一口馬主 広尾サラブレッド俱楽部

アリシアン、またも涙のみちのく路(広尾TC出資馬出走報)

アリシアン、またも涙のみちのく路

こんにちは、まちかね太です。

11月20日の福島12レース・3歳以上1勝クラス(芝1200)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬アリシアンが出走しました。

11月6日に同条件のレースに出走し、休み明け・直前での不運な騎手変更・出負けスタートという不利な状況の中で4着。

中1週で臨む今回は、前走で急遽の騎乗となった横山琉人騎手を改めて鞍上に迎えての仕切り直しの一戦となります。

このクラスとしてはなかなかにメンバーレベルの高いレースとなりましたが、アリシアンとて決して引けを取る馬ではありません。

まちかね太
まちかね太

ええ、ええ、
まともにレースさえ出来れば!

以下、今度こそ……の祈りを込めながら見ていたレースのレポートです。

出走馬プロフィール・アリシアン

アリシアン

(牝3・エピファネイア×ベネディーレ by クロフネ)
美浦・加藤征弘厩舎

アリシアン221110

ここまでの戦績:9戦1勝(1・1・0・3・1・3)

前走:11月6日・3歳以上1勝クラス(福島・芝1200)4着(→レース記事はこちら)中1週

レースまでの状況

11月6日の前走後は在厩で経過を確認。次週の更新では次走への具体的な言及はありませんでしたが、16日に配信されたクラブからのメールで当週末20日の福島芝1200戦に出走を予定していることが判明。

17日の更新で、順調に回復が進んだので前走に引き続き横山琉騎手鞍上でこのレースに出走することになったと正式に表明されました。

「休み明けを一度使って、鞍上も二度目の騎乗ですからね。ここは巻き返しを図りたいところです(加藤征師)」と強気とも取れそうなコメントでしたが、同日に確定した出走メンバーを見渡してみれば、このクラスとしてはかなりの強メンバー。

フルゲート16頭中、アリシアン自身を含め前走同級掲示板確保の馬がなんと13頭。
残り3頭も、うち2頭は前々走で掲示板をキープしており、たとえ今回人気のない馬が大駆けしたところで好走の理由はいくらでも見つけられそうという、要は誰しもに勝つ可能性があるようなメンバー構成。

まちかね太
まちかね太

こうなるだろうとは
思っていたけども。

12月の中山開催に芝1200の1勝クラス戦の設定がないので、関東圏で戦いたいスプリンターにとっては今週が年内最後の機会ですからね。

なので(個人的にアリシアンがスプリンターだとは思っていないことは置いといて)メンバーレベルが高いことはこのレース目標と言われた時点で覚悟はしていましたが、実は前日に若手騎手限定の1勝クラス芝1200戦が組まれていて、そちらの方があからさまにメンバーレベルは低かったので、どうせ減量騎手を使うのならそっちでも良かったんじゃ……と思ったのも事実。

まちかね太
まちかね太

相対的な斤量優位を
より重視したということ
でしょうが。

結果的に日曜のレースもアリシアン以外に6頭が減量騎手という事もあり、出走馬16頭中10頭が減量騎手だった土曜のレースと比べて相対的斤量優位の程度も大して大きくなかったのは誤算だったのかもしれません。

とはいえ、このメンバーの中にあっても新聞紙上などでのアリシアンの評価は高く、充分に勝ち負け候補の一角とみなされていますので、あまり力関係を心配しすぎるのも馬に対して失礼というものでしょう。

粒ぞろいのライバルたちの中でも、特に評価が高めなのはアドマイヤラヴィ(父ロードカナロア)、ブランデーロック(父マクフィ)、ハピネスアゲン(父エイシンヒカリ)など。
他に前走で先着を許したエナジーグラン(父ジャングルポケット)などもいます。

人気はかなり割れそうな予感。

枠は4枠8番。
このコースで勝率・連対率は最低レベルの枠ですが、そう大きな差があるわけでもないのであまり気にするほどでもない……と思いたい。

エピファネイア産駒のコース成績の最悪っぷりも前走時から中1週で変わっている訳もないですが、先週やっと産駒がこのコースで勝利した(ヴェンチュラムーン・2歳未勝利)ので、多少は流れも向いてきている……と思いたい。

横山琉騎手のコース成績はあまりサンプル数が無いですが、現状可もなく不可もなくな感じ(ただし前述ヴェンチュラムーンに騎乗していたのは彼)。

アリシアンにとって三回連続通算四度目となるコースですが、毎度データ面ではエピファネイア産駒のコース実績がアレなせいで「強調できない」以上の事は言えない……。

まちかね太
まちかね太

しかし今度こそ、に期待!

ゲートを普通に出て前目の競馬をしてくれれば……!

レース内容

当日は全国的に雨の恐れがありましたが福島の日中は持ちこたえていた様で、最終レース時点の天候は曇り、芝は良。

アリシアンは前走比+8キロの494キロでパドックに登場。

まちかね太
まちかね太

……ん? +8?

中1週で中間の調教は当然軽めなので、もしかしてちょっと太った?
しかし、パドックでは相変わらずチャカつき気味ではありますが、前走時より程度はマシに見えます。休み明けを叩いてガス抜き出来たのかも。

まちかね太
まちかね太

ならまあ心配ないやろ~

体調が悪いのでなければヨシ!

人気はやはり割れた状況で推移していましたが、最終的にはアドマイヤラヴィがやや抜ける形になりました。それでも最終3.1倍と、3倍台。
以下ブランデーロック(6.8倍)、ハピネスアゲン(7.9倍)と続き、アリシアンは4番人気8.1倍。
5番人気ダレモトメラレナイ(8.9倍)までが10倍以下でしたが、8番人気馬も10.6倍止まりで、やはり出走馬中半数程度は普通に勝ち負けできそうという評価。

阪神競馬場で行われたマイルチャンピオンシップに注目が集まる中、こちらの本場馬入場・輪乗りなどはつつがなく進行。

アリシアンは少し発汗が目立つ感じはします。

枠に入った後も、今まで通りやはり少しガチャガチャしてはいるようです。

まちかね太
まちかね太

大丈夫かいな。

全馬枠入り後に、アリシアンがゲート内でちょっと身を引いたようなシーンが映ったのでヒヤリとしましたが、幸いそのタイミングではゲートが開かず、やや間を開けてからゲートオープン!

まちかね太
まちかね太

出た!

アリシアン、特段好スタートと言うわけではないですが普通に発馬。

鞍上横山琉騎手は直後から押して前目の位置を取りに行きます。

まちかね太
まちかね太

おっ、いんじゃね!?

アリシアンは、大外から好スタートを切ってハナを奪いに行ったバーニングアイズに続く2番手グループを内のダレモトメラレナイ、外のトータルリコールと共に形成。
人気のアドマイヤラヴィはその直後に居ます。

しかしレースが進んでいくにつれ、アリシアンは徐々に位置取りが下がり気味に。

逆に押し上げて先頭に並びかけに行ったダレモトメラレナイが抜けた後のコース内側に、外のトータルリコールやアドマイヤラヴィに押し込まれていく形にもなりました。

3~4コーナーは最内のまま4番手前後で通過。

そのまま直線に向きますが、鞍上はそのまま最内のコース取りを選択……というか、外に馬群の塊があるのでそこしか選ぶ余地がありません

まちかね太
まちかね太

これはマズいか!?

芝コースの直線内目は明らかに荒れており、逃げ馬などは馬場のいい中ほどを選んで走っている状況。

このコース取りを強いられたのは明らかに不利!

しかし、その分前は完全なオープンコース。コーナーワークの利もあり、直線先頭から逃げ込みを図るダレモトメラレナイに続いて一気に二番手の位置に上昇してもいます。

まちかね太
まちかね太

まだ諦めるには……!

残り200、馬場の真ん中でアリシアンの2馬身前を走るダレモトメラレナイは、文字通り止まる気配を見せません。

アリシアンも内から懸命に脚を伸ばそうとしていますが、脚色は甘く見て同じくらい。追いつけそうにはありません。

まちかね太
まちかね太

ぐぐっ……

そして恐れていた事態もここから具現化。
残り200を超えたところで始まった、外からの追い込み馬たちの強襲です!

残り100手前で追い込み組の最先鋒エナジーグランにサッと抜かれると、残り数十メートルでその後に続いて来たブランデーロック・タイガーリリー・ハピネスアゲンにも並ぶ間もなく抜き去られてしまい、一気に掲示板圏外へ。

まちかね太
まちかね太

ああ……

レースは、ゴール直前でエナジーグランが勢い任せに一気にダレモトメラレナイをも半馬身躱し去って優勝。
その後ろを追い込んだ3頭による熾烈な3着争いはブランデーロックが制し、アリシアンは5着ハピネスアゲンから2馬身遅れの6着入線となりました。


結果

3歳以上1勝クラス(福島・芝1200・良)
 横山琉(52)馬体重494

 6着(16頭・4人気)

所感

まちかね太
まちかね太

結局運が無かったのかな。

今回はまずまずのスタートから鞍上が押して積極的に前へ行ってくれましたが、結果としてそれが内側に閉じ込められる遠因となり、直線のコース取り選択肢を制限させられる事態に繋がってしまいました。

パトロールビデオを確認すればわかる通り、一度内目に入って以降のアリシアンの外には常に他の馬が張り付いていて、直線まで外に出せる隙は一切なかったですからね。

タラレバを言うならば、もしもどこかのタイミングで外に出せて馬場のいいところを通れていれば、もう少し上の着順はあり得たかもしれません。

しかし私は前述の通り「ゲートを普通に出て前目の競馬をしてくれれば」と願っていた身。

騎手がその通りの行動をして、それが結果に繋がらなかったからと言って「もっと臨機応変に行動しろよ」などと文句を垂れるのは、ただのモンスタークレーマー以外の何者でもないのはわかっています。

まして直線に向く際に外の馬群に向けて針路を取れとは……。

まちかね太
まちかね太

流石によう言えまへん。

人馬の危険を顧みずタックルしろと言っているようなものですからね。それも自分たちのみならずタックルされる方の危険も込みで。
ゲームなら馬群の間を縫う事も楽々かもしれませんが、現実で過誤なくそれをやれと言うのは鬼すぎる。

ゆえに今回の騎乗に関して、私のスタンスから言えることは

まちかね太
まちかね太

残念ながら運が悪かった。

もしくは「今回は戦術がハマらなかった(展開が向かなかった)」しかないのです。

さてそれはともかく今回のレースを見て思ったことは、今回かなり押して前に行ったことを考えると、ゲートを普通に出たとしても今のアリシアンにはもうこのクラスのこの距離でスッと前に行く機動力はないのかもしれません。

そして前走から中1週しかないので当然ですが、今回もゲート内での挙動はしっかり怪しかった。
たまたま出遅れはしませんでしたが、ゲートオープンのタイミング次第ではヤバかったと思います。

これらの状況を考えると、気性の問題があるとしても距離延長を試してみて欲しいとやっぱり思ってしまいます。

まあここまで拘るからには、その気性面の問題がかなり大きいのかもしれませんが……。

まちかね太
まちかね太

それこそ簡単に言うなよ、
ってなもんでっしゃろか。

でもとりあえず福島1200は充分試行したのでもうよくない?

今回優先権を取れなかったことで、次走は一旦放牧後の年明けになるとの見通しが示されました。

関東圏の番組で、芝1400以下の1勝クラスのレースは4月の福島開催までありません。
年初の中京開催には1400戦がありますが、関西主場になる開催なので関東馬の出走は難しいでしょう。

となると必然、次走の選択肢は1600以上への延長か小倉への遠征で1200戦継続、もしくは再びダートに挑むという事になりますが……。

まちかね太
まちかね太

はてさてどうなるのか。

どういう戦略がこの先示されるのか、固唾を飲んで見守っていたいと思います。

まちかね太
まちかね太

それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。

(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)

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