こんにちは、まちかね太です。
10月5日の東京3レース・2歳未勝利(芝1800)に、サラブレッドクラブライオンでの出資馬コンフォルツァが出走しました。
見事な末脚を披露し、それまでの過程で募った不安を一気に期待へと転化させた新馬戦からおよそ2ヵ月半、満を持して勝ち上がりを狙う一戦。
今回も中間の調教は目立つものではありませんが、どうやら実戦タイプという事は間違いなさそうなので問題は無いハズ。
舞台は小倉から府中へと変わり、前走で見せた持ち前の切れ味を活かすにはよりふさわしい場所に。
もちろん強そうな相手もいますが、こちらとて決して引けを取るものではありません。
「力強く」明日へ踏み出せ!!
以下、初勝利を期待して見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・コンフォルツァ
コンフォルツァ
(牡2・ドゥラメンテ×デルマキセキ by Scat Daddy)
栗東・松永幹夫厩舎

ここまでの戦績:1戦0勝(0・0・1・0・0・0)
前走:7月20日・メイクデビュー小倉(2歳新馬)(小倉・芝1800)3着(→レース記事はこちら) 中10週
レースまでの状況
3着に健闘したデビュー戦直後に「涼しくなる秋までじっくり待つべき(横山典騎手)」「本当に良くなるのは先だと感じましたし、広いコースの方が持ち味が生きるはず(松永幹師)」とコメントされた通り、レース後は続戦せずに7月26日に社台ファーム鈴鹿へと放牧。
レースでのダメージや疲労は大きくはないものの、きっちりリフレッシュしてから秋口の競馬へ向かう事になりました。
一応の目標としては9月の中京開催が挙げられ、外厩では8月半ばからは坂路調教も交えて調整。
猛暑に襲われる中でも飼葉食いも良く、毛艶や体の張りも良好で、すこぶる元気な様子。
良き良き。
そしてそのまま何の問題も無く真夏をクリアし、9月3日に無事栗東に帰厩を果たしました。
早速追い切りも消化し状態面に不安なしということで、次走は9月29日の中京芝2000m未勝利戦を目指すとアナウンス。鞍上は横山典弘騎手継続。
しかし翌週12日の近況更新で、横山騎手が29日のG1(スプリンターズS)に騎乗することが決まり体が空かなくなったため、一週スライドして10月5・6両日の東京競馬場で行われる芝中距離未勝利戦(5日に1800m、6日に2000m戦が編成)のどちらかに向かう予定に変更されました。
騎手都合でのレース変更となりますが、ここまで馬を作ってきたのが横山騎手なのは衆目の一致するところであり、否やはありません。
なお東京で走らせることには、「先々を見据えて」という理由もあるとのこと。
「東京」で「先々」と言われれば、どうしても来春の大舞台を想像してしまいます。
グフフ……
今は一介の未勝利馬なので取らぬ狸のなんとやら以外の何物でもありませんが、陣営が目先を見るので精いっぱいという感触では無いと知れるだけでも嬉しいことです。
まあ中間の追い切りでは相変わらず目立った時計は出ておらず、併せた相手にも後れを連発してはいるものの、前走の経緯もあってか陣営に焦りの色は一切ナシ。
二週前追い切りでは横山騎手から「良くなっているね。動きは良かった」とのコメントも貰い、現段階としては充分と言える状態まで持って来れているようで、最終追い切りでも動きやフットワークは良かったとのこと。
そして出走レースは5日の1800m戦の方に決定。トリッキーな府中2000mより実力を発揮出来そうという事で、この選択となったようです。
ブロック制が適用されるため関東馬でフルゲートになってしまう事だけが出走に向けての唯一の懸念点でしたが、レース当週水曜の想定段階で5頭(2000m戦の方に至っては2頭)、最終的にも9頭の少頭数となり、まったく問題なく出走確定と相成りました。
ただ少頭数だからといって与しやすい相手ばかりかと言えば、当然そんなことはありません。
予想段階で明確にコンフォルツァを上回る支持を受けているのはスカイタワー(父リアルスティール)。
8月に新潟芝1800m戦でデビューし、評判馬相手にハナ差の2着とした馬。ここはそれ以来となりますが、調教の動きも良く陣営も強気。大きな壁となって立ちはだかって来そうです。
新聞紙上では、コンフォルツァは彼に次ぐ評価という事になりそう。
そしてコンフォルツァと同等レベルの評価を受けているのが牝馬フィーユチャン(父モーリス)。
新馬7着の後、中山の牝馬限定1600戦で3着してきている馬。スカイタワー・コンフォルツァが共に休み明けなのに対し順調に使ってきている強みがあり、侮れない存在です。
他ではクラウンアールシー(父ブリックスアンドモルタル)、フクノブルーレイク(父ウインブライト)、ニシノブレイゼスト(父シルバーステート)あたりに印が散っていますが、これらは上位3頭から一枚落ち、一角崩しがあればという感じでしょうか。
まずは打倒スカイタワー!
展開的には先行抜け出しのスカイタワーにコンフォルツァ・フィーユチャンが直線どこまで迫れるか、という形が予想されます。
前回同様の末脚を府中の長い直線で一閃させ、突き抜けて欲しいところ。
枠は8枠8番となり、大外だった前走に続き外枠。
府中1800の8枠は周知のとおりまったく歓迎材料ではありませんが、今回は少頭数ですしゲート不安もある馬なので、そう悪い事ばかりでもない……と思いたい。
ドゥラメンテ産駒の過去3年コース実績は可もなく不可もなくといったところ。
鞍上横山騎手が過去3年コース未勝利なのはちょっと気になりますがなにしろ大ベテラン、騎乗数自体も少ないですし今更気にすることも無いでしょう(きっと!)。
まあ総合的なコース相性データ的には若干ビミョーな気もしますが、許容できる範疇。
ライバルを打ち倒し、どうにか初勝利を掴んで欲しい!
勝って「先々」への挑戦権を!
レース内容
レース当日の東京競馬場の天候はぐずつき加減で、そこそこまとまった降雨の時間もあった様子。
3レース時点では小雨発表で、ダートは重馬場でしたが芝はまだ良馬場で持ちこたえていました(なお5レース以降は稍重)。
コンフォルツァは前走と変わらず484キロでパドックに登場。輸送を経ても体が減っていないのは好材料。少し物見がちではありますが、適度に気合も乗っている様子で実力は問題なく発揮出来そうです。
単勝最終人気はスカイタワーが1.7倍で圧倒。コンフォルツァは4.1倍の2番人気。フィーユチャンが4.4倍で続き、10倍以下はこの3頭。予想通りスカイタワーを中心とした三つ巴の様相です。
その後本場馬入場から輪乗りへもトラブルなく進行し、枠入りもスムーズ。大外アサアールも収まって全馬準備完了。
ゲートオープン!
おお!?
コンフォルツァ、ノリさんの体が一瞬後ろに倒れたかのようにも見えましたが、他馬と横並びのスタートを切ることに成功!
前走ののっそりスタートとはえらい違いです!
一方、人気のスカイタワーは1頭だけ明確に出遅れ。1馬身のビハインドからレースを進めることに。
……波乱の予感!
普通のスタートを切った組の中からはニシノブレイゼストが押して先手を取ろうとする構えを見せていますが、コックリサンやフィーユチャンを離せずなかなか手こずっている様子。
コンフォルツァはそんな先行グループの直後を馬なりで追走。最初は前グループと差がありませんでしたが、馬なりで走っている内に位置取りは徐々に後退、向こう正面では7番手くらいに下がっています。
とはいえ先頭から最後方まで大きな差はない展開。ようやく単騎ハナに立ったニシノブレイゼストからの差も5馬身程度か。
そして下がったコンフォルツァのすぐ後ろには、いつの間にかスカイタワーが来ています。
おっと……
事前に予想していたのと逆の展開になりましたが、レースはこのままの形で流れて3コーナーへ。
前ではコックリサンがニシノブレイゼストに並びかけて行こうとする動き。
コンフォルツァはまだじっくり構えたまま、4角へ向かってコーナーを回って行きます。
直線には、コーナーワークでコックリサンを振り切ったニシノブレイゼストが先頭のまま進入。
外からフィーユチャン、そして大外を回して来るのがコンフォルツァ!
先頭との差は3馬身ほどか? 前を塞ぐ者は何もなし!
ヨシやれー!
残り400、ニシノブレイゼストが後続を突き放さんと追い出し始め、2馬身のリード。
コックリサンは止まり気味で、外からフィーユチャン、内を掬うようにクラウンアールシーが迫る!
コンフォルツァは……。
キタキタキター!!
横山騎手のムチが入り、フィーユチャンの更に外からグイグイ来ている!
この勢いなら前をまとめて交わせるか!?
しかし、
あっ、キタ!?
コンフォルツァのその更に外から、猛然と追い込み態勢に入ってきた青帽子!
スカイタワーだ!!
この勢いなら前をまとめて交わせる……交わされる!?
うおおおお~~!!
残り200、コンフォルツァが前を行くニシノブレイゼスト、フィーユチャンに並びかける!
スカイタワーはもう1馬身後ろまで迫っている!
コンフォルツァ、先頭に立つ!
スカイタワー、クビ差まで迫ってきた!
残り100!
2頭が火花を散らす!
先頭はコンフォルツァ!
まだ抜かせない!
スカイタワー迫る!
しかし抜けない!
コンフォルツァ!
スカイタワー!
コンフォルツァ!!
スカイタワー!!
2頭が並んだ!
2頭が並んで、
ゴールイン!!
どっちや!?
自分の目にはコンフォルツァがスカイタワーをギリギリ抑え切ったように見えましたが……。
そして写真判定の結果、
優勝はコンフォルツァ!
ヨッシャアアアア!!
ハナ差の2着にスカイタワー。更に2馬身差の3着にフクノブルーレイクという結果で確定しました。フィーユチャンは4着。
結果
2歳未勝利(東京・芝1800・良)
横山典(56)馬体重484
1着(9頭・2人気)
所感
未来が広がる大きなハナ差!
着差はわずかとはいえここで勝利できたのは今後の展望を描く上で大きいですし、内容的にも上々だったと言えるのではないでしょうか。
スタートは前走から格段の上達を見せ、道中も掛からずゆったり追走。直線で追い出せば上がり33.7秒の脚を使い、人気馬との競り合いにも怯まず勝負根性も見せてくれました。
現状では満点に近いのでは?
レース後の騎手コメントでは「まだ精神的に幼い」「ちょっと気が入りすぎ、なかなか口向きも安定しなかった」「最後にフワフワしかけた」とも言われていますが、それでも勝ち切った高い能力を称えられています。
課題があるという事は伸びしろもまだまだあるという事でもありますので、今後更なる成長を期待させてもらっても良さそうですね。
まだ未完成な馬を勝利にエスコートしてくれた横山典弘騎手、松永幹夫師はじめ厩舎スタッフの皆様、外厩・育成関係の皆様、そしてクラブスタッフの皆様に大いに感謝を!
そしてもちろん、激闘を見事制したコンフォルツァの頑張りに最大の感謝を!
ありがとうありがとう!
これでレース前に言われていた「先々」へ挑戦する為の下地は整った……とこちらの気持ちは逸りそうになるわけですが、騎手コメントではしっかり「将来に向けて、焦らずにステップアップさせたほうが良い」「会員の皆さんも、長い目で見守ってください」と釘を刺して来るのは流石の横山節と言ったところでしょうか。
元よりドゥラメンテの仔である以上、脚元への不安は常時あると言っても過言ではない(いまのところその気配はありませんが油断は禁物)ので、そういう意味でも使って叩いて経験値で勝負、というタイプにはならないだろうというのは織り込み済み。
この後もじっくりコンフォルツァにとって最良のローテを検討してもらえればと思います。
春の大舞台へ繋がっては欲しいですが!
もちろんホンネを言えば11月のレースあたりに早速出て来てくれれば嬉しいですが。
黄菊賞とか、なんなら京都2歳Sとか如何?
まあ口で分かったようなことを言ったところでどうしても欲が出てくるのは一口馬主としては当然だと思いますので(と開き直る)、思うくらいは許しておくれやす。
ともかくこんな妄想が出来ることもこの時期に勝ち上がってくれたからこそ。
この日の熱戦は、コンフォルツァの輝かしき未来へのプレリュード。
これからも何度もこんなヒリつく戦いを見せてくれることを願っています!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はサラブレッドクラブライオン様公式HPより許可を頂き掲載しております。)