今回は一口馬主の話題からちょっと離れて、最近の競馬全般の話題から気になったところを取り上げていきたいと思います。
今後ちょこちょここんな風に雑記的な内容も残していきたいと思っているので、宜しければお付き合いください。
2021年JRA賞決定
まずはこの話題から。
1月11日、2021年度のJRA賞が発表されました。
表彰されたのは以下の馬たちです。
| 表彰 | 受賞馬 | 父 | 母 | 調教師 | 馬主 | 生産者 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 年度代表馬 | エフフォーリア(牡3) | エピファネイア | ケイティーズハート | 鹿戸雄一 | (有) キャロットファーム | ノーザンファーム |
| 最優秀2歳牡馬 | ドウデュース(牡2) | ハーツクライ | ダストアンドダイアモンズ | 友道康夫 | (株)キーファーズ | ノーザンファーム |
| 最優秀2歳牝馬 | サークルオブライフ(牝2) | エピファネイア | シーブリーズライフ | 国枝栄 | 飯田正剛 | 千代田牧場 |
| 最優秀3歳牡馬 | エフフォーリア(牡3) | エピファネイア | ケイティーズハート | 鹿戸雄一 | (有) キャロットファーム | ノーザンファーム |
| 最優秀3歳牝馬 | ソダシ(牝3) | クロフネ | ブチコ | 須貝尚介 | 金子真人HD(株) | ノーザンファーム |
| 最優秀4歳以上牡馬 | コントレイル(牡4) | ディープインパクト | ロードクロサイト | 矢作芳人 | 前田晋二 | (株)ノースヒルズ |
| 最優秀4歳以上牝馬 | ラヴズオンリーユー(牝5) | ディープインパクト | ラヴズオンリーミー | 矢作芳人 | DMMドリームクラブ(株) | ノーザンファーム |
| 最優秀短距離馬 | グランアレグリア(牝5) | ディープインパクト | タピッツフライ | 藤沢和雄 | (有)サンデーレーシング | ノーザンファーム |
| 最優秀ダートホース | テーオーケインズ(牡4) | シニスターミニスター | マキシムカフェ | 高柳大輔 | 小笹公也 | ヤナガワ牧場 |
| 最優秀障害馬 | オジュウチョウサン(牡10) | ステイゴールド | シャドウシルエット | 和田正一郎 | (株)チョウサン | 坂東牧場 |
以下、それぞれに簡単な感想を。
エフフォーリア(年度代表馬・最優秀3歳牡馬)
2021年は5戦4勝。
有馬記念(G1)、天皇賞・秋(G1)、皐月賞(G1)を制覇。
今期初戦となった共同通信杯でシャフリヤール・ステラヴェローチェらに完勝し、続く皐月賞でも2着タイトルホルダーに3馬身差をつける圧勝。結果的に今期唯一の敗戦となったダービーも負けて強しのハナ差2着で、3歳牡馬のトップ評価は文句なし。
更に天皇賞でコントレイル・グランアレグリア、有馬記念でクロノジェネシスといった古馬のトップクラスを下しているので、年度代表馬についてもまずは順当な選出だと思います。
年度代表馬選考に関しては、BCフィリー&メアターフを制したラヴズオンリーユーがG1勝利数では同数、あちらは日本馬によるBC初制覇の快挙を達成した事もあってそちらにも多少票が流れましたが、JRA賞はあくまで日本の表彰と考えれば妥当な選考でしょうね。
過去のエルコンドルパサー年度代表馬選出の前例が、毎度話をややこしくしてますが……。
コントレイルもラヴズオンリーユー・クロノジェネシス・グランアレグリアの最強級5歳牝馬三羽ガラスもいなくなる2022年は、絶対王者として競馬界に君臨した状態でのスタート。
春は大阪杯(G1)から始動し、国内専念すると伝えられていますね。宝塚記念との2戦予定かな?
個人的に、イマイチ評価が高くなかった百日草特別前の頃からずっと強いと思ってきた馬なので、これからも種牡馬エピファネイアの早熟仮説を打ち破る活躍を見せて欲しいものです。
ドウデュース(最優秀2歳牡馬)
2021年は3戦3勝。
無敗で朝日杯2歳S(G1)を制しました。
名手武豊騎手が22度目の挑戦にしてついに朝日杯制覇を成し遂げた事でも話題になりましたね。
エフフォーリアとは逆に個人的にそこまで強くないだろうと思っていた馬ですが、セリフォスを捩じ伏せたレース内容はお見事。大変失礼いたしました。
デュース って、勝つか負けるかどっちに転ぶかわからへん! ってイメージなもんで。
テニスを見たりプレーしたりする人には、この感覚もわかってもらえるんじゃないでしょうか。
さて、父ハーツクライは基本的に晩成傾向の種牡馬であると認識されていますが、2歳戦から活躍した場合は意外に伸び悩む向きもあり、この馬はどうか。
キーファーズの活躍は新規クラブ・インゼルの活躍期待値にも関わってきますから、注目している一口馬主の方も多いでしょう。
もし春も活躍すれば、秋には武豊騎手を背に海外遠征も有り得るかもしれませんね。
サークルオブライフ(最優秀2歳牝馬)
2021年は4戦3勝。
デビュー戦でイクイノックス(後に東スポ杯2歳S勝利)に7馬身千切られての3着と完敗からスタートしたものの、その後未勝利戦・アルテミスS(G3)と連勝。
勢いに乗って阪神JF(G1)も4角10番手からぶっこ抜き、見事な女王戴冠となりました。
「牝馬の国枝」という二つ名持ちの調教師ですが、アーモンドアイ・アパパネ・アカイトリノムスメ・カレンブーケドール・マジックキャッスル・サトノレイナスなど、近年G1で勝ち負けするクラスの牝馬は主にノーザン・社台系の出身でした(別にこの厩舎に限った話では無いですが)。
大手とはいえ非社台系の千代田牧場生産馬のこの馬をこのままクラシックの主役に導けるのか、改めて名伯楽としての真価が問われそうです。
それはともかく、母の父がアドマイヤジャパンとは……。
最近以前ほど名前を聞かなくなったビワハイジ牝系ですが、こんな形でまた表舞台に現れてきましたね。
牝系の活性化とはちょっと趣が違うかもしれませんが、ブエナビスタの子供たちとかもつられて覚醒とか……。
ないかな?
ソダシ(最優秀3歳牝馬)
2021年は5戦2勝。
ぶっつけで臨んだ桜花賞(G1)をクビ差で制し、デビューから無敗の5連勝でクロフネ産駒の距離の壁に挑んだオークス(G1)でしたが、跳ね返されて8着。
しかしその次走、果敢に古馬に挑んだ札幌記念(G2)で2つ年上のオークス馬ラヴズオンリーユーを撃破。
相手はこの後に全米芝牝馬チャンピオンレースを勝つ馬なので、大金星だったと言えるでしょう。
その後は秋華賞、チャンピオンズカップを続けて惨敗。
ゲートで怪我したりして噛み合わないまま尻すぼみの印象を与えてしまいましたが、年度表彰選考では234票と、2位アカイトリノムスメ(56票)に大差をつけて最優秀3歳牝馬のタイトルを掴みました。
最終的にソダシになるとは思ってましたが、正直もう少し競ると予想していたのでやや意外な結果。
牝馬3冠を安定して好走した秋華賞馬アカイトリノムスメがエリザベス女王杯で7着に敗れたのも大きかったとは思いますが、やっぱり札幌記念の影響ですかね。
白毛のアイドルホースという側面も有利に働いたのは間違いないでしょうが。
別に文句がある訳では無く、その実績は表彰を受けるに充分値すると思います。
ただ、来年どういう進路を選ぶのか……。
普通に考えればヴィクトリアマイルが当面の目標なんでしょうが、2000まではこなせるので海外とかもあり得るんでしょうか。
ダートでのリベンジもあり?
続報を楽しみにしたいと思います。
コントレイル(最優秀4歳以上牡馬)
2021年は3戦1勝。
春は大阪杯(G1)3着の1戦のみ。秋に始動戦の天皇賞・秋(G1)でエフフォーリアに敗れましたが、背水の陣で臨んだ引退レース・ジャパンカップ(G1)を快勝して花道を飾りました。
この馬に関しては、まあとにかくアンチ……というか、「三冠馬たるものこうあるべき」みたいな「べき論者」の雑音が激しかったですね。
レース結果、レース選択諸々について「オレの理想の(無敗の)三冠馬とはこうである」と声高に主張し、その三冠馬像に当てはまらないと言ってコントレイルを攻撃するという。
別に私はコントレイルの事が特に好きでも嫌いでもないのですが、流石に可哀想でした。
どういう意見を持とうがそりゃその人の勝手なんですけど、仮にコントレイルが最弱の三冠馬だったとして貴方たちに何か不利益があるわけ? と思わざるを得ないくらい激昂している人が多くて意味不明。
何故 斯様に荒ぶるのか……。
アーモンドアイも同じような感じではあったのである種の有名税みたいなものなんでしょうが、こういう人たちは相手が馬だから何を言ってもいいと思ってるんですかね。
「私はそんなに強くないと思ってる」「オレはこいつそんなに好きじゃない」だけで良くない?
うん、全然コントレイル自身の事を書いていないな。話を戻しましょう。
最優秀古馬牡馬代表選考ではテーオーケインズにも少し票が流れました(1票なぜかカフェファラオにも)が、圧倒的大差で受賞。
ジャパンカップは(ファン個人がどう思うかは別として)JRA最高格のレースと位置付けられているレースであり、それを快勝。
残りの2戦もG1を2着・3着、他にJRAのG1を複数勝利した古馬牡馬はいなかったので、出走レースが少ないとはいえ年度表彰の受賞はまあ妥当でしょう。
2022年から社台スタリオンステーションで種牡馬入り、種付け料はいきなり1200万円。
いきなりの超強気価格にまた少し界隈がザワつきましたが、種牡馬価値がそれに見合うかどうか決めるのはファンではなくブリーダー、そして産駒を購買するオーナー。
とりあえずの結果が出るまでは静かに見守っててほしいですね。
という訳で、コントレイルの戦いはこれからが本番。
社台SS入りしたとはいえ、外様のこの馬にノーザン・社台がどこまで力を入れてくれるかは何とも言えないところですし。
ディープの正当後継になれるか、傍系に留まるのか……。
まだまだ要注目ですね。
ラヴズオンリーユー(最優秀4歳以上牝馬)
2021年は6戦4勝。
そのうち4戦が海外であり、先に触れましたがアメリカの芝最強牝馬決定戦ブリーダーズカップフィリー&メアターフを制し、日本馬初のBC制覇を成し遂げました。
なお、一緒に遠征した仲良しのマルシュロレーヌが直後に牝馬ダートチャンピオン決定戦(つまりアメリカ牝馬レースの最高峰)BCディスタフを制覇し、快挙の連続に日本の競馬ファンはお祭り騒ぎに。
BCF&Mターフ以外に香港・沙田でクイーンエリザベス二世カップ・香港カップと牡馬を撃破してG1を2勝し、UAEのG1ドバイシーマクラシックでMishriff・クロノジェネシスに続く3着。
体質の弱かった若い頃とは別馬のようなタフさで世界を駆け巡り、好走を重ねました。
20年末の有馬記念で10着に敗れた頃にはもうピークは過ぎたかとも思っていたのですが、とんでもありませんでしたね。
エフフォーリアが有馬記念を勝つまでは、或いは年度代表馬の目もあるかとも言われていました。
ただ、結局国内では京都記念(G2)1勝だけなんですよね。
こと国内に限れば、年度代表馬争いの相手エフフォーリアはもちろん、最優秀古馬牝馬タイトルのライバルである宝塚記念(G1)勝ちのクロノジェネシスやマイルCS(G1)とヴィクトリアM(G1)を制したグランアレグリア、大阪杯(G1)勝ちのレイパパレよりも実績的には下になってしまいます。
この馬が最優秀古馬牝馬のタイトルを取るのが順当だとは思いますが、いい加減海外レースでの成績に対する明確な規定を作らないといけない時期が来ているとは思いますね。
もはや日本馬が海外G1で好勝負するのも日常の光景となりつつありますから。
なお、ラヴズオンリーユーも2021年で引退となり、繁殖牝馬として第二の道を歩みます。
ディープ×Storm CatでKingmamboの近親という血統から、なかなか見合った配合相手も限られると思いますが、父が誰であれ産駒はDMMバヌーシーで募集される可能性が高いでしょう。
一応私もDMMバヌーシーの一員ではありますが、多分出資は出来ません。
めっちゃ高いやろうなあ……。
父馬もいい種牡馬になるでしょうし、ほぼ間違いなく予算オーバー価格になるでしょうからね。
でも応援はしますよ。
ともかくまずは引退式を無事に終え、何事もなく北海道に戻れますように。
グランアレグリア(最優秀短距離馬)
2021年は5戦2勝。
2000の距離に挑んだ大阪杯(G1)で4着に敗れたものの、ヴィクトリアマイル(G1)を圧勝。
安田記念(G1)ではダノンキングリーに惜敗、再び距離克服に挑んだ天皇賞・秋(G1)でも叶わず3着と初めての連敗を喫しましたが、引退レースとなったマイルチャンピオンシップ(G1)で次代のマイル王候補シュネルマイスターを下して連覇達成。
女王健在を見せつけて有終の美を飾りました。
一つは牝馬限定戦とはいえG1を2勝。
他の短距離カテゴリのG1勝ち馬たちは安定感を欠いた馬が多く、マイルCSでシュネルマイスターを返り討ちにして年間のG1・2勝目を挙げた時点で最優秀短距離馬の最有力候補になっており、香港でトラブルなどもあって日本の短距離馬が好成績を残せなかった事でほぼタイトル決定。
実際、投票結果は圧倒でした。まあ順当でしょう。
ピクシーナイトに票が入ったのは同情票かな? スプリンターズSでは確かに強かったですが。
同期の牝馬3冠を分け合ったラヴズオンリーユー・クロノジェネシスとは繁殖入りも同年となります。
その2頭とは主戦場の距離カテゴリが違った為、桜花賞でクロノジェネシスと1度戦った事がある(グラン1着・クロノ3着)だけですが、母として産駒たちの激突が見られれば楽しいですね。
それこそが競馬の醍醐味というものですからな。
テーオーケインズ(最優秀ダートホース)
2021年は5戦4勝。
2020年末の東京大賞典(G1)で初重賞挑戦(6着)。今年の始動戦となった名古屋城S(L)を完勝すると、そのままアンタレスS(G3)、帝王賞(Jpn1)と連勝して一気に新ダート王候補に。
休み明けのJBCクラシック(Jpn1)こそ4着に敗れたものの、下半期の大目標チャンピオンズカップ(G1)でチュウワウィザード以下に6馬身差の圧勝。
名実ともにダート王の座に着きました。
BCディスタフで世紀の大金星を挙げたマルシュロレーヌの方が最優秀ダートホースに相応しいとの声もありますし、それにも一理あるとは思いますが、「国内の」実績を考えればテーオーケインズで問題ないと思います。
帝王賞でマルシュとの直接対決に勝ってもいますし。
まあ、ここで古馬牝馬とのダブルスタンダードが発生するんですけどね。帝王賞は日本のローカルグレードなので、国際的に見れば両者のG1タイトルは1勝ずつになりますから。
JRAは いい加減海外レースでの成績に対する明確な規定 (以下略)。
とにかく、テーオーケインズは明けて5歳とまだ若く、中央・地方どちらの馬場でも高いパフォーマンスが発揮出来る事から、無事ならば今後長くダート界のトップを務めていく事になるでしょう。
今後は迎え撃つ立場として3歳・4歳勢の壁となり、ダート戦の注目度を上げる名勝負を展開していってほしいですね。
YGGのドライスタウトとかとね!(なお非出資)
オジュウチョウサン(最優秀障害馬)
2021年は3戦1勝。
今期は初戦が中山グランドジャンプ(J・G1)となり、メイショウダッサイの5着に完敗。
衰えも囁かれる中、秋は東京ハイジャンプ(J・G2)3着をステップに大目標の中山大障害 (J・G1) へ臨み、見事これを制覇。
中山大障害は3度目の優勝、グランドジャンプと合わせた J・G1 のくくりでは8度目の優勝となりました。
今年最も票が割れたタイトル争いは、オジュウ166票、ダッサイ127票でオジュウチョウサンが制しました。
年度表彰は当該年度の活躍度合いで選ばれるのが本来的な姿だと思っている私としては、個人的にはメイショウダッサイの方が相応しいかなと思っていましたが、ダッサイは秋をリタイアしてしまったので2戦しかしていませんし、オジュウもしっかりG1タイトルをゲットしているので特に文句はありません。
2022年も現役。
高齢馬が現役を続けると報道されると、すぐにいい加減引退させてゆっくりさせてやれよ、という声が出て来ますが、惨敗を繰り返しているならともかくきっちり稼げるなら何も問題ないと私は思います。
ワグネリアンのような事が起こるのは、別に現役を続けていたせいではありませんし。
競走馬は走っていられるうちが華。ペットでは無いので。
それにいずれ嫌でもその時は訪れます。
関係者が現役を続けるという意思があるなら、いつかそう遠くないうちに来る引退の日まで懸命に応援を続けるのがファンというものでは? と私は思います。
これらの所感はあくまで私個人がそう思うというだけであり、異論はもちろん全然アリです。
まあ、オジュウに関しては昔から飛越に危なっかしい所もあったりするので、心配する気持ちもわかります。
とりあえず、これからも無事に現役生活を全うできる事を願っています。
まとめ
という事で、2021年JRA賞について簡単に感想を述べてみました。
全体的にはまあ妥当な表彰が多かったと思いますが、既に何度も述べていますが海外レースでの結果が選考基準に与える影響については、やっぱり明確な規定が必要だろうと思います。
あと、一部の投票権保持者の投票内容に毎度「ん?」と思う部分があるのは私だけではないでしょう。
例えば、年度表彰の評価する対象は「当該年度にどれだけ活躍したか」であって、「どの馬が最強か」では無いと私は思っているのですが、どうなんでしょうね。
今年の例だと、2歳牝馬に「該当なし」と票を入れた人たちは、サークルオブライフが2歳最強馬ではない、もしくは将来性が高くないという判断なのでしょうが、G1を含めた重賞2勝を挙げた馬は他に同世代の牝馬にはいないのですが。
これで現状での2歳牝馬の世代を代表する馬では無いというのはムリがあり過ぎませんかね。
仮にこの後サークルオブライフが惨敗続きで引退したとしても、それは現時点での実績と相対評価には何らかかわりの無い事のはずなのですが。
そして、いつも一定数いるファン投票と間違えている人。
今年もいくつか見受けられましたね。一時と比べるとだいぶそういう票は減って来ているように思いますが、無くなるものではないのかもしれません。
しかし、今年一番物議を醸したのはやはりマルシュロレーヌの扱いでしょう。
BCディスタフでG1・4つを含む5連勝中だったLetruska、7戦6勝で当年のケンタッキーオークス・アラバマSを制していたMalathaatら全米トップクラスの牝馬たちを打ち倒し、日本馬初のアメリカダートG1を制した馬に、最優秀ダートホースのタイトルはおろか特別賞すら与えられなかったのです。
私個人としては、上の最優秀ダートホースの項目に書いた通り、テーオーケインズが最優秀馬に選ばれた事には特に異論はありません。
オルフェーヴル産駒を応援している身として、マルシュロレーヌがデビュー戦でアイラブテーラーにクビ差敗れてから3歳夏の未勝利戦を勝ち上がるまで、「このままだと未勝利戦が終わるまでに間に合わない」「勝てる力はあるのに……」とヤキモキしながら見守っていた身としては、年度表彰に絡むような馬になったというだけでも素晴らしい。
同じ理由で、特別賞が与えられなかった事にも、「ええっ、それもなしなん?」とは流石に思いましたが、残念ですがまあしょうがないかと。
思ったんですよ。思ったんですが、何か落選理由の一つに「ライトファンの認知度が足りない」とかいうのが挙げられていたと聞いた時には
はぁ?
と、反射的に思ってしまいましたね。声に出ていたかも。
ライトファンの認知度って何やねん。どこまでがライトで、どっからがディープなファンやねん。認知度って、どちら様が調査しはったんですか? と。
いくらなんでも適当な主観が過ぎませんか。
ま、何かの拍子に受け答えの言葉が独り歩きして大げさになっているだけかもしれませんけど。
なんにせよ、牝馬でクラブ馬のマルシュロレーヌには特別賞の受賞歴があろうがなかろうが今後の馬生に大した影響は無いでしょうし、それで偉業が霞むわけでも無いので、気にしない方がいいんでしょうね。
関係者や出資者の方には納得いかない方ももちろんおられるでしょうが。それともこんな賞どうでもいいかな?
最後にこんな話題になったせいで、今年の年度表彰の感想は特別賞の選定委員は絶対私と意見が合わないだろうな、というものでしかなくなってしまいましたね……。
ライラック、フェアリーS制覇!
話は変わりまして、既に年が明けて最初の競馬開催が終わっていますね。
例によって東西の金杯から幕を開けた2022年の競馬、私にとっては一口馬主として出資馬たちが活躍してくれることが第一の望みではありますが、普通に競馬ファンとしての目線も当然持ったままです。馬券は休止してますが。
栗毛好きの私が現在推している種牡馬が、3冠馬オルフェーヴル。
初年度からG1ホース2頭を出したにもかかわらず、気性難・馬体の小さすぎる馬が出やすいことからのアベレージの低さが嫌われ、現在の3歳・2歳世代は産駒数を大きく減らしています。
一時はノーザンFに完全に見限られかけました(今がまさにその世代)。
個人的に、ドゥラメンテとの扱いの差が納得いかないんですけどね。
ドゥラメンテも初年度G1勝ち1頭(というか重賞勝ちがタイトルホルダーだけ)、そして特に牝馬には気性難が見られるという、オルフェと似たような状況なのに、亡くなるまで特に評価がガタ落ちしたという話は聞きませんでした。ノーザン生産馬だからか?(オルフェは白老産)
いや、2歳リーディングで2位になってるのでアベレージ的にはそりゃドゥラの方が上かもしれないんですけどね?
ま、出資馬にもドゥラさんの子供がいますので、その分頑張ってくれればいいですが。
……と、隣の芝生は青いなあという話でしたが、ドゥラメンテもまさかの早逝となってしまったので、羨むくらい産駒を残せたことは良かったのかもしれません(その過剰種付けも早逝の一因かもしれませんが)。
タイトルホルダーはいますが、他の残った産駒からも血を繋げる馬が出るといいですね。
話がそれましたので戻します。そんなオルフェの不遇世代から重賞ウイナーが出ました。
ライラック(母ヴィーヴァブーケ 美浦・相沢郁厩舎)が、フェアリーS(G3)を見事制覇!
ほぼ菜の花賞みたいなメンバーだったとはいえ、れっきとした重賞です。
軽量のオルフェ牝馬の走らなさはぶっちゃけ地雷原レベルなんですけど、この馬は結構強そうですね。
鹿毛なのがほんのちょっぴり残念ですが、ヘテロ鹿毛なので将来子供には栗毛が出る可能性がありますし、未来を期待しましょう(気が早すぎる?)。
基本晩成のオルフェ産駒で早期に活躍できる馬は、その後も気性さえ正気を保っていられれば継続して活躍できる場合が多いので、今後も期待していきたいと思います。
既に桜花賞直行という話が出ていますが、桜花賞よりもオークス向きかな。
後はいい騎手を確保できれば。流石にデムーロはサークルオブライフに乗るでしょうからね。
ディープのクラシックウイナー、日愛で相次いで死去
年明け早々、ディープインパクト産駒のクラシック勝ち馬が死亡したとの悲報が連続しました。
まずは1/5、2018年の日本ダービー馬ワグネリアンが多臓器不全で急死したとの報が。
福永騎手にダービージョッキーの称号を与えた馬として有名ですが、私にとってはオルフェ産駒エポカドーロの二冠を阻んだ憎らしいライバルでした。
逆に、そうである故に最近の不調を歯がゆく思ってもいましたが。ライバルが頑張ってくれないと、切磋琢磨した馬たちの評価も下がっちゃうんですよ! っていう。
それでも、そのうちマカヒキみたいにどこかで激走かましてくれるんじゃないかと思っていましたが……。
残念です。
そして今度は、昨年の英愛オークス馬Snowfallが1/11に骨盤の故障の為急死(安楽死)したとの報が入りました。こちらは純粋な事故死のようですね。
2歳の内はフィリーズマイル(G1)でMother Earthと着順を取り違えられたという話題で名が売れた程度の馬だったのですが、距離を10F以上に伸ばしてから別馬のように快進撃を続け、オークス(G1)16馬身・アイリッシュオークス8馬身半・ヨークシャーオークス4馬身と圧勝続きのG1・3連勝。
フランス遠征しての2戦を敗北し快進撃は止りましたが、欧州ではマイラー型の産駒が中心だったディープインパクト直仔初のクラシックディスタンスでの大物として日本でも随分騒がれました。
こちらに至っては、なにしろまだ4歳になったばかりでしたからね……。少し早すぎる感は否めません。
両者ともに、冥福をお祈りします。
オメガパフューム、急転直下の現役続行
昨年末の東京大賞典(G1)で4連覇を飾り、そのレースを以て引退・種牡馬入りが発表されていたオメガパフューム(牡7・栗東・安田翔伍厩舎)でしたが、一転現役続行が発表されました。
関係者の協議の結果、という事ですが、調教師のコメントからは微妙に不本意感があるように読み取れなくもない感じ。
邪推かもしれませんが、なんかあったんですかね?
最近はダート馬も種牡馬としての需要が増えてきているので、この馬にも需要がまったく無いという事は無かったと思うんですけど。
流石に種付け料は高く設定は出来ないでしょうが……。
その辺を天秤にかけて、現役続行の方が利益になるという判断でしょうか。
まあ、ダート馬としては7歳は取り立てて高齢という訳でも無いですし、まだ全然路線の上位でやっていけるとは思いますが、そうなると当面何処を目標にするんでしょうね?
まだ緩め切っていないでしょうから、早速川崎記念あたりを使うんでしょうか。
最終的には東京大賞典5連覇が目標という事にはなるんでしょうが、2000メートル級のレースを中心にローテを組んでいるこの馬は、いつも春先に使うレースが無いみたいなので、もうこの際いっそのこと海外遠征に賭けてみるのもありかもしれませんね。
古豪ペルシアンナイト、引退して乗馬に
2017年マイルチャンピオンシップ覇者のペルシアンナイト(牡8・栗東・池江泰寿厩舎)の引退と、馬事公苑で乗馬になるという今後の予定が発表されました。
若き3歳の新星としてエアスピネルをハナ差下しての歓喜のG1制覇から丸4年以上勝ち星がありませんでしたが、その間大きな故障もせず27戦を加え、合計36戦(4勝)。
2021年も札幌記念で3着に入るなどして賞金を積み上げ、奨励金等込みの獲得賞金額は6億円越え。
G1サラブレッドクラブでこの馬に出資出来た方は、結構なウハウハっぷりだったのでは……。羨ましいですなぁ。
個人的に関西圏で強く、関東圏でイマイチ(皐月賞2着はありますが)という印象でした。
2017・2018年のマイルCSでは馬券でもお世話になりました。ありがとうございました。
種牡馬になれないのは残念と言えば残念ですが、ここまで現役を引っ張ってきた時点である程度予想の範疇内ではあります。
母の父がサンデーサイレンスなのでちょっと種馬として使いにくい部分もありますしね。
行き先が馬事公苑なら、なかなか悪くないのではないでしょうか。
長い間一線級で走り抜いた根性とタフネスに敬意を。お疲れさまでございました。
それでは今日はここまで。お読みいただき、おおきにありがとさんです。
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