こんにちは、まちかね太です。
7月30日の新潟2レース・2歳未勝利(芝1800)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬ホルトバージが出走しました。
中京芝1600でのデビュー戦をややチグハグな内容で7着に敗れ、中1週で臨んでくる2走目。
前走では敗れたりとはいえ出遅れながらも上がり1位タイの末脚を見せてくれており、その強みは直線の長い新潟外回り・距離延長で威力倍増……と言いたいところですが、血統面やノド鳴り懸念などから、この舞台設定には不安な面も。
少し不安の方が勝るかな?
とはいえ力自体はそうそう引けを取るものでは無いはずで、距離さえ克服してくれれば前進は見せてくれる……はず。
以下、期待と不安が混じりあう中で見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ホルトバージ
ホルトバージ
(牡2・キンシャサノキセキ×プレインズウーマン by Zensational)
栗東・寺島良厩舎

ここまでの戦績:1戦0勝(0・0・0・0・0・1)
前走:7月16日・メイクデビュー中京(2歳新馬)(中京・芝1600)7着(→レース記事はこちら) 中1週
レースまでの状況
前走の記事が簡易版だったので、デビュー戦までの経緯にも触れておきます。
昨年のサマーセールで税込み550万円で落札され、10月の二次募集でラインナップに加えられたキンシャサノキセキ牡馬、それがプレインズウーマン21(募集価格は1210万円)。
募集開始時は馬体重が414キロしかなく些かの懸念もありましたが、2歳上の半姉ミーナティエルナと同じ寺島良厩舎に入ることが決まっていたこともあり、姉にも出資している私は特に迷いもなく出資することを決めました。
むしろこの世代のYGG出資馬の中では
一番期待していました。
育成先は森本スティーブル。当初は体を大きくすることに重点を置かれていたようでしたが、その時点から「とても乗りやすい」「走りもまとまっていてバランスが良い」と評価されていました。
それからも調教ペースを少しずつ上げていく中で、力も付け、気性面も落ち着き、と順調に成長を見せていってくれます。
年が明けて1月には馬体も447キロにまで増量。
2月には馬名も決定。ハンガリー大平原の一部である世界遺産の国立公園からいただいた、ホルトバージという名になりました。
良き名です!
ちなみに、ホルトバージ国立公園は現存する中央ヨーロッパ東部から東ヨーロッパ西部最大の牧草地(約800平方キロメートル)だそうです。
さてプレインズウーマン21改めホルトバージはその頃には坂路15-15を行うまでになっていましたが、440キロ台の馬体を維持し「気性的にも大人になってきましたし、走りもゆったりしっかり、真っ直ぐ坂路を駆け上がってこれているので、良い成長をしている」(3月15日近況)と、変わらず順調。
ところが、3月26日更新の近況で、25日の調教で息遣いに気になる所があったため、当日の午後に念のため喉内視鏡検査を実施したとの報が。
検査結果としては喉頭片麻痺等の異常所見は無く、なにかのアレルギー反応ではないかということで、大事にはならず一安心でした。
そんなちょっとしたアクシデントはありましたが、4月6日の更新では寺島師から月末に内地移動の予定との連絡があったという報告があり、その後はトラブルなく進んで予定通り4月25日に宇治田原優駿ステーブルへ向けて出発。
馬体は、20日時点で459キロまで成長していました。
熱発などもなく27日には無事に宇治田原優駿ステーブルに到着。
この地ではテンションが高め(姉に似ていると言われました)になってしまうようでしたが、順調にメニューをこなしていきます。
5月からはゲート練習も開始。「入りも賢いですしポンと出ますし問題なさそう」(5月25日近況)とのこと。
華奢な部分は残りますがそれは成長待ち。5月末時点では気性面の懸念も移動当初より和らぎ、もう問題ないレベルになっていて、馬体重もついに470キロ台へ乗りました。
6月からは週2本15-15をこなしながら入厩を待つ段になり、そこからも何のトラブルもなく6月24日に寺島厩舎に入厩を果たします。
29日にはあっさりゲート試験にも合格。
順調すぎて怖い……
こうなると出走には積極的な印象のある寺島師が余計なインターバルを置くはずもなく、そのまま中京3週目(7月15・16日)にデビューすることが決定。
条件は芝1200と芝1600の二択でしたが、最終的に16日の芝1600戦でのデビューと相成りました。
レースの状況については前走の簡易版記事にて書いていますので、ここでは割愛します。
7着に敗れたレース後も馬の状態に問題はなく、新潟へ続戦することを視野に在厩のまま次走を検討された結果、26日の近況更新で29日の新潟芝1400戦もしくは30日の新潟芝1800戦への出走予定が発表されました。
メンバーを見て決めると言いつつも、想定ではどちらもそう楽ではないメンバー構成になりそうでしたし、「競馬は1400mの方が良いかなと思います」という調教師コメントもあったので1400戦に向かうのではと思っていましたが、木曜にいざ確定した出馬表ではホルトバージの名は30日の芝1800戦の方にありました。
えっ、マジすか?
内回り1400では出遅れたときに挽回しにくいという判断だったのでしょうか?
1600まではデビュー戦の内容から問題ないと思いますが、更なる距離延長には血統面や前走後に出たDDSP懸念から正直不安なのですが……。
その後に出た近況更新での調教師コメントでは「前走を見ててもそんなに出して行けないと思いますので、距離的には少し長いかもしれませんが、逆に良い馬場で1800mで楽なペースで先行出来れば良いかなと思います。1回使って馬はすごく良くなっていますし、変に力んでもいないので、前走の感じならこなせそうですし、それで長ければ長いで次にまた考えたいと思います」とありました。
試走感満載!
とはいえ一理ある話。
前走のレースぶりから力があるのはわかっていますが、それでもデビュー戦7着の直後にいきなり勝ち切れというのも酷な話ではあるでしょう。
まだ先は長いですし、この時期にいろいろ試しておくのは悪くないかもしれません。
そして次へ繋げられれば
まあ良いか。
と気を取り直して、10頭立てとなったレースのメンバー等を改めて確認。
10頭中、前走複勝圏の上位入線馬は2頭だけですが、彼らも含めて掲示板に載っていた馬が7頭と、それなりに好走実績のある馬が揃いました。
なかでも特に有力視されているのは4頭。
7月9日に行われた福島芝2000新馬戦(勝ち馬ヘルモーズ)の2~4着馬だったマイファミリー(父ダノンバラード)、ウインアクトゥール(父ゴールドアクター)、ライジングアロー(父スワーヴリチャード)と、6月4日の東京芝1400新馬戦で4着だったアルーリングタイム(父リアルインパクト)です。
ホルトバージはシーメジャーなどと並んで上位馬に続く5~6番手、複穴くらいの事前評価である模様。
有力馬の中では、アルーリングタイムなんかは血統的に距離が長い気がしますが、キンシャサノキセキの仔であるホルトバージの立場から言えた義理ではないか……。
枠は7枠8番。あまり他枠と差はありませんが、こころもち好走率は高めの枠。悪くないでしょう。
しかし鞍上今村騎手はこのコース10回騎乗して2着が最高(2回)、キンシャサノキセキ産駒はそもそも出走自体をあまりしていないとはいえ過去3年好走例皆無。
データ的にはやはり向いているとは言い難いコース(というか距離というか)に見えます。
……まずは掲示板から!
今回はこの先の勝利への布石を!
レース内容
当日は仕事があったので録画観戦。2レース時点の新潟競馬場は晴、芝は良。
ホルトバージは前走比マイナス4キロの466キロで登場。パドック動画では前を歩くライジングアローとの間隔が狭くて歩きづらそうでしたが、体自体は数字以上に締まっていたように思います。
この後ライジングアローが競走除外になってしまったという事で9頭立てに変わったレースの人気順は、ウインアクトゥール(2.4倍)、アルーリングタイム(3.1倍)、マイファミリー(4.2倍)、シーメジャー(8.3倍)と並ぶ形になり、ホルトバージはその後に続く12.1倍の5番人気評価でした。
それらを確認後レース映像へ。
大外サザンレーヴの枠入りが映り、準備完了。
ゲートオープン!
ん!
両隣のスタートが良かったので目立ちませんでしたが、ホルトバージも悪くないスタートです。
スタート直後に手綱をしごく今村騎手、そのまま位置取りを前に、
……行かないな?
最初こそ少し馬を促した今村騎手でしたが、すぐに手綱を動かすのをやめて馬なりに移行。
内側からアルーリングタイムやカヴァラが前に行くのを見送り、好スタートを切った両隣のウインアクトゥールとシーメジャーを無理に追いかけようともせず、先団から少し離れた位置へ。
前はアルーリングタイムがハナを奪い、ウインアクトゥール、カヴァラが1馬身ずつの差で追走。先行争いに加わらなかったシーメジャーが更に2馬身差で4番手となり、ホルトバージはその1馬身半ほど後ろで5番手からレースを進めていきます。
3コーナー、外回りコースの坂はその順位のまま通過。
シーメジャーが徐々に位置を上げて先団に取り付きますが、ホルトバージは動かず先団との差は2馬身に。
坂の下りから4コーナーへ。ホルトバージは進路を外に取り、ここからジワジワと押し上げを開始。
直線に向いて残り600、先頭アルーリングタイムに外から並びかけていくウインアクトゥール。
一方、その2馬身後ろで3番手を並走していたシーメジャーとカヴァラにこちらも外から並びかけていくホルトバージは手応え良く、あっという間に2頭を抜き去り単独3番手へ。
お?
内回り・外回りの合流地点、外からアルーリングタイム・ウインアクトゥールにグイグイ迫っていくホルトバージ。
最内のアルーリングタイムは手応えが良くなさそうで、抜け出しつつあるのはウインアクトゥール。
しかしそのウインアクトゥールよりも、どう見てもホルトバージの方が手応えがいいぞ!?
勝てるぞこれ!?
ウインアクトゥールに並びかけ、今村騎手が満を持して追い出し、……?
おや?
ホルトバージの頭が外を向き、逆に体はどんどん内側へ切れ込んでいく様子。
ウインアクトゥールを内に押し込んでいく形にもなり、今村騎手は鞭を入れられずに修正に手一杯。
いや、しかし!
それでも残り200からジワジワとウインアクトゥールに差を付け始め、残り100でホルトバージが体半分前へ!
後ろからはマイファミリーが来てはいるものの差は3馬身、脚色から抜かれることはなさそう。
これで決着だ!
よし勝っ、!?
しかし内からウインアクトゥールが最後の抵抗! 差し返す構え!
待ってストップストップ!!
心胆寒からしめる一瞬でしたが、まさに瞬く間の抵抗でした。
次の瞬間にはゴールに至り、ホルトバージがそのまま先頭でゴールイン!
よっしゃーー~~!!
優勝はホルトバージ!
ウインアクトゥールはクビ差まで差し返すも2着。1馬身半差の3着にマイファミリーで決着となりました。
結果
2歳未勝利(新潟・芝1800・良)
今村(52)馬体重466
1着(9頭・5人気)
所感
ニイガタノキセキ!
……というほどには人気薄だったわけでもありませんが、今回に関しては好走は期待しつつも勝ち切るまでは高望みかなと思っていたので、心境的にはそんな感じであります。
最後に差し返された場面も、後から落ち着いて見返してみればそんなに危ないシーンだったわけでもなく、最後までまともに追えないままだったことを考えれば着差以上の完勝だったとすら見ていいのではないでしょうか。
まあ、モタれてウインアクトゥールを圧迫したことは事実(今村騎手は過怠金1万円)なので、手放しで褒め称えるわけにもいかないのですが。
ただ、レース後の調教師コメントでは「最後苦しくなってから内にモタれたのは距離的なものもあって仕方ないかなと思います」(寺島師)ということで、距離が長すぎたこともモタれてしまった要因として挙げられていますので、今後適性距離内なら、また成長して体力がついてくれば、こういうこともなくなっていくのではないでしょうか。
少なくとも今後に
尾を引くことは無いのでは。
また、レース前の調教師コメントでは先行策が示唆されていましたが、本番では中団待機策を採ったのは、騎手の判断だったようです。
「距離が正直長いと思っていたので、先生は行っても良いと言ってたんですけど、ゲートを出てからの脚もそんなにスーッとしたものがなかったのであの位置からの競馬になりました」(今村騎手)という事です。
今回はこの判断が功を奏したとみても間違いではないでしょう。
というわけで反省点もあるにせよ、猛暑の中で距離適性を超えて頑張った馬と機転を利かせた騎手、このレースを選んだ調教師と、馬と関係者皆さんの努力が実を結んだレースとなりました。
私にとっても、この世代の出資馬としてはYGGに限らず全出資馬の中で最初の勝ち上がりとなります。
ありがとうございました!
騎手コメントは、もしここでダメだったら距離短縮してダートに、というプランだった可能性がありそうなニュアンスでしたが、今回見事に勝利したことで今後も暫くは芝1600路線で行くことになる模様。
直近の目標候補として新潟2歳Sが挙げられていますが、馬の状態を見て検討するということで、この後は一旦宇治田原優駿ステーブルに放牧の予定。
猛暑の中、中一週で激走してくれましたし、初入厩からここまで一気に来たこともありますので、もちろん無理をする必要はありません。
次走重賞挑戦ならもちろん楽しみですが、別にそれがかなわなくてもまずは体を休めて、英気を養ってくれればそれでOK。
勝ち上がったことでその気になれば余裕を持ったローテも組めますし、次がいつになるにしろ、その時にまた楽しませてくれることを期待しています。
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)