こんにちは、まちかね太です。
12月28日の中山5レース・メイクデビュー中山(2歳新馬)(芝2000)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬ブラックジェダイトが出走しました。
一時は夏の北海道開催でデビューと言う話も出ていましたが、当時はまだ緩いという事で見送り。
そこから改めて鍛えていく中でもトモに痛みが出るなど心配な事も多くありましたが、どうにか滑り込みで2歳の内にデビューの日を迎える事が出来ました。
入厩後も背腰の痛みが目立ってきたり飼葉食いが細かったりと心配事は尽きないものの、調教では抜群の動きを披露。
有力馬の一角としてレースを迎える事になります。
その名「黒翡翠」は、仁・義・礼・智・信の五徳が備わるとされるパワーストーン・翡翠の中でも厄災を払う力が強く、願望成就や目標達成をサポートするとされる守護石。
ここで体質不安を振り払う走りを見せて、まずは我ら出資者一同の勝利への願望を叶えて欲しい!
そしてこの先の飛躍と繁栄を!
以下、新馬勝ちを願って見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・ブラックジェダイト
ブラックジェダイト
(牡2・キタサンブラック×ウェルアウェイ by Monsun)
美浦・大竹正博厩舎

ここまでの戦績:初出走
レースまでの状況
2023年夏のYGG新規募集に、何の前振りも無く突如ラインナップされたキタサンブラック産駒の牡馬(しかもドイツオークス馬Well Timedの甥という血統)、それがウェルアウェイ22ことブラックジェダイトでした。
イクイノックスを始め活躍馬を続々送り出すキタサンブラックの仔が募集価格1980万円という、その時点としてはもはや破格の値段で提供されるとあって界隈は話題沸騰。
母の競走・繁殖実績(JBISにはいまだに姉Well And Trulyのリステッド3着の実績が反映されていないので、パッと見繁殖実績皆無と誤解される)や欧州型の母系の重さ、馬格があまり大きくはない事、ノド内視鏡検査でグレード2aの所見が出ていた事など、懸念点もそれなりにありはしましたが、それでもやはり多くの会員にとっては魅力の方が勝ったか、先行募集であっさり満口(口数調整あり)となりました。
自分は当時の募集馬感想記事で述べている通り、リスクと価格・期待値を天秤に掛けて出資は是であると判断。
とはいえSNSの沸き立ちぶりから場合によっては抽選落ちもありうると覚悟していましたが、1口の応募だったので口数調整に引っ掛かる事も無く、無事出資することが叶いました。
そうして我が軍の一員に加わってくれたブラックジェダイトは、23年9月13日に森本スティーブルに移動し馴致を開始……した途端にロンギ場で壁を蹴飛ばし蹄を痛めるというアクシデントがありましたが、幸い大事は無く10月半ばにはBTCの坂路に入るようになり、11月にはハロン17秒、12月末にはハロン16秒と順調にペースアップ。
年が明けて24年1月以降は週3本ハロン16秒をコンスタントにこなし、馬体も大きな変化はないとは言うものの470キロ台まで増量。
トラブルも無く安定した進捗で、3月11日の近況では馬見に来た大竹師の感触も良く、「このまま順調に進めば北海道開催で直接入厩でも良いんじゃないか」という話も出たとのこと。
育成サイドも「この馬のポテンシャルを考えると秋になってからじゃないとという印象ではないので、それも良いのかな」という反応で、以後は北海道開催でのデビューを視野に進められていくことになりました。
いい展開!
早期デビューなら単純に勝ち上がりチャンスが増えることはもちろん、何か問題があった時に修正する時間も出来ますし、早いに越したことはありません。
巧遅は拙速に如かず!
……が、この後から若干進捗ぶりが怪しくなってきます。
坂路週4本・15-15まで進めて暫く経った5月11日の近況で、「まだここからもう一段ペースを上げて行ける感触をつかめていない」ということでリフレッシュを入れることが決定。
現状では調教負荷が堪えており、成長を待つ必要があるとの判断です。
その間ペソアシステムを用いて動きを確認などもしながら調整され、5月末には無事調教再開。
状態面は上向きになり、走りのバランスも格段に良くなったという事ですが、7月12日の近況では「もう一山越えて欲しいなという所で足踏みしている」という育成場コメントが出るなど、育成サイドとしては秋デビューの方がいいのではないかという意見に傾いてきている様子。
OK、ならば急がば回れの精神で!
それでも「森本さんの方からはもうちょっと乗り込みたいとは言われているんですけど、北海道開催も終わってしまいますし、まずはゲートまで進めてみて感触を掴んで、行けるようならそのまま進めても良いかなと思っています」との調教師判断で、8月10日に札幌競馬場に入厩、同日に函館競馬場に移動となりました。
ただ、実際に入厩するとやはり「まだ緩い」という事でデビューの話は白紙となったようで、ゲート試験受験後は再度育成場に戻す方針に。
そして8月15日に無事ゲート試験に合格。
当初は函館からの移動が楽だという遠野馬の里へ移動するプランが持ち上がっていたようですが、馬運車の手配が出来ない(今年はどこもこの問題に悩まされていたようです)事もあって、17日に森本スティーブルにトンボ返りすることに。
森本スティーブルで疲れを癒した後、改めて9月25日に森本スティーブル美浦エリアへ向けて北海道を発ち、26日に無事到着。
初めて本州の土を踏みました。
到着後に感冒を引いたものの、それはすぐに回復。
しかし乗り出しが始まると「乗ってみるとまだ反応が鈍くて動きが重い感じ」と、あまり芳しくない感触のコメントが……。
大竹師は「トモが結構しんどい感じ」と見て積極的な治療を提案したとのことですが、外厩サイドとしては「ここは乗り越えたい所なので出来ればこのまま1、2週間乗らせて欲しい」ということでそのまま乗り込みを重ねることとなり、近々の入厩予定もキャンセル。
その後、師の意見もあり装蹄を調整したことが功を奏したかトモの痛みが軽減されたようで、10月末には懸念されていた動かし始めの反応の悪さはだいぶ改善され、11月に入ってからは動きも軽快になり状態もすごく良くなってきたとのことで、ようやく外厩サイドから入厩へのゴーサインが出ました。
11月15日の近況では、状態を確認した大竹師の「明らかに良くなっていますね」という嬉しいコメント(トモの痛みはあるにはあるが病的なものではなく、トレーニングを積んだ筋肉の痛みであるとのこと)と共に、12月最終週の中山芝2000でデビューを考えているという具体的な目標の話も出ています。
いよいよ……
ちょっと待たされはしましたが、どうやら2歳のうちにデビューすることが出来そうで一安心。
そして11月26日に美浦に入厩、デビューへ向けての最終調整が始まりました。
夏に比べて明らかに足捌きが良くなっているという事で、時間を掛けた甲斐はあった様子。
12月12日の追い切りでは南W馬なり併せ82.8 - 67.3 - 52.2 - 37.5 - 12.1(キングズトゥルー(新馬)馬なりの内0.2秒追走0.2秒先着)、そして19日の1週前追い切りでは南W直一杯併せ80.4 - 65.6 - 51.2 - 36.7 - 11.4レイククレセント(古馬1勝)末強めの外0.5秒先行0.1秒先着、キングズトゥルー(新馬)強めの内0.3秒追走1.6秒先着)という抜群の調教を披露。
一週前追い切りにはレースで騎乗予定の佐々木騎手が乗っており、「もう少し終いピリッとして欲しかった」「追わずにこれくらいの時計が出てくれていたら」と辛口なコメントでしたが、普通に考えて新馬としては充分以上の内容なので、この辛口ぶりも期待あってゆえのものでしょう。
多分きっと!
ただし懸念点もあり、入厩時から言われていた「背腰の痛みは他の馬達よりも強く持っている」点が目立ってきたことに加え、入厩後の飼葉食いが良くなく馬体重がどんどん減っていってしまっているとのこと。
それでも最終追い切り(南W馬なり併せ83.8 - 67.5 - 52.1 - 37.1 - 11.4)まで無事にこなし、飼葉食いはともかく体の痛みに関してはある程度の段階で悪化は止まった状態でレースを迎える事は出来そうです。
もう一つ、自身とは関係ない所での懸念点がレース出走希望馬過多による除外でしたが、強運を発揮して18頭の枠内に入ることに成功(除外馬10頭)。
馬体細化を考えると延期はしたくなかったところなので、これは僥倖でした。
というわけで、無事目標の12月28日中山2000m新馬戦への出走が確定。前述の通りメンバーはフルゲート18頭が埋まりました。
出走していれば人気サイドになると思われた馬が何頭か除外の憂き目を喰らったこともあり、調教内容が評価されたブラックジェダイトは予想段階ではメンバー中でも一二を争う支持を受けているようです。
良き良き。
ブラックジェダイトに匹敵する印を集め、最大のライバルと目されるのは、メンバー中唯一の関西馬となるドラゴン(父マインドユアビスケッツ)。
こちらも調教では良い動きを見せており、なにより関西馬なのはそれだけで関東のレースでは脅威。鞍上は武豊騎手。
それに続くのはフェルヴァーラ(父エピファネイア)、ブライトメール(父サートゥルナーリア、YGGのリリーズブルームの半弟)、アルデラックス(父キタサンブラック)といったあたりでしょうか。
枠は7枠13番に決定。奇数番ですし、好走率的にあまり良くはない枠ですが、致命的と言うほどでもないのでなんとかなってほしいところ。
キタサンブラック産駒・佐々木騎手のコース実績は悪くないので、なんとかしてくれると信じます。
飼葉食いや背腰に痛みを抱えていることを考えるとどう考えても連戦は出来そうにないので、なんとか初戦からメドを立ててもらいたい。
出来れば勝利を!
個人的に、前週好調教で人気サイドデビューした別の出資馬が全然レースを分かっておらず惨敗した悪夢からまだ抜け出せていないので、そこはかとなく不安はありますが……。
ええい、
それはそれ、これはこれ!
自分にとってはこれが今年最後の出資馬のレース(同日にもう1レース出走があるがこのレースより前)。どうにかいい結果を!
レース内容
当日は所用があったので録画観戦。これより前のレースで単勝1倍台だった別の2歳出資馬が完敗し、先週の結果に続いて悪い流れを感じながらのものでしたが……。
中山競馬場の当日5レース時点の天候は晴れ、芝は良。
まずはパドック動画、ブラックジェダイトは450キロで登場。最終追い切り後に451キロだったので、なんとかそこからは減らさずに臨むことが出来た模様。
周回する姿の腹回りには余裕があるようにはとても見えませんが細すぎるという程でもなく(そう思いたい色眼鏡が掛かっているかもしれませんが)、踏み込みは力強くすら見えます。力は発揮できるはず。
単勝最終人気はブラックジェダイトがトップに推され2.3倍。2番人気はフェルヴァーラで4.3倍、ドラゴンは意外にも3番人気で4.5倍。4番人気ブライトメール(11.5倍)はやや離されたオッズとなり、人気は三つ巴戦という様相。
それらを確認後、レース映像へ。
大外アルデラックスが枠入りする姿が映り、準備完了。
ゲートオープン!
ブラックジェダイトは可もなく不可も無く、周りと同じようなスタート。
しかし二の脚は速く、鞍上はそう促すような素振りもありませんでしたがスルスル上昇。早々に3番手まで上がって1コーナーへ入ります。
ええよええよ~
1角に先頭で入ったのはチケットトゥヘブン。1馬身ちょっと遅れてブライトメールが2番手を追走。更に1馬身後ろ、外目からブラックジェダイトが追いかけていく形。フェルヴァーラ、ドラゴンもその後にぴったり付いてきています。
早々に隊列は決まり、人気馬が前方に固まりながらレースは流れて向こう正面を通過。
1000mは1分3秒2と表示、予想通りのスローペースですが上位人気馬たちはどれも掛かる様子も無く淡々と追走。
3角から4角、先頭は相変わらずチケットトゥヘブンですが、ブライトメールが徐々に差を詰め始めます。
そしてその外からブラックジェダイトも少しずつ進出を開始。4角手前で佐々木騎手が手綱を動かすと、やや大回り加減ながら前の2頭に並び、一気に抜き去る手応えで直線へ!
よし行け!
サッと交わしてしまうかと思われましたが、コーナーワークを利してブライトメールが抵抗の構え。
逃げたチケットトゥヘブンは余力無く、4番手以降とはいつの間にか2馬身の差。ここからはブライトメールとの一騎打ちか!?
しかし大きくなった鞍上のアクションに応え、残り200手前でブラックジェダイトがグイッと前へ!
ブライトメールも抵抗しているものの、もう勢いの差は歴然。
勝った!
そこからはブライトメールを置き去りにして颯爽と抜け出すと、3馬身ほどリードを取った時点で後は流してゴールイン!
最後にドラゴンが追い上げてきましたが、既に勝負は終わった後でした。
よっしゃ!
優勝はブラックジェダイト!
2馬身差の2着にドラゴン、更に半馬身差の3着にブライトメール。2番人気フェルヴァーラは4着。
結果
メイクデビュー中山(2歳新馬)
(中山・芝2000・良)
佐々木(56)馬体重450(初)
1着(18頭・1人気)
所感
終わりよければ全てよし!
ということで、自分の出資馬本年最後のレースを見事新馬勝ちで飾ってくれたブラックジェダイトには感謝感謝です!
内容的にもスローペースを掛かることも無く先行、早々に抜け出して後続を完封。
最後の直線での挙動に若干若さは見られましたが、初戦としてはまず文句のないものだったと言えるのではないでしょうか。
正直なところ勝ちタイム(2分3秒8)はハッキリ遅いですし、現状ではメンバーレベルに疑問符がつくのも確かですが、余力残しで完勝した以上、だからどうしたという問題でしかありません。
このレースセンスは今後も大きな武器となってくれるでしょう!
この先が楽しみ!
色々気を遣う部分が大きかったと思いますが見事新馬勝ちを果たすまでに仕上げてくれた大竹師はじめ厩舎関係者の皆様、工夫を凝らして馬を育て上げてくれた育成・外厩関係者の皆様、見事勝利に導く騎乗を見せてくれた佐々木騎手、そしてこの馬を募集に掛けてくれたクラブ関係者の皆様には大いに感謝を。
そして体の痛みや食が細くなるようなストレスに耐えて見事なデビュー勝ちを収めてくれたブラックジェダイトに、改めて感謝!
レース後コメントによると本来はゲート不安があったようですが、騎手の対策によってポンと出られた部分が大きいようですね。
出遅れた場合はまた展開が変わっていたと思いますので、その辺りのケアにも感謝したいと思います。
気になる今後ですが、やはりレース後の馬体重次第と言う面が大きい様子。
まあ仮にあまり減っていなかったとしても背腰の痛みのこともありますし、順当に考えれば続戦は無いでしょう。
とはいえ少し間隔を開けたとしても3月1週(中8週)の水仙賞あたりに間に合えば、その結果次第で更に中7週となる青葉賞へ、そしてその後は……。
ぬふふ……
みたいな妄想も捗りますが、まあ現実的にはそうそう上手く運ぶことは無いとは思います。
でも新馬勝ちしたんだから夢を見てもいいよね!
それがこの趣味の醍醐味なんで!
まずは願いを一つかなえてくれた輝ける黒翡翠の加護もて、夢よ届けもっと大きな舞台まで!
どこになるにせよ、次走にも大いに期待させてもらいます!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)