2022年2月7日から2月13日までの広尾サラブレッド俱楽部出資馬の週報です。
アンジアンが2月12日の東京新馬戦(ダ1400)を除外になりましたが、これは次週への優先権を得る為の目論見通りの結果。
これで2月20日の新馬戦に予定通り出走できるでしょう。
かささぎ賞7着後に連戦を示唆されていたドグマは、結局外厩に放牧へ。
代わりと言ってはなんですが、アリシアンが帰厩して来ています。
また、非出資馬ですが2歳馬のエンパイアブルー20に悲しいお知らせがありました……。
2/7~2/13の出走馬
期間中の出資馬の出走はありません。
2/7~2/13の出資馬たちの近況
公式HPで出資馬の近況が更新されています。
以下、各馬の現況への所感です。
3歳馬
栗東在厩のアンジアンは予定通りの除外で次週の新馬戦へ。
ドグマは外厩へ移動、アリシアンが美浦に帰厩。
他の馬たちはそれぞれ概ね順調にメニューをこなしています。
ドグマ(栗東・武幸四郎厩舎)牡・1勝C

2月5日のかささぎ賞で7着に敗れた後、9日にチャンピオンヒルズへ放牧。
前走後も大きなダメージは窺えないものの、この時期に連続輸送でレースを使い込んでいくのもどうかという判断で、一旦外厩へ出される事になりました。
前走後すぐの調教師コメントでは中1週での連戦もあり得るという話でしたが、この「輸送続き」という言葉を見る限りでは、行くなら2月20日のあざみ賞(小倉・芝1200)を考えていたようですね。
という事は、少なくとも次走に関してはこのまま芝1200路線を継続するという事なのでしょう。
となると、あざみ賞以降で関西圏の1勝クラス芝1200という条件は3月20日阪神の平場戦まで存在しません。ちなみに1400以下というくくりにしてもそこが直近。
微妙に間が開く事になるので、一旦外厩調整にするという事でしょう。
折角無事なんで、成長放牧名目での放置はイヤやで?
コメントには「リフレッシュ放牧」ともあるので、長くはならないハズ。
順当ならその平場戦か、3月26日の阪神芝1400平場、4月9日の阪神芝1200平場あたりが次走候補と思われますので、外厩調整期間は2~3週間くらいでしょう(関東圏なら最速で3月13日の中山芝1200平場という番組がありますが、アリシアンと被る可能性があります)。
かささぎ賞は色々と不完全燃焼感があるレースだったので、次走は万全の態勢で臨んで欲しいものです。
流石にそろそろ結果が求められますからな。次走は正念場。
タレントゥーサ(栗東・池江泰寿厩舎)牝・未勝利

吉澤ステーブルWEST在厩。
先週に引き続き、週2回の坂路15-15調教をこなしている様子。
馬体重は450キロまで回復。
ややテンションが上がってきた事に注意しつつ、終い13秒台も取り入れて更にペースアップしていく模様。
近々帰厩出来そうやね。馬体もこのまま維持お願いします。
ウィンダミア(美浦・林徹厩舎)牡・1勝C

テンコーTC在厩。
週2回の速めを入れての調教を継続。2月8日には坂路3Fを42.3-12.8で登坂した模様。
ただ、それが速めとしては3本目でまだ良化途上の為、ムリせずじっくり仕上げていくという方針のようです。
思っていたよりは帰厩が遅くなりそうかも。
まあ、結果的に軽症で済んだとはいえ中間にはフレグモーネ様の外傷もあった事ですし、別に急ぐ理由も無いですしね。
しっかり調整していただけるならそれでヨシ!
アリシアン(美浦・加藤征弘厩舎)牝・1勝C

2月9日に美浦に帰厩。
リフレッシュは順調という判断で、次走目標が3月13日平場1勝C(中山・芝1200)もしくは同日のアネモネS(L)(中山・芝1600)であると発表されました。
1勝クラスの1200m戦なら上位の力がある事はスムーズに行かないながらも4着まで突っ込んで来た前走でハッキリしているので、確実に賞金を咥えて帰って来る事を考えると平場戦の方が安牌なんでしょうが、個人的にはアネモネSに挑んで欲しい。
距離面にやや不安があるとはいえ、アネモネSはメンバーレベルが「並の1勝クラス+α(有力馬1~2頭くらい)」みたいになる事が多いですし、前走の走りができればアリシアンも充分通用すると思います。
というか、同日のフィリーズレビュー(G2)(阪神・芝1400)に挑んでいただけると嬉しいのですが。
フィリーズレビューのメンバーレベルは「レベル高めの1勝クラス+α」くらいになる場合がほとんどなので、アネモネSよりは上になるでしょうし(それでもG2の名に見合う場合はあまり無いですが)、遠征の負担もありますが、距離的にはこちらの方が確実。
何より賞金が倍くらい違うので、リスクとリターンのバランスを考えれば挑む価値は充分あるかと。
でも加藤厩舎はレディバランタインが12日に東京芝1400の1勝クラスを勝ちましたので、もしフィリーズレビューに行くならそちらでしょうかね。
ま、アネモネS・フィリーズRいずれにしても1勝馬の身では除外される可能性も高いので、出たくても出れない可能性も大いにありますが。
それでも、桜花賞出走の夢は見てみたい!
1勝クラス挑戦の機会は今後いくらでもあるので、もし出走できそうなら今回は桜花賞トライアルのどちらかに行って欲しいなあ。
仮に惨敗しても文句は言いません。
その為にも、まずはこのまま順調に3月を迎えて欲しいところ。
よろしくお願いします!
アンジアン(栗東・藤原英昭厩舎)牝・新馬

栗東在厩。
2月12日の東京ダ1400新馬戦に出馬投票しましたが除外。
ただしこれは次の出馬投票で除外優先権を得る為の予定通りの除外であり、改めて2月20日阪神ダ1400新馬戦に向かうという旨がコメントで述べられています。
中京ではなく東京のレースに登録していたので、もし抽選に通ったら輸送の負担があるけど大丈夫かいなと思っていましたが、目論見通り除外されて一安心。
とは言うものの、関西馬である以上関東圏のレースで戦えば戦力的アドバンテージがあるので、若干惜しかった気がしなくもありません。
実際にそのレースを勝ったのは出走馬中唯一の関西馬だったユキノプリンセス(南井厩舎)でしたしね。
ま、仕上がり切っていない以上関西馬もへちまも無いわけですが。
アンジアン自身の調整としては、2月6日に坂路を併走馬なりで57.8-42.0-27.4-13.1、2月9日にBコース6F(岩田望来騎手騎乗)を併走一杯に追い切り84.3-67.9-52.8-38.8-11.6(8)。
いずれも併走パートナーは新馬のエイカイブレイブで、Bコース追い切りでは1.0先行の0.3遅れ。
うん、やっぱり今週出れなかった事は惜しくもなんともなさそうですね。
調教師のコメントも相変わらず弱気のオンパレード。
いやしかし、まだ今週の調整が残っている……。グッと良化して来る可能性もゼロでは……。
それに、本番しか走らないタイプである可能性もありますよね。
どちらにせよ、後はもうレース当日に見守るしか出来る事は無いですし。
座して天命を待つのみ……。
願わくば、今後に希望の見えるレースを。
1歳馬
中期育成場にて順調に成長中。
パカパカファームには雪が積もり、馬たちは大喜びだそうです。微笑ましい。
デプロマトウショウ21(美浦・栗田徹厩舎予定)牝

パカパカファーム厚賀分場在厩。昼夜放牧にて管理。
雪の中で寝っ転がりっぱなしで仲間たちから心配されるも、どうやら体が雪で冷やされるのが気持ちいいだけの様子。
仲間たちに頼りにされる存在では無いものの、馬にも人にも愛されるズッコケキャラという山田担当のお褒め(?)の言葉がありました。
前回の更新でも削蹄の為に厩舎に戻ってきた際に本馬だけが高いびきで寝ているなんて話もありましたね。
寝るのがお好きなんやろね。
近況報告が始まった最初の頃は馬に対しては競争心が高いようなコメントが多かったのですが、随分と丸くなったものです。
体はグループ内で一番大きくなっていて、キズナ体型(短めの胴にまん丸いお腹)のまま順調に成長してくれているとの事。
ベリーグッド! そのままの調子でよろしくお願いします。
サンドクイーン21(栗東・松永幹夫厩舎予定)牝

パカパカファーム厚賀分場在厩。昼夜放牧にて管理。
なんでもソツなくこなす優等生で、彼女が群れにいるとスタッフさんたちもだいぶ助かるというお言葉。
前回は群れのリーダー格とも言われていましたし、こちらはデプロマトウショウ21と比べるとだいぶ精神的に大人っぽいイメージ。
ただ、馬体の形はまだ幼駒のそれのようで、春になってからの成長が楽しみとのコメント。
ピカピカ栗毛の美人さんになってやー。
クラブの話題
クラブ所属馬はパラスアテナが昨年10月以来の出走をしたものの、最下位に惨敗。
アシタカがゲート試験に合格するなどの明るいニュースもありましたが、好評募集中だった2歳馬のエンパイアブルー20が2月12日に急逝するなど、全体的にはよろしくない流れになってしまっています……。
クラブ馬出走結果
パラスアテナ、まさかの最下位
クラブのトップ牝馬パラスアテナ(牝5)が2月13日の牝馬限定3勝C・初音S(東京・芝1800)に出走。
中間の調教で反応が良くなく調教師のコメントも冴えないものではありましたが、気合乗り対策としてブリンカーとパシュファイヤーを装着してレースへ。
なかなかいいスタートを切ってそのまま先団直後を追走していったものの、4角手前から騎手の手が動き出し、直線では全く伸びる気配を見せずに後退。
最後はムリせず流したようで、3頭横並びの激戦となった優勝争いから3秒近く遅れての最下位入線。
大幅馬体重増でもあったとはいえ、実績を考えると納得のいかない結果であったと言えるでしょう。
そうは言ってもこれで4度続けての完敗となり、手詰まり感が漂ってきたのも確か。
調教方法に手を加えることを検討していくそうですが、3歳秋ごろの輝きを取り戻す事ができるでしょうか。
陣営の奮起に期待します。
その他の話題
アシタカ、ゲート試験合格
2月3日に栗東・矢作厩舎に入厩していたパンサラッサの半弟アシタカ(牡3)が、2月11日にゲート試験に合格。
このまま在厩で調整していくようです。
目標は明示されていませんが、このままデビューまで持っていく方向と考えていいのかな?
飛節に関してはまだまだ油断できませんが、何事もなく進んでくれるといいですね。
カイザーノヴァ、転厩初戦は距離延長か
カイザーノヴァ(牡4)が転厩先の美浦・鈴木慎太郎厩舎に入厩し、順調なら2月28日の2勝C・冨里特別(中山・芝1800)を目指すという発表がありました。
ここしばらくは短距離戦ばかりを使っていましたが、延長策に出るようですね。
TT型の遺伝子持ちという事で距離延長を待ち望んでいた人も多いでしょうから、これをきっかけに復調していってもらいたいものです。
エンパイアブルー20、無念……
先日発表のクラブ15周年記念特別募集の目玉エンパイアブルー21の全兄として、俄かに注目度が高まっていた2歳募集馬エンパイアブルー20が、2月12日に急逝したとの悲報が。
朝のチェック時に馬房で倒れて起き上がれない状態になっていたようで、レントゲンを撮っても原因がわからず、ステロイドを打って様子を見ていたものの容態に改善が見られず、やむなく安楽死の処置が取られたとの事です。
たった半日でその判断に至ったという事は、見るからに……な状況だったのでしょうね。馬が苦しむ時間が少なくなったと思って気持ちを抑えるしかないでしょう。
クラブ所属だった未完の大器エンパイアブルーの初仔であり、昨夏の募集開始当初は小柄過ぎる印象だったのが時を経るにつれて立派に成長していくのが近況から感じ取れていたので、期待を寄せていた人も多かったと思います。
直近の近況も順調に見えたのですが……。残念です。
冥福を祈ります。
この世代では、プシュケ20に続く悲劇となってしまいました。
また、高柳瑞樹厩舎預託(予定も含む)馬は、アイルオブラヴ(ルックオブラヴ18)が急性腸炎で安楽死、ハキ(レフィナーダ19)が寛骨臼骨折の影響により入厩前引退、そしてこのエンパイアブルー20と3世代続けての不幸に見舞われる形に。
高柳厩舎は顕著ですが、広尾の所属馬は頭数の割に死亡事故や急病死が妙に多い(16年産以降でスパーブアゲイン、スマイリンフィット、アイルオブラヴ、フィルメーザ、プシュケ20、エンパイアブルー20)気がします。
16~20年産の5世代で(今のところ)何もないのは19年産世代のみ(前述の通りハキはデビューできず、またルーシッドが全治6か月のケガを負ってはいますが)。
この5世代の総募集頭数は66頭なので、死亡事故(病死)率は9%。
お祓いに行った方がいい、という声もよく聞こえてきますが、あながち冗談では済まないのでは……。
これ以上は何もない事を願います。
それでは今回はここまで。お読みいただき、おおきにありがとさんです。
(記事中の写真・公式情報は広尾サラブレッド俱楽部様公式HPより許可を頂き掲載しております。)
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