こんにちは、まちかね太です。
8月13日の小倉6レース・メイクデビュー小倉(2歳新馬)(芝1200)に、YGGオーナーズクラブでの出資馬スウィープフィートが出走しました。
名牝スイープトウショウの孫娘という血筋ながら、1000万円に満たない価格で募集をかけられたリーズナブルな栗毛のお嬢様。
育成段階から順調でしたが、デビューが近づいていくにつれ素質の高さが垣間見えるようになりました。
スワーヴリチャード産駒がフィーバーを巻き起こしているさなかでもあり、出資者サイドの期待はうなぎ上り。
名前の由来である「sweep off feet(心奪われる)」の状態に陥った出資者が既に多数見受けられる中で迎えるデビュー戦となります。
遠慮なく骨抜きにして
おくれやす。
以下、チャームの状態異常どんとこい、という気持ちで見ていたレースのレポートです。
出走馬プロフィール・スウィープフィート
スウィープフィート
(牝2・スワーヴリチャード×ビジュートウショウ by ディープスカイ)
栗東・庄野靖志厩舎

ここまでの戦績:初出走
レースまでの状況
22年のサマーセールで税込み385万円というお値打ち価格で購入されたスワーヴリチャード牝馬、それがビジュートウショウ21ことスウィープフィート。
その後無事に11月の二次募集のラインナップに名を連ね、募集価格も990万円と1000万円を切るリーズナブルな設定でした。
母は中央未勝利とはいえ、地方から出戻りした後に500万下戦で2着した実績があり、繁殖としても既に新馬戦勝ち馬を輩出。
スイープトウショウの血を引くということも加えて、価格に対しての期待値のバランスは十分以上に良く、自分的な出資基準値も満たしていたので特に迷いなく出資決定しました。
まあ自分的な最推しポイントはド派手な白面・ハイソックス栗毛であるという見た目でしたがね!
栗毛美少女サイコー!
ま、それは半分冗談としても、迷わず出資したとはいえ決して「大活躍期待!」という感じだったわけではなく、「価格なりに末永く楽しませてくれればOK」という感覚でのものでした。
しかし森本スティーブルで順調に育成が進んでいく中で、徐々に秘められた素質の片鱗が顔を覗かせるようになっていきます。
当初は「動きはいいけど気が入りすぎる」というニュアンスの近況が続いていましたが、22年12月14日の近況更新では「動きも良いので先週乳酸値を計測してみましたが、終い16秒でも数値が全然上がっておらず他の馬と比較しても低い数値だったので、能力が高そうな感じがあります」とのコメントが。
マジですか~?(喜)
この時点で坂路を週5本というトレーニングの中、「持ったままで終い16秒台になるくらい」と言われていますので、体力もありそう。
にわかに高まる期待の中、年明けて2歳を迎えてからも育成は順調に進捗。
2月に入ってからは坂路ハロン15秒も取り入れ始め、月末には15-15を週2回入れるまでになりました。
3月15日の近況では「気性面は以前はカーッとなる所がありましたが、今は落ち着いている中でも楽に時計が出せてとても余裕があるので期待していい」「すごいトモの踏み込みが深くなってどっしり歩けるようになったので、歩きを見て、風格があったのでオッと思いました」などと、褒めちぎりと言っても過言ではないコメントが並んでいました。
え~~そんなに褒められても~(歓喜)
デビュー前の誉め言葉など決して鵜呑みにしてはならない、とは思いながらも、やっぱりこういうコメントにはニヨニヨが止まりませんなあ!
ご飯三杯はイケる!
そしてここまで順調至極に来ていたこともあり、ここで本州に移動することが決定。
3月27日に森本スティーブルから旅立ち、宇治田原優駿ステーブルへ。
出発時450キロだった馬体が435キロに減ってしまいましたが、そのほかには問題もなく29日に無事到着となりました。
懸念の馬体重は4月早々に450キロ台まで回復し、むしろさらに増えていく傾向を示していて、それも杞憂に。
宇治田原優駿ステーブルでの評価は「ちょっと走り出して一生懸命過ぎる所はありますけど、逆に言えば集中し過ぎて余計な事は全くしないという感じ」というもの。
悪い評価ではなさそうですが、森本に居た時よりもトーンダウンな感じではあります。
でも、まだ環境にも慣れ切っていないようだし……と思っていたら、今度はゲート試験のために早々に栗東入厩することが決まりました。
展開が早い!
というわけで、4月21日に庄野厩舎に入厩。
入厩後数度の近況更新でのスウィープフィート評は、「気が勝っている感じ」「ちょっと落ち着けない所がある」「イレ込みやすい雰囲気はある」と、ゲート練習の過程で気性面での課題が一気に表出してきた模様。
駐立が安定せず、縛ったりするなど、かなり苦労されている様子がうかがえます。
それでも5月11日に受けたゲート試験は1回で合格。
ただ、馬の方にも負担は大きかったのか「少し体力も落ちて皮膚病も出てきている」ということで、リフレッシュのために12日に宇治田原優駿Sへ戻りました。
実際かなり疲労は大きかったようで、外厩移動後しばらくは軽めの調整に専念。
キャンター18秒ペースに戻ったのも6月後半で、15-15をやれだしたのは7月になってからでした。
しかし一度速いところをやれるようになってからは今度も展開が早く、7月18日近況では「今週入厩」「一応の目標は小倉1週目の1200芝。騎手は減量起用予定で、永島まなみ騎手に声をかけている」と一気にデビューの具体的な予定まで出てきました。
そして21日に栗東へ帰厩すると、26日の追い切りでは坂路馬なり併せで52.1 - 38.2 - 25.1 - 12.8の好時計を計時。
「息の入りも良かったですし、動きに関しても凄く良かった」「当初はハミ受けに難しい所があったんですけど、今はそのあたりもだいぶ解消されてきている」(庄野師)と、感触も良さそうです。
いいよいいよ~
8月2日の追い切りでは、永島騎手騎乗で坂路末強め併せ52.7 - 38.7 - 24.7 - 12.2。
「馬体の成長も感じられるし、精神的な落ち着きも以前より良いです。追い切りは終いにキレるというよりはじわじわな感じですが、時計も出てますし今日のひと追いで変わって来るでしょう」(庄野師)。
9日の最終追い切りでは、芝馬なり併せ65.8 - 50.3 - 35.9 - 11.3。
「口向きに難しさもありコーナリングで少し外に張る面がありますが、終いまで手応え抜群の動き。小倉の開幕週ですしゲートをうまく出られれば初戦から期待出来そうです」(庄野師)。
毎度課題点も指摘されてはいますが、それでも評価は上々と言えるでしょう!
新馬勝ちも期待できる!
レース当週には1200m新馬戦は九州産馬限定戦を除いて二鞍あり、12日のレースは牝馬限定戦でしたが、スウィープフィートは敢えて13日の牡馬混合戦に向かいます。
12日のレースには永島騎手騎乗予定馬がいるという兼ね合いもあるのでしょうが、この選択は陣営の自信の表れと思いたいところ。
この時期のレースで牝馬が牡馬混合戦で結果を出せれば手当も増えますし、良い目に出てほしい。
ですが開幕週の新馬戦、それも勝てば小倉2歳Sへ直進という間隔で設定されているレースだけあって、出走12頭のメンツの中にはスウィープフィート同様に好調教を連発してきた馬も複数。
なかなかレベル高めのレースとなりそうな予感です。
前評判が高いのは、2頭の外国産馬パッシングシャワー(父Iffraaj)とエトヴプレ(父Too Darn Hot)、ロードHCの刺客ロードフロンティア(父ロードカナロア)、たびたび新聞にも取り上げられていたドンアポロン(父サンダースノー)など。
スウィープフィートも含めた5強体制といった感じですが、この中に入るとスウィープフィートの評価はやや低めな方か。
しかし、そうそう引けを取るものでは無い!
枠は8枠11番。
連対率は少し低く出ている枠ですが、勝率はむしろやや高め。つまりピンパー枠。奇数番なのが残念ですが、ゲートにやや不安が残るスウィープフィートには外枠は悪くはないのでは。
永島騎手のコース実績は正直物足りない感じですが、今年好調の勢いに期待。
新種牡馬であるスワーヴリチャードには当然コース実績もなし……だったのですが、前日の同コースの2歳未勝利戦をスウィープフィートの最終追い切り併せのパートナーである同厩馬ドナヴィーナスが楽勝して、ここまでコース実績1戦1勝・勝率100%。
是非あやかりたい!
さあ、お仲間に続こう!
レース内容
週中に懸念された台風の影響も少なく、猛暑の正午過ぎ。当日6レース時点の天候は晴、芝は良。
スウィープフィートは454キロでパドックに登場。輸送で馬体が寂しくなるかもという心配をしていましたが、杞憂に終わった模様。
ただ、周回中はかなりチャカチャカした様子で馬列の最後尾を歩いています(本来なら最後からひとつ前)。
うーむ……
暴れているというほどのものではありませんが、他の出走馬に落ち着いた馬たちが多かったので、チャカつきぶりがやたら目立ってしまう形に。
それも影響したか、単勝オッズは直前でやや下がったようです。
最終的には、ロードフロンティア(2.7倍)、パッシングシャワー(4.2倍)に次ぐ3番人気(7.3倍)となりました。以下ドンアポロン(7.8倍)、エトヴプレ(8.6倍)が差なく続き、当初想定の5頭がそのまま人気する形に。
その後の進捗は順調。ゲートにやや不安のあったスウィープフィートですが、本番ではすんなり入ったようです。大外エフエイトもあっさり収まり準備完了。
ゲートオープン!
よし!
ちらほら出遅れる馬も見られる中、スウィープフィートは存外に好スタート。
鞍上はおっつけて前目に行こうとしているようですが、二の脚では内目の馬たちに及ばず、自然に外目から5~7番手くらいの位置取りに。
ハナを奪ったエトヴプレからは3~4馬身ほどの圏内。
しかし流れが固まりかけたように見えたのも束の間、有力馬たちは3コーナーへ向かう手前から既に位置を押し上げ始めます。
エトヴプレにぴったりくっつくドンアポロン、そしてそのすぐ背後をパッシングシャワーやロードフロンティアを始め5頭ほどが突つこうとする感じになり、先団がごった返してきました。
スウィープフィートはその5頭のうちの1頭。位置取りは相変わらず大外です。
ん~~
流れに乗ってはいますが、あまり楽々追走しているという感じは無いようにも。
とはいえ手応えが悪いというわけではなく、むしろ3コーナーから4コーナーへかけて大外をジリジリと上昇。
いいぞ! 行け!
4角手前、逃げるエトヴプレ、ムチの入るドンアポロンに覆いかぶさるように並びかけて、いざ直線へ!
ここで横に並んだのは4頭。
最内を逃げるエトヴプレ、インベタ好位から効率よく間に割って入ってきたパッシングシャワー、はじき出される形になってしまったドンアポロン、そして大外から捲り上げてきたスウィープフィート!
行けぇぇーー!!
コース取りの差から直線向いてすぐにコーナーワークで内の3頭にやや遅れをとる形になったスウィープフィートですが、永島騎手のムチが入り、さあラストスパート!
まずはすぐ内でバテ気味のドンアポロンを交わして、……。
んん~~!?
ア、アレ、意外と伸びが……??
存外にモタつく感じとなってしまい、残り200を切ってもまだドンアポロンを捕まえられません。
その間に、さらに内の外国産馬2頭は2馬身前へ抜けてしまっています。
あ~~~
それでもジリジリと脚を使い、残り100m過ぎでついにドンアポロンを抜き去れそう。
しかしその時、さらに外からエフエイトが強襲してくる姿が!
イヤー~~!
3着!3着キープ!
スウィープフィートがドンアポロンを交わした時には既に1馬身後ろまで来ていたエフエイト、容赦なくそのまま詰めてくる!
3/4馬身、半馬身、クビ……!
しかしここでゴール!
ふうぅぅ~~~
レースは、パッシングシャワーがエトヴプレを1馬身1/4突き放してデビュー勝ち。
スウィープフィートは2着馬から3馬身半遅れましたが、3着はキッチリ確保する形になりました。
結果
メイクデビュー小倉(2歳新馬)
(小倉・芝1200・良)
永島(52)馬体重454
3着(12頭・3人気)
所感
悪くない!
真剣に新馬勝ちを期待していたので残念と言えば残念ですが、結果的に見れば距離もコースも合っていなかった感じがするので、合わない条件でこれだけ走れたと考えればむしろ上々の結果とすら言えるのかも。
道中の追走があまり楽そうな感じではありませんでしたし。
これに関しては陣営も同じ見立てのようで、「調教の感じからだと短い方が良いのかなと思ったんですけど、今日の競馬を見るともうちょっと距離があった方が良いのかなと言う印象でした」(庄野師)というコメントが出ています。
騎手、調教師ともにジリ脚という話でもありましたが、これは「跳びが大きい」という特徴にも起因するのでしょう。
直線の映像でドンアポロンやエフエイトと比べればわかる通り、他馬より明確に跳びが大きく完歩数が少ないので、仕掛けてから勢いに乗るまでにはどうしても時間を要することになるでしょうし、小回り向きの器用さにも欠ける部分はあったと思います。
そういう意味では、道中ずっと大外を回っていたのも、内で閉じ込められて抜け出すタイミングを失うよりは良かったのではないでしょうか。
いずれにせよ、気性面の問題などはあるでしょうが、「(できれば距離を延ばして)大回りコース」という舞台がベターではないかと愚考。
まあそんな素人がパッと見で思いつくようなことをプロが思い至らない訳も無いようで、騎手コメントにはしっかり「距離は1400mぐらいで良いのかなと思いました。跳びが大きい馬なので小回りよりは広い馬場の方が良いのかなと感じました」とありましたし、15日の近況では「広い所で1800mくらいあっても良いのかなと言う印象でした」という調教師コメントもありましたので、次走はその方向で行ってくれそうですね。
ありがたや。
なんだかんだ言っても、出資馬を自分が思い描くように使ってもらえることなどほとんどないのがこの趣味。
当然覚悟のうえでやってるわけですが、たまに同じ方向を向いた見通しをしてもらえると嬉しいものです。
結果がどうでも
納得しやすいですしね!
さて、というわけで不適条件での健闘というまずは上々のスタートを切ったスウィープフィート。
懸念のゲートも上手くこなしてくれましたし、より適性に合った舞台なら次走あっさりでもなんらおかしくなく、勝ち上がりは秒読み状態と言っても過言ではないでしょう。
きっとそう!
次こそ、君にメロメロの骨抜きにしてもらえる結果を期待していますよ!
それでは今回はここまで。
お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報はYGGオーナーズクラブ様公式HPより許可を頂き掲載しております。)