こんにちは、まちかね太です。
7月21日の札幌5レース・メイクデビュー札幌(2歳新馬)に、DMMバヌーシーでの出資馬キングスコールが出走しました。
募集開始から20分も経たないうちに満口になった事実が示すように、当初から大きな期待を受けていた馬。
それに応えるように成長ぶりも順調で、2歳夏にデビューを迎える事が出来ました。
とはいえ初入厩からひと月も経たずしてのデビューなだけにまだまだ仕上がり途上ではあるようですが、潜在能力は他の有力新馬たちにも引けを取らないはず。
いきなり勝利とは言わずとも、いずれ王たるその力の片鱗を見せて欲しい!
恵みの雨の予兆を
示して下され!
以下、見どころのあるレースをしてくれることを願って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・キングスコール
キングスコール
(牡2・ドゥラメンテ×レインオンザデューン by Frankel)
栗東・矢作芳人厩舎
ここまでの戦績:初出走
レースまでの状況
2022年のセレクトセール当歳で税込み4950万円で落札され、翌23年に5200万円で募集をかけられたドゥラメンテラストクロップの牡馬、それがレインオンザデューン22ことキングスコールでした。
矢作セレクトであることが周知されていたせいもあってか人気沸騰で、募集開始後わずか17分(だったはず)で2000口が完売。
前年のカンデラ21(レイデラルース)を上回り、クラブの最速完売記録を更新しました。
自分は募集開始後即申し込めたお陰で2口を確保することに成功。幸運にも我がチームに迎え入れることが出来ました。
ありがたや~
セリの時には結構なヤンチャっぷりを見せていたようですが、1年経って多少は落ち着いたのか最初の更新では「頭が良く無駄なことをしない」と言われており、牧場サイドの期待も高い様子。
8月4日にはシュウジデイファームに移動し、早速育成が始まりました。
シュウジデイファーム-矢作厩舎のラインは、広尾民でもある自分にとっては安心安定の鉄板ライン。キングスコールの調教仲間に広尾出資馬のアスゴッドが居たおかげで、DMMの神コンテンツである動画更新でそちらの様子もときたま垣間見ることが出来、この余禄にも感謝です。
キングスコールは育成場移動後1ヵ月でブレーキング・ロンギ場での乗り運動をこなし、途中で熱発したこともあったようですが大きな問題は無く、9月にはBTCでのコース調教も開始。
10月からは坂路調教も開始され、「他馬を気にするところもあるものの普段は落ち着いていて扱いやすい。体力もある」という事で、一番早い組で進めて行けそうとのこと。
とはいえ最初期には皮膚炎が出るなど苦しい場面もあったようですがそれもすぐに治まり、「ドゥラメンテ産駒の難しい面は見られない」おかげで調教もしやすいとのことでその後は順調。年内を大きな問題なく終えることが出来ました。
年が明けて2歳を迎えると、相変わらず順調ではあるものの、だんだんとドゥラメンテ譲りの気性の激しさを表に出してきた様子。
それでも調教進度が上がっても飼葉食いが落ちずに馬体重が増えていったり(増えすぎると心配なのでこの辺りでそろそろ……みたいに言われるほど)、他馬を気にする面が全く見られなくなったりするなど、心身ともに成長を見せてくれています。
3月末には矢作師から「順調なら北海道でゲート試験を受けて札幌でデビュー」という大まかな見通しが示され、以降はその目算で進められて行くことに。
その後も強めの調教を難なくこなしていっている様子で「体力も相当ある」とのお墨付きも貰い、そろそろデビューへ向けての具体的な動きも出てくる頃合いかと思われた6月半ば、ここでアクシデント発生。
球節が腫れたために乗り運動を中止し、ウォーキングマシンのみの調整にしたというのです。
なんと……
これはデビュー延期もやむなしか……と一度は覚悟しましたが、幸いにも腫れはすぐに引いてくれたようで、数日休ませただけで乗り込みを再開したとのこと。
まるで何事も無かったかのように6月29日に札幌競馬場へ無事入厩を果たしました。
良かった良かった。
7月4日にはゲート試験にもあっさり合格。デビューへの下準備は整いました。
それは良かったのですが、「調教に行くまでは暴れまわって大変。乗り出しは振り落とされた」というコメントが同時に出ており、気性面にヤバい部分がありそうなこともまたはっきりしてきました。
ただ調教に入ってしまえば大人しくて乗りやすく、スタートも速いとのことなので、レース本番で能力を阻害するタイプのヤバさではなさそうです。
……そうだと思いたい。
まあ同厩の先輩ミスティックロアの70%程度の煩さという事なので、先輩を御してきた厩舎スタッフの方々にお任せすれば大丈夫でしょう。
大丈夫、全て上手く行く!
(自己暗示)
デビュー予定は札幌一週目(7月21日)の芝1800戦と発表。
入厩から一ヵ月も経たずしてデビューを迎える形になりますが、シュウジデイ-矢作ラインで北海道直入りパターンの場合はそんなもんでしょう。自分としては予想通りの日取りでした。
7月10日には、同時にシュウジデイから入厩してきた同厩のズッ友アスゴッドと併せて芝コースで追い切り、66.0-51.1-36.8-11.2 (5)を計時。
馬なりの相手に対してこちらは強めでの併入となりましたがスタッフの評価は良かったようで、「一度使ってからと思っていたがある程度手応えを持って行けそう」との調教師コメントが出ました。
17日の最終追い切りではレースで騎乗する藤岡佑介騎手を背に、芝コースをブルクトーア(2歳新馬)と併せて馬なりで54.5-38.4-11.2 (8)。
騎手からは「バスラットレオン程では無いがまっすぐ走るしいいものはある」「沈むところが少ないのがどうか」という評価。
なぜいきなりバスラットレオン?とは思いましたが、キングスコールは一線級の馬が比較対象になるレベルの馬なのだ、と良い方に捉えておきましょう。
調教師コメントでは、スタートがいいのでハナに行くかどうかを迷っているようでしたが、いずれにせよ好勝負の期待を掛けられているのは間違いなさそう。
ただ本質的にはもっと長い所の馬と考えられているようですし、元々初戦ではあまり仕上げずにレースに行くという方針でもあり、いきなりから大きな自信を持っているという程でも無さそう。
前週に一足先に函館でデビューしたアスゴッドがスムーズさを欠いた部分があったとはいえ5着に敗れていることもあって、自分としても期待しすぎない程度の期待でレースを見守ろうと思います!
という訳で遂に迎えたデビュー戦、出走馬はキングスコール含め8頭。
デビュー週のメディアで良く取り上げられていたのはテリオスララ(父シスキン。セラフィックコール・サンライズアースの半妹)で、彼女が人気の中心となりそう。
新聞の印の厚さでそれに匹敵するのは、ショウナンパンドラの娘ショウナンサムデイ(父サートゥルナーリア)でしょうか。
キングスコールはアルデフォックス(父Medaglia d'Oro)辺りと並び、3番手評価を争う感じ。
本命印も少なくありませんが無印にする予想家もそれなりに居たりして、評価が割れているようです。
仕上がり不足と見る人が一定数はいそう。
まあ妥当と言えば妥当。
枠は5枠5番。過去3年好走率としては下から数えた方が早い枠になってしまいました。奇数枠なのもアレですが、少頭数なので影響は少ないと思いたい。
ドゥラメンテ産駒はこのコースを得意にしており不安なし。
藤岡騎手が過去3年このコース未勝利なのは気に掛かりますが、2・3着はそれなりにあるので、まあ……。
コースとの相性データ的には父産駒実績以外はちょっと不安が残りますが、新馬戦ですし力があれば覆せる程度のものでしょう。
まずは先に繋がる競馬が出来れば!
素質の一端を見せてくれ!
レース内容
(当日は仕事でしたが、発走時間直前に休憩に入れてレース途中から中継を見られました。以下の感想は事後に録画で確認したものとリアタイで見た部分が混ざっていますが悪しからず。)
5レース時点の札幌競馬場の天候は晴れ、芝は良。キングスコールは494キロでパドックに登場。
録画で見れた範囲では普通に歩いているように見えましたが、その後放馬してしまっていたとのこと。
立ち上がって手綱を振り切り、結構な暴れっぷりを披露してくれたようですが、幸いにもすぐに捕まり事なきを得たようです。
最終単勝オッズはテリオスララが1.8倍と抜けた人気に。
バヌーシー2000口のパワーが発揮されたのか、2番人気はキングスコールで5.7倍。以下ショウナンサムデイ6.4倍、アルデフォックス6.7倍、ルージュミレネール7.7倍と、2番人気以降は団子状態という形になりました。
パドックで危うい所を見せたキングスコールでしたが騎手が乗ってからは問題なかったようで、枠入りまで無事進行。
他馬も問題は無く、大外テリオスララも枠に導かれ、準備完了。
ゲートオープン!
キングスコールはゲートが開いた瞬間に反応してポンと飛び出ると、そのまま前目へ進んで行こうとします。
このままハナを取るかと思われましたが、内からショウナンサムデイ、外からゲレルとテリオスララも積極的に前へ押しかけてきました。
そのまま1コーナーに入り、コーナーワークもあって結局ショウナンサムデイが先手を奪取。キングスコールは1馬身程度遅れて2番手の形に。
更に1馬身遅れでテリオスララ、カーヌスティ、ゲレルが続いて行き、先団を構成しました。
隊列が決まった馬群はそのまま2コーナーを通過し、向こう正面へ。
3コーナーへ向かう道中、最後方に居たルージュミレネールが一気に位置を上げ、残り1000m標識でそのまま先頭まで並びかけてきました。
その際テリオスララも並んで上がり、キングスコールもまた一歩前へ。
ショウナンサムデイを含めた4頭が横一線で3角を迎えますが、最内のショウナンサムデイは流れに乗り切れず後退、残る3頭は並走状態でコーナーへ突入。
中でもルージュミレネールが頭一つ先んじているか。
自分はこの辺りからレースを見始め、最初に目にした光景が外の2頭に呑み込まれつつあるキングスコールの姿。
!?
あれ、もしかしてここまで逃げててもう捕まりそうになってる!?
と一瞬焦りましたが、鞍上藤岡騎手の手応えは充分ぽい。
実際そこからスーッと前へ進むキングスコール、カーブで最内の利もあってかテリオスララ・ルージュミレネールを抜き返し、逆に徐々に引き離しながら4角へ向かいます。
カーブの終わりが近づくにつれテリオスララらが再びキングスコールとの差を詰め始めましたが、藤岡騎手はまだ余裕たっぷり。
どうや、行けそうか!?
コーナーを回り切り、キングスコールとテリオスララが並んで直線へ!
コーナーワークもあって半馬身先んじたキングスコール、後はここからどこまで粘れるか!
粘れ……?
!?
そんなギリギリの勝負ではない!
キングスコール、テリオスララをあっさり1馬身突き放し残り200標識を通過!
後ろとの差は詰まらない、いやどんどん広がっていく!
……楽勝!
キングスコールはそのまままっすぐ駆け抜け、堂々先頭でゴールイン!
優勝はキングスコール!
3馬身離れた2着にテリオスララ。更に3/4馬身差の3着にはショウナンサムデイが盛り返していました。
勝ちタイム1.47.8は、ソダシの持っていた記録を破るコースレコードとなりました!
結果
メイクデビュー札幌(2歳新馬)
(札幌・芝1800・良)
藤岡(55)馬体重494
1着(8頭・2人気)
所感
王の力、その片鱗を見よー!
という事で、レース前に願っていた力の一端を見せて欲しいという願いは最高の形で果たされることになりました。
直線ではムチを入れずに後続を突き放し、完勝。
開幕週で最内の経済コースを取ったとはいえ、3角からはずっと外からのプレッシャーを受けつつ問題にもしなかったのですから、文句なしに強いレースでした。
時計は色々な要因があるので自分はあまり重視していませんが、今後時計が速いレースになった時にも問題なく対応できるという根拠になるので良いに越したことはありません。
名前も残りますしね!
仕上がり途上でこの競馬が出来るなら、この先順当に行けば大きなところも充分狙えるでしょう!
馬を見出しここまで導いてくれた矢作師はじめ厩舎スタッフの皆様、育成先のシュウジデイファームの皆様、レースで焦らず力を引き出してくれた藤岡騎手、生産者の飛野牧場の皆様、そしてクラブ関係者の皆様に大きな感謝を。
そしてもちろん、初めての環境で暴れてしまうような状況の中、走り切ってくれたキングスコールの頑張りにも限りない感謝を!
ありがとうありがとう!
もちろん今日のパドックの様子を聞き及ぶ限り、気性面で色々と紙一重の部分はあります。
ジョッキーもレース後には「上に抜けるような走りをする」と言っていたとのことですし、単純に走りの面での課題もまだまだ残っているのも確かでしょう。
しかしそれは、克服さえすればその分まだ上がり目がたくさんあるという事と同義。
きっとまだまだ
強くなれる!
世間様の声の中には「少頭数のレースで勝ったくらいでクラシック候補とかw」「この内容で○○に勝てるとかお花畑」「レコードレコードって浮かれてるけどちゃんとその内容を分析してから騒げや」みたいな厳しいものもありますし、中には一理ある意見もあります。
だが百理無い!
新馬戦が生涯最高のパフォーマンスだったという馬も珍しくないのは事実ですが、初勝利でクラシックを意識させてくれる馬などそうそう出会えるものでもないのも事実。
幸運にも巡り会えたからには、浮かれられるところまでは(他人様に迷惑を掛けない程度に)浮かれていればいいと私は思います。
一口馬主をやっている目的は、こういう楽しみを味わうことに他ならないのですからね!
同じアホなら
踊らにゃソンソン!
ちなみに今回の勝利は、私にとっては約3年ぶり2度目の出資馬新馬勝ちでした。
キングスコールはまさしく干天に現れた慈雨の王です!
キングスコールの次走は、短期放牧を挟んでの札幌2歳S(G3)になるとのこと。
その日も仕事が確定しているのでリアタイ出来なさそうなのは残念ですが、同じ舞台で重賞制覇を果たしてくれることを願っています。
そしていずれはクラシックの舞台へ!
バヌーシー民のコールが大舞台で響く日を夢見て!
この先長く
躍らせておくれ!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(DMMバヌーシー様にはブログ運営の通知を行い認知を得ております。公式HPの写真等は使用しておりません)