こんにちは、まちかね太です。
6月29日の函館2レース・3歳未勝利(ダ1000)に、広尾サラブレッド俱楽部での出資馬ストラテージュが出走しました。
通算4戦目・初の1000m戦となった前走で、初の掲示板確保となる4着に入線。
時計的にはまだまだ勝ち上がり云々出来る状況とは言えないものの、レース内容は確実に良くなってきており希望は見えてきました。
既に未勝利戦実施期間終了まで時が迫ってきているとはいえ、前走と同条件となるここでも続けて上位入線出来るようなら展望も開けてくるでしょう。
希望を繋ぎたい!
以下、勝ち上がりへ繋がるレースを見せて欲しいと願って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ストラテージュ
ストラテージュ
(牡3・モズアスコット×シンボリバーグ by ダイワメジャー)
栗東・矢作芳人厩舎

ここまでの戦績:4戦0勝(0・0・0・1・0・3)
前走:6月14日・3歳未勝利(函館・ダ1000)4着(→レース記事はこちら) 中1週
レースまでの状況
京都での3戦目から中2週での函館遠征戦となった前走後も馬体に問題は無く、そのまま北海道滞在で続戦へ。
前走直後の陣営コメントでは「押して位置を取りに行っている状況なので、ゆくゆくは1700で前に行く競馬も考えたい」ともありましたが、とりあえず目先に関しては結果を残した1000m戦挑戦を継続。
6月22日の1000m戦の出走想定に名前がありましたが連闘策は回避し、中2週となる7月5日のダ1000m戦あたりを目標にしていくと19日の近況で発表されました。
ふむふむ。
同厩同クラブのアスゴッドとの兼ね合いがあるので両方連闘という事は無かろうとは思っていました(アスゴッドは22日のレースに連闘で出走)が、22日のレースを見送る方は29日のダ1000戦に出て来るだろうと思っていたので、中2週空けるのは意外な選択。
本州からの移動後すぐ前走に出走しただけに、馬体に問題なしとはいえ疲労などの懸念もあるのでしょうか。
……などと思っていましたが、結局「しっかりと動けているようですし、当初に比べて少しずつ前進気勢を見せてくれています(6月26日近況、荒木助手)」ということで、予定変更して中1週となる29日のレースに向かう事になりました。
ある意味予想通りの展開とも言えます。
使ってくるなら疲労の懸念なども杞憂だったのでしょう。
ならヨシ!
というわけで迎える29日のダ1000m戦。前走4着で優先権を取ったストラテージュは、もちろん問題なくフルゲート12頭の中に名を連ねました。
予想段階で中心視されているのは牝馬コッコラーレ(父タワーオブロンドン)でしょうか。
前走はストラテージュと同じレースで先行して2着。前走に続き4キロ減の小林美駒騎手騎乗で、今度は押し切りを狙います。
それに続くのは、先週の同条件戦で5着してからの連闘となるショウナンラリー(父ナダル)。
元々はこのクラス2・3着の常連で、1000m2度目となる今回は本領発揮なるか。
他では1800とはいえ新馬戦2着の実績があるサッポロキタコ(父パイロ)、前走初ダートで3着したメイショウハボマイ(父マジェスティックウォリアー)あたりが上位評価を受けている模様。
ストラテージュは3番手組から少し落ちての5番手くらいの評価を、今回初ダートとなるウォーターカルミア(父トビーズコーナー)あたりと争う感じでしょうか。
コッコラーレ・メイショウハボマイには前走で先着されていますし、前走走破タイムはショウナンラリーのそれより1秒近く遅いので、妥当な評価ではあるでしょう。
枠は5枠6番に決定。好走率としては可も不可もない感じ。
鞍上古川奈穂騎手・父モズアスコット産駒の過去3年コース実績は、先週のアスゴッドの記事でも述べましたが、サンプル数が少ないとはいえ相当に良好。
アスゴッドが勝ったので、前週時点より更にデータは強化されているとも言えます(先週の古川騎手はスターオブロンドンでダ1000の新馬勝ちもしています)。
枠はともかく、データ上のコース相性としてはほぼ最上でしょう。
まあストラテージュ自身は前走4着とはいえタイムは1分を切れませんでしたし、実際同コースで先着された馬も居る中では即勝利をなどと強気なことは流石に言えませんが、今回も上位に入ることが出来れば今後の勝ち上がりに向けての展望は大きく開けてくるはず。
鞍上と父産駒のコース相性に力を借りて、勝ち上がりへ向けてメドの立つ内容で走り終えてもらいたいところ。
生き残りへの道筋を
立てておくれ!
レース内容
当日2レース時点の函館競馬場は曇り、ダートは良。
ストラテージュは前走比マイナス6キロの460キロでパドックに登場。デビュー以来の最少馬体重となりますが、前走後に「まだ絞れてもいい」との陣営コメントが出ていたように細い感じはしません。テンションなども問題なさそう。
単勝人気は意外にもサッポロキタコが最終1番人気となり3.1倍。ショウナンラリー3.5倍、コッコラーレ3.7倍、メイショウハボマイ9.3倍と続き、ここまでが10倍以下。ストラテージュも前売り段階では10倍以下の時間が長かったですが、最後は少し人気を落として11.6倍の5番人気となりました。
その後本場馬入場、輪乗りへとつつがなく進行し、枠入りも順調。ラストは大外ショウナンラリーではなく11番バスキュラリティとなり、これも入って準備完了。
ゲートオープン!
んん!?
ストラテージュは悪くないスタートでしたが、隣のコッコラーレの出が良かったこともあり比較上遅れ気味に見えます。
一瞬馬群に埋もれそうにも見えましたが、鞍上古川騎手が手綱を激しくしごき気合を入れると、馬もそれに応えてスルスル上昇。
ハナに立ったコッコラーレの内側半馬身差ほどまで一気に詰め、外のショウナンラリーとコッコラーレを挟んで併走するように2番手を追走。
その後コッコラーレがややリードを広げていきはしたものの、差は1馬身程度に収めてレースを進めて行きます。
3コーナーではやや置かれるような感じになってショウナンラリーに先に行かれましたが、4コーナーに向けて再度内目から上昇を開始。
再びショウナンラリーと並び、コッコラーレとの差も1馬身に戻してコーナーを通過。手が動き始めている外隣のショウナンラリーに比べ、ストラテージュ古川騎手はまだまだ余裕がありそう。
これは……!
望外にいい感じでは!?
俄然色気が出てくる中で迎えた直線、逃げるコッコラーレとの差は1馬身半くらいか。
並ぶショウナンラリーが脚色微妙になり残り200から徐々に置かれ始める中、ストラテージュはやや外目に持ち出してコッコラーレを追撃!
逃げ馬も止まらず、その差はまだ1馬身半!
しかし脚勢は此方がやや優勢、これなら……!?
ヤレェェーーー!!
残り100、ストラテージュがコッコラーレの尻尾に追いついた!
半馬身、クビ、アッという間に並んで交わして先頭へ!
おっしゃあああああ!!
勢いのまま差を広げ、完全に1頭抜け出したところでゴールイン!!
優勝はストラテージュ!
1馬身半差の2着にコッコラーレ、更に2馬身差の3着にショウナンラリーで行ったもん勝ちの決着。1番人気サッポロキタコは6着。
結果
3歳未勝利(函館・ダ1000・良)
古川奈(54)馬体重460(-6)
1着(12頭・4人気)
所感
これは嬉しい誤算!
勝ち上がりに繋がるレースを望んでいたら、まさかまさかの横綱相撲で完勝!
最序盤に追走に苦労するかなと思わせたシーンもありましたが、一旦スピードに乗ってからは終始余裕がある感じで、最後もあっさり抜け出してしまいました。
走破時計は59.1なので特筆すべきものとは言えませんが、好位追走から上がり3F1位(35.4)の脚を繰り出して勝利という内容に文句を付けるところはありません。
デビューが遅れ、ようやく迎えた2月の新馬戦と続く2戦目では追走に汲汲とし、それぞれ勝ち馬から2.6秒・1.8秒差の完敗となった時には正直勝ち上がりの望みは薄いかと思っていましたが、半年も経たないうちによくぞここまで……。
馬の成長ももちろんあるでしょうが、5月の復帰戦でブリンカーを着用してから明らかに行きっぷりも良くなっていました(デビュー戦当時は今回より20キロ重かったことから、絞れたこともその要因かもしれませんが)し、ダート1000に狙いを定めたことも含めて陣営の采配が図に当たったということでしょう。
そして今回は古川奈穂騎手が完璧な騎乗を披露してくれたことも大きいと思います。
先週もアスゴッドをこのコースで勝たせてもらいましたし、ここではもはや女神様として崇めても良いのでは。
ということで古川騎手、厩舎関係者の皆様、根気よく良化を促してくれたチャンピオンヒルズの皆様、そしてクラブ関係者の皆様には大いに感謝を。
もちろん大金星を挙げてくれたストラテージュにも限りない感謝と、勝ち上がりを信じ切れていなかったことへの謝罪を捧げたいと思います!
すみませんでした!
そしてありがとう!
この後は「北海道でもう1回くらいは使いたいと思っていますが、そこは馬の様子を見てから考えていく(矢作師)」とのこと。
今回は京都でのレースから中2週・中1週での三連戦目だったので、さすがに一旦一息入れる形になるのでは。
仮に次走が札幌開催になるとすると1000m戦継続の可能性は高そうですが、レース前にはいずれ距離延長という話もありましたし、ストラテージュの母シンボリバーグは芝で3勝を挙げた馬なので息子にもいずれは芝を試してみてもらいたい気持ちはあります。
勝ち上がった事で色々試せる余裕が出来たので、この先の新たな挑戦にも期待です!
戦端が開かれた当初の絶望的な戦況から女神の導きで乱世を生き延びた若き軍師の、これからの更なる栄達を願って!
新たなる生存戦略は如何に?
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)