツァが出走しました。
コンフォルツァは、この世代からTCライオンに入会した自分にとってクラブ初出資2頭のうちの1頭。
育成での評価が高く、早期入厩からすんなりゲート試験に合格するなど進捗も至極順調で、
もしかしていきなり
大物を引けたかも!?
と期待に胸を高まらせていましたが、いざデビューに向けて再入厩してみると追い切りがことごとくイマイチで併走遅れを連発。
横山典弘騎手のコメントも渋く、当初の予定よりも一週間遅らせてのデビュー戦となりましたがそれでも不安を拭い去ることは出来ないまま、この日を迎える事になってしまいました。
再入厩前の期待感とその後の不安感の落差が冗談のように激しく情緒が混乱させられそうになりますが、どうであれこちらに出来る事は信じて応援する事のみ。
「力強く」明日へ踏み出せ!
……たらいいなあ……。
以下、なんとか次につながるレースが出来ますようにと祈って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・コンフォルツァ
コンフォルツァ
(牡2・ドゥラメンテ×デルマキセキ by Scat Daddy)
栗東・松永幹夫厩舎

ここまでの戦績:初出走
レースまでの状況
昨年末に故あって広尾TCでの以後の新規出資をやめると決めた際、当初は他に入会中の3クラブだけでやっていくつもりでしたが、TCライオンで募集していたラクレソニエール22(エーグルドール)に惹かれてしまうトラブルが発生。
既に広尾の同世代馬にも出資していて、それら現出資馬とは最後までお付き合いさせてもらいますので、ライオンでもこの世代に出資すると予定の頭数と予算を完全にオーバーしてしまう状況でしたが、結局抗えず入会してしまいました。
既会員様におかれましては
どうぞ宜しくお願い致します。
ただ、1頭だけだと何かアクシデント(故障とか放置とか)があった時に楽しめなくなってしまうかもしれないので、予算オーバー上等で同時にもう1頭出資することに。
毒を食らわば皿まで!
その後がもやし生活になろうとも、甘い毒には抗えないのです……。
というわけで何頭かを検討した結果、自分の出資基準的にはエーグルドールをも上回る評価になったデルマキセキ22ことコンフォルツァにも出資することを決めました。
ちなみに他の検討対象はサザナミ22(ウェーヴレット)とパドックシアトル22(ディアウス)でした。お金があれば行きたかったですが、もやしを通り越して霞を食う生活は流石に出来ないので泣く泣く断念。
さて、そうして我がチームに加わってくれたコンフォルツァ。ドゥラメンテのラストクロップという事もあってか彼が同世代募集馬の一番人気であり、自分が出資後しばらくすると満口に。
ライオンさんでは珍しい状況(初?)だそうです。それだけ多くの人に期待されているという事ですから、こちらの期待感も相応に増すというもの。
そしてその期待感を更に煽るが如く、社台ファームで育成されているコンフォルツァに対するコメントにはいい言葉が並びます。
曰く、「常に楽な手応えで走り切れ、体力的に堪えた様子などうかがえません」「飼食いが良く、ギュッと筋肉が詰まった好スタイル」「楽な手応えでスッと加速でき、動きの良さも変わりません」、etc.
3月12日に本州の山元トレーニングセンターに移動してからも同様で、「この時期の2歳としては乗り味に安定感があり、反応も良く、完成度の高さが光りますね」「(坂路3F39.8、ラスト12.8をマークして)負荷がかかる当場のコースでは滅多に見られない鋭さです。能力の高さは疑いようがありませんよ」、etc、etc.
これはモノホンやん!?
自分の出資馬でデビュー前にこれほどまでに褒めちぎられた馬がいただろうか?
……いや、いない!(反語)
うなぎ上りに期待感が上がって行く中で、4月19日には栗東・松永幹夫厩舎へ入厩。
ここでも早々に「助手の話でも『今時期の2歳にしては体も動きもしっかりしています』と評価していました。若馬というよりも古馬のような風格もありますし、楽しみですね」という師のコメントが飛び出し、他厩舎の人にも褒められた、という話も。
5月1日にはゲート試験にもあっさり合格。
同時に「父の産駒にしては扱いやすいのですが、走ることに力が入りすぎてしまう面があるので、力の入れどころを覚えさせる必要はある(松永幹師)」と課題も挙げられてはいますが、それは2歳馬なので当然のことでしょう。
現時点では及第点を与えられるとも言われていますので、心配しすぎる必要は無さそうです。
5月7日にはリフレッシュのためにグリーンウッド・トレーニングへ放牧へ。
ここまで順調なら6月デビューももしかしてあるかな、とも思いましたがグリーンウッドで1ヵ月半ほどじっくり調整し、栗東に帰ってきたのは6月21日。
翌22日の近況更新で、「まずはゆったり走らせたい」という思惑の元、小倉三週目(7/14)の芝2000m新馬戦でデビューさせる予定と発表されました。
鞍上は横山典弘騎手に依頼しているとのこと。
いよいよ……!
グリーンウッドでも相変わらず好評価を貰えていましたし、このまま前途洋々の未来へ向けて突き進むと信じて疑っていませんでした。
……この時点では。
暗転したのは再入厩後二本目、初めての本格的な追い切りが行われた6月26日。
稍重のCWコースで横山騎手を背に行われた追い切りは、馬なり6F併せで89.2-72.8-56.9-41.0-13.3、セングンバンバ(3歳未勝利)馬なりを0.5追走0.4遅れというもの。
……んん?
字面上は騎手騎乗の割になんだかアララな感じの時計と内容に見える……。
そう感じたのも(残念ながら)見当違いという訳でもなかったようで、その後更新された近況では横山ジョッキーの「まだ息が重いし、体も余裕が残るという感じ。もう少し時間をかけた方が良さそう」という渋いコメントが。
これを受け、松永師からも状況次第ではデビュー戦をスライドさせることも検討するとの話が出てきました。
それまでの高揚感に現実という冷や水を浴びせられる中、一週間後の7月3日の追い切りでは別の3歳未勝利馬と強めで併せ、全体85.8、ラスト11.8、0.6秒追走の0.1秒遅れ。
騎手からは「先週からはだいぶ良くなったし予定通り行けるかもしれないが、まだ早い気もする」という評価。
良化はしているようですが煮え切らない感じで、これは……。
……無理しない方が……
この二週間の追い切り内容から、ここまで半年間抱いていた期待感は一気に吹っ飛び、代わりに押し寄せてくる不安感。
この状態でデビューしてもロクな結果にはならないんじゃ……と、僅か半月前に考えていた事とは真逆の想念が増大していきます。
そして7月10日の追い切りでは、馬なりの古馬2勝C馬とこちらは強めで併せ全体83.7、ラスト12.5、0.8先行の0.8遅れという内容。
先行して遅れたものの動きは悪くは無かったとのことでしたが、急仕上げ感が否めないため14日のデビューはやはり取りやめ。
20日の芝1800戦にスライドすることが決定しました。
鞍上は横山騎手が都合をつけてくれたという事で、ありがたくもそのままの予定。
とはいえこの状況では、一週先送りしたところで……。
厳しいんとちゃうか……
(私が)弱気の虫に支配されていく中で迎えた7月17日の最終追い切りは、同じ2歳新馬のカロローザ(末強め)と一杯に併せ、83.1-66.6-51.0-36.0-11.8、0.1追走0.5遅れという内容になりました。
松永師のコメントは「まだ良化の余地があるのは確かですが、デビュー戦を迎えるにあたっては納得のいく態勢に仕上がった」「ウッドチップよりもグリップが利く芝で良さが出そうな印象がありますし、実戦でどれだけやれるのか楽しみ」というもの。
……信じまっせ!
師が納得のいく状態だというなら信じます!
結局追い切りで併せた相手に先着することは一度もありませんでしたが時計は徐々に詰めていますし、少なくとも最終追い切りに関しては相手が動きすぎたというのもあるはず。
そもそも、きっと調教では
走らないタイプの馬なんだ!
……と思いたい(人はそれを現実逃避と言うでしょうが)。
そんなこんなで遂にやってきたデビュー戦、出走馬はコンフォルツァ自身を含め9頭。
どうやら当週のメディアで多く取り上げられていたグレインワーク(父オルフェーヴル。アリーヴォの半弟)が人気の中心となりそう。
他に印が厚いのはオールザレイジ(父エピファネイア)、ジュンライデン(父レイデオロ。サトノグランツの半弟)、メイショウツヨキ(父アドマイヤマーズ)など。
コンフォルツァは複穴印が回るかどうかという程度の評価で、単勝予想オッズも数十倍。勝ち負けに絡むのは厳しいと見られているようです。
さもありなん。
状況的に仕方ない評価でしょう。どうにか覆してほしいものですが……。
枠は大外8枠9番。好走率としては可も不可もない枠。とはいえ最後の枠入れになる大外枠は、少頭数とも相まってむしろ良い方に作用してもいいのでは。
ドゥラメンテ産駒のコース実績は上々。横山騎手の過去3年コース実績も(サンプル不足とはいえ)まずまず。
データ上のコース相性は総じて悪くは無いハズ。
勝ち負けどうこうとは流石に口の端にも出せませんが、どうにか実戦で良さが出て次につながる走りを見せてくれることを祈ります!
どうか頑張っておくれよ~!
レース内容
当日5レース時点の小倉競馬場は曇り、芝は稍重。
コンフォルツァは484キロでパドックに登場。映像の範囲では柔らかそうな身のこなしでゆったり歩けているように見えます。現状の力は不足なく出せるのではないでしょうか。
単勝最終人気はグレインワークが2.6倍の1番人気。以下ジュンライデン(3.8倍)、オールザレイジ(4.1倍)、メイショウツヨキ(6.4倍)と続き、コンフォルツァはそれらに続く5番人気13.5倍。
途中までは10倍以下だった場面もあり、新聞の予想よりはだいぶ人気しています。1000口満口の力もあるのでしょうか?
皆の思いを力に変えて欲しい、
いやマジで!
レースへの準備は着々と進行していき、枠入りも各馬が納まり最後となった大外コンフォルツァを残すのみに。
係員に引かれたコンフォルツァは手間取ることも無くスッとゲートイン、これで準備完了。
ゲートオープン!
しかしコンフォルツァ、ゲートが開いた際の反応が鈍く、他馬から遅れてのっそりとスタート!
あじゃぱ!?
スタートから飛び出していったグレインワークやメイショウツヨキらとの差は既に3馬身。同じく出遅れ気味だったオールザレイジからも1馬身遅れ、見事に最後方からとなってしまいました。
それでも鞍上横山典騎手は焦る様子も見せず、徐々に内へ進路を取りながらも馬なりで淡々と最後方を追走。そのまま1コーナーを回って行きます。
馬群を引っ張るのはグレインワーク。しかしメイショウツヨキも譲る気配を見せず、外から体を併せて競りかけていきます。
その後ろにも差なくジュンライデン、出遅れを巻き返して馬群に取りついたオールザレイジなど5頭が団子状態で続きます。
集団から3馬身遅れた後方から追いかけるのがコンフォルツァとエコログローリー。ほぼ並走ですが、外のコンフォルツァの方がエコログローリーに僅かに先んじてはいます。
向こう正面へ。先頭グループは逃げ争いの2頭の更に外からジュンライデンが並びかけていき、混沌としてきました。
コンフォルツァは相変わらず集団からは少し離れた後方ですが、エコログローリーは1馬身離して単独8番手に。
残り1000m、グレインワークがどうにか先頭を保って通過するも、外の2頭も変わらず差のない位置。
コンフォルツァは徐々に前に進出。馬群の最後尾に取りつき、3角では遅れ始めたテーオーシュタルクを外から交わしていきますが、更に外から捲ってきたエコログローリーに抜き返される形に。
馬群全体もエコロの動きに合わせるように上昇し、3~4コーナー中間地点では再びコンフォルツァと前方馬群の間に2馬身ほどの差が開いてしまいます。
4角手前、横山騎手の手が動き始め、コンフォルツァにムチも入りますがビュッと反応する感じではありません。
遅れないようにするのが精一杯か!?
アカンのか~?
馬群は4角へ。グレインワークは苦しくなり、その外からメイショウツヨキとジュンライデンが並んで直線で先頭へ躍り出ました。
コンフォルツァはコーナー終わりから徐々に進路を外に持ち出し、大外へ出していきます。
残り200手前、完全に大外へと出たコンフォルツァ。先頭からは5~6馬身ほど、順位はまだ8番手。後はここからどこまで伸びることが出来るか?
どうにか~!
なんとか掲示板くらいには……!
願いが届いたか、コンフォルツァはジリジリと前進!
残り200過ぎ、2頭を捉えて6番手へ浮上!
掲示板まであと一つ!
頑張れー!!
末脚が徐々に勢いを増していたコンフォルツァ、ここで本格的に点火!
横山騎手のアクションに応え、大外から強襲!
残り100、まだ6番手、しかしこの勢いならば!
やれーーー!!
グングン伸びる!
内目で3番手争いを演じていたオールザレイジとルクスレゼルヴァ、最内で逃げ粘っていたグレインワークをまとめて交わし、一気に突き放した!
そして更に前へ! 前へ!
抜け出している2頭を追いかけて!
迫る!
……しかしここでゴール!
……いや、上々!
頑張ったー!!
レースはジュンライデンが直線競り勝ち優勝。メイショウツヨキが3/4馬身差で2着。
コンフォルツァは更に1馬身1/4差での3着。4着オールザレイジには1馬身半の差を付けていました。
結果
メイクデビュー小倉(2歳新馬)
(小倉・芝1800・稍重)
横山典(55)馬体重484
3着(9頭・5人気)
所感
よくやってくれました!
スタートを端緒に前半は怪しい感じでしたが、直線残り200mだけで全ての不安を吹っ飛ばしてくれました!
まああと少し直線が長ければもう少し、とは当然思いましたがそれは贅沢というもの。
あの期待感は
幻では無かった!
前に行った馬たちが残る中、1頭だけ後方から突っ込んできた形になるので展開が向いていたわけでもないでしょう。
内目の馬たちとは通った馬場差はあるにせよ、それでも力があることをはっきり示してくれたレースだったと思います。
レース前の「次につながるレースをしてほしい」という願いは充分以上に果たされました。
今回の結果で、仮にこの先もずっと調教がイマイチだったとしても本番ではキッチリ脚を使ってくれると信じられる根拠も出来たので、今後の安心感醸成という意味でも大きな意味のある3着でした。
もちろんスタートでのあからさまな出遅れの他、道中も直線に向くまではモタモタしていたのも事実。
課題もまた多くあったレースではありましたが、新馬戦なのでそれも当たり前。
今回は教育騎乗という側面も少なからずあったはずなので、課題を今後少しずつ解消していければ勝利も同時に近づいてくることでしょう。
この先が楽しみ!
不安に揺れていた心が、あの末脚でまた逆方向へ揺さぶられることになりました。
今度こそ気兼ねなく期待させてもらいます!
思えば最初の期待感・高揚感のままレースに来ていれば、3着でこんなにうれしい気持ちになる事も無かったでしょう。
あの冗談みたいな期待から不安への落差は、この喜びの為には必要な事だったのかも。
騎手からは馬の健闘を称えるコメントの他、「この暑いなか、調教を積んで輸送して、新馬にとってはかなりの負担ですので、今日3着に来たからと言ってすぐには使わず、涼しくなる秋までじっくり待つべきではないでしょうか。素材は良いだけに大事に使うべきです」という提言があり、調教師も「本当に良くなるのは先だと感じましたし、広いコースの方が持ち味が生きるはず。この後はひと息入れて秋口に使いたい」というコメントが出ているので、次走までは少し間を開けることになりそうです。
自分は2歳戦に関しては「兵は拙速を尊ぶ」論の支持者で、自身がある程度の状態なら完璧ではなくとも使えるなら早めに使って、相手が質量ともに揃わないうちに勝ち上がってしまうのが上策と思っているのですが、無理をしても仕方が無いので陣営の判断に文句はありません。
最初の期待感が幻で無かったのなら、多少相手が揃おうが勝ち上がりは難しいミッションでは無いはず。
秋により成長した姿を見せてくれることを信じて、期待して待ってます!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はサラブレッドクラブライオン様公式HPより許可を頂き掲載しております。)