10/26~29に出走してくれた出資馬4頭のレース記事は全て簡易版にて。
以下、出走の時系列順に簡単な感想です。
ギザキズラヴ・10/26 新潟6R 2歳未勝利(牝)
ギザキズラヴ
(牝2・キズナ×アップワードスパイラル by Teofilo)
栗東・藤原英昭厩舎
ここまでの戦績:3戦0勝(0・0・0・1・1・1)
前走:10月6日・2歳未勝利(新潟・芝1800)5着(→レース記事はこちら) 中2週
結果
2歳未勝利(牝)(新潟・芝1600・良)
小沢(54)馬体重438(-2)
5着(15頭・7人気)
楽逃げしながらも末が止まり5着に敗れた前走でしたが、調教師サイドとしては逃げた事自体が最後甘くなった原因であり騎乗ミスだったとの見立てのようで、そのまま在厩し中二週で新潟最終週の同条件(芝1800)のレースへの続戦を示唆。
しかし、そのレース内容から1600にも対応できると判断され、同週の牝馬限定芝1600戦に矛先を変更しました。
鞍上は小沢大仁騎手にチェンジ。牝馬限定戦とはいえメンバーレベルは前走よりかなり高そうですが、中間の調教を見るに調子は良さそうなので、どうにかここらでメドの立つ内容を見せて欲しいところ。
3枠4番となったレースではまずまずの好スタート。馬なりで内目3番手の位置を取り、そのままレースを進めて最後の直線も内目から3番手並走の形で迎えます。
その後すぐに前を行くマイスターヴェルクと進路が交錯してフラフラする場面がありましたがそれも長くは続かず、内外回り合流地点あたりでは馬場の真ん中に道を定めて追い出し開始。
一時はマイスターヴェルクに迫っていくような手応えを見せましたが、残り200で勢いが鈍ってしまい突き放され、後続にも次々追い抜かれながらゴールに雪崩れ込む形で終戦。
それでも6~8着馬をハナ・アタマ・クビ差抑え、どうにか掲示板は確保しました。
今回は展開としてはほぼ陣営の理想通りだったと思われ、引っ掛かる場面もそんなに見られませんでしたが、結局末が甘い部分は変わりませんでした(上がり3Fは11位)。
ここ3走は上がり3Fが出走馬中の半分より上になったことは無く、デビュー戦も実質5頭中の3位ですから、課題は明白。
「芝1600~1800の距離で先行」という競馬を続けるなら、よほど瞬発力が必要とならないような展開に恵まれない限り(もしくはその展開を自力で作り出さない限り)は勝ち切るまでは現状厳しいという、前走後とまったく同じ感想を今回も抱かざるを得ません。
とはいえあくまで現状ではの話。その現状でも4走中3走で掲示板を確保したというのも事実なので、もう少し成長して展開が向けば望みも充分あるはず。
4月30日生まれやし、
成長の余地はたっぷりある!
なお、毎度末が甘くなるのは距離が長いからではとも素人判断では思ってしまいますが、調教師サイドとしてはむしろもっと距離を延ばした方がいいという見立てのようです。
今回で在厩3戦目だったことから一旦リフレッシュ放牧を挟んで年末の中京開催での出走を目指すとのことなので、おそらく次走は芝2000ということになるのでしょう。
すべてが良い方向へ働くことを祈って、また次のレースを待ちたいと思います。
アスゴッド・10/27 東京3R 2歳未勝利
アスゴッド
(牡2・モズアスコット×ゴッドフロアー by ハーツクライ)
栗東・矢作芳人厩舎
ここまでの戦績:3戦0勝(0・0・1・1・1・0)
前走:10月13日・もみじS(OP)(京都・芝1400)4着(→レース記事はこちら)中1週
結果
2歳未勝利(東京・芝1400・良)
坂井(56)馬体重496(±0)
5着(11頭・3人気)
不利を受けながら4着に頑張ったとはいえ、未勝利馬の身であるからには勝てなかった以上は無意味と判じられても仕方ない格上挑戦となった前走。
そのレースでの騎手コメントが「昇級が進むにつれて、芝のヨーイドンでは分が悪くなってくるかも」というものでしたが、陣営が次走に選択してきたのは芝のレースでした。
???
芝での可能性を探るにしても、まず勝ち上がってからやってくれたらいいのに……とは思いますが、前走の騎手コメント以外でも再三再四ダート向きと言われつつも芝を使ってくる以上は陣営には成算があるのだろう、と気を取り直して応援することに。
レースではまずまずのスタートを切り、鞍上は気合を入れて前目の位置を取ろうとします。しかし外の馬たちが速く、行けないと見るや緩め、4~5番手を追走する展開に。
そのまま先頭から3~4馬身程度の位置で直線に向きましたが、そこから少しフラフラするようなシーンもありジワジワとしか伸びず、前からは離される一方。どうにか5番手でゴールに流れ込むのが精いっぱいという結果に終わりました。
時計的には走破タイム・上がり3F共に前走と同じですが、内容については今回はほとんど見るべきものがありませんでした。
同じ上がり35.4で前走はメンバー中1位、今回は7位という事もあり、今の府中の瞬発力勝負の芝は合わなかったように思えます。
また、道中少しスムーズさを欠いていたようにも見えましたし、レース後にはイレコミが目立った、掛かり気味だったという騎手コメントが出ています。前走から間を開けずに関東遠征した影響もあるのかもしれません。
それらも含め、端的に言えばレース選択ミスだったということになるのでしょう。
結果論ですがね。
この後は、状態に問題なければ続戦の方向で、はっきりダートに向かうと明言されました。これまでの陣営コメント通り適性が芝を上回っていれば好勝負は間違いないハズ。
まあダートにさえ変われば即勝てる、と言う程現実は簡単には行かないでしょうし、仮に首尾よく行ってももう2歳交流重賞には間に合わないでしょうが、良い結果を期待したいと思います。
ただ、再び東京遠征の可能性も示唆されています。北海道から栗東に移動して10日競馬でもみじSを使い、更に中一週で東京遠征した後だけに、もみじSが実質的に実戦調教だったと見たとしても短期間で再度の遠征は馬への負担が心配。ソエもやっと治ったばかりですからね。
ともかく無理しない程度に!
ドリームクルーズ・10/27 東京8R 3歳以上1勝クラス
ドリームクルーズ
(牝3・エピファネイア×パセンジャーシップ by ダイワメジャー)
美浦・戸田博文厩舎
ここまでの戦績:8戦1勝(1・2・2・1・0・2)
前走:10月14日・3歳以上1勝クラス(東京・芝1600)3着(→レース記事はこちら)中1週
結果
3歳以上1勝クラス(東京・芝1400・良)
武(54)馬体重496(+2)
8着(18頭・1人気)
先行して3着に頑張った前走後も状態に問題は無く(中間歯替わりの影響はあったようですが走りには影響なしとのこと)、中一週で続戦敢行。
舞台は初勝利の時と同じ東京芝1400、鞍上は先行脚質の馬に合うことを重視されて武豊騎手に決定。
枠が2枠4番とかなり内寄りになってしまった事はコースの傾向的にも若干発馬不安のある本馬の状況的にも心配ではありますが、いい状態を維持してレースに臨めるという事で勝利まで期待しての一戦。
レースではまずまずの好スタート。鞍上は促して前に行こうとしますが周りが速く、外枠の馬たちが一斉に押し寄せてくると早々に諦める形に。直後には進路が無かったのか行きたがったのか引っ張るようなシーンも見られ、一気に中団まで位置取りを下げてレースを進めて行く展開になってしまいます。
そのままの位置で直線に向いた後も馬ごみの中でずっと狭苦しく、それでも間隙を縫ってジリジリ伸びては来ましたが流れ込んでの8着入線で決着。
前々走と同じく枠が裏目に出た感じですが、それでも勝ち馬からコンマ3秒差の所には居るので、今回は色々と運が無かったか。実力負けではないでしょう。
ただ、ワンペース型で緩急の付く流れは合わず、勝った舞台とはいえこのクラスでは芝1400は短いとの騎手コメントが出ています。
最近はあまり出遅れなくなってきたとはいえスタートが速いわけでもないので、スプリント適性の馬たちに混じると毎度コンスタントに先行するのは確かに厳しいだろうとは思います。
また、ダート適性が高い可能性にも言及。前走で騎乗した西村騎手や未勝利戦で騎乗した坂井騎手からもダート適性について言われていたこともあり、次走はこのまま在厩でダート戦に向かう事になりそうです(東京ダ1600か福島ダ1700)。
前走後のレース記事にも書いた通り、自分も元々ダート適性に期待して出資した馬なので、その方針に特に異論はありません。
新味に期待!
ミーナティエルナ・10/29 船橋10R ストレプトカーパススプリント(B3選抜)
ミーナティエルナ
(牝5・ドゥラメンテ×プレインズウーマン by Zensational)
船橋・新井清重厩舎
ここまでの戦績:22戦3勝(3・2・2・1・1・13)※うち地方(2・2・1・1・0・2)
前走:9月17日・テレ玉BACHプラザ特別(C1-2組)(浦和・ダ1500)1着(→レース記事はこちら) 中5週
結果
ストレプトカーパススプリント(B3選抜)
(船橋・ダ1200・重)
町田(54)馬体重451(-4)
12着(12頭・8人気)
前走後も状態に問題は無く、引き続き浦和開催での出走を目標にされていましたが、条件の関係で使えないという事で船橋の1200m戦に出走することに。
地元とはいえ船橋はあまり向いていなさそうな上、そもそもスプリント適性が高い馬とも思えず、更に昇級戦。
挙句に好走率最悪の最内枠となってしまい、戦前から苦戦が予想される中での戦いとなりました。
レースではまずまずのスタートを切りましたが押してもハナを奪えず、3番手並走の形が精いっぱい。3角に入る頃には先団からも徐々に遅れ始め、4角へ向かう途上で飛び上がるような動きを見せて一気にズルっと後退。
故障したかと思いましたが最後方近くまで下がった後もレースは続け、最下位ながら完走は果たしました。
雨で重くなっていた馬場がいつもより余計に合わなかった上、最内枠でハナを取れず砂を被ってレースを止めてしまったということのようです。
思えばJRA時代も砂被りでレースを止めることはよくあった馬ですし、最内枠でこの馬場になった時点でやんぬるかな、ということだったのでしょう。
とりあえず故障では無かったことは一安心ではあります。
この後は「夏場から続けて使ってきているのでレース後の状態を見て考えたい(新井師)」とのことで一息入るかもしれません。
メンタル的にもその方がいいかも、とは思います。
いずれにせよ船橋では適性が厳しそうなので、次は浦和に向かえるといいのですが……。
とりあえず仕切り直しで!
(記事中の公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様・ワラウカド様・YGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。DMMバヌーシー様にはブログ運営の通知を行い認知を得ております)